国を奪った男に辱められるものか!

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表題作囚われた皇帝

永漸,大国華秋国の皇帝,
璃蓉,敵国皇帝に囚われた元小国皇帝,16才

その他の収録作品

  • 憂いの彼方
  • あとがき

あらすじ

那儀国の若き皇帝・璃蓉は、可憐な容貌に似合わぬ強気な性格で国を統べてきた名君である。
だが、強大な軍事力を擁す華秋国の侵攻を受け、ひとり囚われの身となってしまう。
敵国の皇帝・永漸は傲慢かつ残忍な男。その圧倒的な力差の前に、肉情を知らない高貴で初心な身体はなすすべもなく穢されていく。
屈辱的な扱いの中でも矜持を失わない璃蓉に、いつしか永漸は――。憎しみと恋情が乱世の中で激しく揺れる中華戦国ロマン!

作品情報

作品名
囚われた皇帝
著者
伊郷ルウ 
イラスト
旭炬 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA(アスキー・メディアワークス)
レーベル
B-PRINCE文庫
発売日
ISBN
9784048664967
3.6

(5)

(1)

萌々

(1)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
18
評価数
5
平均
3.6 / 5
神率
20%

レビュー投稿数2

ツンツン受け

戦勝国の皇帝×敗戦国の皇帝

あまりネタバレしても読む方の邪魔になると思いますのでサラッとだけレビューです。
受けの璃蓉は18歳ですが、即位して2年の列記とした皇帝です。
華奢で美しい姿かたちですが、皇帝として国を治めていたので自ら剣を持って戦う気丈で気の強い性格です。
敗戦国の王族が戦勝国の王に囚われるというよくあるパターンですが、守られているだけの受けというタイプではない所はよかったです。
お話がいきなり寝所で攻め落とされて囚人になるところから始まるので、わりと最初から体を無理やり奪われるという関係になります。
上記の設定は凄く好きなのですが、なぜか萌えはあまり感じられなかったので残念です。
登場人物が少な目で、主人公2人の他は宦官と軍師がちょっと出てくるのみなので二人の関係をじっくり読みたい人にはいいかもしれませんが、なんとなくちょっと途中で中だるみを感じてしまい萌えを感じる前にわりとサラリと読み終わってしまいました。
無理やり牢屋で致されてから、毎夜体の関係を持つようになるのでそういう場面の描写は多いです。
口では嫌だと逆らいつつも体は心を裏切ってしまい、というパターンが続くのでちょくちょくはさまれるエッチシーンも3回目くらいから読み飛ばしてしまいました…(すみません)
無理やりから始まっていますし、攻めも皇帝で尊大なキャラですが、受けにたいする扱いは鬼畜ではないのでキツイ場面がちょっと苦手な自分はそこの点ではわりと安心して読めてよかったです。
攻めが結構早めに受けに好意を抱いているのがわかる感じなのですが、受けが気づかずにツンツンして鈍感なとこはちょっとかわいかったです。

イラストはちょっと乙女チックな感じです。
中華風のお話には合っていたと思いますが受けと攻めがどちらも黒髪で長髪という設定なのでしかたないかもしれませんが、モノクロだと顔が同じに見えてしまったので受け攻めの違いがもう少しあったら良かったなとも思います。


3

憎しみが愛に変わるまで

舞台が架空の中華風で大国の皇帝と小国皇帝との王道ツンデレラブでした。
小国皇帝の璃蓉は敵国の皇帝永漸に捕らえられ捕虜にされて陵辱されてしまう話。

見目も麗しい璃蓉が本来ならば直ぐに殺されてしまう運命なのに永漸に見初められ
執着溺愛される展開ですが、敵国に捕らえられ女のように組み敷かれれば
単に弄ばれているとしか思えない璃蓉だが愛をささやかれても国を奪われた恨みや
憎しみで殺して自分も命を絶つ予定が身体から落とされ次第に言葉に出来ない感情が
次第に育っていく過程が描かれているが璃蓉はかなりのツンデレさんでした。

永漸の方は早い段階で璃蓉に思いを伝えているのですが、直ぐに伝わる訳も無く
嫌がる璃蓉を力技で毎回抱く展開。
敵なのに相手を失いたくないという気持ちが育ち、璃蓉がかなり思い悩みながらも
いわゆるツンデレさんなので絶対に気持ちを伝えない流れですね。

言葉は無くても態度や行動で共にいることを既に決めている感じではあるけれど
筋金入りのツンデレさんですので最後までそのままです。
その分永漸がベタベタの溺愛なのでちょうど良いかもしれませんね。
それにこのカプは歳の差カプでもあるのでツンデレされれば余計に可愛いと
永漸が思っているのかも。

璃蓉にしてみれば国を身分を全てを永漸に奪われつくしているのですから
なかなか心までとは簡単にいかないストーリーです。
それでも遠くない未来はツンツンしながらもきっと側に居つづける、そんな展開でした。

3

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