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表題作最期の恋

高林正人,30歳(18歳),高校時代の親友
泉 三先,30歳(18歳),余命半年の介護士

同時収録作品冷たくて愛しい

元春 樹,元高校教師の塾講士
斗矢香生,元教え子

同時収録作品二人暮らし

同時収録作品惜しむは君が命のみ(前後編)

記島,中3からの親友
泊(とまり),高校3年生

その他の収録作品

  • 最期の恋~退院の日~(描き下ろし)
  • あとがき(描き下ろし)

あらすじ

30歳の泉は突然余命6カ月を告げられる。ショックのさなか病院の待合室で読んだ新聞には、高校時代の親友・高林が何者かに殺されたとの記事が──。
こんなことになるならあの頃、勇気を出して高林に恋心を伝えておけばよかったと激しく悔やんだ泉は、目覚めると18歳にタイムリープしていて……!
12年分の想いを込めて、高林のそばに居ると決意した泉は…?

作品情報

作品名
最期の恋
著者
梅太郎 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックス~BE×BOYCOMICS~
発売日
ISBN
9784799715512
4.1

(8)

(3)

萌々

(3)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
33
評価数
8
平均
4.1 / 5
神率
37.5%

レビュー投稿数2

未来を変えた愛

不思議な味わいがある短編集です。夏に読むとピッタリなホラー系ファンタジーです。

◎表題作
あの日に戻れたら…が叶うお話です。
自分の死期を知り、おまけに高校の時に好きだった相手が亡くなったのも知って。あの時の大好きだった想いと後悔に、胸が張り裂けそうになった時に気を失って…。
目が覚めると、高校生に戻っていたのです。
昔できなかったことを、一生懸命にやり直してる泉が良かったです。
なぜタイムスリップができたのかは分からないけど、幸せな結末にワタワタしてる泉が微笑ましいです。
ハッピーエンドが好きなので、これはこれでイイかなって感じです。

『冷たくて愛しい』
卒業してからも好きな先生が忘れられずに、仕事中に水に写る自分を励まして「先生に会いに行こう」と言ってたら、その影が会いに行ってたという…。
影が消える時の切なさとか、人生の不思議さとかが、気に入ってる作品です。

『二人暮らし』
これが一番怖かったです。本当のホラー話です。

『惜しむは君が命のみ』
主人公の2人より、戦争で離された祖父たちが切なかったです。題名の1行に託した想いを考えると、胸が痛くなります。

1

ホラー風味の短編集

残暑厳しい秋にぴったりの、ひんやりホラー系短編集。

◆表題作はタイムスリップもの。
30歳にして余命半年と宣告された主人公(受)は
高校時代好きだった親友(攻)が殺されたと新聞で知る。
意識を失い、目覚めると高3の頃に
タイムスリップしていて…。

この表題作は個人的に「なんじゃこりゃ」ですw
タイムスリップできた理由も、攻の死を止める方法も
何も分からないまま
なぜかラブラブ同居生活に突入して終わるという…。

恋人となった攻にドキドキする受は可愛いけど
話にツッコミどころが多すぎて
素直に萌えられないのが残念でした;


◆【冷たくて愛しい】
塾講師の攻は、高校教師をやっていた頃の教え子(受)と再会。
いつもびしょ濡れで、身体が少し透けている受。
彼の正体は…。

ホラーテイストだけどハッピーエンド。
表題作の描き下ろしにその後のラブラブな彼らが
チラッと出てきたのが良かったです♪


◆【二人暮らし】
実家から絶縁され、古い屋敷にひとりで住んでいる叔父。
主人公は父に頼まれ、身体を壊した叔父と
二人暮らしを始める。
ある日、床に落ちていた眼鏡を拾うと
その眼鏡をかけた男の生首が浮かび上がり…。

収録作の中で最もホラー色の強い短編。
叔父の過去を知らない主人公視点なので
情報量は少ないけど、
その置いてきぼり感が切なさを残します。


◆【惜しむは君が命のみ】前後編
毎年夏になると暗い顔になる親友。
聞けば、10代の夏に命を落とす夢を何度も見ているらしく…。

親友の不吉な夢。
主人公の祖父が徴兵される前に遺した
「惜しむは君が命のみ」という恋文。
主人公の亡き祖父と、親友の祖父が親友同士だったこと…。

それぞれの伏線がきちんと回収されたか?
と言えば結構おざなりだけど
主人公と親友のひたむきな恋心は良かったです。


全体としては
読みきり二つはまとまっていたけど
表題作と【惜しむは~】はハッピーエンドにするために
あらゆる設定や伏線が踏み倒された感があり、
ちょっとモヤってしまいました。
雰囲気は悪くないけど、オチが強引な感じ;

4

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