言ノ葉ノ使い

kotonoha tsukai

言ノ葉ノ使い
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神19
  • 萌×224
  • 萌14
  • 中立4
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
15
得点
237
評価数
65件
平均
3.8 / 5
神率
29.2%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
新書館
シリーズ
ディアプラス文庫(小説・新書館)
発売日
価格
¥620(税抜)  ¥670(税込)
ISBN
9784403523595

あらすじ

生まれつき人の“心の声”が聞こえるカンナは、ずっと誰かの役に立ちたいと思っていた。 ある町で心の中まで寡黙な男・ガクタと出会う。 大怪我を負っていた彼が洩らす『痛い』という心の声を放っておけず、世話を焼くカンナ。 最初は鬱陶しそうだったガクタもそれを受け入れ始める。 だが彼がヤクザだと知っても変わらないカンナの態度に、 下心があると誤解したガクタが手を伸ばしてきて……? 大人気シリーズ第3弾!!

表題作言ノ葉ノ使い

額田学,ヤクザ,26歳
栞名希一(カンナ),心の声が聞こえてしまう青年,20歳

その他の収録作品

  • 言ノ葉ノ記憶

評価・レビューする

レビュー投稿数15

カンナはちゃんと人を救えたよ。

「言ノ葉」シリーズ3作目。
本作も全く新しいCPのストーリー。ですが、2作目「言ノ葉ノ世界」に登場する人がこちらの作品にも出てきます。
本作での「能力者」は、生まれつき能力を持ち、しかもお母さんも「聞こえる人」だった、というカンナ。
カンナはその能力を人に役立つように使いたい、という気持ちを強く持っていて、そのためにいつも自分は貧乏くじ。関わった人が気味悪がったり怒らせたりで、全く上手くいかない。
そんなカンナが出会ったのは、「空っぽの男」ガクタ。なにも考えていない、空洞の心。
どうやら施設から引き取ってくれたヤクザの組長を「親父」と呼び、忠誠を誓って「犬」として存在しているらしいガクタ。
今まで「誰かの役に立ちたい」と漠然とした思いで闇雲に自己犠牲をしていたカンナは、「ガクタを」救いたい、と願った時から強くなります。
親父の命令で人殺しをしようとしていたガクタを必死に止めるカンナ。そんなカンナの気持ちが通じて組の命令を聞かなくなったガクタはリンチされてしまう。いよいよ親父に殺されそうになった時、カンナの強い気持ちが新たな能力を目覚めさせる!
この作品においては、2人の続き間の壁は最早カンナの能力ではありません。ガクタはカンナの丸ごとを『可愛い』と受け止めているのです。
このメインの話と並行して、カンナは「アキムラカズヨ」を探すシュウと偶然出会います。カズヨが自分と同じ能力を持つこと、それを知って恋人となったのに能力の重圧に耐えられずカズヨが消えてしまったことを知ります。
2作目を読んだあとだと、「え、この2人は会えたんじゃなかったの?」という気持ちになりますが、あとがきから察するに、本作は2作目と同時くらいの時間軸で起きていたもう一つの物語のようです。
2作目と同様、ガクタとカンナも無事に恋人となり、シュウとカズヨも再会できて、優しい読後感のハッピーエンドとなります。本作の2人はお互い辛い幼少期を経て、不思議な縁で出会い、心を通わせてこれから穏やかで優しいカップルになるんだろうな…

3作共同じ「心の声が聞こえる」人(しかも一作ごとに違う人)の設定だと、実はそういう人はこの世界に沢山いた、っていう事になりがち?その上パラレルというのが私的にイマイチで、この物語自体は面白いと思いますが、評価は「萌」で。

2

優しいお話でした

『言ノ葉』シリーズはお名前は存じ上げていましたが、未読。何冊か出ているシリーズなので、人気作なんだろうなと思って購入してみました。

えっと。
アホな私はこれが1作目だと思い込んで購入したのですが3冊目だったんですね。ということで、『言ノ葉』シリーズの先入観ナシ&初読みでの感想を。

まずこれだけでも何の問題もなく理解できました。

人の心が読めること、そして両親がおらず親戚をたらいまわしにされてきたことで孤独を感じて生きてきたカンナ(受け)。
親がおらず、施設から引き取って育ててくれたヤクザの「親父」に心酔し、彼のためなら体を張ることをいとわないガクタ(攻め)。

