久しぶりの新作! 悪魔な喫茶店マスター×元神父!!

純喫茶あくま

junkissa akuma

純喫茶あくま
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神0
  • 萌×22
  • 萌6
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
28
評価数
10件
平均
3 / 5
神率
0%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
シリーズ
プラチナ文庫(小説・プランタン出版)
発売日
価格
¥600(税抜)  ¥648(税込)
ISBN
9784829625750

あらすじ

罪を犯し神父の道を閉ざした澄哉は、街を彷徨い不思議な喫茶店に辿り着く。怪しげな店主・吾聞に拾われ、住み込みで働き出すが……。
吾聞が妖しい! けれどおかしい!? いえ、澄哉もちょっと浮世離れした天然さんです。焦れ焦れするような天然カップル(笑)をご堪能くださいv 喫茶店メニューも美味しそうです!

表題作純喫茶あくま

相馬吾聞,純喫茶あくまの店主,自称悪魔
竹内澄哉,聖職者の道を捨て行く当てなし,26歳

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レビュー投稿数3

お腹が空きます

カフェが大好きなわたくし。
毎週どこかのカフェへ出没いたします。
ほぼチェーン店ですが☆
そんな訳で?
「純喫茶」というタイトルが、ず~っと気になっておりまして。
他の本を買いに行ったついでに、ついに手がのびてしまいました。

椹野道流先生は、実はBLでは初読み。
非BLであれば何冊か。
BLコミック原作ものなら読みました。
昭和の優しい空気を感じる、そんなイメージがあります。
今回、純喫茶ものが書きたかったそうで。
良いですよね~、丁寧にいれた珈琲♪
最近は機械がいれた珈琲がほとんどなので、たまに純喫茶へ行くと感動します。

このお話の中に出てくる純喫茶は「あくま」という変わった名前。
しかも、オフィスビル街の中にある一軒家という。
よくぞバブル時代の地上げ屋さんから逃れたと思う、奇跡のお店です。

主人公の竹内澄哉(すみや)は、元聖職者なのですが。
訳あって無職宿無しになってしまった青年。
聖職者だっただけあって?
純粋培養されたような、世間に揉まれると壊れてしまいそうな危うさがある人です。
とりあえず食べる・休む・夜を過ごす所を探し。続き
たどり着いたのが、深夜営業している「純喫茶あくま」でした。
彼のあまりにも純粋な表情や行動が、店主に気に入られて住み込み従業員なります。

そんな澄哉を雇った「純喫茶あくま」の店主、相馬吾聞(あもん)。
料理上手で器用で頭がよくて、どうやら喧嘩もかなり強いらしくて。
自分の事を悪魔だと真面目に言ったりして。
発言が少し変わっているせいか?冷たい印象があるのですが。
行動は優しいところもあって、なんとも不思議な人です。
同じ料理を毎日食べたり、人に対しても興味のある相手に執着したり。
こだわりの強いキャラみたい。

そんな二人以外には。
澄哉の元恋人、吾聞の店の元店主。
主な登場人物はそれくらい。
ほぼ二人だけの空間でお話は進みます。

前半で面白いのは、純喫茶ならではの料理や珈琲のいれ方が詳しく出てくるあたり。
特に、澄哉が珈琲のいれ方を吾聞から教わるあたり。
科学の授業みたいで楽しかったです♪
澄哉の感想がいちいち純粋で、トースト1つにも大感動したりして可愛い。
読んでると、すごくお腹が空きます☆

後半で面白かったのは、二人で長~い散歩(?)をする場面。
「純喫茶あくま」に勤めて初めての遠出が、ちょっと特別な場所でして。
ここでの二人のやり取りは、一番面白かったです!
特に、吾聞の行動言動が楽しい♪
普段無口で何を考えているのか、わかりにくいんですが。
ここでは、なんだそんな事考えてたんか~、となりました。

なかなか面白かったし変わったお話でした。
ただし、萌えは少なかったかな?
登場人物が少ないので、余計にそう感じたのかもしれません。
それにしても、あのナポリタン食べたいなぁ。
私も実は週5回昼に同じパスタを食べていまして、吾聞の気持ちがわかります。
いずれ飽きちゃうから、一生食べ続けは無理ですが。
ハマるとトコトン、吾聞はほんと一途ですね!

2

設定は魅力的だけど・・・

ワケあって神父の職を捨てた澄哉(26 表紙絵左)は、行き場をなくして偶然入った喫茶店の店主・吾門(あもん 表紙絵右)に気に入られ、住み込みで働くことになり――
イケメンで俺様だけどちょっと挙動不審な吾門(実は彼にはヒミツが・・・)と、ピュアで世間知らずだけど正しいと思ったことは曲げない強さを持った澄哉の、不器用でコミカルな、ほのぼの恋愛騒動記(?)です。

(以下大きなネタバレを含みますので、ネタバレNGの方は読まないでください。ごめんなさい。)
タイトルと帯と口絵、3つ並べるともう、吾門の正体はしっかり分かってしまいます。
特に、帯のコピー「気に入った奴を食らう。それが俺のやり方だ。」と口絵(姿を変えた吾門)は大きなネタバレ。
そうなんです。吾門は人間の姿をしていますが、彼の正体は悪魔。(といってもこんな形↑のしっぽがついてるわけでも口が裂けてるわけでもなく、見た目はフツーの人間です。)

