愛の罠にはまれ!

ai no wana ni hamare

愛の罠にはまれ!
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神100
  • 萌×216
  • 萌7
  • 中立2
  • しゅみじゃない5

62

レビュー数
15
得点
587
評価数
130件
平均
4.6 / 5
神率
76.9%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
白泉社
シリーズ
花丸文庫(小説・白泉社)
発売日
価格
¥824(税抜)  ¥890(税込)
ISBN
9784592877318

あらすじ

ハイクラス種オオスズメバチ出身の篤郎は、過去に深く傷つけた義理の兄・郁への罪悪感から立ち直れず、幸せになってはいけないと自分を責め続けて生きていた。そんなある日、以前の篤郎を知り尽くしたヘラクレスオオカブト出身の兜と再会する。今は有名政治家の秘書をしているという博愛主義の兜。こちらを軽蔑しているはずなのに、なぜかつきまとわれ優しくされて、篤郎の頑なな心は次第にほどけていく。そんな時、篤郎の体に重大な変化があらわれ!?
愛と許しの擬人化チックファンタジー登場!!

表題作愛の罠にはまれ!

兜甲作, ヘラクレスオオカブトの議員秘書 28歳
蜂須賀篤郎, オオスズメバチの保育園バイト 26歳

その他の収録作品

  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数15

大好きな本

予想以上に面白かったです。
本が厚くて嬉しかったです。最初のキスシーンが好きです。
あっちゃんの気持ちが痛いほど伝わってきて涙が止まらないシーンがたくさんありました。不器用で、優しくて、かわいくて、かっこいいあっちゃんが大好きです。
兜というキャラクターも、個人的には好きです。かっこよくて優しい完璧な攻めというより、打算的で汚い感情のある人の方が薄っぺらくないし、人間らしいと思います。それに攻めが無条件に受けを最初から好きという設定よりも徐々にひかれていく方が納得できます。
私は、パブリックスクールや他の虫シリーズにはあまりはまりませんでしたが、この本は何度も読み返しています。いろんな痛みや、感情がつまった素晴らしい本だと思います。
妊娠などもありますが、切ない系が好きな方はぜひ読んでみてください。

0

あっちゃん

前作にて登場しましたカイコガの郁の義弟、あっちゃん救済企画。
ヤク中でビッチwwどんな受よww
なんて思いつつの読み始めだったんですが
心の底から叫びたいっ!
あ・・・・
あ・・・・
あっちゃん可愛いよぉぉおおおう(≧◇≦)!!
なんて可愛い子。
薬が抜けたら心ポッキポキ。
本当は心ヨワヨワで、子供にしか素直に話が出来なくて。
ちょっとしたことで傷ついて凹んで。
ラリって兄にした過去をいまだにトラウマにしてて。
あのビッチっぷりはどこへやらなところからのスタート
なのであります。
お相手は1作目から登場の兜さん。
これまでの攻はゴリゴリの暴走型だったので、
ヨワヨワぽっきぽきなあっちゃんには穏やかでおおらかな兜が
お似合いよねwなんて思っていたのですが

大間違い

かつてない狂気\(゜ロ\)(/ロ゜)/怖いわっ
愛情は均等に。
結婚はする。でもあっちゃんは好き。
育った環境故に、実は歪んでしまった考え方
解っているのに、その口でまたそれなりの言葉を紡ぐ。
あっちゃんの葛藤と、兜の執着。
優しい部分が少々少ないお話ではありましたが、続き
シリーズの中ではこの話が一番好きかなと思うのです。
お互いにちゃんと「家族」を感じられないまま育った二人だからこそ
誰よりも暖かい家庭を作っていただきたい。
一回くらいは甘々べたべたなエチも見たかったかなーとも思いますが

あ!結局のところ
マヤマヤが一番まともなのかなと思いました。
久々の登場で一番癒された
刺されてもいいv

4

ギャップにやられちゃいました。

ムシさんシリーズです。

攻めさん、おおらかだとおもいきや!!
受けさん、やなやつだとおもいきや!!
ギャップにドキドキしてしまいました。

2

シリーズ最高傑作☆

ムシシリーズ中、最高傑作だと思います!!