孤独に生きてきた彼らが心を寄せていくお話。
読みやすい文章に、特殊な設定でありながらもリアリティのあるストーリーで読み始めてすぐにぐっと引き込まれました。

ガクタの孤独が切なかった。
親がいないこと、無口で体が大きいことから子供のころから一人ぼっちだったこと。
「親父」に犬としてしか扱われないことに対する不信感。不信感を抱きつつも、そこにしか居場所がないガクタ。
けがを負った野良犬のような続きガクタがすっごく哀れでした。

対するカンナはめっちゃいい子で、健気。
良い子なんです、ほんとに。

でもなあ、カンナの「いい子」ぶりがちょっと目に余った、というか。
母親から自分の能力を人のために使いなさい、と言われ続けた彼が、その教えの通りに生きたい、と思うのは理解できる。
けれど、仕事を探しに行ったのにほかの人に仕事を譲ってしまうとか、ガクタに襲われたときに「病院に行かせるため」に体まで差し出すのは、ちょっと違うんじゃないかなあ…、と。自己犠牲が強すぎる気がしました。

そして、最後のガクタを助けに行ったときに「親父」に対して使う切り札。
いやいや、ないでしょ…。
というのが正直な感想。なんともご都合主義的な結末で拍子抜けしてしまった。

孤独なガクタが、わんこのように慕ってくれるカンナに惹かれていくのは理解できる。
けれど、カンナがガクタに惹かれていった過程が分かりづらかったのも残念でした。

ガクタがヤクザだったり、カンナの能力が特殊だったり、二人には親もおらず孤独な少年時代だった、というバックボーンからストーリーとしてはシリアス寄りですが、基本カンナの献身的な態度と健気さがあるため、全体を通して優しい雰囲気だったのはよかった。

ガクタとカンナが想いを通わせ、恋人になってから、「ガクタ」「カンナ」が「額田」と「栞名」という表記になったのも良い。紆余曲折を経てお互いが唯一の存在になったのだと。とても素敵でした。

中盤、シュウとカズヨが出てきます。誰なのかなあ、と思いつつ読み進めましたが、この二人が1作目のCPなんですねえ。
なんでそんなことになってんの?という。1作目を買いに行こうと思います。

1

キャラの可愛さに掴まれました。

イラストを担当されている三池ろむこ先生の絵が可愛らしい、優しいパステルカラーで統一感のあるカバーが印象的ですが、タイトルと表紙が一致するまで時間が掛かってしまいました…。誤って二作目の『言ノ葉ノ世界』から読んでしまい、しかも最初に買っておいたのがこの『言ノ葉ノ使い』。四作目は未読なのですが、それぞれに独立したお話なので(たぶん)どの作品から読んでも楽しめますよね。今のところこの作品が一番お気に入り。

砂原先生を読むのは初めてでしたが、このシリーズから入ってよかったです。『言ノ葉』シリーズは、人の心の声が聞こえてしまう主人公のお話。この三作目は、日常からちょっとだけずれた世界へ案内してくれるようなファンタジー色が強く、主人公のカンナがピュアで可愛かった。シリーズのテーマゆえか人物の気持ちがわかりやすく描写されていて、一歩間違ったらあざとく感じるかもしれないのに全然気になりません。ここでラブが入るんだろうか、なんて予測ができても流れがナチュラル。そしてエロはちゃんと!人物のピュアさとエロが違和感なく一つの作品の中で楽しめるなんて!

