狼は恋に啼く

ookami wa koi ni naku

狼は恋に啼く
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神21
  • 萌×222
  • 萌6
  • 中立6
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
10
得点
217
評価数
56件
平均
4 / 5
神率
37.5%
著者
 
媒体
コミック
出版社
フロンティアワークス
シリーズ
Dariaコミックス(ダリアコミックス・フロンティアワークス)
発売日
価格
¥648(税抜)  ¥700(税込)
ISBN
9784861347115

あらすじ

山脈の奥深く、狼の言葉を理解し使役しながら、狼と共に生きる民族がいる。そこでは稀に白い髪を持つ「白鹿」と呼ばれる子供が生まれ、王族に嫁ぐという宿命を背負っていた。そんな「白鹿」として生まれてきたサラは、王の末息子のアラクシと番(つがい)になることに。幼い頃からアラクシに想いを寄せていたサラだったが、一方でサラの双子兄・ナラのことを、アラクシ好きだということも知っていた。「好きな人の隣にいられるなら、たとえ身代わりでもいい——…」そう思っていたはずのサラだったが——…。

表題作狼は恋に啼く

ツァス 王家の次男 21歳
ウル 王家に嫁ぐ定めの白鹿 19歳

同時収録作品狼は幸せな夢をみる

アリオン 文官学校の学生 19歳
イェケ 同じく学生 18歳

同時収録作品狼と身代わりの恋(前・後編)

アラクシ 王家の三男 24歳
サラ 双子の白鹿 17歳

その他の収録作品

  • 狼と身代わりの恋(その後)

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レビュー投稿数10

惜しい!

チベット付近の民族衣装が好きなので、飛びつきました。
鹿と狼の一族がいて、番う仕来りとかいいですね。
いや、しかし、これはBLじゃなくてもいいんじゃ、もといBLであっては駄目なのでは。
男でも番えるという事が、民俗的にはとても不自然で、BLだから仕方ないのですが、そういう仕来りに背いて……という展開では駄目だったんでしょうかねえ。
受けの外見もほぼ女子だし、これでゴリマッチョとかだったらまた評価は違うのですけれど。
話も女子が我が儘いったりする、よくある少女漫画という感じでした。
女子でいいよなあ。…………すみません。

大変な衣装も丁寧に描かれているので、もう少しあったら神だったかもしれない。
こういう雰囲気のBLは珍しいので今後に期待!

2

身代わりでも好きだから

あらすじを見て、よし買おう!と決めた作品です。
身代わり、けなげ受け、可愛い受けが大好物なわたしにとって、とてつもなくツボを抑えられました。
世界観が独特で、ところどころに狼が出てくるんですが、それがまた可愛らしくて仕方ありません。もふもふ好きなのでたまりませんでした。

すべて同じ世界観の話が収められており、みっつ(厳密にはよっつ)のカップルが出てきます。
先祖がシカとオオカミというファンタジー溢れる設定で、番という言葉が使われる関係にあるところに、ロマンを感じます。ひとつだけオオカミ通しのカップリングがあるんですが、そのふたりの話だけが庶民らしかったです。他の話は、攻めが王族で、受けが一族にとって重要なシカの子というポジションにあり、きらびやかな生活をしている上、あまり金銭的な苦労はしていないので、薄幸ではありません。

どの攻めも堅物で言葉ではあまり語らずに、行動で示す不器用なタイプの人ばっかりで、やきもきさせられます。受けも受けで、健気でいじましいんですが、空回りしたり、一人ぐるぐる悩んだりと、ある意味お似合いカップルばかりでした。
一番安定しているのは、表題作続きの双子のもうひとつのカップルです。出来るならば、彼らの話も読んで見たかったです。言葉や最後の話でちょろっとだけ、そういう描写があるだけで、直接的な場面ではなかったのが残念です。
世界観自体が独特なので、同性間の恋愛も異常ではなく、周りから認められているというのも新鮮でした。
デビュー作ということで、ところどころ爪の甘さが目立つ一冊ではありましたが、特殊な設定や独特の世界観に貰えました。

1

どの話も切なくなります

狼!?鹿!?とくれば、もふもふ!?と期待して購入しました。でも、狼は出てくるけどもふもふはなく、そこがちょっと残念でした。

どのお話も、相手を大切に想っているのに言葉が足りなかったり、すれ違ったりで切なくなりました。特に「狼と身代わりの恋」では、最初からお互いに身代わりだと思って一緒にいるので、切なさマックスでした。アカシアのうじうじして八つ当たりする態度にはイライラしたけど、サラが身代わりでもいいと長い間頑張っていたのに疲れ果てて「無理だよ。もう頑張れない」と話す場面では泣いてしまいました。