レビューを見て、前作ひどい役だった篤郎が主人公ということで、そこまで嵌る予感はしていませんでした。
ところがこれがとんでもなく、良い意味で予想を裏切られることに…

今回は初めてのハイクラス同士のお話。ですがいつもの強い攻めと弱い受という関係は変わりません。
前作であまり描かれていませんでしたが、篤郎の容姿は美形で小柄、性格は前作と同一人物とは思えないほど変わっています。過去を後悔し、反省して今を一人で頑張って生きようとしています。子どもに優しい篤郎に萌えます‼
そして今回攻めとなる兜。一作目から登場し、弱者にやさしい傾向のある彼ですが、実は中身はかなり歪んでいることが明らかになります…

兜が豹変した時のシーン。何度もひどい言葉をいわれ、身も心も傷つけられた篤郎は可哀そうなのですが、そんな姿も可愛くてぞくぞくと萌えました!!それにしても兜がこんなゲス野郎だったとは驚きです。

その後のお母さんと分かり合えたシーンではうるっと来ました。
過去はどうあれ、色んな人に支えられて良かったね、と思えます。
一方の兜はどんどん続き病んでいってるような…でも最後はやはりちゃんと幸せになってよかったです。

最後に、今回の話で試練となるボルバキア症ですが、調べると本当にあるのですね。多少アレンジはありますがこんなファンタジー向けな病(虫に失礼ですが)が本当にあるのだとびっくり興奮。それを探し出した樋口先生を本当に尊敬します。

とても濃密なお話でした。
街子先生のイラストも、今回も神でした!!
何度も読み返しては心に残る作品となりました。

6

ゲス攻にイライラしながらも絆されてしまう

ムシシリーズ4作目。
だーかーら!まずは人の話を聞けよ!と攻につっこみ入れながら読むのがこのシリーズのデフォです(笑)
今回はシリーズ通してハイクラスの良心のような存在だった兜と、前作でのヒール篤郎のお話。
読み応えがっつりで、ジェットコースターのような展開にこちらの感情は揺さぶれっぱなしになりました。

そして驚きなのが、良心の塊のような兜が、まさかの超絶ゲス攻で、とんでもないヒールだった篤郎が、根っこの優しいとんでもない不憫健気受だったってところでしょうか。強気ですが健気です。不安定な強気大好き。
もう何この良い意味での裏切り感!!
血のつながらない兄への行いにより、ずっと自分を卑下して生きていた受が、攻と再会したことにより惹かれていくという話。
今作に来て初めてのハイクラス同士ですが、受は薬物中毒の後遺症により成長が止まってるので、基本的にか弱いです。

そしてか弱いちゃんが大好きな攻は、持ち前の優しさでもって、受の凝り固まった心を解していくんですが、こいつがもうとんでもないゲスで……。
攻の傲慢・無神経・鈍感っぷりに、散々受は傷つき痛めつけられ、どうしよう続きもないところまで追い詰められて心が袋小路です。
凄く優しい子だから、流され屋さんでもあるんですが、あまりの痛さに読んでて吐き気を催してくるほどの強烈さ。
その痛みに共感するごとに、攻に対してむかっ腹が立ってくるんですが、受の前ではじめて弱みを見せたあたりから、どうにも憎めなくなってしまうのが不思議なところ。

私は基本的に家族、動物、こども、年寄りネタに関しては、涙腺ゆるゆるになってしまいますので、もうこの継母と受の再会場面で涙ぼったぼた。
親というのはこどもがどんな状態になっていても、生きてくれてさえいたらそれでいいと思ってしまうものですが、この継母の凄いところは、それが血の繋がってない連れ子にも同じ愛情を向けられるところ。
何だか本編CPというよりは、この親子や兄である郁との家族の関係に感動してしまい……。

後半は、あれだけ受に酷い仕打ちをした攻ざまぁ(笑) な展開で、非常に楽しかったんですが、もっと攻をこてんぱんにのしてくれた方が盛り上がったと思います。
ページもぎりぎりなので期待はしてませんでしたが、出来れば最後にいちゃらぶ見たかったです。
妊娠Hには萌えないし、無理なのはわかってんですけどね、ちょろっとこう、産まれました~時間経ちました~イチャラブイチャラブだったら最高。
そして作中にちょろっと登場してくるシリーズの登場人物、これが凄く嬉しかったです。あぁ、仲良くしてるのね、みたいなのが見えて。

