僕をぎゅっと抱きしめてくれませんか…… そうしてくれたら……あとは僕にどんなことをしてもいいです

町工場にヒツジがいっぴき

machikouba ni hitsuji ga ippiki

町工場にヒツジがいっぴき
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神3
  • 萌×210
  • 萌8
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
7
得点
81
評価数
24件
平均
3.5 / 5
神率
12.5%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
二見書房
シリーズ
シャレード文庫(小説・二見書房)
発売日
価格
¥657(税抜)  ¥710(税込)
ISBN
9784576140827

あらすじ

御曹司の遥季は電車事故を免れたことで自身の生き方を見直すように。
町工場の面々に受け入れられ、その中の皆瀬に心惹かれていくが…

美味しいご馳走を目の前に、おあずけか――。八重垣遥季は小さな約束を果たすため、元実業家の従兄弟のアパートに住み込み、彼の娘・美羽の面倒を見ている。一族の跡取りという期待に応えられない自分に存在価値を見出せない遥季だが、美羽の夏風邪をきっかけに町工場の皆瀬と親しく会話を交わすように。過去の出来事が原因でほとんど眠らない皆瀬。強面で表情も読みづらいけれど、遥季はどこか心安らぐものを感じていた。一方で皆瀬は……。

表題作町工場にヒツジがいっぴき

皆瀬智康, 町工場の職人で工場の後継者 28歳
八重垣遥季, 御曹司大学生 20歳

その他の収録作品

  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数7

作業着萌えってあるかもしれない。

『下町ロケット』的町工場の町を舞台に、
顔にも心にも傷を持つ不眠症の町工場の跡継ぎと、
名門一族に自分は必要ないと思っているお坊ちゃま大学生が
出会い、それぞれの傷を越えてくっつくまで。

黒豹×ウサギちゃんの『草食むイキモノ肉喰うケモノ』が面白かったので
続けてこちらも読んでみたのだが、こちらはコヨーテ×羊ちゃんらしい。

あまり優秀ではない為に一族から粗末にされているのに、
何故か心優しく歪んでもすれてもいない受けのヤエちゃんのキャラが
個人的には可愛いというより、なんだか納得もいかず好きじゃなかったし、
展開にも時々モヤッと躓くところはあったものの、
攻めのコヨーテくんことはなかなか潔い男前で良い感じだった。

町工場の下町風の人間模様は温かくて、
攻めが最初から受けに惹かれているのがバレバレで(これは可愛い)
それを周りが見守っているのには、ニヤッ。

2

攻めキャラが怖いのに可愛い

今まで読んだ本の中で1、2を争うくらい攻めの顔が怖い!て思ったのですが、これが無愛想なのにめちゃくちゃ優しくてめちゃくちゃ可愛いキャラでした。

主人公の遥季は大きな事故に遭いかけたのを機に、自分を見つめ直そうと東京の下町にやってきます。
そこで幼い従兄弟の世話をしながら、下町で生活する人々と触れ合い、目標や期待のなかった自分の人生からやりたいことを選び出していく、というお話。

工場で働く智康は、顔と目つきは怖いけど面倒見がよく、遥季が困った時は助けてくれます。全体的にほっこりとした、ほのぼのとしたお話でした。
智康の最初の印象は怖いのですが、所々で智康視点に切り替わるので、互いの思っている事はすんなり読み手に伝わってきます。

日常が淡々と続いていくので、可愛いけど内容は少し物足りないなあと思わないでもないですが、お話が大きく動くのは終わりの方です。

何よりよかったのが、遥季も智康も言葉の選び方が素直で真摯なこと。
相手にまっすぐに応える、ということがなかなか人間できないんじゃないかと思うんですが、こんなに真摯に向き合えばいざこざなんてきっと誰とでも起こさな続きいのではないかという、2人ともそんな素敵なキャラクターでした。

印象に残ったのは、最後のベッドシーンで、智康のほうが「初夜だから」という事を前提に「お願いします」と頭を下げたこと。
こんな慎ましい受けキャラはいれど、攻めキャラは見たことない、とこれまた感動しました。

