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表題作テンカウント 2

黒瀬陸,無愛想なカウンセラー
城谷忠臣,潔癖症の社長秘書

その他の収録作品

  • 黒瀬くんと城谷さんと洋服(描き下ろし)
  • 黒瀬くんと城谷さんと敬称(描き下ろし)

あらすじ

「今日ずっと、黒瀬くんに
触られることばっかり想像してました」

心を預けはじめていた黒瀬から、
突然カウンセリングの終了を告げられた城谷。
ショックで引き籠もる彼のもとに、
再び黒瀬から呼び出しのメールが届く――。

黒瀬の隠された胸の裡を知り、城谷は……?

無愛想なカウンセラーと潔癖症の社長秘書、
二人の関係が加速する、急展開の第2巻!!

作品情報

作品名
テンカウント 2
著者
宝井理人 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
シリーズ
テンカウント
発売日
ISBN
9784403664403
4.3

(971)

(635)

萌々

(169)

(74)

中立

(29)

趣味じゃない

(64)

レビュー数
80
得点
4102
評価数
971
平均
4.3 / 5
神率
65.4%

レビュー投稿数80

解放されていく。

腐女子になって約1年目ですが、初めてレビューします。
ドキドキです(>_<)
ただ私がBL漫画を読む時は、自分の経験と重ねて読むことが多く、
皆様のように客観的なレビューは出来ないと思いますが、
御了承下さい。。。

テンカウントがもう大好きすぎて、初めて予約特典付きで購入しましたし、
この作品を初めてのレビューにしたいと思います。


まずはじめに城谷さんについて。
私は潔癖症ではないのですが、
カウンセリングを受けたことがあります。
なので、城谷さんの気持ちがよくわかります。
黒瀬君に拒絶されたら仕事に行けなくなるほど
傷ついてしまうところも、
黒瀬君に認められたくて課題を頑張りたいけど
出来なくて嘘をついてしまうところも、
心理描写が細かくてとてもリアルだと思いました。
私は曝露反応妨害法を受けたことはないですが、
今までカウンセラーに思ってもみないような無理難題を
与えられ(専門用語だと認知行動療法と言います)
苦しく辛い想いをして来た自分を見ているようでした。
「黒瀬君と会う前の元の状態に戻して下さい」っていう
気持ちもわかります。
私自身も時々、カウンセリングなんて受けなければ良かったと
思うこともありました。
でも、その無理難題を乗り越えて来たことで、
考えや価値観が変わっていき、自分を変えることが出来たので、
結果的に受けて良かったです。
だからいずれ城谷さんも課題を乗り越えて幸せになって欲しいです。

カウンセリングを受けると苦しく辛いけれど
自分が変わっていく、今までとは違う新しい世界が見えてくる・・・
城谷さんはそう気付き始めています。
だから頑張りたい、これは恋愛感情なのか依存なのかわからないけど、
黒瀬君(カウンセラー)について行きたい・・・共感します。
そもそも城谷さんは潔癖症が邪魔して
恋愛したことがないのではないでしょうか?
だから恋愛感情も知らないかもしれません。


次に黒瀬君について。
私は黒瀬君は怖いなと思いました。
基本的に無愛想で何を考えているのかわからない。
城谷さんに告白はしたけれど、
正直本当に城谷さんのこと好きなのかな~?と
思ってしまうほどです。。。
「拒絶したいのか汚されたいのかどっちですか?」の
表情と言葉にゾクっとし、恐怖を感じました。
少し描写がありましたが、
黒瀬君も何か過去にトラウマを抱えているのではないか?
もしかしたら城谷さんより重症なのかな・・・と思ってしまいました。
黒瀬君は潔癖症の城谷さんに次々に難題を突きつけ、
カウンセラーだからか恋愛感情からか、それとも単なる性欲なのか、
きっと色々な感情を抱えて体を使って関係を強引に深めていく・・・
まさに城谷さんの言う「浸食されていく」という表現がぴったり。
だけど、城谷さんはある意味そうすることでいつの間にか
潔癖症を克服して行っているんです。
城谷さんにとっては体に触れられることは”汚されていくこと”です。
でも何回も繰り返せば、
きっと”他人と触れ合うことは幸せで気持ち良い”と
新しい考えや価値観が生まれて克服して行けると思います。
しかしまだ、始まったばかりです。
最中の城谷さんは凄くセクシーで見てはいけないような
背徳感を覚えるんだけれど、とても切なく見えます。
本人は汚されていると思って辛いだろうから、
当たり前かもしれません。