お話の内容でいえば神評価なんですが、何でそうじゃないかってと、別にこれ受が女の子でも成り立つ話じゃん……と思ってしまったので。
出産BL嫌いじゃないけど、1作目もそのケースなので、え?また? という気持ちになったのもあります。

1

段4段 悪役の更生&救済作品

前作の愛の裁きでは病弱な義兄をレイプさせて殺しかけた最低なクズ野郎だった篤郎が今度の主役です。
淋しくて、義兄のことが好きすぎて傷つけてしまったという、同情すべき事情はあってもそれほどに人を傷つけて反省したからと簡単に許されて何もなかったことにはできません。
たとえ傷つけられた本人が許すといっても。

更生施設でドラッグとは縁が切れ保育園でアルバイトしながら細々と暮らしている篤郎。
3年前、薬で朦朧としながらも郁が陵辱された場面を繰り返し夢に見て許しを請いながらも、許されてはいけないもっと苦しんで決して幸せにはなるべきじゃないと自分に言い聞かせている。
そして兜との再会。
1作目の愛の巣で、翼を生徒会に受け入れ落ちこんだときには優しく慰め力になってくれたあのヘラクレスオオカブトですよ。
かわいそうな子や弱い子に同情的で力になりたいと寄り添い、恋人でありながらもやがて自立したとき離れていくのを見送る、そんなことを繰り返す習癖がある兜です。
28歳というと1作目から10年後ですか。
現在弁護士で議員秘書、将来は国会議員。
そんな、ハイスペックな男から付き合ってほしいと続きか愛してると言われても、信用できない篤郎。そもそも最低な行いをしたことを知っているし昔から嫌われ軽蔑されていることを知っている篤郎には驚きの告白。
いつもの癖で放っておけないくらいかわいそうで同情したのだと思っても、壊れそうな心を抱えてかけられた心地いい言葉と優しい手に流されそうになる。

そこで現れたのが過去の亡霊。郁にしたことを覚えていて金をゆすりに来た悪の仲間だった男。
そして、奔放な性生活をしてきた罰かのように感染症の発病。
樋口先生本当に虫好きなんですね。ボルバキア症。まるでBLストーリーのために作った設定のような症例です。

過去のシリーズの登場人物の近況がうれしい。
篤郎の担当医に澄也が出てきて医師としてますます立派な姿が見られました。
兜と同じように生徒会で活躍していた心優しい正義感の雀麻耶先輩が現在出身校の理事とか。兜の暴走に待ったをかけ篤郎の救いにもなった彼らの近況をちゃんと書いてくれて嬉しかった。
新しい治療法で元気になっている郁の様子も安心できたし、名前だけの出演のその夫の陶也も弁護士として活躍中ですのようです。

今回あとがきの後のおまけ的なショートストーリーがなくて寂しかった。
甘々増量とか充填あるいはその後の二人の姿を垣間見られて嬉しかったのにな。

5

親子愛の深さに、鼻水たらしてボロ泣き

虫シリーズ第4弾です。

まさか……このような結果になろうとは…。

話の内容などは、後から語るとして、とにかく「地雷」です!
「ぎゃあああああ、1巻と同じような地雷キターー!!」と
思いました。
ちなみに1巻の評価は「しゅみじゃない」です(スンマセン)

「地雷」は「地雷」でも、地雷だらけ!なんです……。

でも、そんな地雷群を乗り越え、この「神作品」は、
私の元へやって来てくれました。
恥ずかしいのですが、ボロ泣きです。
滅多に本で泣かないのに、ティッシュで涙拭くわ、
鼻水は、たらーんと垂れて、ズビズビかむわで大変でした。

完敗です……。
ヤラレタよ、もう。

   ◆◆   ◆◆   ◆◆

今回は虫シリーズ「初」の
ハイクラス × ハイクラス のCPです。

受けは、前回3巻でボロックソの悪役だった篤郎。
攻めは、1巻、3巻登場でお人好し(に見えた)兜。


ハイクラス種オオスズメバチ出身の篤郎(受け)は、
過去に義理の兄・郁を傷つけた経験があり【3巻参照】、
幸せになることを完全に拒絶した人間になり、
毎日、自続き分を責め続けていました。

