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表題作サムシング・ブルー

将,会社社長
朋之,高校生

あらすじ

親の期待に応えるため、つい優等生を演じてしまう高校生の朋之。
朋之は、偶然知り合った将の自由な雰囲気に惹かれる。
自分で会社をおこし、好きな道を歩んでいるという将。
多忙な仕事の合間をぬって、将はなぜか頻繁に会いに来るように…。
ある日、疲れた朋之を心配した将に、強引に海へと連れ出される。
「朋之は朋之のままでいいんだ」そう呟いた将が、突然キスしてきて。

作品情報

作品名
サムシング・ブルー
著者
高坂結城 
イラスト
雁川せゆ 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
ISBN
9784199001734
2.3

(3)

(0)

萌々

(0)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
1
得点
6
評価数
3
平均
2.3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

社会人×高校生

読み終えた率直な感想はそんなに山あり谷ありでない、平坦な恋のお話という感じでした。壮大で泣けるようなものでない、この平凡な雰囲気は嫌いではないです。
しかし、あまりにもフラットだったので大きく心を揺さぶられることもなく、さらっと終わってしまった印象でした。

大人×子供という組み合わせはとても好みです。
親の期待に答えようとする真面目な朋之と、要領のよく会社経営をしている将の歳の差ラブストーリー。
朋之は隣に住む女性の彼氏である将がずっと気になっていて、でも見ているだけでいいという淡くせつない感じがよかったです。
でもお話は綺麗にまとまりすぎてるというか、模範的な内容だと思いました。

彼女と思っていた女性が実は・・・というのは非常によくあるオチだと思います。朋之がずっと将を見ていたのはいいんですが、将の方は朋之を最近意識しはじめたばかり。それなのにくっつくまでがかなり早いというか、こんなにぽんぽんうまくいくだろうか…とひねた事を考えてしまいました。

後半は付き合ってからのお話です。
隣りに引っ越してきた将と朋之の間に第三者が入ってきてちょっともやもやする展開なのですが、この子が悪い子で二人の邪魔をしてやろうという展開かというと別にそうでもありません。
こちらで何かしら大きな事件が起きたらよかったんですが、何も起こらず…。
正直なところこの後半のお話は必要だったのかしら?とまで思ってしまう。辛口ですみません。この二人がとても好きなカップリングだと思えたらこんな何気ないお話もおまけで入っていたら嬉しいでしょうが、そこまででもなかったために当たり障りのない域を出ないと思ってしまいました。

辛いことのない安心感のある爽やかなお話です。ちょっとベタですが、歳の差もので健気な子供の受けが好きな方には楽しめると思います。

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