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表題作捕獲者 ロッセリーニ家の息子

エドゥアール・ロッセリーニ、COO
成宮礼人,アシスタント・マネージ、29歳

あらすじ

礼人が勤務する老舗ホテルの新しい最高責任者として現れたのは、エドゥアール・ロッセリーニ――礼人が10年前、一度だけ過ちを犯した男だった。しかし彼は過去のことなどまるで記憶にないかのように接してきて…?

作品情報

作品名
捕獲者 ロッセリーニ家の息子
著者
岩本薫 
イラスト
蓮川愛 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
シリーズ
略奪者―ロッセリーニ家の息子
発売日
ISBN
9784041018774
4.2

(27)

(13)

萌々

(10)

(2)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
6
得点
113
評価数
27
平均
4.2 / 5
神率
48.1%

レビュー投稿数6

次男坊

「捕獲者―ロッセリーニ家の息子」の文庫化です

今回はロッセリーニ家の3兄弟の次男坊が攻め様のお話
ホテル事業を中心としたお話で、キャラの仕事に対する熱心さはもちろん
お互いを思う気持ちが、綺麗に書かれている作品だと思います

3兄弟の中でも、次男坊が一番キラキラしていて攻め様ですが綺麗で
「熱っぽい視線」が一番似合うキャラだと思いますw
攻め様受け様共に綺麗なキャラで、作品もキラキラしてて
眩い作品です

書き下ろしは、受け様が考えた庶民なデートということで
映画を見たり食堂に食べに行ったりと街をフラフラしていたところに
あの!お城のような建物を発見!w
好奇心旺盛な攻め様は、がしがし建物に入って行き・・・・

エピソードゼロでは「略奪者」の攻め様でもある長男が、
受け様を影からこっそり一目見ようとしている所でした

2

美しい2人の熱い再会愛

ロッセリーニ家次男エドゥアールとホテルマン礼人。
2人の火花が散るような出会い、燃え上がるような一夜が印象的。だけど立場やタイミングが合わず、そのまま別れた2人。まさかの再会だけど上司と部下であり、10年前の別れも尾を引いて想いをすれ違う様子は切なかった。
それでもカーサホテル東京の立て直しを共にする内に、仕事人として尊敬し、互いの想いを知れたのは良かった。
礼人のピンチを救い、想いが溢れた2人に安堵と共に高揚した。
美しい2人の働く姿もかっこよかったし、初デートは可愛くて最高。
レオと瑛のエピソードは、レオの想いの強さを再確認できて、瑛か知ったら嬉しいだろうなぁとニヤニヤしてしまった。

1

外国人キラキラ攻めにノックアウト

『ルビーと言えば薄い、薄いと言えばルビー』というのが個人的な印象ですが、このシリーズだけはそんな印象は払拭されます。
厚みも満足ですし、面白すぎです!
びっくりしました。
文庫化の際にわたしの狙いは超年の差カップルの『守護者』だったのですが、それより断然本巻の方がメロメロ〜になりました。

*********************
受けの礼人は、恩人が元オーナーであったカーサホテル東京で働く29歳のホテルマン。
アメリカの大学で学んでいた頃エドゥアールと一夜の関係を持ち、その後ずっと彼を忘れられずにいました。

攻めのエドゥアールは、シチリアのロッセリーニ家の次男で28歳。
マフィアのファミリーではありますが表向きはやり手実業家で、今回礼人の働くホテルを買収し、新オーナーとして日本へやってきました。
********************

再会後のエドゥアールは礼人に対してまったく表情を変えず、まるで10年前の一夜なんて覚えていないかのように対応しています。
ビジネスに徹しているというような。
10年前の出来事は読んでいるこちらもドラマチックでドキドキ(特にエレベーターシーン)しましたし、礼人のその淡い恋の終わりも切ないよねえという感じでした。
ですので、かえって礼人のトラウマによる恐怖症について思わずエドゥアールが口にしてしまうセリフにはニヤニヤしちゃいました。
エドゥアールも仮面が剥がれそうになったのねと。

