スーツの夜

suit no yoru

スーツの夜
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神2
  • 萌×25
  • 萌3
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
2
得点
39
評価数
11件
平均
3.6 / 5
神率
18.2%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
心交社
シリーズ
ショコラ文庫(小説・心交社)
発売日
価格
¥660(税抜)  ¥713(税込)
ISBN
9784778116750

あらすじ

「綿貫テーラー」四代目の紡は、店のビルのオーナー・砧伊織と長年に渡り密かな関係を持っていた。どんなに愛しても同じようには愛してもらえない。性処理の道具でしかないことに失望し別れようとする紡に、伊織が持ちかけたのはひとつの賭けだった。
建設現場で働く若者をスーツの似合うエレガンスな男にできるか否か。勝てば伊織から自由になり、負ければ愛人契約を結ぶ。紡は仕立て屋の誇りをかけてその賭けに臨むが…。書下ろしSS同時収録。

表題作スーツの夜

砧伊織,ビルのオーナーで資産家,28歳
綿貫 紡,「綿貫テーラー」4代目,23歳

その他の収録作品

  • スーツを着ない夜
  • あとがき

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レビュー投稿数2

倒錯した世界に・・・

綿貫テーラーの四代目・綿貫紡。
紡は、父子家庭として育ちました(母親は紡が幼い時に他界)。

店のビルのオーナー(大家)である砧伊織。
伊織は四つ年下の妹がいる長男で、裕福。
使用人も常にいてて、プライドが無駄に高い母親。
在学している高校も名門高校。

伊織は馬術部でもあり、自身も馬を所有しています。
紡の父親は常に、伊織のために乗馬服を誂えていたほど。
それは、紡は11歳、伊織は16歳の高校生のとき。
二人は出会ったのです。
伊織は王子様そのものの雰囲気で気高く凛としていたのです。
長身で端正な顔立ちでもあったのです。
そんな伊織に心を奪われていた紡。

「君、乗馬したことはあるの?」
「家族旅行した際、一度だけ、馬に乗ったことがあるくらいですが・・・」
「楽しかった?」
「勿論」
「じゃあ、今度、僕の茶色い馬に乗せてあげよっか?」
「本当ですか?」
「ああ、本当さ」


しかし、そんな紡に彼の父親はこう諭していたのです。
「社交辞令だ。相手を気持ちよくさせるために、本当はそう思っていなくても、相手の喜ぶことを言うんだ」
さらに続き、続けます。

「砧さんは、オーナーであり、わが社の顧客だ。失礼のないようにしなければいけない。伊織君とは遊んではいけない」

失礼になる、というのは、わたし的には、伊織君はとても、危険な御曹司だから、だと思いますね・・・。

約束通り、伊織は、紡は自宅まで迎えに行き、馬場まで連れていきます。
そこまでは良いのですが・・・。
伊織の自宅まで連れていかれた紡。
紡は、自分の馬に乗せてもらっただけでなく、伊織の部屋に連れていってもらったお礼、に手作りの馬の置物をプレゼントしました。
だけど、それを機に、紡は倒錯した世界に身を汚すきっかけになったのです。
関係を持ってしまったのです。
もう、それは強引でもあったのです。
伊織は我儘息子であり、立場の弱い紡の弱みに付け込む、悪魔的存在ですね。
それから、二人は、長年にわたり、肉体関係が続きます。

性処理の道具としてしか扱ってもらえない紡は、我慢限界に。
関係を清算しようと、決意。
伊織はこう持ち掛けました。

建設現場で働く二十歳の覚(サトル)に、スーツの似合うエレガンスな男にできるか否か・・・。

もし、紡が勝てば、伊織から自由になれます。負ければ、愛人契約を結ぶのが条件に。
紡は、綿貫の誇りをかけてその賭けに臨みます・・・。

伊織の身勝手な態度には不快に感じましたが、母子家庭(父親は覚が3歳の時に事故死)として育った覚、紡の父親がいることには救われた感じがします。
天真爛漫な覚との心の交流も描かれています。

伊織と紡の秘密の肉体関係は、やがて、紡の父親によってバレてしまいます・・・。
そして、紡は、ついに、白状することに…



0

年齢的にOKなの…?

読み終わってみれば、私の意識は紡(受)のお父様に奪われていた…
お父様素敵、ダンディズムに痺れる。

これ、2001年ノベルスの文庫化なんですね。
あとがきに剛先生も書かれているように、スーツや燕尾服に激しい流行の移り変わりがないので、今でもそのままするっと読める。

愛人関係はもう嫌だと≪対等な関係に戻りたい≫紡と、別れるのは駄目だと縛りつけようとする伊織(攻)のお話。
このふたりの出会いは紡が11歳、伊織が16歳のときだそうで。
あの…衝撃だったんですけど、このときのHシーンがあるので、ショタが苦手な人は注意が必要です。

正直なところ、序盤の伊織が嫌なやつすぎて、読む私のテンションも低かった。
でもぐるぐるしながらも頑張る紡と、ダンディな紡のお父様、素人モデルの覚のバ可愛らしさに救われました。

伊織が自分の気持ちを言葉にするところで、私のテンションは急上昇!
傲慢でやな男が折れる瞬間って、ちょっとゾクゾクするわ…
最後まで読むと、結局このふたりって破れ鍋になんとかだったんじゃ?と思うんですけど、これも思いが通じ合ったから言えること。

萌え一個続きかな~二個かな~と悩んだんですが、お父様が好きすぎるので二個に(笑)
なんかお父様に向ける覚の視線がおかしいですけど、まあ大丈夫でしょう…たぶん。

4

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