最後に萌について(笑)
本当に潔癖症が良い具合にキーとなって萌に繋がってるなと思います。
ICカードのケース交換とかさりげない萌も好きです。
あと城谷さんが黒瀬君に傷つきながらも頑張る姿が素敵です。
待ってる訳ない!と思っても雨の中黒瀬君に会いに行ったり、
ドタキャンされても会いたくて病院に行ったり、
缶コーヒーを手袋外して飲んだり、
抱き締められて「皆こんなにあったかいんですか・・・」と、
その一つ一つの城谷さんの言動が
黒瀬君をいちいち煽って「隠しているスイッチ」を
押してしまう・・・わかります。
そして城谷さんは知らぬ間に潔癖症を克服していっていることを
自覚しているのでしょうか(笑)?
潔癖症より黒瀬君によって自然と突き動かされているようなので、
無自覚な気もします。

また、城谷さんは潔癖症なのに体に触れることを許します。
気持ち悪いのに触れられたい・・・その葛藤が萌です。
手を舐められるだけでも敏感になってしまうこと、
他人に抱き締められるとあったかいと知ること、
黒瀬君が物を食べてる姿を官能的にまで思えてしまう・・・
今まで経験したことない未知の世界だからきっと色んなことに
敏感にもなるし、刺激も受ける。
そしてもっと知りたくもなる。
他人に触られるとどうなるか興味を持つのは自然なことです。
今まで諦めて来た事がカウンセラーの黒瀬君をきっかけに
どんどん潔癖症から解放(回復)されて1巻の城谷さんの言う
「黒瀬君と居ると少しだけ普通の人になったみたいに錯覚する」の
「普通の人」に向かっていきます。
まさにカウンセリングです・・・凄く共感を覚えます。
最中の黒瀬君の「まわし飲みまだクリアしてないので
キスはしないでおきますね」って言葉は、正にアメとムチ。
「あんたがまわし飲み克服しなきゃキスしてやんないよ」
って言ってるようなもんじゃないですか!
黒瀬君は本当にいじわるだと思う。
でも言い方は悪いかも知れないけれど城谷さんは
まんまと強引な黒瀬君に騙されて(ほだされて?)
いつの間にか潔癖症を克服していくんだろうなと思いました。
それぐらい強引な黒瀬君が城谷さんにはお似合いですかね。


長々とレビューしてしまいましたが、
私はテンカウントはBLでは止まらないくらい、
深い作品だと思いますし、心理描写が細かく、引き込まれます。
また、潔癖症やカウンセリングについて考えさせられました。
この作品に会えて改めて良かったと思います(*^-^*)
正反対の二人の関係が今後どうなっていくのか非常に楽しみです!!
そして二人の過去が非常に気になります。
期待しちゃっても良いですか(笑)?

26

黒瀬君みたいな攻めと、城谷さんみたいな受けを待っていた!!!!!!

※過度なネタバレ注意※

一巻を読み終わった時点では、
この先の、話の展開によっては二度と読まないことになりそうだと危惧しながら読み終わりました。

二巻を読むのは期待半分、不安半分。
一巻ですごく良い手ごたえを感じたからこその不安であり、
この先で個人的地雷が炸裂しませんように!!
と思わず願ってしまうほどに期待していたのでした。

展開的な不安要素は2つあって、
まず一つ目はこの先に潔癖症の人がショックを受けるような展開になったら嫌だなという不安がありました。扱っている事柄を殊更センセーショナルにやってほしくないという思いがあったので、まぁ宝井さんだからそんなことは無いよね?大丈夫よね?と思いながらでしたが。100%安全展開だと思い込んでアレだった時が辛いのでそんな不安がありました。

そして二つ目は黒瀬君がカウンセラーという立場を利用して城谷さんを落とそうとしたら嫌だ!!ということ。
これは本当に、きわめて個人的な理由での地雷です。
お気楽作品ならそういう展開でも地雷にはならないけど、センシティブ系でやってくれたら大地雷。
一巻の終わり方、黒瀬君がいきなり城谷さんを突き放したので、とっても嫌な予感がしたのですよね。大丈夫だとは思いながらもやっぱり不安ではありました。