ある日、
ハイクラス種ヘラクレスオオカブト出身の兜(攻め)と再会します。
兜は篤郎がドラッグや犯罪まがいのことで荒れていた時期の
知り合いでした。
博愛主義者の兜は篤郎に優しく接します。
そして、篤郎はその優しさにほだされそうになって……。

と、いうのが冒頭なのですが。
いやあ、まさか3巻の超悪役・篤郎が主人公だとは!
しかも相手があの飄々として、全く恋愛とは結びつかない兜。
どうなるのかなぁと思いつつ、読み進める感じでした。


そしてある日、篤郎は自分が病気にかかっていることを知ります。
「ボルバキア症」。
それは既に発症しており、1年以内に死ぬと宣告されます。
しかし、その死を逃れる方法がひとつ。
妊娠でした。
男でも妊娠できる身体に篤郎は病気により、変化していたのです。

そして、あろうことか兜にレイプされてしまう篤郎。

この本では、エッチシーンが3回出てくるんですが、
いずれも全てレイプ!!
しかも、すごーく後味が悪い!!
(後味の良いレイプなんて無いですが)
「ウソー! 兜ー! やめてええええ!」と言いたくなるような
シーン連続のエッチでした。

そして、ついに篤郎は兜の子供を妊娠してしまいます。

うあああああ!!
ここまで、色々我慢してたけどっ……!!
もうダメ! 地雷だらけ!! 地雷の応酬!!
私が苦手なのは、「女性化」「妊娠」「出産」。
ぎゃああああ、どれも地雷踏んでるー!

でも、何故なんだろう……
そんなに嫌だと感じないのは……
こんなに地雷だらけなのに、何故こんなにも嫌悪感が少ないのだろう…

それから、篤郎は議員になる兜から身を隠すために、
星北学園理事長の真耶の豪邸に住むことになります。
議員になる前に兜は結婚する…お腹の子を護るための処置でした。

篤郎は回想します。
優しかった義母のことを…。
野花を摘んでくると、キッチンに飾ってくれ、押し花にしてくれた母。
いつも義母のエプロンのまわりを回っていた篤郎…。
食事ではいつもいちばん美味しい所を最初にくれた義母。

そして、ついにそんな義母がついに篤郎のもとにやって来ます。

……
……お母さん。
これは魔法の言葉だ。
篤郎を小さな子供に戻し、どんな罪悪感も洗い流してくれる。
「お母さん……助けて……助けてよ……お母さん」
「大丈夫よ、お母さんが守ってあげる。何があっても守ってあげる」
……

ここの場面で泣かずして、何処の場面で泣けというのか!!
お母さん、お母さん、お母さん!!
篤郎を抱きしめて、離さない母。
篤郎は、どんなに嬉しかったか分からない。
どんなに心強かったか分からない。
「お母さん」がここにいる。
こんなにも心強く、優しい言葉をかけてくれる。
それだけで、篤郎にとっては充分ではなかったのだろうか?

ああ自分もこんな母がいたらなぁと、思わずにはいられません。
広い心で、深い愛情で、その子に全精力を注ぎこむような
母の愛が欲しいです。 無理とは分かっていても……
でも、誰だって親からは愛されたくないですか?
親から愛されてないなんて、
こんなに寂しいことは、ないのではないでしょうか。

ここは泣きドコロです。
ヤラれました。
マジで。


勿論、萌えドコロもありました。
兜の篤郎への執着が見てて快いほど萌えます。

まず、何度も真耶の豪邸を訪問する兜。
おそらくここにいるだろうと予想して、どうしても篤郎に
会いたくて、会いたくてたまらなくて来る兜。
ついには不法侵入してまで、篤郎を攫いに来ます。
それからのやりとりがホント、絶妙で……。
萌えると同時に、「兜、ざまあみろ」という気分で、
胸がスカッとします。

でも、執着攻めは私の大好物。
ここまで執着されて悪い気はしないですよね。
あの飄々とした兜が熱心に篤郎だけを口説いている姿を見ると、
執着攻めの醍醐味を味わえます。


最後は、兜の粘り勝ち。
篤郎は兜のプロポーズを受け入れ、大団円。
最後にもう一回エッチシーンが来る……なんて王道は、
虫シリーズに期待してはいけません(笑)