物語の途中から、名前の表記がカタカナから漢続き字に変わるのも作為的な演出だと思いますが、わかりやすいにもかかわらず嫌味じゃなかった。もしかしたらカンナちゃんがツボ過ぎて、何もかも良く思えてしまったのかもしれないけれど、先生にはキャラに惚れさせる手腕があるってことで、素直に素敵な作品だったなって思いました。このシリーズはわたしみたいな小説初心者向けかもしれませんね。

ちなみに、第一弾はブルーの表紙の『言ノ葉ノ花』ですので、お間違えなきよう。

0

シリーズ3作目

丸ごと一冊がひとつのストーリー入り。

こちらの作品、シリーズ3作目ではありますが
これだけ読んでも問題ないですね。
ただ、少しは前作と絡んでいるので、読んでいた方が、
より楽しめる内容となっているかと思います。

今回は極道サンが責めとして出てきます。
ただ、極道モノがニガテな方でも、そんなに問題なく読めるんじゃないでしょうか。
ちょっと血が出てくるところなんかもありますが、
いわゆる警察モノ、等々ではないので、その辺はちょっぴりです。

こちらも、シリーズ1作目よりはあっさり読めた気がします。
額田が無心過ぎるせいでもあるでしょうが、
心の機微のようなものが、他シリーズよりは薄かったかな?という印象。
なので、サラッと読む事ができました。

2

やっぱり一作目の勢いには負けます

言ノ葉シリーズ三作目。
私は一作目が大好きなのですが、二作目も中々に萌えました。
で、ここにきての三作目は、母親も聞こえる側だったサラブレットな健気受です。
相手は心をからっぽにしてることの多い、寡黙なヤクザ攻。

正直なところ、萌えたかというとそうでもなく。
でも楽しくなかったかといえばそうでもなく。
読み物としては面白かったのですが、脇役のシュウとカズヨの方が気になってしまい、本編上滑りしてました……。
毎回リンクさせてくれるのは嬉しいんだけど、存在感ありすぎて(笑)

そして何故に萌えなかったのかというと、受が良い子すぎるのが駄目だったのかもしれません。
亡くなった母の言葉を大切に、心の声が聞こえることで誰かの役に立ちたい、と一生懸命な子は凄くかわいらしかったです。
でも、この一生懸命が作中でも結構空回りしてて、それがなんともこう……善意の押しつけのように感じてしまってですね。
おまけに攻の養父であるヤクザの親玉から攻を救い出すシーンも、何とも言えないご都合主義というか。
極道がそんな甘いわけないない!! みたいに捻くれてしまい、いまいち乗り切れなかっ続きたです。

とはいえ、後半からの展開は結構楽しく読めました。
ともすれば博愛主義のように見えてた受(誰にでもよくしたい的な)が、困ってる人を見捨ててでも攻を助けたいと衝動的に行動するところなんかは、そうそうこういう本能的なのが読みたかったのよ~、と。
心の声が聞こえようが聞こえまいが、所詮自分が誰かを助けられる範囲なんてものは決まってますので、その当たりに自分で決着つけた受に好感。
最後にシュウとカズヨの幸せそうな姿も見ることが出来てほっとしました。

物語の痛さレベルで言えば、シリーズ中でも最も痛みレベルは高いと思いますが、際だった切なさは今回は見られませんでした。
ちょっと受に感情移入しにくいのが原因だったかと思います。
この作品単体で読んでも大丈夫ですが、出来れば1作目から追っていって欲しいシリーズです。

2

コトノハノ

砂原さんのやらかい文章が好きです(´艸`*)くふふ
例外もれずーに好きなシリーズなのですが
前作忘れちゃったし・・・と読みおいていた作品でした。
もっと早く読めばよかった。
前回までの子たちともキャラクターも変わり、単品で十分おいしく
大きい黒にゃんこ好きな私としては何よりオイシイ作品でした。
贅沢を言えばもっとがっつりラブなところが読みたかったかな。

さて、お話。
主人公は「心の声」が聞こえてしまうカンナ。
この声を人のために使いたい~から始まるお話。
後半まで名前が「カンナ」「ガクタ」のみ。きちんとした正式名称で描かれていないのはこういう風な演出なんだな~と思う後半でした。
下の名前だと思ってたw