世界観もしっかりしていたし、絵も綺麗で楽しめました。民族ものもいいなと思えた作品でした。

4

しっかりと描かれた世界観と絵

表紙とあらすじを見た時は攻めが狼なのかと思ってしまったのですが、そんな事はありませんでしたね、普通に人間同士のカップルでした。(私は人間同士の方が好きなので特に問題ありませんでしたが。)
ストーリーにも読む前に思っていたほどには狼は深くかかわっていませんでした。けれど世界観を表現するには充分な役割をしていますし、その点では重要な存在だとも思います。何より登場人物達の側に寄りそう狼たちの姿は愛らしく、もっと姿を見たいと思ってしまいました。

「民族衣装を着た人たちがBLしてる漫画が読みたい」と作者のりうま先生が思っただけあって、民族衣装はとても丁寧に描きこまれていて、衣装を見ているだけでも楽しいです。風景や風習や世界観もしっかり描かれていたので、ただ民族衣装を着ているだけで終わっていなかったのも素晴らしいところ。
狼にしても民族衣装にしてもファンタジーにしても、りうま先生が好きなもの・読みたいものを描いてこれだけ反響があったと言う点でも素晴らしい事だと思います。

収録された三種類のお話が全て同じ世界を舞台にしてるのも面白かったです。これだけ丁寧に作られた世界を一作で終わらせ続きてしまうのは勿体無いですし、複数の作品を楽しめて良かったと思います。

どの作品も、自分に劣等感を感じながらも健気に相手を思う受けの姿にきゅんとしましたし、相手の気持ちや自分の気持ちに気付かず、すれ違いや誤解などを経ながらも相手と打ち解けていく姿を応援するような気持ちで読んでいました。

少し残念だったのは、アラクシがサラに告白するシーン。あれでは「一目惚れした相手だったから好きだ」と言っているようにも感じてしまいました。
アラクシはナラと会話して、本当はサラが好きな事と、一目惚れした相手を勘違いしていた事に気付きます。ですが、本当はサラが好きだった事と、一目惚れした相手が本当はサラだった事は別の話だと思います。アラクシ自身も自分で自分の気持ちに気付いていたので、一目惚れだけが好きの理由ではないときちんと分かりはするのですが、好きな理由とははっきり分けて描かれていたらよかったかなぁとも思いました。

その辺りが少し気になった以外は本当に満足です。
民族モノでファンタジーなBL作品をもっと読んでみたくなる、そんな作品でした。

3

素晴らしき世界観

狼信仰が色濃く息づく民族をモチーフにしたBL作品を読めるだなんて思ってもいなかったのでこちらの作品に出会えた喜びはとても大きかったです。
狼を始め、女の子のような容姿と可憐さを持つ登場人物、ひたむきで健気な受ちゃん、民族衣装、自分の好きがギュッと詰まっていて贅沢で満足感ある一冊でした。
表紙で釘付けになり、口絵や冒頭から溢れ出る世界観、あっという間に物語に引き込まれてしまいました。
切ないシーンでは胸を締め付けられそうになり、それぞれのカップル達の想いが重なったシーンでは幸福感を感じてキュンキュン癒されました。
絵柄もストーリーに見合った繊細さがあり、丁寧な景観描写から生まれる視覚効果も素敵です。
民族衣装もつま先まできちんと書き込まれていてじっくりと見入ってしまいますね。
狼の生態を準えた部分もあって、狼を信仰の対象として崇拝するトーテミズムのようなものも感じられる極上ファンタジー作品でした。

3

民族とファンタジー

個人的な趣味としては人外BLが読みたくて買ったのですが(笑)、受け攻めどちらもあまり動物と関係はなかったような。ただそういう民俗伝承の中での名前だけでした。
衣装は中東?とか西アジア?のイメージでしょうか?線が細くて衣装の刺繍や模様、装飾品も細かいのできれいです。(実際作者さんも巻末で描くのがめんどくさい!とおっしゃっています。笑)受けのキャラもそのせいかより女性的に見えますね。
個人的には「狼と身代わりの恋」のカップリングが一番好きです。