外見は狼と羊のようですが、一緒にいるのがとてもしっくりきて、互いに大好きなのがひしひし伝わってくる可愛いお話です。
安心感のある優しいお話を読みたいときにオススメです。

3

クスッとジワリ

ほっこり、ほのぼのした気持ちになれた作品でした。
主人公は家がお金持ちの八重垣遥季、ヒツジがいっぴきのヒツジさんで受けです。
冒頭で駅のホームに転落し、九死に一生を得た遥季は今は空っぽな自分が何をしたいかを考え、落ちぶれた従兄弟の幼い娘、美羽ちゃんと遊ぶ約束を果たそうと、これまで縁のなかった下町へ向かいます。
そこで、影のある攻め皆瀬と出会い、職人さんたちが誇りを持って働いている町工場の世界も知ります。
結論は、ほっこりハッピーエンドです。正直、強烈にキュンキュンしたということはないのですが、ちょっと面白いところがあるのです。
私はどうも、後からアッ・…とくるタイプのようです。
この作品てアッときたのは、攻めの皆瀬の特異性なのです。
町工場の社長の息子、皆瀬智康は顔に傷があり、影のある男です。いえ、でした。
町工場を嫌って一流企業に就職したものの辛い経験をしたので、壁を作るようになったのです。
遥季に出会ってからは割と簡単に明るさを取り戻していきますが、特筆すべきは何とこの人随分と長い間、満足に寝ていないのです。
不眠症、インソムニアというやつですね。で、この設定が続き無茶な感じがしまして、クスッとなるわけです。
真夜中に遥季がピンチになると決まって皆瀬が現れ、助けてくれるのですが、会ったのは「たまたまじゃない、俺はたいてい夜にはここらを歩いてるんだ」なんて言っちゃってますけど、これってなかなかヤバイ奴ですよね。
でも、遥季はあっさり納得して「智康さんは親切だ」と感動してますから、やはりこの二人の相性は花マルだということでしょう。
以上のように、あまり構えることなく楽しめる作品でした。今城けい先生、文章はしっかりしていますので読みやすかったですよ。

1

ピュアっ子爆弾

今城先生の作品は初読みだったので、会話での言い回しなど最初は引っ掛かりを感じる部分もあったのですが、読んでいる間に自然と馴染んでいきました。

ピュアっ子な羊ちゃんことヤエちゃんの心情と世話焼きコヨーテの智康さんの心情が代わる代わる描かれていたのでお互いの思いがわかりやすく安心しながら物語を俯瞰して、楽しむことができました。

ヤエちゃんは、周りや家庭の環境によって自分自身に自信を持つことができず空っぽなまま毎日を過ごしていました。そんなヤエちゃんが死にかける経験を切っ掛けに生きるということを見つめなおして行動していく姿はカッコ良かったです。
それでも、すぐにヤエちゃんが大きく変わっていくのではなく少しづついろんな人の手を借りながら変わっていく姿はヤエちゃんの持ってる真っ直ぐさが人から愛される部分だったからなんだと思います。愛される人は人から応援されて頑張れるんだな~と嬉しくなりました。

ヤエちゃんの行動力や真っ直ぐさはヤエちゃんだけじゃなく従兄弟の誠さんや智康さんの変化にも繋がっていてそういう連鎖をおこせるヤエちゃんは自分が思っている以上に素敵な人なんだともっとわかっ続きて!と言いたくなるくらいでした。

過去にあった事件から人を拒絶し人を信じられなくなっていた智康さんがヤエちゃんと出会って、また人を受け入れられるようになりそして世話焼きへと変わっていく姿は微笑ましかったです。ヤエちゃんのことを考えゆっくりめなスピードでヤエちゃんと触れ合いながらもヤエちゃんの素直な言葉に振りまわされているところにニマニマしました。これからも振り回され続けていて欲しいです。ピュアっ子爆弾は威力が絶大!