受の素直でまっすぐなところがすごく好感が持てました。
たぶんいろんなよろしくない言葉(心の)も聞いてるはずなのに
なにゆえこんなに素直に育ったんだwって思うくらい。
心の声が聞こえてしまうが故の行動が可愛くもありな雑感。

攻はたとえて言うなら黒にゃんこ。
もちろん面と向かっての言葉は少ないのですが
心の声もなかなかに少ない。
そのくせ、エ続きロいことするときは無駄に饒舌っていうのがw
「可愛い」がとめどないのは私も同じなので
思わずニヤニヤしながら読んでしまいました。
心の声が洩れ聞こえてしまうがために~な演出が面白い作品です。

値段がなーと買いとどまっている
番外編の方も買ってしまいそうです。

2

薄い・・・

初読みの評価買いです。

どんなもんだろ?と読みはじめまして、まぁそこそこおもしろかったです。
無愛想攻め好きなので、攻めのキャラは好きでした。受けも嫌いではない。
なのに、萌えるかと聞かれるとあんまり。
たぶん全体的にメリハリが感じられず、ぼんやりとした印象だったからかと思われます。
甘いんだけど、なんか水で薄めたような甘さ、というか。
たぶん、登場人物の全員が地に足付いてない感が強かったせいではないかと。それならそれで、完全に現実離れしてればよかったんじゃないかと思うんですが中途半端なリアリティとふわふわした世界観になじめませんでした。
文体は読みやすいし、お話もまとまってるし、心情にも無理がないし、なぜだろう…。
強いてあげるとすれば、組長との対決シーンで「そんなことで納得してくれるのか?」と思ったくらい。
特に引っかかるところもなかったのに、今一つでした。

薄味がすきで、水分多めの水彩画が好きな人にははまるのかもしれないです。

3

世界観が素晴らしい

言ノ葉シリーズ最新作。
1作目と2作目はCDしか聴いていないのですが、とても良いお話だったので、最新作が出ていたのを今さら知り読んでみました。
どういった二人なのか知らずに読み始めたのですが、思いがけず好きなヤクザさん登場w
このシリーズでヤクザ側の話がどんな展開を迎えるのかすごく気になって、夢中になって読みました。

心の声が聞こえるカンナは、お母さんから言われた通り人の役に立とうと必死。
で、同じアパートに住む額田がヤクザと知っても役に立ちたいとおせっかいを焼くのですが、空回りしてばかり。
空っぽの額田からはあまり心の声も聞こえてこない。
そんな額田はおせっかいにイラついて、怪我をしている額田を病院に行かせたいカンナにやらせてくれたら行くと交換条件を出します。

男女どちらもまったく経験のないカンナがそこまでしてくれることに額田はとまどい、少しずつ打ち解けるようになりますが、ヤクザである額田は問題をかかえています。
心ない組長にただの犬としてひどい仕打ちを受け続けているのです。
そんな額田を見ていられないカンナは身を挺して助けようとしますが…

額田をど続きうやってヤクザの世界から救うのか、そんなことが出来るのか?救ってあげてほしいと思いながら読みました。
“心の声が聞こえる”と言うことを活かした方法での救い方は圧巻とも言えます。すっきりしました!
そこに人の本質があるのかなと。

カンナも額田を救うことでやっと自分自身のしがらみ?からある程度救われたのだと思います。
これからは額田が傍にいることでカンナは声が聞こえることが足かせにはならず、二人は幸せに暮らすのだろうとほっとした気分になりました。
このシリーズいいなぁ。

やはり1作目が一番かなとは思いますが、どれも好きです。
1と2も小説を読むこと決定です♪

3

中庸の世界

言ノ葉シリーズ三作目。
人の心の『声』が聞こえるという
かなりオーソドックスな設定で
大ヒット&主人公を変えて三作も
書けるのは本当にすごいと思います。

奇をてらわず、ほどほどに切なく、
最後は安心のハッピーエンド…
みたいな中庸な作風が万人受けするの
かもしれません。


今回の主人公は、20歳の青年・カンナ。
同じ能力をもっていた亡き母親の教えで、この力で人を救うことを使命としている。

父の葬儀に急ぐ女性がいれば
行列の順番を変わり、
仕事を探している中年男性がいれば
自分のバイトの採用を辞退し…。

まるで童話の主人公のように
迷いなく人に尽くし続けるカンナ。
なぜそこまで?と言うと
自殺した母親のことや、
その後親戚をたらい回しにされた過去が
起因しています。
カンナにとって人を助けることは
誰かに必要とされたいという
望みの表れでもあるのです。