4

設定がツボでした

同じ世界観の中での短編3本(うち1本は前後編+後日談)からなる1冊です。

発売前にちるちるであらすじを読んだ時点で好みの設定の予感がしていましたが、その点では期待どおりでした。
ファンタジーで民族BL、というと、小説ではいくつか思い浮かぶのですが、そういえば漫画では結構少ない気がします。そもそも、民族モノの定義がよく分からないですが、特徴的な風俗・風習が前面に押し出されていて、なおかつ舞台設定があまり都会的でないことが条件になるのでしょうか…(完全に個人の主観ですが)。

この作品では、この「特徴的な風俗・風習」がうまく活かされていたように思います。
惹かれあう運命の「狼」と「白鹿」。予定調和になりそうで、意外にも様々な可能性を秘めた設定ですね。

(以下、ネタバレ有りです)
正直なところ、あまり好きになれない登場人物が多く、特に3作目の攻めのアラクシに関しては、
・なんで一目惚れの相手をサラではなくナラだと思い込んでいたのか
・何年もナラに片想いしていたはずなのに、一目惚れした相手が実はサラだったと分かった途端に、ナラへの想いは無かったことになったのか
・結続き局、顔が同じで白鹿なら、サラでもナラでもどっちでもよかったということなのか

と、色々と不可解なことが多く、そのおかげでお話自体の終わり方が釈然としませんでした。3作目のお話だけでコミックス1冊分くらいあれば、そのあたりも納得できる展開があったかもしれませんが…

読後の満足感・納得感はさておき、面白かったし、萌えたことは確かなので、「萌」とさせていただきます。
同じ世界観の作品をもっと読んでみたいと思いました。

4

運命ではなく自分の魂に従って

 ファンタジーは気になるけど表紙のキャラは女の子っぽいし、内容もゆるそうだなぁと思い読むのが後回しになっていたこの本。想いの強さにガツンと殴られました。受けはやっぱり女の子っぽいのですが、性別は関係なく展開される世界に惹き込まれ、切なく優しく力強い純愛ストーリーに泣かされました。

◆『狼は恋に溺れる』
 惹かれ合う宿命にある「狼」のツァスと、「白鹿」のウル。
「白鹿」だからではなく、自分自身を愛してもらえるようにと願って一生懸命勉強するウル。
勉強など必要ないのに、何故自分の傍にいてくれないのかと不安になるツァス。
誤解が解けて気持ちが通じ合うまでの流れはありがちな展開でしたが、運命に任せて愛し合うのではなく、努力して自分の魂が選んだと思える生き方を追求する姿に究極の愛を感じました。

◆『狼は幸せな夢をみる』
 貧しい村で兄弟のように育ったアリオンとイェケ。
イェケを幸せにしたい一心で働くうちに余裕をなくしていくアリオン。
幸せはすでに2人の間にあったのだと、イェケが気づかせてくれます。

◆『狼と身代わりの恋』前後編+その後(描き下ろしH編)
 アラク続きシ×サラ。身代わりでもいいから傍にいたいと思う気持ち、それ以上を求めて苦しくなる気持ち、逃れられない想いが苦しく切なかったです。
 頑張った末に「もう頑張れない」と言うサラ。涙を流さずに吐きだされた弱音がとても痛々しく…。
 けれど2人が真剣にお互いの事を考える感情は身代わりなどではなく、傷ついた心が優しく癒されるラストでした。

6

ほのぼの民族BL!絵がスーパー綺麗!!

ぱっと見、男子っぽくない子+狼+花というイラストのため、あまりBLらしくない、どちらかというと、はなとゆめ系の少女コミックス風のイラストですが、表紙で見落とすなかれ、素晴らしく萌えました!!
「マウリと竜」などが好きな方なら絶対好きだと思います。ファンタジー系ほのぼのBLです。

民族もののどこが良いかというと、絵が繊細で非常に綺麗です。著者のあとがきでも、民族衣装の描き込みの大変さは語られていましたが、本っ当に細かい!!民族衣装だけでなく、背景や人物の細かな表情、そして何より狼の絵も美しいです。動物や衣装をここまで繊細に描いたBL作品はそうないのでは。いやはや民族BLは盲点ジャンルでした。

良いのは絵だけではなく、ストーリー・キャラも面白いです。ストーリーを簡単に言ってしまうと、すれ違い・勘違い・誤解による片想い・嫉妬などなど、ありがちネタではありますが、オリジナ設定のファンタジー要素・民族的習慣などの要素など、BLの設定として目新しい要素が上手く生かされており、「ありがちだな」とはまったく思えず、話に引き込まれ一気に読めてしまいました。
特に、表紙で、前・後・その後編続きが入っている「狼と身代わりの恋」は読みながら“切ない!!”、“アラクシ(色々勘違いして受けを傷つけてしまう攻めキャラ)のバカやろう!!”と脳内で叫びながらゴロゴロする程度に引き込まれました。

絵といい、内容といい、デビュー作とは思えません。素晴らしい。

自分内の今年度上半期BL作品でTOP3に入りそうな勢いです!流行れ〜!

