微睡の月の皇子

madoromi no tsuki no miko

微睡の月の皇子
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神6
  • 萌×27
  • 萌2
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
2
得点
66
評価数
18件
平均
3.8 / 5
神率
33.3%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
シリーズ
リンクスロマンス(小説・幻冬舎コミックス)
発売日
価格
¥870(税抜)  ¥940(税込)
ISBN
9784344832022

あらすじ

神々の住む穏やかな気候の高天原は、太陽を司る女神・大日霊尊が治めている。
その弟である月を司る神・月夜見尊は、心優しい性格からある罪を犯したため、高天原を追われることになってしまう。
下界である神や人間の混在する世界・葦原中つ国へと降り立った月夜見の噂はその周辺国の荒ぶる神々の間に伝わり、月夜見は追われ逃げるが、
ついに武力に長けた神・夜刀に見つかってしまう。
他の蛮神から守るという名目で夜刀に連れてこられた月夜見だったが、
強引に躰を開かれ半陰陽だという秘密を知られてしまう。
はじめは悄然としていた月夜見だったが、
しだいに荒々しい夜刀の中にある優しさに気づき惹かれはじめていき…。

表題作微睡の月の皇子

夜刀神, 葦原中つ国の国つ神のひとりで蛇神 
月夜見尊, 高天原を放逐された月を司る神

その他の収録作品

  • 月の欠片
  • なかがき
  • 因幡の黒兎

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レビュー投稿数2

ご都合主義に収束。

月夜見尊(つくよみのみこと)は民に対する優しさから罪を犯し、
高天原を放逐される。
お供は、人の形をとったうさぎの因幡彦だけ。
雲の階から降り立った葦原中つ国は、未だ混沌の地。
国つ神達が争い荒廃した世界の中で、
月夜見は夜刀という男に出会い、彼の屋敷に住むことに……


という日本神話をベースにした物語、
月夜見尊はその中でも、凄い姉弟に挟まれてミステリアスな存在だし
筆者はかわいさんとなれば、期待が大きかったのだが
なんとものれないストーリーだった。

もともと古事記の世界の神様達は好き勝手やっているものだが、
その壮大さや荘厳さやは全く感じられず、
薄っぺらでスケールの小さな不良?みたいな印象。

なんだかあれよあれよという間に、粗野だった攻めと
月夜見様はなしくずしにラブラブになっちゃって、
ええ?そんな……いいんですか……?っていう気分。

スサノオとの対決というドラマチックなシーンも
簡単に終了し、オマケは実は月夜見様に邪な野望を抱いている
お供の因幡彦の黒ウサギバージョンの呟き。
それはそれで面白いんですが、全体のバランス的続きにはマイナス。
月夜見の半陰陽という設定も、必要だったんだろうか……


表紙のイラストはとても雰囲気があって素敵でしたが
中のイラストは子どもっぽすぎて、これまたのれず。

と、どこをとっても中途半端で残念な一冊でした。
かわいさんということもあって、評価は辛口にさせて頂きます。

1

ヤンキーと箱入り皇子

 古代日本神話をベースにしたかわいさんのファンタジー。受け攻めともに神様、でも実は結構身分差のある下剋上カップルだったりします。
 
 受けのツクヨミは、月をつかさどる神。姉が太陽神アマテラス、弟は戦神スサノオノミコトで、天上界でもスリートップの貴いお血筋。ただ性格は「鋼鉄の処女」アマテラスや、暴れん坊のスサノオに比べやさしくて控え目。そのやさしさゆえに、天上界の禁を破って、下界に放逐される。

 お供は忠実だけど非力なイナバヒコ(人間の子どもの姿ですが、正体はちびうさちゃんです)のみ。混沌の大地をさまよううち、その尋常ならぬ美貌はたちまち荒らぶる国つ神たちの格好の標的となってしまう。

 「俺のものになるなら、お前を守ってやる」ツクヨミを助けたのは荒らぶる神の中でもひときわ強大な武力をもつ夜刀。かわいさんいわく「喧嘩上等のヤンキー」。神様なのにヤンキー呼ばわりって、あんまりな気もしますが、熱い地元愛(地酒と温泉が自慢)とか、一度懐に入れた相手にはとことん情が深いとことか、確かにヤンキッシュな薫りが芬々。彼の辞書に「待て」の文字などないらしく、ツクヨミを自分の館につれこむな続きり襲いかかるがっつきぶり。でも事後ふさぎこむツクヨミにいたたまれず、せっせと花やら美味しい菓子やら、高価な装飾品やら貢ぎまくっちゃう。まるでオオカミがつがいと思い定めた相手に餌をプレゼントするように(夜刀の正体はオオカミよりもある意味もっとデンジャラスな生き物ですが・・・)

 ありのままの夜刀の姿がいちばんよくわかるのは、実は本編ではなく、ちびうさのつぶやく後日談「因幡の黒兎」の方です。いつも思うのですが、かわい作品の魅力は、第三者視点のときもっともよく表れるようです(おなじみ警察独身寮の皆さまの、やくたいもない井戸端会議とか)。
 大恋愛の真っただ中にいる2人の目には、一種分厚いフィルターがかかってて、どんなに見つめあっていても意外と互いの真の姿は見えてなかったりします。そこへいくと、一歩引いたところから冷静に観察している第三者の目というのは、ときに残酷なほど、掛け値なしの真の姿を暴きだしてくれます。まあこのうさちゃんは、ツクヨミ命で少々不埒な願望も抱いてるので、夜刀にはもとより容赦ないですけどね。

 イラストはカゼキショウさん。初めましての絵師さんです。表紙の淡い色調はとても美麗だったのですが、全体にキャラが稚く、柔弱な雰囲気なので、ツクヨミやうさちゃんはともかく、夜刀の破天荒でワイルドなイメージには少々物足りなかったかな。あらためて「銀の雫ー」の葛西リカコさんは神だったと思いました。

 

 

4

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