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表題作深海魚達の眠りいのせんと・わーるど

野々宮・もうすぐ30歳・検事
伊能・30を過ぎたところ・検事

あらすじ

「触ってもいいか?」腕を伸ばし、頬に触れる。
ともに司法を目指した友を失い、いまも己を責めつづける伊能を、野々宮は暖かく包んだ。
東京地検への異動が決まり、別の道を進むこととなった伊能に、野々宮は携帯を渡した。
つなぎ止めておこうとする後輩の想いが形になる…。
一方、闇社会を抉る捜査をつづける大阪地検。
悪の深海からの魔手は、野々宮のみならず家族にも迫っていた。

作品情報

作品名
深海魚達の眠りいのせんと・わーるど
著者
かわいゆみこ 
イラスト
石原理 
媒体
小説
出版社
講談社
レーベル
X文庫ホワイトハート
シリーズ
光の雨 ―原罪―
発売日
ISBN
9784062554985
3.3

(3)

(0)

萌々

(1)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
10
評価数
3
平均
3.3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

よ、読まなきゃ良かった~~~っ!!

あああ、分かっていたのですが、こんなところで放置されたまま未完ですか?
という意味で、面白かっただけに読まなければ良かった、です。

大学時代の先輩後輩だった検事二人の物語。
前作では、親友の渡瀬を失ったまま、7年もの間自責と後悔に苦しんでいた伊能が、
転勤してきた野々宮によって新たな人生に踏み出すまで。

前回の事件から、それが氷山の一角であるとみた特捜部は、
野々宮を刑事部から応援に引き抜き、内偵を続けている。
そんな時、今度は伊能が応援として東京地検特捜部に異動になる。
暴力団から政治までが絡むとみられる野々宮達が追っている事件は、
検事達が襲われ、その家族までが嫌がらせに合うという、深刻な展開を迎える。

恋愛に関しては一歩前進。
遠距離になることでフェードアウトするのであれば、その方が野々宮の為ではないかと思う伊能。
出発の前日、葛藤しながら想いが溢れていつになく積極的に求める姿はキュンとしました。
そんな彼の思いをちゃんと汲み取る野々宮。

シリアスな事件や仕事の側面の比重が多い話なのですが、
私的にはこの二人の恋愛模様はかなりツボ。
お互い仕事でヘロヘロでただ寄り添って寝るだけでも満たされたり、
伊能が東京地検への異動を聞いて晴れがましさと充実感で頬をほころばせ、
しばらくしてから野々宮との関係で心に翳りがさす、というところも好き。
依存し合わず、仕事に燃えながら、丁寧に相手を大切にしていこうとする大人の恋です♡

ですがっ!
事件はどうなるんですか〜っ? 気になる脇役の原口(ヤクザさんです)は?
最終巻になるはずの3巻はいつ!?

3

結末は…?

大阪地検を舞台にした、検事さん物の第2巻。
野々宮は、1巻の、保険金殺人に端を発した事件が、暴力団や総会屋、そして大物政治家にまで連なるような大きな事件解明への糸口になると設けられて特捜部に配属になる。
伊能とのつきあいも、忙しいながら少しずつ落ち着いてきていた。
そこへ、伊能が東京への転属することになり、、、

というわけで、野々宮も伊能も、それぞれの事件解明のために頑張っているのですが、
この本、野々宮や他の特捜チームのメンバー、そして、野々宮の家族にも妨害の手が及んで、、
って所で終わって、その後最終巻が出た気配がない。
二人の関係がどうなるのかは、もちろん気になるのですが、それより、この事件は、いったいどのように解決または、終結したのか
そっちの方が、とってもに気になる。
原口って言う、おいしい脇役も、あんまり生きてこないし、

この先、新装版で最後まで発行されたりすることがあるのでしょうか?
それともこのまま放置なのかなぁ、、

なんだか、すっきりしないので、せっかくおもしろかったけど、この本に手を出したのは、失敗だったかな。

5

雀影

miichaさん、コメントありがとうございました。
そして情報ありがとうございました。
この作品といい、東方美人といい、いつか必ず結末を読んでみたい物ですね。
3部作なのを知らずに読み始めてしまったので、録っても結末が気になります。

miicha

コメント失礼させていただきます。
実は私が直接作者さまに問い合わせをしたわけではないのですが、かなり前にこの本の続きについて問い合わせをしして「必ず、たとえ同人誌での発行になっても完結させます」と、作者さまからお返事を(HPでかな?)もらいましたという方をお見かけした記憶があります。不確か情報ですいません~。
それから既にかなり時間が経っているのでアレなんですが、私も数年来ずっと完結を待っているので、ほんとお気持ちお察しいたします(汗)
新装版でも同人誌でもいいので、完結まで早く読ませていただきたいですよね。
と、突然の乱入本当にすいませんでした~。

硬派です

『いのせんと・わーるど』の続きです。
ぜんぶで三冊になるという予告があり、この巻のあとがきでも「最終巻もよろしく」と書かれてますが、最終巻はいまだ出てません。
ただ、読みながら「これはもしかしたら読者からの反応が悪かったのかもなァ…。だから最終巻が出ないのかも」とか思いました。
ラブ描写が圧倒的に少なく、さらにストーリーの硬派っぷりに拍車がかかってるんですよ。
主役二人は多少の心理的すれ違いはあるとはいえ完全にラブラブ。なので、恋のハラハラドキドキを堪能するには物足りず。
硬派なストーリー、派手なんだけど地味です。事件は動いてるけど登場人物に具体的な派手な動きはない。こういうの、リアルだけど物足りなさを感じてしまう。主人公が派手な単独行動したり、悪玉と対峙してメラメラしたり、そういうキメの場面は欲しかったな。

などなど不満書いてますが、面白かったです。
こういう硬派なのは好きなので。
ただ、これから手を出す方には一巻だけをオススメします。
この巻まで手を出すと、解決されないアレコレに、逆にモヤモヤが残ると思う。

4

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