   ◆◆   ◆◆   ◆◆

「親子愛」「家族愛」にとにかくノックアウトです。
ボロ泣きです。

一度緩んだ涙腺は、止まらない、止まらない……。
また家族愛の話題が出てくると、「うっ…」ってなったりして。

そういう意味で、BLの上で地雷だった「女性化」「妊娠」「出産」は、
どうしても、物語上、必要なことだったのかな、と。

最後まで萌えが持続したのは、一重に篤郎の男気でしょう。
妊娠しても、女っぽくならない! 
口も悪いし、性格も男!
これからも篤郎には「男!!」でいて欲しい!
なんてったって、この作品は「BL」なんですから!!(><)


BLの萌えも勿論、多分にあった作品ですが、
とにかく、「親子愛」と「家族愛」の深さで、
ボロ泣きした作品でした。

ありがとうございました。

5

シリーズ最高傑作

ぜひ、あらすじを知らずに読んでほしいので、ネタバレなしで。

シリーズ中最もドラマチックなお話でした。

前作では可哀相なほど憎まれ役で、クズだった篤郎。救われてほしいと思いつつも、かなり難しそう。今作の冒頭でもボロボロで、お約束として篤郎は救われるんだろうけど、でも、どうやって???と思っていました。簡単な安っぽい方法じゃ納得できないし。

半分くらいまでは疑心暗鬼、7割読んだところでもまだ納得せず。9割読んで、その程度だと嫌だな。
そんな気持ちで読んでましたが、、、
最後の最後ですっきり!
おお!と思いました。

最後の1割のためにあるお話だけど、そこにたどり着くための9割があっての最後でした。

何度も痛々しくて顔をしかめてしまいましたが、それでも、最後まで読んで欲しいと思います。

正直、三作目はあまり好きではなかったんですが、ここにたどり着くためと思えば致し方ない。シリーズの三・四作目はぜひ続けてセットで読むことをお勧めします。むしろ、これを読むためのシリーズだと思います。

5

シリーズ4作目はなかなか

「愛の巣へ落ちろ!」、「愛の蜜に酔え!」、「愛の裁きを受けろ!」に続くムシシリーズ4作目。
1作目を読んだときから、すっごく評判が高い割に自分にははまらないな、と思っていましたが、それは今作でも変わらず。ですが、親子の情が入って、BLとは違う意味でじわっときました。

今回は兜くんとあっちゃんのラブ。過去に愛する人を傷つけたことの苦悩から薬づけの日々を送っていた篤郎は今は立ち直り、保育士のアルバイトをしながら静かに暮らしている。そこへひたすら博愛精神で優しくする兜があらわれる。兜は本気の恋をしたことがなく、弱い者を守るという意識で篤郎に近づいたが。。
2人の関係が本物になるまでのお話し。起伏があって楽しかったですが、前半のすれ違いっぷりに少し無理があって、本気になるまでの説得力が薄かった。でも、1作目でやたら強調されたロウクラスの劣等感はあまりなくてほっとしました。

私はシリアス目なものが好みなので、そういうところからいうと、ムシシリーズのような軽い恋愛ものは苦手としております。ファンタジーBLには今ひとつ共感できないんですよね。リアル感がなさすぎて。
それでも小説とし続きての出來がいいと最後まで面白く読めます。
こちらはそういうこと云々ぬきに、軽く純愛を楽しみたいときにはいいのかなと思いました。若い人向けかな。

1

苦しくてそれでも

初っ端から受け様の状態が、苦しくて辛くて
死んでしまいたいけど、死んではいけない死にたくないと
胸の内で苦しむ状態から始まります。

前作品の「愛の裁きを受けろ!」にての受け様の弟で、
そしてかなりの悪役だったのが今回の受け様です

是非、前作品を読んでから今作品を読むことをお勧めします
より一層、(TдT)できます!

本当に前作品では悪くて仕方なかった子なんですが
愛情が深すぎて相手を傷つけてしまったパターンの子だったんですね

とにかくムシシリーズにおいて、受け様=死と隣り合わせ で、
今回の受け様も「死」におびえます
攻め様はシリーズ1作目などw にちょいちょい出てくる方で
つかみどころのない性格です
そのつかみどころがない感じがずっとしてイラっとするぐらいですw

とにかく受け様に関しては涙なくしては読めません!