そんなカンナがヤクザのガクタ(攻め)と出会う。
無骨だが心の『声』に嘘はなく優しいガクタ。
施設育ちの彼もまた、
自分を拾ってくれた『親父』に必要とされたくて続き
命令のまま自身の手を血に染める仕事をしていた。

ガクタを救いたいと奔走するなかで
恋の芽生えも相まって、綺麗な童話の主人公から
生身の人間らしくなっていくカンナの変化が
良かったです。


ただお話としては、ややネタが尽きた感も?
人の心の『声』に傷つき人間不信になる主人公とか、自分の能力への戸惑いとか、
そういうベタなところは前二作で出てしまったので
仕方ないとも言えますが。

今回は、特殊な能力を
主人公も攻めもすんなり受け入れて、
周囲も主人公を気味悪がることなく慕っている。
特殊能力のポジティブな面の方が目立って
人と違う力を持つが故の苦労や切なさ、
ドラマ性などはもう一つかなという印象です。

ちなみに前作同様、シリーズ一作目の二人が
パラレル設定で登場しています。
「もしかしたらこんな悲恋になっていたかもしれない二人」というエピソードは、前作ではメインカプの関係とも相まって印象的でしたが、
今回のガクタとカナメには
そうした危うさはあまりないので、
さほど出す意味を感じませんでした。
ファンサービスの意味合いがより強いかな。

カップルとしては本書の二人がシリーズ中
一番好きなのですが
話としてはやや物足りないかな
というのとで萌評価で。

8

第3弾ですね!

ヤクザ:額田学×心の声が聞こえる青年:栞名希一です。
心の声が聞こえるシリーズの第3弾です。

1作目は突然心の声が聞こえて、2作目は生まれたときから心の声が聞こえて、
今回も生まれたときから聞こえていますが、お母さんも心の声が聞こえていた
ある意味サラブレットです。

前作では人の心が読めることで性格がひん曲がってしまっていましたが、
今回は人の心が読めるなら人助けをしようと思っている子の話でしたが、
はっきり言って、少しイラつきました。

いくら人の心が読めるからってお人よしすぎやしませんか?
職を探しているときに同じ職場の面接に明らかに自分より重いものを背負っている人とはいえ、譲るとかバカか?って思いましたヽ(`Д´)ノ

カンナはその人に譲ったつもりでも、面接官がその人を採用するとは限らないだろ!って思っちゃいました。

あとですね、ガクタが不憫で不憫で・・・
ただ、孤児院で育っただけなのに、組長がそこの孤児院出身というだけで大人の事情でヤクザにされるとかマジで不憫すぎて。。。
中々ひどい扱いを受けているのにも関わらず、育ててもらった恩がある続きとか
もう・・・って感じですね。

その後、色々あってガクタがヤクザを抜けたのですが、その後の話とかも読んでみたいと思いましたね。

今回の作品でもシュウとカズヨが出てきます。
ちょうどそこらへんから、カンナが普通(?)というか、自分のことより他人を優先していたカンナが自分を優先し始めたところでシュウとカズヨが出会うのが少し遅くはなりましたが、なんだかんだでこの2人は無事に会うことが出来たのでよかったと思います。

6

じわっと…

心にじわっと来ました。

一作目が好きで、なぜか二作目はまだ未購入ですが、三作目が店頭にあったので思わず…。

砂原worldキターーーーー!!
みたいな。

私個人の意見ですが、やはり砂原先生の描く世界が好きです。

母親も「聴こえる」体質の主人公は初めてで、
世に役立てようとする主人公、カンナはえらいっ!
が、つらいと思うよ…自分が他人の犠牲になって生きていくなんて。
心で何も考えない相手(額田)に出会ったのは良かったのかよくなかったのか。
結果的にはもちろん「よかった」のですが。