どちらかと言うと、お互いの誤解が解けて出来上がるまでの方が面白かったです。
もっと焦らしてくれても良かった(笑
一般的なイタリア男〜♪というイメージの甘い台詞などは、シリーズ中の攻め三人の中ではエドゥアールが一番かもしれませんね。
だからこのカップル(というか攻め)が、一番面白く感じたのかなと思います。
外国人攻めに求めるものはやはり、甘い台詞と態度なもので。
まあ、わたしは攻めしか気にしていないのでよけいかもしれませんが。

気になったのは、序章と二章のスタート部分がまるきり同じなこと。
これって同じ文章を数ページ読まされるのですが、狙いなのでしょうか?
それとも乱丁?
まったく同じ(多分…)なので、なんだかモヤモヤ致しました。
単行本版は読んでいないので真相はわかりませんが、イマイチ意図が不明です。
それがなければ神でした。

SSはひじょうに短いです。
SSという言葉に偽りなし(笑
長男であるレオナルドが受けの瑛をストーカーのごとく覗き見するお話…というかシーン。

4

すれ違い、でも忘れられず…

ロッセリーニシリーズ第3作。
視点は日本人ホテルマンの成宮礼人(あやと)。
十年前、インターンだった礼人が魅力的なゲストに誘われ、従業員とゲストの情事は最大のタブーなのに抗えずに一夜を過ごした…忘れられないその外国人男性が今、勤めているホテルのCOOとして目の前に現れたが…!
…と始まります。
勿論ロッセリーニシリーズですので、その魅力的な外国人ゲストがエドゥアール・ロッセリーニその人です。
エドゥアールはファミリーの真の姿がマフィアであることを忌み嫌い、表の事業であるホテル部門のトップを務めているが、家を離れ長兄レオナルドとは諍いばかり。
さて、このエドゥアールと礼人のCPは、初めの一夜の後の不運からずっと誤解とすれ違いの年月を重ねての再会愛、です。
エドゥアールははじめかなり傲慢というか…礼人もそこにがっかりして恋を忘れようとしたり、なかなか甘い空気になりません。
そこに礼人のホテル愛、理想のホテル論、日本人上司の無能、礼人の過去などなど織り交ぜて、読み応えもたっぷり。
さて、エドゥアールもレオと同じく日本人男性を伴侶にするのですね…
本作の礼人はレオの伴侶・早瀬瑛よりはソフトで従順といえるかも。ただし、仕事に関しては芯の強い人物です。

「First Date」
エドゥアールがしばしミラノに帰国してしまうことに。その前に礼人がプランを立てたデートをするのだが…
これは私は最高に面白かった!え〜こういう展開?という面白さ。
というのも、はじめは名画座で映画、続いて定食屋で昼食、とあえて庶民的なデートプランで微笑ましかったんだけど、新宿を歩いていてエドゥアールが見つけたのが…
ヨーロッパの古城を模したラブホ!
ここはなんだ?とぐんぐん入ってしまうエドゥアール。 無人システム、マジックミラーの浴室、コスプレ衣装のサービス、AVチャンネル、天井の鏡…
勿論2人はそのラブホで愛し合います。
超セレブのエドゥアールがコテコテのラブホでって…最高!

「Episode Zero 〜from 略奪者〜」
1作目の前日譚。レオナルドがミカの息子・アキラを探し求めて百人町の早瀬の屋敷を見張るエピソード。

3

シリーズ中一番萌える受け様!!!

礼人は、ロッセリーニ家シリーズの中で、断トツ萌える受け様です。

先ずこのお話自体、シリーズの中で唯一ガッツリお仕事をしていて、お仕事描写もきちんとあって、しかも攻め様も受け様もお仕事をしている・・・というシチュエーション。それだけでも、働く男性の色っぽさが垣間見れて萌え要素有なのですが、過去に一度だけ関係を持った(礼人にとっては初体験)2人が再会し、誤解とすれ違いから、攻め様から厳しくされ・・・という展開もいちいち色っぽく感じました。

礼人は本当にかわいそうな痛ましい過去を持っていて、そのお話は本当に読む度辛いです。
でも、仕事に一生懸命に生きていて、あの時の一夜の思い出をずっと抱えていて・・・という姿からも、本人無自覚のなんともいえない色気が漂っていて、萌えツボが刺激されます。

蓮川先生の描かれる礼人がまた本当に美麗で・・・

お話だけでなく、挿絵もうっとり楽しめます!!!!

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