通学バスで出会う高校生の史織にずっと片思いをしていた奏。想いが通じてようやく恋人になり、ふたりは身体を重ねるが……?

ポケットで手をつないで

pocket de te wo tsunaide

ポケットで手をつないで
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神5
  • 萌×24
  • 萌3
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
6
得点
50
評価数
13件
平均
3.9 / 5
神率
38.5%
著者
 
媒体
コミック
出版社
海王社
シリーズ
GUSH COMICS ~ガッシュコミックス~(コミック・海王社)
発売日
価格
¥639(税抜)  ¥690(税込)
ISBN
9784796406185

あらすじ

いつもと同じ朝、いつもと同じ通学バスに乗ると君に会える。
通学バスで出会う高校生の史織にずっと片思いをしていた奏。想いが通じてようやく恋人になる。初めてのデート、そしてキス……情欲の赴くままふたりは身体を重ねた。しかしその日から史織の様子がいつもと違い――?

1.君が好きだから僕は世界を変えてみせる/2.僕らの間にたったひとつ循環しているもの/3.むこうがわの夜空、こちらがわの森/4.閉じてゆくタイムライン/5.ポケットで手をつないで/あとがき

表題作ポケットで手をつないで

弓月奏・習学館高校2年
紡木史織・朋成学園高校2年

評価・レビューする

レビュー投稿数6

シンプルな言葉ほど強いときもある

本当は、あらすじだけ見て読んでほしい作品です。以下、段階を追ってはいませんが全体的に匂わせるレビューとなっています。

※※※ネタバレ※※※

奏(表紙右・高校生)は、バス最後部座席に座る史織(表紙左・他校の高校生)に一目惚れ。ただ、同じ通学バスに乗っているのにふたりはなぜか、なかなか出会えずにいるんです。それでもまた違う日がきて、ふたりだけの世界が流れるように、バスの車内アナウンス以外にまるで音が聴こえていないかのように進んでいきます。このアナウンスの加減やタイミングが、ふたりの存在感や動きを生かしているのでしょうか、とても独特で印象的でした。

さてこの話...やがて何かのきっかけでふたりが出会い、ほのぼの甘い展開になっていくのかと思いきや、読み手がいざなわれるのは本の中でもさらに別の世界。それにふわぁっと気づく瞬間があるのですよね、読んでいて。そしてそれが、読み終えるころには不思議なほどスーッと沁み込んでラブストーリーに。

「君が好きだから世界を変えてみせる」という奏の思いは、それ以外を考えさせないほどストレートに胸を打ちます。(君といるとうれしくて楽しくて、ぼ続きくの世界がパッと明るくなる。本当は出会う前から心のどこかでその存在を知っていたのかもしれないけれど、気づかないフリをしていただけなのかな)...史織の心はそんな感じだったのでしょうか。そんな史織の心の中に入り込んでしまったような感覚のまま読み終え、私にとってはこれまた文章にするのが難しい読後感となりました。

何名かのレビュアーさまが書かれていた「ここがこうだったら」という部分に私も確かに同意で一瞬「もうなの?」とも思ったのですが、その思いを除くことができてしまうほど、シンプルな言葉が自分には響いたのだと思います。シンプルな言葉ほど強いときもあり、シンプルな言葉ほど強いものはないかもしれないと感じさせてくれた、大好きな一冊となりました。

5

こにしそる

詩雪さん
こんにちわ^^私もこの作品が大好きなのでコメントさせて頂きました。
恋愛としてのせつなさも胸を打たれますが、負が大きい史織の世界と、正が大きい奏の世界の描きわけ方など見事だなぁと思います。
どうして2人は出会ったのだろうとしみじみ考えてしまうお話ですね。
ラストは私もちょっと詰まっている印象を受けましたが、それでも幸せなラストまで見れたことが満足でした。

いつかまた出会える時まで

あらすじから学生の淡々としたお話かと思ったら、全く違うお話でした。
うっかり読んでしまったら、本当に魅力が半減してしまうので触れないでおきますがすごい展開です。
ただこの物語を描くにはちょっと尺が足りないというか、まだまだかなあと思う点が多々あるのがちょっと残念。特に最初のところが突然過ぎて、BLだからですけど展開速いな!としか(汗)ここらが丁寧だったら、もっと後半が生きたんじゃないですかねえ。
ラストは如何してこうなったかとかは考えちゃいけないんですかね。
奏が世界を変えて出会えたならば、おっさんになってから再会した方がしっくり来るような。
そこらへんがすっきりしたら、萌×2だったと思います。
とても読後感のいい作品でした。