町工場の人たちも優しくてにぎやかな人が多くて、そんな環境で新しいヤエちゃんのこれからが始まります。ヤエちゃんが自分で掴んだ居場所なんだと思うと成長したなぁ~!なんて感動してしまいました。
そんな、可愛らしい部分がたくさん詰まったお話でした。

3

コヨーテと羊

またしても製造業ですね、今城さん!
今城さんの製造業BL『草食むイキモノ 肉喰うケモノ』がすごく良かったのはまだ記憶に新しく、挿絵がワイルド描かせたらメロメロパンチな周防佑未さんでしたのですっごく楽しみにしておりました。
しかし、同じような題材なら会社が一緒でスピンオフ扱いでも良かったのにー。

**********************
受けの遥季は20歳の大学生。
育ちは良さそうに見えても垢抜けない、大人しい青年。

攻めは親の町工場で働く智康、28歳。
一度は企業へ就職したものの、とある事件で実家へ戻ることに。
**********************

実家では、出来が悪いと陰口を叩かれ居場所がない遥季。
そんな遥季が、従兄弟の娘とのほんのささいな約束を守ろうとしたことで智康や工場の面々と知り合い、いつしか自分の居場所として守りたいと思うようになります。

わたし好みの年の差、美味しいですー。
今城さんもあとがきで描かれていますが、智康は初っ端完全にコヨーテですね。
『草食む〜』の方は狼さんでも、けっこうフレンドリーでありましたが、智康は続き一匹狼ならぬ、一匹コヨーテ?
視点は攻め受けの両方で、章でわかれていますからわかりにくさはありませんでした。
ただ、モノローグでは( )が使われているので、なんだかそこで一度集中力が切れてしまいます。
これを使わないでも書かれる方も多いですし、ちょっと気になったかなあ。
でも、ページの半分はそれでした!みたいなものも見たことがあるので、それよりは良いですけども(苦笑

遥季は健気受けといえばそうですが、家族や親類からのあからさまな侮蔑も、あまり悲しさや悲壮感は伝わってきませんでした。
もちろんそういった内容の表記はあるのですが、直接酷い目にあった瞬間が書かれているのではなく、遥季が思い出す形だけなのでよけい切迫感がないのだと思います。
智康が会社を辞めるきっかけになった話も同様で、遥季へ聞いてくれと話し出しますが、読者へ説明されてるように感じてしまい夢中になれませんでした。
最初に出会った時、このふたりって過去に会ったことでもあったのかな?(特に智康の様子)なんて深読みしちゃいましたが、そういう展開ではなかったです(苦笑

やー、それにしても何にビックリしたってキスシーンの、どえろイラストにビックリしました。
本番よりもエロかった…

2

ヒツジが柵を飛び越える日

最近すっかりお仕事ものがはまってきている今城作品、今回は
町工場というから荒っぽい男たちに囲まれて、さながら狼に食べられそうなヒツジちゃん?かと思いましたら、そうじゃなかったんですね。
表紙の主人公の頭の上に小さいヒツジちゃんが乗ってるイラスト♪かわいー!
周防さんのこんなちょっぴりユニークなイラスト初めてみたかもしれない☆


ヒツジちゃんにこだり例えるとするならば
囲いの中に縛られて外へ出て行きたいと思っているんだけど、絶望してあきらめていた箱入りヒツジちゃんが、
心に傷を持つ(顔にも傷ですね)一匹のコヨーテと出会い
コヨーテはヒツジに癒され、
ヒツジはコヨーテの寂しさを知り、夜の遠吠えの理由を知り互いに惹かれあっていく
とでもいいましょうか?
それが町工場という状況と舞台で繰り広げられるというものでありました。


このヒツジな主人公・遥季、家が大会社経営という金持ち境遇で長男であるのですが、
凡庸だと言われ何だか家庭で肩身が狭そうなんです。
本当はやりたいとかすかに思う事もあれど、親は話を聞いてくれなくて相手にもしてくれない。
ただぼんやりと続き、自分の存在意義すらもぼんやりとしてしまうような、
何だかちょっとかわいそう。
でもとっても優しくていい子なんです。