一作目の余村と長谷部の…リンクもありますし。

ほっこりもしましたし、ハラハラさせられる面もあって、
やはり私はこのくらいの切なさと愛しさの入り混じった世界が好きですね。

自作もあると…いいなw

2

能力を使命とする試み

「心の声が聞こえる」シリーズ三作目。
今までの二冊はどちらも楽しめたので、ワクワクして入手しました。
読後の感想は「なるほど、こうきたか!」です。

一作目は普通の人間が聞こえるようになってなにもかも失い、また聞こえなくなって手に入れた物を失いそうな怖れに翻弄される男。
二作目は生まれつき能力はあるが、それに対する知識は殆ど無い。能力を嫌悪して、生きる術にしている自分を諦めている男。

そして三作目にしてこれですよ。「能力を自分の使命と信じる男」
ヒーローものなんかにはありがちですが、BLでこういうのは珍しい。しかもそんな熱血ではない。淡々としています。

前二作と違い、今度の主人公、栞名には能力に対する知識と確固とした対処法があり、嫌悪も戸惑いもなく、それが自分の自然な状態、と受け入れています。そして今までの主人公と違い、この人はメンタルが強い。強いからこそ優しい。でも本人にそんな自覚はありません。
それでも自分は人と違うというのは分かっているし、それについて考えることもない訳じゃ無い。無意識に自分で遠ざけていた感情を、じわじわと自覚していく表現が上手ですねえ~続き

触れ合って分かるまで「カンナ」「ガクタ」とカタカナ表記なのもいいです。
心の歩み寄りがそんな形で表現されていて、そうそうそうなんだよね人と人って! みたいにスッと入ってくる感じ。
心と声で、普通に会話しちゃえる額田もメンタル強い。普通なら慌てますよ。
一作目の攻めは受けが好きだったからOKだったけど、二作目の受けは色々グルグルしちゃいますから、それが普通だよなあ、と思うわけですが、「別に俺は、聞かれて困ることはねえ」なんて言っちゃえるのがかっこいい。そりゃ栞名も惚れるわけです。
口の重い男が無表情なくせに心の中で「かわいい」「こいつ、大事にしねえと」なんて思っちゃうのを聞いちゃった受けが堪らなくなるのは当然ですよね! 
逆に言葉が出ない額田にとっては、言わなくても分かってくれるのは「便利」な訳です。
「へえ、便利なもんだな、喋らないで通じるのも」「便利なのか恥ずかしいのか、よく判からねえ力だな」
なんて、読まれててるのを分かってても動じないんだからむしろすごい。額田も常人じゃないなあ。

恋愛、と言う面で言うと、前二作と違い、初な二人の可愛い恋物語です。
お互いが大事で好きで、その為に色々と動くのがお互い分かるので、心理的には安定している。そこだけ見ればほっこり出来るんですが、とにかく額田の状況がハードボイルドすぎるので、色々ハラハラします。
だけどメンタル強い二人なので強敵にも打ち勝ちます。いいなあ。

一作目のカップルが二作目の後でどうなったか、ちょこっと出てくるので、続けて読んでる人にもご褒美があります的な。あと、クリスマスケーキについてのこだわりもちょっと出てきます。
これだけで読んでも充分楽しめるだろうけど、やっぱり全部読んだなりの楽しみもあり、そこら辺は砂原さんのサービス精神でしょうか。
とにかく良かったです。

5

こういうのを待っていた

切なくて哀しいストーリー展開で、だけどエロくて甘くて・・・こんなに不幸な話でちゃんとハッピーエンドになるの?と思わせつつ最後はちゃんと大丈夫です。(途中で幸福の王子とか不吉な単語をちらつかせるから死亡フラグみたいでちょっと心配しました。まあ大丈夫だとは思ってましたが。笑)久々にそんな砂原節全開でした。コメディーも良いけど砂原さんはこういう切ないムードのお話が大好きです。やっぱり心の読める人のシリーズ、良いなあ。前作の二冊を読み返したくなりました。

