愛すべき最悪―― 豪華ラインナップで贈る、サイテーな男子達のサイコーなエロ恋。

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表題作下衆BL

その他の収録作品

  • 秀良子「はいすく~る☆ララバイ」
  • 蛇龍どくろ「グッドエクスキューズ」
  • はらだ「やじるし」
  • おげれつたなか「逆さ文字なら好きだと言える」
  • プルガリア「ケモノカモヨミユキチャン」
  • 藤生「ブチオカ」
  • 久保田「ゲスとクズは惹かれ合う」
  • つゆきゆるこ「せまいせかいに」
  • 原作 犬時 漫画 笑平「オレは人気者」
  • 市川けい「道連れ」

あらすじ

◆表紙
秀良子

◆漫画
秀良子「はいすく~る☆ララバイ」
蛇龍どくろ「グッドエクスキューズ」
おげれつたなか「逆さ文字なら好きだと言える」
市川けい「道連れ」
はらだ「やじるし」
藤生「ブチオカ」
原作 犬時 漫画 笑平「オレは人気者」
プルガリア「ケモノカモヨミユキチャン」
つゆきゆるこ「せまいせかいに」
久保田「ゲスとクズは惹かれ合う」

◆口絵
コタケ
yoco
ためこう
ハナ

作品情報

作品名
下衆BL
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
シトロンコミックス
発売日
ISBN
9784799715406
3.4

(45)

(4)

萌々

(18)

(17)

中立

(5)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
14
得点
148
評価数
45
平均
3.4 / 5
神率
8.9%

レビュー投稿数14

初投稿です


多種多様な「下衆」に魅せられました!

もともとはらださんと秀良子さんが
目当てで購入したものの、ほかの作品も
私の中では当たりで大変満足でした
やっぱりはらださんの下衆には萌えました
とにかくかわいかったです
攻めの心理が手に取るようにわかりました
受けの健気で一途なところにも惹かれます!

全ての作品を通して読み、
「攻めの下衆」と「受けの下衆」には
それぞれ違った趣がありどちらもよいと思いました
とにかくおすすめです!

2

絶妙にイヤ~な後味

「病みBL」「痛いエロ」など
各社から様々なダウナー系アンソロが出ていますが
後味の悪さではこの「下衆BL」がダントツかも?

愛ゆえの暴力…とかではなく
もっと本能的な性欲、嗜虐心、優越感…
そういう人間のダメな部分が直球に描かれていて
思わず目を背けたくなるけど共感もしてしまう
そんな下衆さが印象的でした。

作家数は総勢10名、それぞれ頁数もあり
読み応えある短編が揃っていました。


◆はらだ【やじるし】
ぼっちの同級生(受)の好意を利用し
パシリ&フェラさせている大学生(攻)。
でも、受に彼氏ができて自分から離れていくと
惜しくなってしまい…。

攻はどこまでも傲慢、受はどこまでも健気で
救われないけど、最後の攻の台詞に
ほのかに甘さがあり、読後感は割と良いです。


◆おげれつたなか【逆さ文字なら好きだと言える】
恋人(受)は、口が悪く浮気性だけど
エッチのときだけは素直で…。
この話が一番正しくBLしてたかも。
誠実な攻とツンデレ受で最後はラブラブに♪


◆プルガリア【ケモノカモヨミユキチャン】
ニューハーフバーで働くミユキちゃんは
最近ストーカーに悩まされていて…。

下衆をもって下衆を制す?
ギャグテイストかと思いきや
まさかの乳首ブッ刺しプレイに驚愕。
コミカルだけど狂気も感じられるお話でした。


◆久保田【ゲスとクズは惹かれ合う】
これは面白かった♪
パチンコ好きな年下攻と
借金取りの受(すごくガラが悪いw)。
受は明らかにカタギじゃないのに
アホの子すぎる攻は受の職業に気づかないw
しかもそんな受の会社から金まで借りてしまい…。

社会的にはダメダメな二人だけど
お互いへの愛は本物(たぶん)。
ハイテンションなやり取りが楽しいお話でした♪


◆市川けい【道連れ】
オヤジ×若者。
セフレ関係にあった二人だが
受に本命(年下の彼氏)ができ、別れることに。
その後、攻にも本命(年下の彼女)ができ
それぞれに幸せそうな二人だが…。

一年ぶりに会い、激しく求め合う二人。
それぞれの恋人は
優しいけどセックスは下手で
謝られながら、気を使いながらのセックスは
二人にとって満足できるものではなかった。

受に「道連れ」にされたことで
そんな自分の欲求不満を、
どうしようもない下衆な部分を
暴かれてしまった攻の苦しみが胸に痛い。
ラストを飾るに相応しい、とても切ない短編でした。


その他、イジメをテーマにした【オレは人気者】や
ブラックなオチがステキな【グッドエクスキューズ】など
下衆ザマァ系から下衆無双系まで
様々な「下衆」を楽しめるアンソロでした。

11

好きな作家さん揃い

収録作品が、個人的に好きな作家さん揃いだったので購入。
どの作品も高レベルで、大変美味しくいただきました。

傲慢な俺様攻めは基本的に地雷なんですが、傲慢な俺様=下衆なんて短絡的な作品がないところがいい。
因果応報だったり、ホントのアクマは天使の顔でやってくるだったりと、
どの作品も捻りが効いていて、おもしろかった。

で、おもしろかったのは確かなんだけど、
逆に、捻くれ合戦みたいなのが、ちょっと食傷?と言えないこともないような、、、

個人的一押しは、ブルガリア「ケモノカモヨミユキチャン」
絵は若干不安定だけど、そこが味。
ミユキちゃんやミユキちゃんの同僚がみんなかわいい。

そして、蛇龍さんって、今こんな絵になったのかぁ。

4

タイトル通りで満足です!

