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今先生のBLの中ではかなりBL味が強く出てる作品。ただこれも他の作品同様、恋愛だけにスポットが当たっているわけではない。登場人物が謎めいているので、日常系ミステリーっぽさのある、いつもの雰囲気でじわじわ内容に引き込まれる。私はとても好き。
今回は寮もの。主な登場人物は三人。
独身寮が火事で燃えてしまい、唯一喫煙者だったために、火元とされてしまった各務ヶ原。責任をとって職を辞した各務ヶ原に、代わりに「あけぼの荘」の管理人の仕事を充てがい、生活の面倒を見ようとする長森部長。記憶はないけど酔ったはずみでベッドを共にしてしまったらしい、コミュ力の高いイケメン後藤。
序盤の謎は直属の上司でもない長森が、なぜ各務ヶ原の面倒を見ようとするのか?というところ。周囲は各務ヶ原に気がある!と言うのだけど、そんな単純な話ではなさそう。
一方、後藤のことが気になって仕方ない各務ヶ原は、実は既婚者。妻とは離婚を考えているが、かなり訳ありな感じ。
火事の真相もおおよそは明らかになり、各務ヶ原の部屋から出火したのではなかったということが判明。が、謎は一部残されたままでモヤモヤが残る…。
私の好みは、謎めいたところのある長森部長。47歳独身。各務ヶ原との微妙な関係、温泉宿で同じ部屋に泊まったシーンでは、なにか起こるのか!?と思ったが、なにも起こらない、安定の今市子ワールド(笑)。
今市子さんの新シリーズということで購入しましたが、楽しませていただきました♪相変わらず小さなオチや台詞がジワジワ来る‥(ジワジワどころか声だして笑いまくりでしたが)
今後のストーリーとしては後輩リーマンの後藤と恋愛関係に発展していくのだと思いますが、個人的にはあの情けない部長さんとの今後が気になります、、、ダンディな大人の男と見せかけてヘタレ?何だか人間味あふれるかわいらしいキャラクターで妙にツボってしまいました笑
同じシリーズものでも『B級グルメ倶楽部』は1巻目はよかったのですが3巻~位から少しグダってしまった感があったので、本作ではこの勢いが続いてくれればすごく好きなシリーズとなりそうです(^^)
シリアスな日常の中に笑いがある今市子さんの作品はだいたい好きなのですが、描かれている日常が馴染みの薄いものだと難しく感じて萌えも薄まってしまう事があり、今回はどうだろうとドキドキしながら手に取りました。
とある会社の独身寮が舞台。全寮制の男子校BLをオトナにしたような雰囲気に萌え×2でした。
真面目に見えて意志薄弱な主人公の太一、32歳。
職を失い、家を失い、別居中の妻とは破局寸前。他人に厳しく自分に甘い、貯金はなく週に5回禁煙したと威張って見せるダメなオトナですが憎めない魅力があります。
そんな太一に上司としての範疇を超えたお世話をしてくれる部長の本心は? あれやこれやと可愛がられ、同僚たちにも勘ぐられている2人の関係。本当のところどうなのか? 自分でも分からなくなってしまってあたふたしている太一に笑ってしまいます。
そしてもう一人、後輩の後藤くん。酔った勢いで相互オナニー的なことをしてしまった、らしい? 目が覚めたら裸だったけど昨夜の記憶がない太一と、どこまで覚えているのか分からない後藤くん。気まずさを隠して大人な対応で接する2人の様子にも笑わされました。
1人クールな女性社員が加わりますが、9割男だらけの独身寮生活。今回は匂い系以上BL未満な感じでしたが、巻が進むにつれてBLの割合が増えていきそうで楽しみです!
でも今さんって、昔はここまでこんがらがった感じじゃなかったと思うんだけど・・・。
ちょっと読んでてしんどいです。
そして毎度ですが、キャラの顔の安定しないことったら。特にゴッキー。
ただでさえ毎回顔が違うのに、私服でも変身させないで~(^o^;)
出てくる人みんな個性的だけど、いちばん変なのは長森部長じゃないかな。
行動が謎すぎる。大学生と関係してたのは部長なんじゃないの?なんて思ってしまう。
全編ほわほわしてて、どこからかが夢でしたなんていうオチでもおかしくないドタバタ劇。
コレ何巻まで続いて何年待たされるんだろう。
それが予想できるのに、また読んでしまった私の負け。
表題作1話から5話までと、描き下ろし「出会う理由」が収録されています。
主人公・各務ヶ原が、火事の連絡を受けた場面で物語は始まります。
火事の原因は自分の寝煙草?!
酔った勢いで初対面の男を抱いた?!
退職してあけぼの荘の管理人?!
部長に狙われている?!
と怒涛の展開に、あっという間にストーリーに引き込まれます。
1話では火事の原因が判明し、ほっとしたところへ、各務ヶ原が妻帯者だという事実が判明し、読者をぎょっとさせます。上手いです、ほんと。
2話でカメ男の林、3話で林の婚約者・斎藤、4話で柏木と次々と新しい登場人物が出てきて、5話では各務ヶ原が行方不明になります。
そこに絡んで、各務ヶ原と後藤との関係がほんとうに緩やかに徐々に進行していき、妻との謎の関係が明らかになるような感じで2巻に続きます。
「出会う理由」は、林と斎藤の出会いの話でした。カメに詳しくなります。カメとゴキブリが超絶に苦手な方にはお勧めできない作品です。
三十代サラリーマンのコミカルどたばた話が読みたい方にはお勧めです!ただ、恋愛方面はほとんど進展ありませんし、エロはなしも同然です。