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表題作双薔薇の匣

ルーフス・サフィルス,貴族の放蕩息子・神父
ビオラ,紫の布を持つ捨て子だった神父,

あらすじ

敬虔な神父のビオラは、教会の懺悔室で貴族の放蕩息子・ルーフスに犯される。
罪を犯し後悔するビオラのもとへやって来たのは、ルーフスと同じ顔をした神父・サフィルス。我々は双子の淫魔と言い…!?

作品情報

作品名
双薔薇の匣
著者
藍生有 
イラスト
笠井あゆみ 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫black
シリーズ
禁忌を抱く双つの手
発売日
ISBN
9784592851226
3.2

(17)

(3)

萌々

(4)

(6)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
4
得点
52
評価数
17
平均
3.2 / 5
神率
17.6%

レビュー投稿数4

”双薔薇”の”匣”の意味…

淫魔が出てくる作品は初です!
淫魔と対局にいるであろう神父が受け!
なんと神秘的な組み合わせでしょう。

↓考察が入ります。


「双薔薇」というのが、淫魔のルーフスとサフィルス。
「匣」というのが、”器”である神父のビオラなのかな。

成り損ないの淫魔であるルーフスとサフィルスが本物の淫魔になるために
”器”に選ばれたのがビオラであり、”双つの薔薇”を”匣”に入れることで
完全なる淫魔になれる、という解釈でしょうか。
不完全な淫魔は双子、双子を一つにしなくてはならない。
ルーフスの赤、サフィルスの青を混ぜると紫、ビオラになるからでしょうか…
最後にビオラも淫魔の仲間入りをするのですが、器であるビオラはもともと、
淫魔であった?
そもそも器に選ばれるのは淫魔でなくてはならないのか…

状況についていけてないビオラをさりげなく気遣ったり、おかしくなった村人から
守ってくれたり、いい淫魔でした。

細かいところは分かりませんが、こうやって考えるのも楽しいし、双子の淫魔は
エロいし… ビオラもエロくなっていくし、分からないところは分からなくていいかな!

1

己の理解力の無さにへこみました

エロ双子ものセカンドシーズンシリーズ3作目のエロエロ重視作品ではありますが、
今回の双子は淫魔!なのですが、人間でもあると言う摩訶不思議ファンタジー。
そんな淫魔エロ美形双子に愛されるのが神様の僕神父様のビオラ。

お話は神父様が毎夜淫猥な淫夢に魘されて毎日夢精して罪深いことだと
神に祈ることから始まるのです。
とても清廉なビオラは教会に捨てられた捨て子で村人に助けられ亡き神父が
親代わりとなって育ったのです。

後になってこれはおちにつながるアイテムなのかと思ったのが捨てられたビオラの
名前の由来にもなっていた紫色の布。
この話に出てくる淫魔は教会に蕾のままで毎年終わる薔薇になぞらえていました。
薔薇の花は2色で主人公の名前がビオラ、そしてビオラは淫魔二人の共通の器。

この器と言うのもいまいち解らなかったのですよ、淫魔の双子は出来損ないで
双子の淫魔として生まれでた瞬間に人間として生まれてくる。
出来損ないなので人間界で双子の片割れと転生するたびに呼び合い、
二人が探すのが出来損ない淫魔の自分たちを本物の淫魔にするために必要な器で
それがビオラなのです。

なんでしょうね、二人の性をビオラの中で熟成でもさせて交わることで完璧な淫魔に
なるのか、この辺がちょっとわからなかったのです。
それにビオラが二人と交わるごとに人間から離れた存在に感じる。
まるで吸血鬼ものみたいだと思ったのは二人がめでたく淫魔に姿を変えたときに
何故かビオラまで姿が淫魔・・・これは端から淫魔だったのか、二人に愛され性を注がれて
淫魔になってしまったのか。

エロ重視作品だからそんな細かいところまで気にしなくていいのでしょうが、
悪魔的ファンタジー大好き人間にとって気になる謎を抱えてしまいました。
でもエロエロ好きなら面白いと思います。

5

かわいい淫魔

藍生さんの双子シリーズ全て読んだわけでないのですが、好きなシリーズです。
シリーズといっても続き物でなく、これも単品で読める作品です。
加えてこれはシリーズ初めてのファンタジー。

主人公・ビオラは小さな村の神父で、何というかとても堅実で誠実で超がつくほどの真面目な人物。
なので同性に抱かれるという背徳感がものすごかった…。

ビオラは放蕩貴族のルーフスと、巡回の神父サフィルスから別々に凌辱されます。この二人は実は双子の淫魔という設定です。
ビオラが陵辱される展開や理由はかなり強引で、二人が転生を繰り返している淫魔という設定も深く考えるとややこしく感じてしまいました。
なので設定はあまり深く感が無いでえろシーンを楽しむのがよいかと思います。

ビオラは立場上、淫らな行為に対して嫌悪感がある、でも二人に翻弄され淫らになっていく・・・。こういう設定は、凌辱もののBLではよく見る展開だと思うんですが、でも痛々しくはなくて、二人もビオラに酷い扱いをするわけでなく、途中からは互いに愛着や「可愛い」と思っていることが感じられます。
弱っていくビオラを二人が看病するシーンは本当に可愛かった。

最後は角としっぽの生えた二人をビオラが可愛がっていて、なんていうか微笑ましいです。
最初は怖いと思った二人ですが、意外とビオラの前では可愛いんです。
きっと三人で寄り添っていきてくんだろうなぁというハッピーな感じのお話なので、陵辱ものは痛々しくてだめ・・・という方にもそんなに無理なく読めるんではないかと思います。

えろ回数はかなり多いのに、マニアックさは低いかな?と思いました。
けど藍生さんの作品でたま~に見かける尿道に花を刺すというシーンがこの本にもあります。
笠井さんのイラストがものすごく濃厚なので、このシーンはとてもマニアックに見えました。

1

赤+青は紫だよん

うーん、ちょっとよくわかんなかった。(すいません、誤字あったので修正)
やっぱり書く以上、伝えるものがあってほしい と思うんですよね。。。。
BLにそれを求めちゃいけないという話はあるのかもしれないけど。
この話も、輪廻転生の切なさとか、少数派、アブノーマルで生まれてきた者たちへの
救われる話というか、そーゆーのを前面に出してもらった方が
より切なさが際立ってよかったんじゃね?と思ったり・・・勝手な思いですが。

笠井先生たどりで、苦手とは知りつつ藍生先生の双子ものに到達。
赤(攻め1)と青(攻め2)がやっと巡り合えて、紫(受け)とまじりあって幸せになりましたとさ。
と理解しました。
(すいません、いまいち受け止められなかったので、めちゃそっけない物言い・・・)

何がいまいちだったかというと
なんで最後、受けさんが淫魔になるの???という一点につきます。
なんでなんでなんで とぐるぐるしているうちに終わってしまった(笑)
こだわっちゃいけなかったっすかね・・・
無念。

0

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