タイトル通り、下衆やろうばかりの作品でした。うん、満足です。
短文ではありますが、作品の一部(多少のネタバレを含む)の感想を書きたいと思います。まず
「はいすく〜る☆ララバイ」秀良子先生
とってもキュートな顔の下衆やろうでした。高校生のおはなしで、キュートな男の子が、自分がとてもタイプだった一匹狼のヤンキーくんを逆レイプしちゃうはなしです。攻めの子大好きが故の、受けの暴走ですね。

「グッドエクスキューズ」蛇龍どくろ先生
絵に描いたような下衆やろうでした。下衆っていうか、クズ?攻めは、女の子も大好き野郎です。そんな攻めのタイプは「自分のことが好きな子」
受けの子は、きっと、攻めのことが前から気になっていたんでしょう。攻めのちょっとした行動に、顔を染めてます。可愛い。
二人の関係性は、出版社?の社員と本屋の店員。最初から最後まで攻めは、下衆やろうでした…
因みに受け攻めは私の勝手な目測であり、この作品に関しては、エロシーンは一切なかったです!

「やじるし」はらだ先生
単行本も出ていますね。やじるし。大学生同士のおはなしですが、受けの子は攻めのパシリ。
受けは攻めに告白するまで、攻めが、こんな下衆だとは知らなかったみたいですが、下衆な一面を見せた攻めはとことん下衆です。モブが心配するほど、下衆です。受けのフェラと、攻めの無理矢理な行為シーンがあります。攻めの気持ちの変化に注目です。
因みに単行本、やじるしには、他にもはらださんの描く下衆が沢山載っているので、オススメです。

「逆さ文字なら好きだと言える」おげれつたなか先生
とっっっっても浮気癖のある、下衆な受けの子と、世話焼きな攻めのおはなし。二人は小学生からの付き合いで、所謂幼馴染。
受けの子は、中卒フリーターと、下衆というより、社会のクズですな…そんな受けを一途に愛する攻めと、受けが浮気をする理由がとっても可愛くて、悶えます。
下衆作品は、オチがない。といいますか、続きあります?って感じの終わり方が多いですが、この作品に関してはちゃんとオチもあって、胸キュンです。因みにエロシーンは、受けが攻めを煽って…という感じです。

「せまいせかいに」つゆきゆるこ先生
浮気癖のある夏路くんと、超世話焼き(人に頼られるのが大好き)な澄滋くんのおはなし。
一見、おげれつたなか先生の作品とダブる面も垣間見えますが、決定的に違うところは、浮気癖のある「攻め」世話焼きな「受け」だということと、おげれつたなか先生の作品では、二人は恋人同士ですが、つゆきゆるこ先生の作品では、二人は付き合ってません。
受けの子が婚活をすると知った攻めが暴走して、行為の際。暴力シーンも少しありますが、愛ゆえです。
攻めの子は告白した瞬間、何かがはじけて、とても泣き虫になり、受けの子は愛されてると実感した時、いつもの優しい受けから少し変わります。結果、相思相愛です。

「道連れ」市川けい先生
タイトル通りの作品です。受け攻めの関係は、端的に言うとセフレです。おじさんが攻めで、若い子が受けてます。
後腐れない関係だったらしく、受けに恋人ができ、二人はもうこれっきりと離れ離れになるのですが、
一見、攻めが受けに依存してるように見えて、実は受けが攻めに依存しています。
月日が経ってたまたま出会い、自分から離れようと言った受けは、攻めに女の恋人が出来たと知って、ホテルに誘います。
お互い、恋人がいるにも関わらず、体の関係を求めてしまう。誘った受けの方が、下衆の臭いは強いですが、二人とも下衆ですね。

最後のページに各先生の、作品についてと、下衆の三大要素が載っています。

少しでも参考にしていただけると、幸いです。

4

線の引き加減

BLとして捉えるなら充分にOKラインです。
ただこれが男女もので刊行されていたなら
間違いなく何処からともなくクレームが
来ていた事でしょう。
視方次第では年齢制限をかけてしまいたくなる
内容ですが、そこを好い加減に処理して
あるのでさらりと楽に行けてしまう。
各作品には救いが用意されています。
救いの手を延べるのが天使とは限っておりませんが。
作品は作品と割り切る方が読む分には御馳走でしょう。
後は読み手のコンディション次第の加減かと。

2

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