聖液は身を清めてくださいます

煉獄の黒薔薇

rengoku no kurobara

煉獄の黒薔薇
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神4
  • 萌×25
  • 萌2
  • 中立2
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
3
得点
48
評価数
16件
平均
3.3 / 5
神率
25%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
二見書房
シリーズ
シャレード文庫(小説・二見書房)
発売日
価格
¥657(税抜)  ¥710(税込)
ISBN
9784576141091

あらすじ

肉体奉仕を厭わないほど司祭を盲信する修道士のルカ。
ガルバスの召還者となってしまった今、悪魔にも快楽を植えつけられることに……。背徳の淫愛!

「裏切れ。絶望とともに俺に抱かれろ」司祭の儀式失敗により悪魔ガルバスの召還者となってしまった修道士のルカ。
望みを言えばガルバスは去る。しかしある秘密を抱えたルカはおよそ人間らしい感情の機微を持ち合わせていなかった。
犯せば喘ぐが、あるのは卑俗な司祭に対する盲信のみ。言い知れぬ苛立ちに囚われたガルバスは、身体の一部を代償に禁じ手
を使う。頑なな修道士を縋らせ、欲望に逆らえなくさせるために――。

表題作煉獄の黒薔薇

ガルバス,悪魔
ルカ,複雑な生い立ちの修道士

評価・レビューする

レビュー投稿数3

人物像が複雑すぎて

うう、ごめんなさい。後半は駆け足になってしまいました。前半を読みながら、多分ここを乗り越えれば相応のカタルシスがあるんだろうなーと予感はしたものの、禁忌的で淫靡なのにどうしてだか退屈に感じてしまって読み進めるほど興味を持てませんでした。

一つには、ルカの人物像が複雑すぎてどこに魅力を感じればいいのか分からなかったというのがあります。壮絶な過去があったようなのですが途中まで詳細には明かされず、読者に対して勿体ぶっているようでモヤモヤしました。情報を小出しにする技法って難しいんですねぇ。そんなルカにガルバスがどんどん絆されていくのもまた謎で、ルカのどこをそんなに気に入ったのかさっぱり分かりませんでした。

明確にキリスト教とは(たぶん)書かれていなかったと思いますが、十分にそう思わせる教会や信仰の話は面白かったです。

0

長い長い苦難を乗り越えて

宮本さんの作品は合ったり合わなかったりがあるのですが、こちらはかなりよかったです!
ファンタジーをもともとあまり読まないのですが、(えろ目当てなら読むのですが…)すごく面白かった。

設定がよく考えられてるなあと思いました。
あんまりファンタジーを読まないのは、本によっては世界観の説明や設定が小難しく感じることがあり、自分は難しい事が苦手…^^;だからなのですが、この本は設定があれこれあるのに難しくなく、素直に面白い!と思えました。

主人公のルカは教会の修道士で、手違いで悪魔ガルバスを呼び出してしまいます。
ガルバスはルカの願いを叶えなければ人間界を去ることができないのでルカに願いを言えというのですが、ルカは昔犯した罪で体に呪いがかかっていて、性欲、睡眠欲、食欲、寒いとか痛いとか感情さえもないという…。

そのルカの生活が、悪魔ガルバスが表れたことにより変わっていくストーリーは恋愛要素を抜きにしても面白く感動的でした。
まさしく壮大といえるお話です。

恋愛部分もとても丁寧で、萌えるというよりせつなくてたまらないです。
最初は子供も簡単に殺そうとするガルバス続きに攻めキャラとしてのかっこよさが見いだせない…て思っていたら、お話が進むにつれてカルバスの健気さや一途さに胸が疼く感じでした。

ルカの生きてきた環境が過酷でつらすぎるのですが、ルカは呪いにかかりながらも自分の居場所を探しています。
そんなルカに理不尽な世界こそがこの世界だという悪魔は、人間とは別のところで生きているからか、当たり前のことを人間よりもわかっている。
感情に素直で、欲望に忠実で、人間より優しい心もある。
見ていて気持ちいいキャラでした。

キャラのセリフも一つ一つが面白いものを選ばれて書かれている感じがしました。
受けであるルカの性格も変わっていて、特殊な環境で生きてきたせいで、自分の恩人である司祭に猥褻な行為を強要されていても、司祭の私利私欲に利用されていても、これは聖なる行為だと信じきっています。

そんなルカにイライラし、振り向かせたいと思って、自分勝手に気ままな悪魔だったガルバスもまた変わっていきます。
人間の肉体からも、天国や地獄からも解放され、文字通り二人きり、お互いの世界には互いには二人だけ…というようなラブストーリーにはとても弱いです。

人間の身体をなくし、天国にも地獄にもいけなくなったけど、長い間暗い世界に閉じこもっていたルカにとって、ここからが新しい世界の始まりなんだなあと思うと、ほんとにラストのラストまで辛いことばかりで、ルカにとっていいことなんて今まで一つもなかったといっていいくらい厳しい世界だったのに、急激に世界がぶわっと綺麗に見えるんです。
それが絵でなく文章で伝わってくるのがすごい。
そんな最後の一ページがとてもよかった。
こういうラストシーンドキドキして大好きです。

4

ガルバス、マジ○○!

 インタビュー記事を見て好みの内容だったというのと、あと久々に見かける挿絵作家ということもあり入手してみました。
 主人公、ルカ侍祭は重大な生い立ちを持っているのですが、その描写を避けるためか当初どこかキャラ描写が希薄かなーと感じつつ読んでいました。表紙の通り東欧系の退廃的で幸薄い感じです(その点、表紙には人となりがよく描かれていると思います)。読み進めていくと生い立ちが徐々に明らかになりキャラ描写も増えていきます。半分ぐらい読んだところで亜麻色の髪と出てきたような(笑
 オルマン司祭は偽善者の上、外法は使うわ、ご奉仕はさせるわ、(受け以外にですが)薬を使うわで、人目につかないところではクズっぷりを発揮しています…ルカにとっては恩人ということもあり、ルカ自体は依存にも似た篤い信仰心を持って接しています。
 攻めのガルバスは半ば偶然召喚された悪魔です。当初は甘言など用いた悪魔っぷりを発揮しルカを籠絡しようとしたります。当初ルカの司祭への頑なな依存に呆れつつも、ルカを知るにつれ優しさが出てきたり、甲斐甲斐しく世話するようになり、うわ、いい人…いや悪魔という感じに。ガルバス、マジ天使!続き…ある事柄でルカと一度離れてしまうことになるも、一連の事をきっかけにして復活しクライマックスへと繋がります。
 お話に絡む、死神のセトがキャラ的に良い感じ。ガルバスとは付き合い長そうでそこら辺のエピソードも読んでみたいものです。
 お話を振り返ってみると、受け攻めともに特殊な事情による死生観的なものが、語られる感じでしょうか。多少重い話になりますが、スッキリまとめたと思います。世界の自由度の高いファンタジーならではの展開で楽しめました。
 ガルバスの「俺を誰だと思っている」で全て解決です。

2

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