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表題作バリスタの恋

君和田有澄,28歳,喫茶店のバリスタ
高野雨楽,26歳,ファミレス事業部の社長秘書

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

社長である義兄から理不尽な扱いを受ける秘書の雨多(うた)。息抜きに入った喫茶店で有澄という青年が淹れたコーヒーに癒され!?

作品情報

作品名
バリスタの恋
著者
染井吉乃 
イラスト
中井アオ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
ISBN
9784344832077
3.2

(4)

(0)

萌々

(2)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
12
評価数
4
平均
3.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

キャラクターのネーミングが洒落ている

常に高圧的な態度の義理兄に振り回され続けている社長秘書・雨楽がライバル店にあたるコーヒー店のバリスタ・有澄に出逢ったのは、疲れていた時に入ったそのコーヒー店にてハンドドリップで淹れてもらったコーヒーを勧められたのがきっかけだ。
初対面から内心に染みこんでくるような有澄に雨楽は反発するが、彼が持つ人懐っこさや相手の会話を引き出す上手さに惹かれていき、そう時間を置かずに二人は親しくなっていった。

まず、この話はお仕事BLでもコーヒーの薀蓄ものでもなく、初恋同士の大人の男がお付き合い、告白の過程を経て正式に恋人同士になっていくといった極めて正統な恋愛ものだ。
登場人物も受け・雨楽→うた、攻め・有澄→あずみ(実はありすとも読める)、攻めのお兄さん・類→るい、ついでに舞台となるのはキャロルコーヒー店と、洒落たネーミングが付いている。
実は有澄はコーヒーを淹れるのが上手いバリスタってだけじゃなく、他に何を隠しているのかは最後まで伏せられていて、種明かしは作中には登場しない彼の祖父の命名に隠されている。


ただ、頑なな心の雨楽の感情を引き出す為に必要であろう有澄の台詞が理屈っぽくて回りくどい、何重も気を回し過ぎるのと自身が泥を被ってもいいと思う故に誤解しか招かない雨楽が取る仕事面での行動が、読んでいて取っ付きにくいと感じる点になってしまって残念かも知れない。

そんな展開の中でも雨楽の芯の強さを感じ取れたのは良かった。
雨楽は流され易い性格の受けかと思いきや、敢えて義理兄に合わせて自己主張を抑えているだけなのだ。
義理兄はわがままで雨楽を振り回す事しかできずに、最後まで執着心が空回りしたままだった。
そんな義理兄が一番心が満たされる事なく虚しいのだろうが、同情は湧かないのだ。

1

トーン低い気がする 表紙はピンクなのにー

中井アオ先生の挿絵狙いで購入。
バリスタ とあるので、コーヒー、スイーツなんかが出てくる
あまんあまんもの かと勝手に期待。
ですがあまんあまんでなく 食べ物系でもありませんでした。
養子になった子(受け)が義理兄がからまれながら、
攻めさんと粘り勝ちで幸せをつかむってところに会社間の思惑が 
ほんのちっぴり からむ というところかな。
エッチシーンは少なく、あまあまでもなく、緊張感たっぷりという訳でもなく
とてつもなくどろどろ執着もの という訳でもなく・・・
受けさんが暗い印象なので、全体的にトーンが低めな気がします。
きゅんポイントが ちょっと少なかったかな。それですいません、中立。

レビューが他にないので、一応細かめに。
攻めさん:上質な接客をすることで有名なコーヒーチェーン店で働いている。
     ドリップ上手なので、何店かを回ってる。
     店で精神的に疲れ果てて泣きそうになってる受けさんを
     ちょっと構って怒らせ、怒りのパワーで
     受けさんを立ち直らせるという芸当をやらかす。
     すげー。(一歩間違えたらクレームもんだろ)
     元々ゲイ。
受けさん:社長の義弟、社長秘書。優秀。やんわりしつつ芯があるため
     安心感持ってもらえるタイプ。童顔。
     養子という立場から遠慮しがちで
     心を許せる家族、友人などがほぼ皆無。
     義理家族も、受けさんの事を家族と思ってない。
     使い捨ての従者ぐらいな感じ。
     (なんでこんな奴らに養子縁組させるんだ・・・)
     煮詰まっちゃいそうな時に気分転換のために家の
     近所のコーヒー店に行き攻めさんに会う。
受けさん兄:ファミレス、飲食店を多数営む同族経営会社の社長。
      受けさんより10歳上。
      養護施設にいた受けさんを「この子がいい」と
      犬猫を選ぶように選んだ。
      ほんとの愛情しらないんじゃね?な方。
      選んだんだから俺のもん 的に受けさんを扱う。
      (あ、凌辱系はないっす)
あとヘッドハンティングされて逆恨みするやつ や 
攻めさん兄ちゃんなんかが出てきます。      
うーん なんでニグレクト系苦手なのに、こういう本getするかなー私。

アオ先生の話を少し。
中の絵もとってもキレイでした!
ただ、ひょっとして先生、スーツ描くの苦手っすか・・?
という気が少々。

2

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