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表題作暴君と恋のレシピ

瀬名彩彦, 政治家の息子でほぼ引きこもり 24歳
神宮寺直人, 臨時のハウスキーパー 19歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

神宮寺直人は十九歳の少年。家出中に偶然、傲岸不遜な美青年、瀬名彩彦と出会い、彼の高級マンションで臨時のハウスキーパーとして働くことに。彩彦は、ルックスはいいくせにずぼらで生活能力ゼロ。直人に言われなければ、パンツもはかない。そのうえ、なんと彩彦は人の心が読めるという。「君に興味があるな。君の中にある閉ざされた箱、わくわくする」。直人の中にいる「化け物」を視たいという彩彦にふりまわされながらも、惹かれていく直人。変人とワケあり少年の恋の行方は!?

作品情報

作品名
暴君と恋のレシピ
著者
岡野麻里安 
イラスト
DUO BRAND. 
媒体
小説
出版社
講談社
レーベル
X文庫ホワイトハート
発売日
ISBN
9784062868228
2.5

(2)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
4
評価数
2
平均
2.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

不安が残る

1冊すべて表題作です。
直人(受け)の視点がメインですが、彩彦の思考や行動もあります。

表紙からも書き方からも、明るくコミカルチックな作品だと思っていたのですが、読後はどうにもすっきりしないものでした。

彩彦(攻め)は妖怪「サトリ」のように他人の心が読めます。そんな彼に気に入られた直人は「怪物」を飼っていると言われて…という話です。

ハッピーエンドではあるのですが、なんだか落ち着きませんでした。
直人のスリルを求めるという「怪物」は追及すれば危険なものになりえますが、それは放置されたままです。

直人は、スリルを感じるから彩彦が好きでなのではないかと指摘されます。直人は否定しましたが、読んでいるこちら側では、最初のセックスの時点では否定しきれない気もしました。また、その指摘も、他の人が言い出したのを彩彦が笑ってそれでもかまわないと悠然と受け入れるのなら安心もできますが、彩彦自身が言い出しているのも心配なところで、愛してると言いつつも将来が不安な二人だという印象でした。

また、直人の過去がさらっと書かれてますが、なかなかヘビィなものなのも読んでいて暗い気持ちになりました。

あと読みやすくはあったのですが、ちょっとくどく感じる場面もありました。顕著なのは冒頭で、その序章では直人が彩彦の世話に手を焼いている場面が書かれています。彩彦の変人ぶりを示したかったのでしょうが、二人の関係がはっきりしないまま読むには13ページは長かったです。全体的にももっと短い方が良かったのではと思いました。

コミカルなのかシリアスなのか戸惑う作品でした。

1

タイトルが微妙にミスマッチ

いや、きちんと料理で落としてる風なところもあったのですが
中身とはあんまり関係ないタイトルのような気がしてなりませんでした。
色々と話の内容が未消化なところがあり、続くの?と疑問を抱かずにはいられませんでした。
もし一冊完結のお話だとしたら自身といたしましてはやや気持ちの悪い終わり方のような気がします。もっとも著者がそういう意図で完結させているのならその心情も併せて読み切れなかった自身の読解能力不足のせいなのですが。。。
それでも未完結感は否めませんでした。
恋愛模様も急に盛り上がり、性急に事をなしているため自身のキュンセンサーの反応はいまいちでした。

ただ、話の傾向としましては自身の好きな感じではあったので中立とさせていただいてます。

2

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