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表題作ちいさくともる

藤原灯 実家へ戻ってきた元同級生
山田龍之介 実家の喫茶店手伝い

その他の収録作品

  • その後のはなし

あらすじ

父親の急病のため、故郷の町へ戻ってきた灯。小学校の同級生の山田と急接近し体温の上昇を感じたものの……?

作品情報

作品名
ちいさくともる
著者
阿弥陀しずく 
媒体
漫画(コミック)
出版社
東京漫画社
レーベル
MARBLE COMICS
発売日
ISBN
9784864421560
3.6

(30)

(4)

萌々

(13)

(12)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
10
得点
108
評価数
30
平均
3.6 / 5
神率
13.3%

レビュー投稿数10

初コミックスでこのハイクオリティ

雁さんの推薦なら読まいでか!
地方商店街の喫茶店のマスターの山田と、父の入院で急遽帰省した藤原。
小学生の頃はろくに口を聞いてくれなかった山田の本心とは・・・。
大きく盛り上がるような話ではないんだけど、緩やかでほっこりする恋のものがたりでした。
表紙でエプロンのポケットにつっこんでる手が、山田の恥じらいとツンデレっぽさを表してるな~とニヤニヤしちゃいます。

3

ヘタレ攻めがちいさく灯り、男前受けが大きく燃やす。

 物事を深く考えず、とりあえず笑っとけ&謝っとけで生きてきたような、オッサン臭漂うまだ若いはずの主人公・藤原灯。そんな藤原が帰省先で同級生に再会。心ときめく恋をして、少しシャキッとする物語です。
 自分の感情をあまり表に出さない男の心の動きを追うのが面白く楽しい、ついでにBLが絡んでいてオイシイ1冊。
 「間」がとにかく絶妙で、表情だけのコマや短い台詞を何度も見返してニヤニヤしてしまう魅力がありました。神寄りの萌え×2です。

 父親が倒れたのをきっかけに帰省してきた藤原、現在無職。実家でゴロゴロしながらの、自分探し。
 見た目はオッサンながらもオロオロしたり拗ねたり中学生思考だったりする様子が可笑しくて、最後までヘタレですが憎めません。

 藤原への恋心を滲ませながらも緊張のため無愛想になってしまう山田。藤原が帰省した事をきっかけに、抑えていた気持ちが膨らみ期待を募らせる様子がたまらなく可愛いです。キッと睨みつけたりすぐに手が出てしまったりする男前な素顔とのギャップがまた最高で、ヘタレ藤原との相性は抜群。

 2人のぎこちないやりとりが初々しくて可愛くて焦れったくてキュンキュン。
いい感じに2人をひっかき回してくれた、おばちゃんキャラの神谷も素敵です。
ドラマティックな展開はありませんでしたが、小さな街の小さな1人の男の心がキラッと灯った瞬間が妙に眩しい、あったかくて幸せな気持ちにさせてくれる人間ドラマでした。

 欲張って良いならもう一つ、泣ける要素も欲しかったです。この2人でこの流れなら可能! 山場が元カノとの決着ではなくて、2人の将来を左右するような試練的なエピソードだったらなーと思いました。
 まだまだヘタレな藤原には試練続きの未来が待っていそうで、今後が気になる2人。是非続きの物語を読んでみたいです。

5

今夜が山田くん

Fig vol.1で第1話を読んで、山田くんが灯が苦手な理由ってなんだろうと思いながら、今やっとわかりました。

帯が雁須磨子先生のイラスト付きで可愛かった。

初恋だったのか。

神谷のキャラ、灯の言葉を借りるけど「まじ こいつだけはなんなの」だよ。(悪い意味じゃなく)
神谷が誘ったのに、男3人公園でソフトクリーム食べてるのが気持ち悪いって自分で言っちゃう?
笑っちゃいました。
良いキャラしてますね。
恋のキューピーなのか、邪魔者なのかわらかないところとか。

シャイで大人しいのに野球の事になると熱くなる山田くん。灯の元彼女があらわれてキレた時にはびっくりだけど、なんかギャップ萌えでした。
キリッと真面目なセリフを言った山田くんはかっこ良かったです。
山田くん童貞なのに、フライングしちゃった灯の代わりにリードするところとか、本当に男前。

ほっこりな感じが良かった。
表紙のイラスト、見つめあってる感じが良い。
そのまま軽くチュッとしてほしい。

1

余白で語る絵とお話好き

阿弥陀先生作品を読むのは「こんなはずでは」「舟を浮かべて」に次ぎ3作目です。
「こんなはずでは」がとても好きでした。
ゆっくりした間と余白使いが好きで、独特のやりとりがツボで何度も笑いました。

本作も、構図と余白の使い方がとても好きです。
スッキリしていながら味わい深い。
ストーリーや2人の雰囲気にとても合っているなと。

何気ない日常で、だんだん様子がわかってくるのもよくて。
2人とも違うタイプのこじらせだけど、ゆっくり観られるところが好きです。

他の作家さんの場合、ラブがなかなか始まらなかったら前フリ長いわ〜とか、こじらせがすぎるとストレスに感じることがあるんですけど、阿弥陀先生の場合それがない。
キャラの独白が必要最低限だったり、共感できる部分が多いからかもしれない。

藤原の心許ない感じも、山田が言うようにやさしさでもあるし、本人が自覚するように事なかれ主義だったかもしれない。
こういうことってよくあるんじゃないかなと思えた。

山田の藤原に何も言えない感じも、イラッとしそうだけど、その手前で進展するのが先生の上手さだなと。

山田は藤原に何も言えないけど、何も考えていないわけではなくて。
その逆で、考えすぎちゃって何も言えないのではないかと…それもわかるわぁと思えました。

ソフトクリームを渡すシーンがとても可愛いかったです。
初めて気持ちが通い合ったかなと。
神谷グッジョブ。

山田は気持ちを伝える時ははっきり言う。
芯がしっかりしている。

藤原はこれまで募っていた分、喜ぶ。
そんな2人がとてもいいなと。

脇キャラもいいですね。
個性的でウザさもありながら、愛嬌もあり。
ストーリーを進める役目を担っている。

藤原の両親もよかった。
息子のことをちゃんとわかっていて、いちいち説明しないところがかっこいい。
こういう親子関係を描ける先生がステキです。

次は「日曜日にパウンドケーキ」を読みます。楽しみ。

0

再開

思っていたところからは以上でも以下でもないかなな雑感。
ほっこりとするいい作品ではあるものの
これといったインパクトがなかったのが残念
どこかで読んだことがあるような・・と思ってしまいました。
とはいえ、阿弥陀さんの本ということもあり作家買いですヽ(*´Д`*)ノ

久しぶりに田舎に帰ってきて、久しぶりにな相手に再開。
あんまり好かれていなかったなと思っていたのが実は実はなお話。

野球のこととなると目の色が変わる受が存外かわいいなと思った。
試合の日のハイタッチ。
あの活きた顔が印象的。
うってかわって、攻の顔も見られない感じがまた初々しくもあり。
インパクトは少ないものの、1冊通して読めるので
緩めなBLが読みたいときには良いかもしれません。

4

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