2

二回読んで完結する話

ある日いつも乗っているバスの最後尾に見たことのない男がいた。
彼の周りだけきらきら輝いて天使のように見えた。
これは、二回読んで完結するお話です。そう、一回目は想像を覆されます。あらすじだけじゃ、想像の付かない展開が待っています。

希望の少ない灰色の世界に生きる史織を、違う世界の奏が見つけ出し、光あるところに連れ出す。
奏が連れていくところは賑やかで、史織が連れていくところは廃れて桜も咲かない、そんな差が切なかった。
笑顔の素敵なのほほんとした史織も、真っ直ぐ好意を伝える奏も愛しい。
二人とも背が高いけど絵が可愛いのであんまりゴツさはなかったですね。
それにしてもまさか、パラレルワールドのお話だったとは…!衝撃の展開でした。
あと別離から再会までもっとスパンあった方が劇的になって良かったかなぁとも思いますが。また会おうという前向きな気持ちになれたことで二人の世界は結びつく。後味の良い作品でした。

3

君がいなくても「絶望」じゃない

あまりに感動して2回読み返してしまいました。
日の出ハイムさんのいつもより不思議感強めの作品です。

ネタバレしないほうが楽しめるお話だと思うので、あまり物語の核心には触れないように書きます。
奏は、ある時から通学バスで一緒になる史織に恋をして、いつかこっちに気づいてくれないかなぁと眺める毎日を送ります。そんな時本屋で手に取った小説の中に「世界が変わるのをただ待つな」という文章を見つけ、自分から状況を変えなければと勇気を出して史織に告白する…というもの。

この時、奏をとりまく「世界」はバスの中という小さなもの。物語はずっと同じ街の中ですすんでいくけど、この「世界」を変えるという言葉はやがてもっと大きな意味をもつことになります。

「君が大好きだ」って2人とも何度も何度も言うんですけど、その度にもうただ苦しい。
2人がバスで出合った所からお話は始まっていて、途中辛い展開も待っているけど、「どうしてこんな事になるのか」というより「2人が出合ったからこんな事になった」と言うのが正しい…のかな。
奏と史織というキャラクターが出会って、そこでカチっと何かはまったような、この続き2人でないと起こりえない展開とせつなさと幸せと…何ていうのかな。「この2人でよかった」って思える作品を読んでこそ、BL読んでてよかったって思える瞬間ですね。

4

詩雪

こにしそるさん

こんにちは~♪

>どうして2人は出会ったのだろうとしみじみ考えてしまう
本当にそうでした(涙)。
そして、こにしそるさん感動のあまり2回読まれたと書いてらしたけど、私実は。。。この日のうちにおそらく4回ぐらい読んだと思います。日の出ハイム作品のファンでよく読んでいるのですが、こにしそるさんのレビューをお見かけした気がします。本棚だったかも?!今作を読んで、また新たな魅力に出逢ってしまいました~><。。

奏がバス車内で「こっちを見てくれ」と念じるシーンや、人ごみを前にが史織歩いてこないかな~と願うシーン、自分が発信する強い気持ちさえあれば目の前の景色は変わるんだというメッセージに希望を持ちながら、読み手にこんなにも切なさを感じさせるのは流石でした。

長くなって、熱くなってすみません(笑)。
私にとっても感動の作品となりましたよ。

ありがとうございます。

詩雪

直感的な、余りに直感的な

カバー下の挿話も含めると全体で6章構成となるこの物語。
タイトルもまた物語の伏線或いは通奏低音として存在します。
帯の煽り文句も捉え様によっては伏線の一つとして作用する
…のはこの作者さんの話にしては珍しい事例なのかも知れません。

それにしてもこの作者さんはどう言う引き出しを持ち合わせて
いるのか。本作を含めて2014年に刊行された3作品のテイストは
全て違うものばかり。
この作品では硬質な柔らかさと言う新境地を開いてしまって
いると言う。

俯瞰できる様で容易に俯瞰できない、不思議な味わいの作品です。
淡い味わいの筈なのに、後味は何故かしっかり残る感じの。

2

毎朝バスで

いつも同じバスで出会う他校の子が、気になってしかたがない。
同じ男同士なのに、その美しさに目が離せない。
何とか彼に近づきたかった奏は、ある日本屋で、1冊の本の中の一行の文に出会います。
「世界が変わるのをただ待つな」
その言葉に勇気を貰い、思い切って史織に声をかける奏。
そこから二人の付き合いは始まるのですが、、、。

出会うはずのなかった二人が出会い、束の間交錯して離れ、そして再会する物語。
史織の書いた本が二人の世界を結ぶ、ちょっとSF風味のすれ違いラブ。
飄々としていて切ない、高校生の一途な恋です。

2

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