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表題作君に囲われし濡花

セオドル,幼少時シイナと将来を誓いあった新王
シイナ,秘薬作りを生業とする民族の後継者

あらすじ

子供の頃、療養のため村を訪れた王子セオドルと深い絆を結んだシイナは、大人になったら迎えに来るという約束を宝物のように思っていた。シイナの村は代々伝わる秘薬で生計を立てていたのだが、突如何者かに襲われ、壊滅してしまう。襲撃は王となったセオドルの命令だという噂を聞き、真実を確かめるべく王の陣営に潜り込んだシイナの前に現れたのは、ただならぬ雰囲気を纏った男だった。その男は、王に会う前の準備だと言ってシイナの体を開くとーー?

作品情報

作品名
君に囲われし濡花
著者
石原ひな子 
イラスト
宝井さき 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズム文庫
発売日
ISBN
9784775523124
2.1

(6)

(0)

萌々

(1)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
2
得点
10
評価数
6
平均
2.1 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

ワクワク(*´∀`*)

表紙に釣られてよく買ってしまう自分ですが
またもや、宝井さき先生の表紙絵に釣られて(;^ω^)
この体格差というか・・・大好きなものでw

受け様は代々と秘薬を作っている村の子で、後に村長の後を継ぐぐらいの
重要な子なのですがそこまで神々しく扱われているわけではなく
普通に平和に暮らしている子です
で、村が襲われて昔この村に療養に来ていた王子様の所へ行こうと決意して村から離れる受け様ですが
その道すがら攻め様と遭遇します

攻め様は国軍の隊長だと言って、王子様に嫁ぐ事を伝えるとその準備だと
受け様を抱いてしまいますwww

王子との昔の約束もあり王子に恋する半面、
攻め様の事が気になっている受け様ですが
最後の最後で!王子登場ですw

私的にきっとこうなんだろうな~と思っていたのですが
途中で、あれ?予想と違う??と、思惑にはまってしまい
最後はやっぱり~ww でしたが楽しめました

受け様が攻め様が死んだと悲しんでいる所がもっと悲惨になっていたら
個人的にはもっと面白く読めたかな(;´Д`)
不幸受けが好きなもので・・・すみません


2

そんなご無体な・・・

擦れ違いあり、衝撃のラスト有り。
幼い頃の約束を胸に生きる、特殊な薬の知識を有するアオの民の青年と
若き王の純愛物語。

なんだと思います。

あくまで、個人的に感じたことですが
どうにも設定が強引で話に入り込めないかと感じました。

物語の運びや設定も強引さや矛盾が感じられ、引っ掛かりを感じ
文章に誤植も多く、作家さんの言葉の選び方も物語の世界観に合っていないように思う事があり
なかなか物語に入り込めませんでした。

王位継承権42位の攻さまが王様になったのは、隣国の思惑が絡んだ結果と言うことですが
縁戚関係にある隣国が国の乗っ取りを目論み
自分たちに王位が回ってくるよう、王族を次から次へと皆殺しにすると言う計画は
乱暴なんだか気が長いんだか、国とりの計画としては随分とあんまりだし
そもそも、経済の要となるアオの民の製薬能力を欲して国の乗っ取りを目論んだのに
なんで、アオの民を焼き打ちして全滅させたんだか、意味が分からない。
手に入らないのなら、脅威を取り除くとか?そう言う事??

人物の関係や背景がもっと丁寧に描かれていれば良かったのにと思ってしまいました。
幼い頃の約束は物語の根底となる部分なので、結ばれた絆を
もっと丁寧に描いてくれても良かったのにと。

そもそも攻さまが結構酷いヤツだと思います。
思うところは有ったのだとしても
一族郎党皆殺しの目にあって、必死で逃げ延びて来たばかりの受さまに
王の元に嫁ぐには、王を喜ばせる術をしらないと
と、仕込みの名目でいきなり押し倒す(まあ、合意ですが)とか
人としてどうよ。

作中、実はこの人物は・・・という意外性を狙った展開がいくつか用意されているのですが
それもなんだか雑な感じがしました。
種明かしがあっても読者の私には「ええ!!?」という驚きも「だからか・・・」という納得も
あまり感じられませんでした。

適を欺くにはまず味方から、とは言え
行方不明になった攻さまの状況を説明する場面での対象者は受さまだけで
わざわざ受にそんな認識をさせる必要性も見当たらず
よってたかって、何も知らない人間にいらぬ心配をかけているだけで
意地が悪いと・・・
何かそうせざるを得ない理由付けが有ったらよかったのですが・・・。
受さまが思いとどまったからよかったものの
思い詰めて危うく後を追っちゃうところだった事を考えると
人が悪すぎる。

継承権42位だった攻さまが最後の王族で
死んだら王家が途絶えて国が亡びるって作中で騒いでいるのに
その王が男を娶り、王様の仕事も大してしていない感じなので、この国もう駄目だな・・・って
そんな事が気がかりな作品でした。
まあ、その辺は、実は・・・の救済が書かれてもいるんだけれど
それでも国の行く末はまったくもって心配です。
どんな規模の国かは分からないけれど、国を治めるってそんな簡単な事ではないだろうし
そんな余計な事が邪魔して、私は物語に入り込めませんでした。

BLはフィクションなのは分かっていますが
そのフィクションの世界に違和感なく入り込めないのは
やはり、寂しい所。

2

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