しかしこのシリーズのたびにいつも思うのですが、腐女子の心の中を読まれちゃったらそれはもう大変に・・・恥ずかしいですよね(笑)

3

言ノ葉ワールド、3作目

言ノ葉のシリーズも3作品目で、今回はこう来たのか!って感じでした。

生まれつき心の声が聞こえるカンナは、同じく声の聞こえる母と二人で暮らしていましたが、その母を亡くしてからは親戚をたらい回しにされて育ちます。
そして、新しい街で、古びたアパートを借りて一人暮らしをはじめるのですが、、、。

カンナは、幼い頃の母との約束で、声が聞こえるという自分の力を人のために役立てなくてはいけないと常に思っています。
それは、まるで「幸福の王子」のようで、
そんなカンナが、同じアパートに住む、額田というカラッポの男と出会います。

自分の力の限界を受け入れて、自分自身を自分で幸せにする強さを得る物語。

言ノ葉シリーズの1作目がちょっとだけリンク。

この作品もCD化されるといいのに、カンナは山下大輝くんがいいなぁ

5

童話、幸福の王子とは違う未来に向けての成長

『言ノ葉』シリーズ、第三巻です。
個人的には一番好きなタイプのカップルでした。
わたしは二巻の攻めが苦手でしたので。

********************
受けは、『心の声』が聞こえる20歳のカンナ。
同様に『心の声』が聞こえた母親を幼い頃亡くし、その後親戚の間を転々として育ちました。

攻めの額田は、カンナの引っ越してきたアパートの住人で26歳。
実像は無口、そして『心の声』はシンプルな、上からは捨て駒のような扱いを受けるヤクザ。
********************

このシリーズでは、カップルのどちらかが『心の声』が聞こえることで孤独を抱えています。
一巻は受け、二巻は攻め、そしてこちらでは受けが。

今までの登場人物の中ではカンナは幼いですが、この不思議な力のことをとても真摯に受け止めています。
初対面の時、まったく心の声が聞こえなかった額田に思わず手を伸ばしてしまったカンナ。
それは心が空っぽで、子供の頃に救えなかった人とまったく同じで…
母が語って聞かせた『心の声』の意義。
優しくてそして悲しい言葉と、そしてその結末に支配され続きているカンナは、空っぽな心の人を救うことがこの力の使命だと、自分の存在意義だと信じて生きてきました。

額田もカンナも好きなタイプのふたり(年上攻めで年の差あり、受け健気)なので、せつない部分はあれど楽しんで読めました。
カンナは自慰もしないくらいの真っさらな子で、そんなカンナへ額田は餌づけされる猫のように懐へ入っていきます。
でも、野良だから疑い深く慎重にです(苦笑
時には気に入らないと脱走。
カンナはカンナで、初めて抱く気持ちに自分は変だと思ったり。
ふたりともが育った環境が不幸で、その後の道は両極端に別れていましたが、やっと交差点で出会って、信号が青に変わるのをカンナが辛抱強く待ったというカップルです。
個人的にはツバメの雛について額田がついた優しい嘘が、彼らの青信号だったように感じました。

ちなみに雑誌掲載の本編では、きちんとした本番はありません。
書き下ろしの方で一緒にいるようになり、そこでという感じですね。
本編の方で曖昧になっていた額田の現状も、書き下ろしできちんと補足されています。
この結果に対して甘いと感じられる方もいらっしゃるとは思いますが、わたしはこのお話はこのくらいの甘さで良いのではないかなあと思いました。
設定自体もファンタジー入っているわけですし。
とにかくカンナの懸命さに打たれ、萌×2よりではあるのですが神にさせて頂きました。
砂原さんのこのシリーズにはあまり惹かれなかったのですが、今回はじわっときてしまいました。

11

この作品が収納されている本棚

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