5

地雷でもこれなら大丈夫だった!?

ファンタジー設定で民俗BLとか。
その昔、狼と白鹿が愛し合い番ったことから始まった国と民の物語。
一見して表紙も女子っぽいし、どうしよう?と悩んだのですがその装丁の綺麗さの魅力に抗えなかったデス。
多分、小説だったら地雷ドツボでうわ~!ってものだったろうと思うのですが、何だろう?
絵が見せる効果が働いてそんなに悪くない、この設定ありきのファンタジーの世界にそうだよね、と納得を感じるのでした。

単行本のタイトルは同人作品の題名で、『狼は恋に溺れる』と改題して雑誌収録になった作品だそうです。
この表題含め、3本のそれぞれの「番」をテーマにしたお話で出来あがっていました。
この3本に共通するのは、狼である攻めとなる男子が割とどれも強弱はあれど強気で、一部傲慢な部分もあるところ。
受けになる子はちょっと弱い雰囲気を持ちながらも、健気で一途なところ。
そしてどれも誤解やすれ違いを軸にしています。

似た感じの3本であるのに、それぞれの立場やシチュが違うから話は当然違っていて平坦な感じはしません。
ラストには甘さが、そして愛があるので、着地はとてもほのぼのとしています。続き


王家の子息は白鹿と呼ばれるまれに生まれる白い髪の子と、性別問わず婚姻する定めであり、また惹かれあうのは当然の理。

【狼は恋に溺れる】
白鹿であるウルが番である王子のツァスに白鹿であるから側に居て当たり前ではなくて、ふさわしい人になりたいと努力することが誤解を生むお話。
当然なのではなく特別になりたいなんて、そう白鹿も一個の人間であり唯の妻という番ではないのだと、弱い外見から感じられない強さを感じました。
その一見女子のようなウルが魅せる表情があるからこそ、自分の地雷と感じる苦手部分を補うのかもしれないです。まさに絵の効果。

【狼は幸せな夢を見る】
こちらは狼と白鹿の組み合わせではなくて、貧しい寒村出の狼同士のお話。
ずっと一緒に苦楽を共にして生きてきたから、相手に良い生活をさせてやりたいから、そんな一途な想いは、相手と一緒なのにすれ違いを生んでいた。
王族と身分が違うモノ達の物語が合間に入る事で、この国というものを見る事ができるような気がします。

【狼と身代わりの恋】
これですね!思いっきり痛いすれ違いと誤解思い込みです!!
双子で生まれたサラとナラは、王子の兄弟それぞれハリムとアラクシと番う事になるのですが・・・
サラはアラクシがナラを好きだと知っており、アラクシはサラがハリムを好きだと思い込んでおり。
とてもとても苦しくて、傲慢なアラクシがとっても酷いヤツでサラが滅茶可哀相です(涙)
どうやって団円を迎えるのか~それはさておき。
こんな攻めやだー!と思うより、白鹿が双子で生まれてきたことから唯一でないという条件が+され、始祖からの定めは一体?というハラハラ感もあり、この話は一筋縄で行かない展開を見せるのがよかったのだと思いました。
小説だったら、ほんとうにこんな奴やだー!!かもですが、やはり漫画は表情が見せる部分が絶大な効果を奏して、その痛みも奥が深く柔らかくなるような気がします。
メデタシの終わりに安堵しながら、書き下ろしの初エッチに、これからアラクシは超メロメロで嫉妬しまくりの束縛キッツイ人になるんじゃなかろか?と思わずニヤリとさせるのでした。
カバー下にそんなワンシーンがあって、ほっこりさせられます。


小説だったら地雷、でも漫画だからの魅力があった。
自分にとってはそんなファンタジー。
衣装の他にも全てではないですが背景も細かい描き込みなどみられ、丁寧な作りに読んで良かったな~と、しみじみ思うのでした。

9

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