どのあたりで吾門の正体が分かるのか?楽しみにしながら読んだのですが、答えが最初から予想できてるだけに、吾門の正体に気づかない澄哉と吾門のじれったい会話が、ものすごーく冗長に思えてし続きまう!
しかも、吾門の正体が分かっても、澄哉はそうたいして驚いてないし、2人の関係は何一つ変わってない気がするんですが、気のせいでしょうか?
吾門の正体が分かってからの驚愕→恐怖→絶望→葛藤→事件→協力→共感→抱擁→交接(!)というプロセスがない・・・?
ありゃ? も、もしかして、吾門は別に悪魔じゃなくても良かったんじゃ・・・
正直、吾門=悪魔という設定が活かされてるのは、最終ページの澄哉のモノローグだけのような気がします。
う~ん・・・何かものすごーく、設定がもったいない。

フツーの喫茶店の店長が、実は悪魔。しかも、その相方は元神父で、とってもピュアな男。
この設定自体はすごくユニークで、魅力的に思えるんです。
イラストの2人の雰囲気もいい感じ。
こんな2人に出会える「純喫茶あくま」、どこかにあるなら行ってみたい!

でも、上に書いた吾門=悪魔という設定同様に、喫茶店という舞台もまた、ほとんど生きてない気がするんですよね。
おいしいコーヒーとナポリタンスパゲッティが目玉メニューみたいですが、2人が賄いで食べているだけで、接客シーンは一度もなし。
喫茶店って、おいしいコーヒーや軽食メニューを味わう場所だったり、マスターと軽く会話を楽しんで癒される場所だったり。
そんな癒し場の雰囲気を、この本の中で味わえることを期待していたんですが・・・

いっそ、純喫茶あくまを訪ねれば、悪魔な吾門と人情派の澄哉が、法律ではどうにもならな悩みを解決してくれる・・・という(必殺仕事人コメディバージョンみたいな)ストーリーだったら、このでこぼこコンビが本領発揮できるかも?なんて勝手に想像してしまいました。
このコンビならではの魅力が、もっと読みたい!!
まだ続きがある(かもしれない)ようなので、次巻に期待したいと思います。

2

ちょっと感情移入しにくい…かも?

小学生の頃から教会に通い、
両親を亡くした時に支えになってくれた神父様のようになりたいと願い、
司祭になるために励んでいた26歳の人のよい男の子(表紙左)が、この本の受け。

その受けが、取り返しのつかない罪を犯してしまった…と聖職者としての生活を捨て、
街を彷徨っていた時にオフィス街で見つけた「純喫茶あくま」が物語の舞台。

攻めは、純喫茶あくまの店主、
自称悪魔の無愛想で少々偉そうだが親切な男(攻め:表紙右)。
丁寧で素直で正直な受けの態度がとても気に入り、住み込みで雇うことになり、
ふたりは店で一緒に働きながら少しずつ距離を縮めて……

恋心は攻め→受けですが、流れはゆっくりめ、物語は受けの視点のみで進みます。


受けの犯した罪とは、
男を好きになったことと、
知らなかったとはいえ、奥さんのいる人と付き合って肉体関係を持っていたこと。
どちらも聖書では禁じられていることですが、
正直、BL読者としては特別な事ではないので、
もうちょっとお世話になった神父様との話とか、受けと神様との結びつきとか、
聖職者を捨てることの辛さが分かるエピソー続きドがあって、受けに感情移入しやすいと、
もっと話に入りこめてよかったのになぁ~って思ってしまいました。

わたしも実は親がクリスチャンで、聖書の基準の元でずっと生活していたので、
正直BLを楽しむのには最初葛藤がありまして(こんな所で告白w)、
多分受けの気持ちを理解しやすい立場だと思うのですが、それでもそう感じたので、
聖書とかクリスチャンに馴染みがなかったらもっと~なんじゃないかなぁ?と。

でも、傷ついている受けに対する攻めの接し方は、
ちょっと雑だけどもとても優しくて、心温まる思いがしました。
そしてそうできる理由として、
攻めにも今の攻めを形作った先代マスターとの思い出が……
(この話、攻め視点で語ってほしかったなーー)


一番好きだったのは、
受けの別れた妻子持ちの男が登場して、その当時の想いを受けが振り返るところ。
切実な心情がチラッと見えてよかったなーーその後の展開はお約束な感じでしたがw

攻めが自称悪魔なだけあって(?)、人間関係にも言葉にも少々疎くて、
色んなことを受けにいちいち尋ねるのも可愛かったな。
一般的な言葉の定義なんて、そんなに大事じゃなくて、
ふたりで考えや思いを言い合い、相手を知り合うことこそが素敵だなぁと感じました。


椹野さんの作品は、キャラに愛着を持ってこそ、
特別感がなくても心にじわーーっと沁みてくるという感じなので、
できれば、続きを出してもらって、もっとふたりのことを好きになりたいなぁ。

6

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