仕事に失敗して下町のボロアパートに越した従兄の子供との約束を果たす為にその街にやってきた時に出会ったのが町工場の息子・皆瀬。
子供が工場を見たいと覗いたことからこの工場とも縁ができていくのです。

育ちがいいから品があるのか、でもスれてなくて誠実で真面目でちょっぴりふんわりした雰囲気に工場で働くカンチも、恋愛対象には考えないけどなくもないとか
従兄も遥季に向かって、間違いが起きそうだとか言ってるし
一歩間違えば(?)なんだかんだと襲われてしまったり、何かありそうなんですがそれがない(笑)
で、皆瀬だけ特別なのは、一番最初に出会った事。
彼が心に傷を持っていて夜眠れないことから、夜に遥季と散歩しながら沢山ではないけど互いの事を語り合ったことが大きいかと思います。
う~ん、、、早いもん勝ち?(笑)

この皆瀬が周防さんのイラストって割とスーパー攻めを描く事が多くてそういう雰囲気の人かと思えば、
トラウマから人嫌いになって愛想が悪いだけ。
勤めていた会社で理不尽な目にあって心が折れてしまった、人間くさい人なんです。
頼りにはなる人だけど、そういう弱さを持っている。
クライマックスで工場の存亡にかかわる事件が起きるんですが、意地ははらない!
いい意味で遥季も皆瀬も等身大な人物だったような気がするのですよ。

工場の人々もいい人達で、だから何となくお話にも親しみがわきますね♪

ただ!遥季の親、、、これは腹立ちましたね~
この親子会話が足りないよ。

一番萌えたのは表紙イラスト、次がヒツジを数えるのを遥季の名前に替えるところ。
そりゃ不眠症もぐっすり眠れますって(爆)でもそのうちムラムラして眠れなくなる数え方かもね。なんて笑ってしまうのでした。

4

ヒツジがいっぴき=ヤエがいっぴき

2人の視点交互で物語は進んでいきます。
読んでの感想はまず遥季がとっても良い子でした。ほのぼのしました。
そして強面である智康さんは過去の事が原因で軽く人嫌いなんですが、全然怖くなくて優しい良い人でした。
そして遥季のお父さんと姉は最低だと思いました。
周防佑未さんのイラストも可愛かったりエロかったりして良かったです☆
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御曹司の遥季は電車事故を免れた事で自分の生き方を見直す事にしました。
遥季は美羽との小さな約束を果たすため、元実業家の従兄弟の誠のアパートに住み込み、彼の娘の美羽の面倒を見ることになります。

智康との出会いは誠の住んでいるアパートの場所が分からず夜に迷っていた時に声をかけたのがきっかけでした。
それから美羽が町工場に興味を持ち始め見学していると、働いているカンチから工場の案内をしてもらえることに。そこでは跡継ぎとして智康が働いていました。それから町工場の人と仲良くなりはじめ、遥季はこの町が好きになります。

智康の事が気になりはじめたの続きは、美羽が高熱を出して病院に連れていこうとしていた所に智康と出会い車を出してくれたのがきっかけでした。

智康は過去の事がきっかけで不眠症。でも遥季との出会いによりどんどん心がおだやかになっていきます。
そして心を入れ替えた誠の引っ越し騒動があったりで智康と遥季は一緒に住むようになり距離がどんどん縮まります。

そんな時他の会社の倒産を被って工場は4千万の借金をおってしまって!!
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最後はさすがにふせておきます。でも遥季は良い子なのにお父さんと姉は本当にどうしようもない。遥季を見習って~

そしてタイトルにもあるヒツジなんですが、使い方が可愛かったです。
「ヒツジが一匹、ヒツジが2匹」を変えて、「智康さんが一匹」「ヤエが一匹」「智康さんが2匹」「ヤエが2匹」って交互に2人で言いあうシーンがあるんですがとってもほのぼのしたので萌え×2に評価にしたいと思います♪

4

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