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バニラ・レイン(表題作 「バニララテの人」)

vanilla rain

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表題作バニラ・レイン(表題作 「バニララテの人」)

同時収録作品シアンに沈む

同時収録作品フィルター・ドロップ

同時収録作品黎明ファンファーレ

その他の収録作品

  • きみとバニララテ

あらすじ

作家の中村は取材のために訪れた田舎町で異国の血が混ざった少年・睦月と出会う。
焼き物の絵付けが見たいと言う中村のために睦月が絵筆をすべらせると、筆を焦点として不思議な幻想が現れて――
祖父にしか見えないはずの幻想が中村には見えていると気づき、焦る睦月だったが…

ココロ揺れ動く甘く優しい、4つの恋を一冊に。

作品情報

作品名
バニラ・レイン(表題作 「バニララテの人」)
著者
にかわ柚生 
媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
発売日
ISBN
9784758073394
3

(19)

(0)

萌々

(7)

(7)

中立

(3)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
7
得点
52
評価数
19
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数7

きらきらと

ひそやかに 
つのる思いはキラキラと
水滴となり
大気にあふれ

淡淡とした恋の始まりをそっとすくい上げたような繊細なタッチの短編集。
登場キャラはおしなべて皆ヘタレなので、ようやく恋愛への第一歩を踏み出したものの、たぶんこれ以上の進展は望めそうもない。
が、この、恋が始まりそうな瞬間の、キラキラした甘酸っぱい時間が好きならどの作品も十分楽しめる。
逆に、とにかく挿入エチは必須とか、男同士で交際を続けていく障害をいかにして乗り越えるのかというシリアス展開とかを求めるなら全くおすすめしない。
私としては、即ハメ万年発情系よりはこの淡雪テイストの方が好きなので、甘めに評価して萌×2

2

あなたのラテさん、見つけませんか。

タイトルのラテさんが出てくるのは、
一番最初の作品、「バニララテのひと」
いつも同じもの、バニララテをマイカップで注文するお客さん。
彼の事がだんだんと気になって来て…。 
カフェ店員のこの子の気持ち、これは恋なのでしょうか。
名前が分からないので、愛称はラテさん。

「シアンに沈む」
絵を描いていると、想像している景色や物が具現化してしまう睦月。
それは今まで、おじいちゃんにしか見えていなかったのに…
絵付けの取材と称して訪れてきた中村さんは、見えていた。
気味悪がられた事しかないが故、心を許しかけていた中村さんが離れて行ったら
どうしよう。
でも、中村さんは…

「フィルター・ドロップ」
伊織を慕う瀬戸。
いろいろなものを撮りたいからと、伊織にお願いして校舎を回っている。
しかし瀬戸がシャッターを切って収めていた被写体は、部活の風景ではなく、
学校の日常でもなく…。

「黎明ファンファーレ」
所用でいつもより早く学校へ出勤。
すると、屋上から聞こえたトランペット。
一体誰が吹いているのかと尋ねる。
この学校に日が浅く学生を覚えられていないため学年と名前を聞いてみると…


どれも心があったかくなる作品ばかりです。
4つの作品のなかのどこかに、ラテさんのように是非とも
お会いしたいと思える人が、いるかもですね。

遠くから見守って、かつ嫉妬も、ちら見せしちゃうラテさん推しです。
ラテさん、いいな~ この出会いは素敵です。

0

こんなにも、幸せな恋の想い。

■感想
本作は「バニララテの人」の他に「シアンに沈む 前・後編」「フィルター・ドロップ」「黎明ファンファーレ」「キミとバニララテ」の5作品を収録しています。
全体を通して「両想いの恋の行方」を日常の感情変化を巧みに切り取って描いたような作品に仕上がっています。
また、温もりが伝わってくるほどの柔らかい絵のタッチは、他の絵師さんとは一線を画しています。
ふとした場面の小物・動物・植物の描写は特に注目したいポイントです。まさに「圧巻」の一言!
読んでいてグイグイ引き込まれる場面展開と、ほんわかゆるふわストーリーにやられてしまいました。評価は「萌x2」とさせて頂きます。

0

シアンに沈む

お話の内容はみなさん書かれているので割愛します。
1つ1つのお話が短いので、お話に深く入り込むのは少し難しいかなと思いました
その点、二つ目のお話の「シアンに沈む」は前編・後編の構成で、他のお話のように言葉や説明が足りなくてわかりづらい、ということがなくて読みやすかったです。

どのお話もキラキラふわふわとした作風で、素直で穏やか。
線がきれいで、ガラスのような美しい瞳が印象に残りました。
ただ、その素直さやキラキラ感が少女マンガチックで、そういった表現に耐性のない人はつらいかなと思いました。

個人的には、やはり「シアンに沈む」が好きです
題名の「シアン」って何を指しているんだろうなと考えました
睦月くんの描く海のシアン、涙のシアン、裏表紙に描かれた中村氏の万年筆も青かったのでそういう解釈もありかなと思いました

1

清らかに流れる水のような

 短編が4本収録されたオムニバス作品。どれも非常に優しい雰囲気で、棘のある人は1人も出てきません。疲れた時、他人の悪意をシャットダウンしたい時にオススメ。メインキャラも皆穏やか。逆にいえばさらさらと流れていってしまうような展開が続くので、印象には残りづらいかも。心情描写も少ないわけではないけれど、同性を好きになることへの抵抗や葛藤はほぼ描かれていないし、皆好きになるのが早い。でも、こういう作品をたまに摂取するのも心の栄養になるんじゃないかな。私はやはり表題作が好きです。ラテをきっかけに繋がるなんて、ちょっとお洒落ですよね。

0

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