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表題作天国みたいなキスをして

医大生 名瀬隆文(19)
ケーキ職人 牧野遥司(24)

あらすじ

「俺のになってよ。俺はあんたのもんだからさ」医大生の名瀬隆文はモデルのような男前だが、温和でのんびりした性格。
キレイな年上の恋人・牧野遙司とケーキ屋の開業を計画するハッピーな生活を送っていた―そんな二人の前に遙司の師匠で世界的に有名なパティシエの三嶺が現れて、遙司をムリヤリ連れ去ろうとする。
そのうえ三嶺は「俺が遙司の最初の男だ」と言い出して!?ドキドキのロマンチック・ラブ・ストーリー。


隆文の恋人、遥司はきれいで優しくて、ケーキ作りが上手。しかし遥司を連れ去ろうとする「天才パティシエ」の三嶺が現れて!?隆文は年上の恋人を守りきれるのか!?ハラハラのロマンチックラブストーリー!!

作品情報

作品名
天国みたいなキスをして
著者
菱沢九月 
イラスト
やしきゆかり 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784044383022
3

(4)

(1)

萌々

(1)

(0)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
2
得点
10
評価数
4
平均
3 / 5
神率
25%

レビュー投稿数2

大学生とパティシエの純情ラブ

「萌×2」と「萌」の間くらいかな?

ラブラブカップルが試練を乗り越えて、絆を深めていくお話です。タイトルがラブいっぱいな感じで、思わず和んでしまう。

大学生の隆文(攻め)視点で進みます。小学生の頃から親友の兄・遥司にずっと片思いしていた隆文。遥司がパティシエの勉強のために上京し、地元の洋菓子店「ディマンシュ」でケーキ職人として戻ってから、二人は付き合いはじめます。隆文が高校2年生の時でした。

医学部に進学した隆文は、仕事あがりの遥司を迎えに行くのが楽しみで、その後遥司の手作り晩御飯を一緒に食べてエッチするのがルーティン。とにかくエチの時の遥司がたまらなく可愛くて、メロメロなのでした。

子供の頃からずーっと遥司が好きで、彼もその気持ちに気づいてくれていたと隆文が知ってから、遥司とは相思相愛だったと思っていたのに、、

5歳年上の遥司は、既にお手つき。しかも、あれやこれや仕込まれてめちゃくちゃ開発済みだった…。初エッチの時のウブさはなんだったんだ⁉︎

その憎き相手は業界でも有名な天才パティシエ・三嶺。遥司の恩師でした。突然東京から遥司の所へやってきて、新店舗を任せたいと口説きます。困惑する二人。おりしも遥司が「ディマンシュ」からの独立を計画していた矢先のことでした。

受けの遥司が素直で正直なキャラだったので、気持ちよくすんなり読めました。この手のパターンは受けがどうふるまうかで印象が変わるような気がしますが、なんだかんだ過ちを冒してしまう受けのお話が好きなだけかもしれない…笑

年下の攻めも一途で魅力的です。受けを守るためにライバルのところへ突撃してしまう男気な勢いとか、ライバルと遥司が恋愛関係にあった事実もきちんと双方の話を聞いて胸におさめるところとか。

カプがお互いに信頼し合おうとする姿が一生懸命でほっこりします。好きが溢れるエチシーンでおねだりする受けがもー可愛いくて♡ 作者様のエチシーン、好きなんです。

文章が好きな作家様なので、イラストとともにさらりとノスタルジックな雰囲気に浸らせていただきました。

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ドキドキ?ハラハラ?と紹介文にはあるけれど

短いお話だったのであっという間に終ってしまった気がしました。
その短い中にHシーンの数が多かったのと、ストーリーがシンプルだったので、さらっとしたお話だったなあ~と。

内容は特に悪いことはないと思うのですが、面白い!という感想も抱かず、かといってこれ以上ページ数を増やすような内容でもなく、むしろもっと短くてもよいのでは…というくらいの設定でした。

医学生の隆文と付き合う5歳年上のパティシエ、遥司は、独立を考えていたところ、昔お世話になって体の関係もあったパティシエ・三嶺に自分の新しい店で働かないかと持ちかけられます。

断っても断ってもしつこい三嶺。
結局、行く、行かないのお話だったのでこれだけでこんなにページ数を使うものなのか~と思ってしまいました。
遥司が迷っているとか、まだ彼に未練があるならまだわかるのですが、遥司は最初から行かない!と言っています。
この三嶺というキャラがカッコイイならそれなりに楽しめたのですが、人の話を全く聞かない、横柄で傲慢な人間で、私は人間としては最低だと思いました・・・。

いきなりやってきて遥司と自分に身体の関係があったことを暴露し、遥司に選ばせるわけでなく「明日連れて行くからそのつもりでいろ」みたいな態度なのが一体なぜだか…。
仕事って、制服を着て立っていればいいなんてもんじゃありませんよね。働く気がなく行きたくないって言ってる人を明日連れて行くから、なんて一体なんなのか。しかもお仕事に身体の関係があったことを持ち出すというのも本当に一流のプロなのか困惑でした。

遥司と隆文は最初からカップルでラブラブなので、二人が結ばれるまでのあれこれという話ではありません。かといって三嶺が恋のライバルとして遥司に手を出すとか、遥司を襲うとか、遥司が彼にまだ未練があり心が揺れるとかいう話でもありません。

ネタバレになりますが、悩んだあげく、遥司はケーキを作り三嶺に食べてもらい、結果、三嶺は「負けた…」となります。
結局恋愛ものだったのか何だったのか。くどいですが、最初から遥司は行かないって言ってるのに・・・という感じでした。

なのでストーリーそのものも恋愛ものとしても微妙だなあと思いました。
主人公二人は最初から最後までラブラブなので、すでにくっついているラブなカップルが一冊読みたい方にはオススメだと思います。
攻めの隆文は年下ですが、ワンコすぎるわけでなくそこそこ自立して頭もよくカッコイイと思いました。

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