6

強者への憧憬

シリーズお馴染みのジェットコースター展開を楽しみました!

今作の主人公はシリーズ初のハイクラス受にして最も心の弱い篤郎くん。何かに縋らないと生きていけない篤郎は、薬物依存症を克服した後も心の中に創り出した空想の郁を拠り所にしています。誰も愛さないと決めて他人と距離を取るわりには相手を選んでいるところがあり、この人と決めた相手(兜&真耶)に対しては「俺の言い分を聞いてくれー!構ってくれー!甘やかしてくれー!」と無意識に寄りかかります。寄りかかられる方もまんざらでもなく、兜にいたっては自慢の自制心を根こそぎ奪われてヤンデレ化してしまいますw

自衛と自虐という相反する性質を併せ持つ篤郎の危うい魅力は説明し難いのですが、根底にあるものは強者に対するコンプレックスだと思います。ロウクラス(郁)を守れなかった自身を弱者と見なした篤郎は、より強い相手に跪き、支配されたがっているように見えました。ある種のルサンチマンを抱えている不安定な子なので、兜の支配欲の暴走は全く理解できないわけでもないなーと思いました。

郁との再会シーンもあります。他者が介入できない深い絆で結ばれている郁と篤郎続き。篤郎が郁を愛していたことや郁の死を怖れるあまり郁を殺して楽になろうとしたことを郁は理解しています。前作と同じく、篤郎と郁のコミュニケーション手段が口話・読話だというのも好きだー。郁のパートナーである陶也も多少読話ができるようですが、やりとりから察するに篤郎の方が堪能のようです。郁に対する罪の意識は今は篤郎だけのものですが、いつかその罪悪感を兜と分かち合える日がくるとよいですね。

虫シリーズは出産を含むファミリー物ということで、子世代の話も読みたいです!

10

むぼち

私も、篤郎の赤ちゃんの性別を知ったときから、JGbeeさんと同じく、次回作は『愛の巣』夫婦の子と、この子とのお話が読みたいなあ、と思っていました!
世代を超えて、続いて欲しいシリーズですね。

真耶最高

全部読んで言える事は、真耶、最高。この一言につきますw

お話は、前作の「愛の裁きをうけろ!」で郁の弟だった篤郎のお話です。
郁の回想で出てきた家族の話が、篤郎視点でえがかれていて、当時七歳だった篤郎の世界観を知ることができました。それぞれが不器用で、抱えきれなかったものを持てあまして、お互いを傷つけ合ってしまったのではないか、決して傷つけたくない、守りたいと思う本心とは真逆の方向に向かっていくジレンマに苦しんでいるのだと思いました。けれど篤郎の愛は、郁にしっかりと伝わっていて、だからこそ、命をかけて篤郎を守ったのだと、前作での郁の行動がやっと腑に落ちました。篤郎はどうしようもない弟でしたが、純粋だからこそ、家族を愛するが故に傷つき苦しんだのだと分かりました。篤郎の弱く純粋な心では、郁が長くは生きられないという現実と向き合えなかったのですね。篤郎が郁にした事は決して許されることではありませんが、薬とアルコールに溺れ、爛れた毎日を過ごした理由を知れば知るほど、篤郎を苛む寂しさに、涙が止まらなくなりました。
兜と再会した夜、酔って悪夢にうなされた篤郎の様子に、また涙を誘われしまった続きのですが、兜の「角でつんつんしてあげる」発言に噴いてしまい、先生これが書きたかっただけなんじゃ?!と思わず突っこんでしまいました(笑)
自分への罰として、一人で生きて行くことを決め、けれど死にたいと逃げそうになる自分に心の中に住む郁と対話しながら必死で自分自身を支える篤郎に胸が痛みます。毎日を鬱々と過ごす篤郎ですが、兜と関わるようになってからの篤郎が、まぁー可愛いくてww
ツンデレっぷりにニヤニヤが止まりません。生意気を言って兜に可愛くないと言われ、腹が立つ反面、人知れず落ち込んでいる篤郎……可愛いすぎて萌えます。
けれども、最初は篤郎を救うかもしれないヒーローのように見えた兜も、途中からは掴み所のない悪人のようにも思える言動を見せつけられ、一体どうなるのやらと。始めは親切面して接しておいて、急に冷酷な態度で監禁して、でも優しく接したり…普段が穏やかな口調なだけに、兜のそのギャップ空恐ろしかったです。
篤郎の病気、妊娠、そして郁や家族との再会、と色々なことが目まぐるしく起こり、その度に号泣し、けっこう分厚い本でしたがあっという間に読み上げてしまいました。中でも圧巻だったのが、真耶が兜に発する毒舌の数々。読者(おもに私の)気持ちを代弁するかのような、いやそれ以上の毒に胸がすっとする思いでした(笑)。
篤郎にプロポーズしてからの兜は、完全に立場が弱くなり、この先何があっても、きっとみんな篤郎の味方で、篤郎を守ってくれるどろうなと、安心できる人間関係が出来ていて、私的にはもう兜と結婚してもしなくてもどうでも良かったです(笑)けっきょく最後は結婚しちゃうんですけど、兜なしでも、澄也と真耶、郁に家族、兜の両親、そして篤郎の子供と一緒に幸せな人生になっていけると思えるラストでした。兜よ、憐れ…。

