融愛~Melt Down~

yuai

融愛~Melt Down~
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神1
  • 萌×25
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
28
評価数
7件
平均
4 / 5
神率
14.3%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
大洋図書
シリーズ
SHY文庫(小説・大洋図書)
発売日
価格
¥620(税抜)  ¥670(税込)
ISBN
9784813041320

あらすじ

食品会社に勤める葉越海理は、ホストをしている弟・翼久と暮らしている。
幼い頃から家に寄り付かなかった母親に、
完全に見捨てられてからは、ずっとふたりで生きてきた。
けれど、不定期に振り込まれる金が
母親からだと信じていた海理は、母親を恨むことはなかった。
本当は翼久が身体で稼いだものとは知らずに。
海理を密かに慕う翼久は、海理のためならなんでもできた。
しかし、行き場のない想いと、嫌いなオンナの相手をする日々に限界がきていた。
そんなある日、海理が男に押し倒されているのを見てしまい、
翼久の怒りは昏く激しい劣情と化して───
兄弟の危険な愛を描いた人気作、待望の文庫化!
書き下ろし『凪の夜』収録。

表題作融愛~Melt Down~

葉越翼久,弟 ホスト,23歳
葉越海理,兄 食品メーカー勤務,25歳

その他の収録作品

  • 凪の夜
  • あとがき

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レビュー投稿数2

ガチ兄弟、大丈夫だった

沙野さんファンで、いそいそと手に取った一冊。
最初兄弟ものと知らず読み始めました。あんまり得意じゃないんですが、全く嫌悪感なく読めた。

作品のクオリティはさすがの沙野さん。
幼い頃、母親に放置されどん底を味わった兄弟。お互いに相手を助けようと二人で生き延びます。弟は、兄には内緒で自分を男娼に落としてお金を稼ぎ、兄を大学に行かせます。
今では兄は一流企業に就職していますが、弟はホスト稼業。しかし成人しても同居し続けています。

兄に横恋慕する上司の存在が切っ掛けとなり、弟は長年想い続けてきた兄を抱いてしまう。
一方、切っても切れない兄弟の縁、ダメだとは分かっていても、弟を愛してしまう兄。

ホスト仲間が起こした薬物事件なども経ながら、最後は自分の気持ちにけりをつけ、兄弟で生きていくことを選ぶ。
心理が丁寧に描かれていて、無理なく作品に入り込めました。

兄の上司がちょっとかわいそう。そういうお役目なんだけどね。
大事なところへのピアスがちょっと苦手だったので★1個減らしました。はは。

0

説得力あるガチ兄弟もの

2007年のノベルスに
書き下ろし短編「凪の夜」を加えた文庫版。


夫の死後、男に依存し子供に暴力を振るうようになった母。
兄の海理は、母の暴力から弟を庇い
弟の翼久は、夜の闇に怯える兄を抱き締め守っていました。

肩を寄せ合って生きる幼い二人の姿はいじらしく
そしてエロい!!!
9歳と11歳が、戯れに脚を絡ませ
欲情し合っているシーンの背徳感にドキドキしました。

それから十数年後。
食品メーカーに勤める海理は
売れっ子ホストになった弟と仲良く暮らしていました。
しかしある日、兄が会社の先輩(男)にキスされる場面に遭遇した弟は、嫉妬に狂って兄を強姦し…。


この弟、鬼畜年下攻めのテンプレのようで
とても兄想いな一面も。
兄と同じく女性は苦手なのに、幼い頃から女に身体を売り
内緒で兄の生活費や学費を稼いでいた。

食べ物に「生かされている」と
食品関係の仕事を選んだ海理ですが、その食べ物を買っていたのは翼久で、実は翼久に「生かされて」いた。

この兄弟は、それぞれの人格形成から職業選択に至るまでガッツリお互いに影響されていて、離続きれがたい関係なのです。

巻末の短編で、幼い頃母親を慕っていたのは
ただの刷り込みだというようなことを翼久が言いますが
それは海理と翼久の関係も同じだと思います。
幼い二人の世界にはお互いしかいなくて、今の関係が当時の刷り込みによるものでないとは言い切れない。
母親と違うのは、ときに負の感情を抱きつつも、互いを大事に思う気持ちの方が勝ることでしょうか。

海理が、強姦されようが
尿道にピアッシングされようが
翼久の泣き顔を見たら
愛しくて全てを許してしまうこと。
翼久が、どれほど怒っても決して海理に手は上げないこと。
(強姦は立派な暴力だと思いますが、一応彼の主義として
自分の代わりに母親に殴られていた兄に手は上げないと決めているのです)

兄弟モノや年下攻めが特に好きってわけではないのですが
このあたりの兄弟愛や、ズブズブすぎる関係の説得力に
大変引き込まれました。


シリアスなようで
過激なプレイや、キャラの突き抜け感が楽しい沙野作品。
今回は、尿道ピアスと、
「にゃんこ攻」だという翼久のキャラにツボりました。
海理が他の男にピアスを触られイッたと知り、
怒るのかと思いきや
「イッたのか?」と呆然として泣き出す!!
所謂シリアスな笑いが訪れた瞬間でした。

それを見てほだされ、優しくて男前な先輩をフってしまう海理も筋金入りのブラコンだと思います。
流されるばかりかと思いきや、
弟のため危険な場所に乗り込んだり
巻末の「凪の夜」で、電話中の翼久にエロいイタズラをしかけるなど、意外と度胸があり積極的な性格が良かったです。


近親相姦や年下攻めに興味がなくても
ストーリー性のある(エロ的にも)濃い話を求める方には
楽しめるのではないかと思います!

7

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