しかし読み終わった今、
二つの不安は消え、
私は今、萌えの嵐の中にいます。

黒瀬君、そうなんだよ、それだよ!!
自分がカウンセラーだってことで信用してくれている城谷さんの気持ちを利用して、城谷さんに触ったりとかダメなんだから!!
そこは結局好きだから触りたいってこと伝えなきゃダメでしょ!
で、きちんとその「好き」の気持ちを伝えた黒瀬君、
ハラショーーー優男に見えて実はごっつい男らしいやないの!!
一巻の終わりに城谷さんを突き放した理由がそれならOKですよ~。

てか2巻の表紙からして黒瀬君、色気パーンはじけてますね!
実は細マッチョだしどんだけハイスペックw

なにこの攻めてる感じ!
きたよ…!
黒瀬君はカウンセラーという職業柄、確かに優しいし、
物腰も落ち着いているけど、
本当はこの人すっごいドSだ!!
攻めてる感じがほとばしってる。
それを相手のことを想って抑えてるところがグッド!
相手が本気で嫌がったら踏み込まないだろうけど、
様子をみながら、丁寧なんだけど、
そう、決して乱暴じゃないんだけど、
黒瀬君、2巻ではガンガン攻めています。
もう気持ちも伝えちゃったし、ぐいぐいぐいぐい押してます。
攻めの本領発揮!!
攻めはこうでなくっちゃ!

じわじわと、
段階を経て、
指先に触れ、
下半身に触れ、
乳首に触れ…
うひょーw

そして城谷さん…
久々にキター!
無自覚誘い受けのお手本みたいな人ですね!
たまらんわ~~~www

「気持ち悪いし逃げたくなる
なのに黒瀬君に触られることばっかり想像していました」

ってもう告白したも同然ではw
早く!気持ちに!気づいて!!
もう笑いが止まらんほど立派に無自覚誘い受け&ド天然で、
黒瀬君でなくとも思わず黒い笑みを漏らしてしまうよ!!
あの黒瀬くんのニヤリとしているコマを見て、
改めてこの人ドSだなと思いました(笑)

城谷さんの天然がまぶしい・・・!
どうしてくれようこのひつじさん!!

まず一生懸命、黒瀬君と決めたことにチャレンジしようと頑張っている城谷さんが可愛い。
そしていろいろ経験不足な城谷さんの真っ白加減が調教しがいがあるというか以下略(さすがに自主規制)
あ~いいカップリング♪

この段階を経た今なら黒瀬君が焦って自分の立場を利用してでも城谷さんを手に入れたいっていう展開にこの先なったとしてももう大丈夫。
もうどう転んでもOKな段階に個人的にはたどり着きました!
心置きなく3巻を楽しみに待つことに致します!!

16

最初は戸惑いましたが

どちらかといえばじっくり進む重厚めのドラマかと思えば一転、2巻での予想外の急変容で、最初は戸惑いました。1巻でも思いましたが、三十路になるまで悩まされていた不潔恐怖症を、ある日いきなり治そうという前向きな気持ちになるものなのでしょうか。こういうと身も蓋もないのですが、特に成人してからの人間、そうそうすぐに自分を変えようと思えるような柔軟性を持っていないのではないかと‥。しかしなんと言っても、黒瀬君も城谷さんもとても美しいので二人を眺めるだけでも楽しく、そうして読み返しているうちに、自分も同じように少し潔癖で素肌の触れ合いなどとんでもない、自分はきっとずっと独り身だと思っていた時期もあったなぁと思い出しました。私も大人になってから強引なひとに有無を言わさず引っ張られ、今では子持ちの普通の人間になりました。そういうこともあり、なんだか城谷さんに凄く共感してしまい応援したくなり、初めてのレビューに選ばせていただきました。今では毎日読み返すくらい、萌えの大セール?です<3