10

シリーズで一番好き

かなりツボな話でずっと萌えながら読んでました。攻めがどんどんストーカー化していく過程とかゾクゾクします。好青年風なのに実はすごく鬼畜なのとかもたまりません。その後の話もよみたいなー。。

6

篤郎実はいいやつなんだ

「ムシ シリーズ」で一番お気に入りになりました。
郁が主人公だったときは 篤郎は 「やなやつ」 「ここまでやるかぁ」と郁が篤郎をかばうのが 「信じられないお人よし」と思ったけど、今回のストーリーで篤郎 「実はいいやつ」「寂しかったんだ。」とうるうる。と180度転換。保父さんしている 篤郎のけなげさに引き付けられました。
反対に、今までいいやつだった 甲作が恋にはまってストーカー化していくのがちょっと怖い。追って 追って 探して 突撃 囲い込み。すごいです。
両思いのはずなのに 言葉が不器用で じれったいところ。好きですね。
もう少し、二人の続きが読みたいとおもいました。

6

ツボってこういうこと

最初から最後まで、わくわくもえもえしながら読みました。

実は、待ちに待った『ムシシリーズ』新作とはいえ、受が前作で悪役だった篤郎、攻が1作目から「良い人」役で登場し、劇的な大恋愛とは無縁に見えた兜なので、読み始める前は、ここまで楽しめるとは思っていませんでした。

ところが本を開いてみれば、4作目で新鮮味も減っているんじゃないか、との心配もどこへやら、私の好みを知り尽くしたかのような理想のBL世界に、浮世の憂さも吹き飛ぶが如くでした。

前作では全く感情移入できなかった篤郎が、街子先生のイラストも華麗に、樋口先生お得意の(そして私の大好きな)かわいそうで健気な受に変貌を遂げているため、ハイクラス同士の物語なのに、前3作と変わらぬ擬似「身分差」萌えを味わうことができます。

人柄の良さから色気不足が案じられた兜も、これまた無理なく与えられた「ハイクラスならではの人間的欠陥」を、受と接することで克服し、受に惚れるあまりにへたれてしまう、という、ムシシリーズ歴代攻の伝統を受け継ぐ立派な攻に仕上がっていて、実に美味です。

「ムシ」が題材であることから、当時は作家生命を賭続きけて世に出されたという第1作に恥じない、「ムシ」設定も存分に生かされた、素晴らしい4作目でした。

毎回異なる魅力を放ちながらも、真芯を貫くのは黄金のワンパターン。
5作目、6作目と続いて欲しいこのシリーズを、私の鉄板どツボシリーズ、と命名することにしました。

8

JGbee

むぼち様、コメントありがとうございます!

子世代ストーリー、読みたいですよね(≧∇≦)親子そろって真耶に叱られてそうw

>攻が1作目から「良い人」役で登場し、劇的な大恋愛とは無縁に見えた兜なので

兜の攻キャラ就任は意外でしたね。一作目を読んだ時点では単なるコメディ要員だと思っていましたw

樋口作品の身分差、私も大好物です。自分を卑下しながら、ちゃっかり大物を釣り上げる受ちゃん達にニヤニヤが止まらないです(笑)

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