城谷さんも、やはり黒瀬くんに出会った時点で惹かれる部分があったのだろうと思います。不躾でしたけど、ま、だってえらいイケメンですしね‥。今まで全く恋愛という感情自体経験なしだと自覚できなんだろうと思います。全てが初めてですよね‥しかし、城谷さんは思春期ですか? というほど、黒瀬くんが触るとすぐムラムラするようです笑
まぁでも恥ずかしいですが、気持ちは少し分かります‥。
黒瀬くんに無理矢理未知の扉を開けられて、あっぷあっぷですが、完全に黒瀬くんに溺れちゃっています。親鳥についていくヒヨコのような気もしますが、依存も恋愛も同じようなものですよ!
黒瀬くんは、発言はとてもストレートなのに顔が怖いことが多く、なんとかして微妙な表情の違いを汲み取ろうと、動きもしない絵をじーーーっと凝視してしまっているのは私だけではないはず! 城谷さんのことが好きなんだろうと理解できる表情もないことはないのですが、何せ加虐的なもののほうが多く‥。快感で泣かせるのはベリーウェルカムですが、お願いだからもう突き放したりしないであげて! まだまだ彼の過去など伏線が散らばっていて、少し不安です。

城谷さんさんのおそらくテンカウント目である、頭よしよしも最終的にはできるように! 二人が幸せになるような呪いをかけたい★

蛇足ですが、顔の綺麗さ、体型の細身さに比べて、局部の描写の精彩さ、リアルさに流石に照れてしまいました。しかも後半部分は登場回数多数‥。私にはすごい破壊力でした。城谷さんと黒瀬くんのモノのサイズ違いも‥いやはや、眼福です。2巻で、こんなに拝ませていただけるとは‥。宝井先生は予測不能‥

14

近づきたいけど、触れてほしくない。なのに…

1巻からだいぶ2人の距離が進展しましたね。
この物語はただの潔癖症ではなく、病気として扱われる
「強迫性障害」を抱える城谷さんの苦悩や葛藤が描かれています。
以前、1巻でも書いたのですが、私自身が城谷さんと同じ病気ですから
本当に苦しみが伝わってきます。

いくら相手を好きになりかけていても、他人=汚いと
思ってしまう時点で、本人は痛いほど苦しんでいます。
相手に近づきたい、近づいてほしいと思う反面どうしても
触れられることで汚染される恐怖が勝ってしまいます。

今回は本当に城谷さんは頑張ってます。
押し倒される場面で、病院の共用ソファに背を付ける事、
雨の中傘を差さずにで出歩いた事、他人のベッドに乗ること…
私だったら無理です。
しかし、黒瀬君を拒み切れていない、むしろ好きな域に達しているからこそ
できる行為ばかりです。
普段、気にしている事さえも気にならないことが黒瀬君を迎え入れている証です。

最後のところで、髪に触れられて黒瀬君の手をはたく所、
城谷さんはかなり後悔していると思います。
どうか2人の想いが報われて、病気が楽になりますように。

皆さんが、この2人を通し「強迫性障害」を知っていただける事について、
宝井理人先生には感謝ですし、読者の方へ理解が深まることを嬉しく思います。

12

表紙で既にごちそうさまです!

2巻はまっくろ黒瀬くんが攻めまくってます。
つかこの表紙!ホンマいい身体してますね〜眼福!

前巻、城谷さんが黒瀬くんからカウンセリング終了だと突き放されたとこで終わってます。
ショックで抜け殻な城谷さんに、黒瀬くんは好きだと気持ちを伝えるんですが、そこからの怒涛の攻めが黒瀬くんの腹黒さをにじませてますねww
気持ちを伝えたあと、城谷さんに好きになってもらえるように努力しますよ宣言も高らかにそりゃあもういろいろしちゃってますよ。
手指舐めたり、それで勃っちゃった城谷さんの抜いてあげたり、乳首責め→城谷さん勃つ→俺も一緒にしていいですか?で手コキで、もう城谷さんのイキ泣き顔にニヤニヤニヤニヤが止まりません。なにげに黒瀬くんが城谷さんのことを『あんた』って呼ぶのに萌える。敬語であんた呼び…たまらん。

個人的には、やっとお目にかかれた黒瀬くんのtnkさまがあっさりとパイパ○描写だったのが残念…せっかくいい身体なので、そこはガッツリ生えててもよかった!宝井先生の描く身体のラインは大好きですが!

ちらほら出てきてますが、二人にはそれぞれ過去になにかありそうですのでそれも気になりますね。次巻で明らかになってくるのでしょうか。…3巻発売まで気が遠くなりそうです。

11

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