• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作Private 男らの優雅な生活

経済専門翻訳家 多岐郁臣
大学生 奥田篤郎

その他の収録作品

  • 大人の時間 子供の時間
  • 予感
  • ECCENTRIC BOY
  • 男らの優雅な生活?
  • 男らの優雅な生活?

あらすじ

ひょんなことから知り合った18歳の篤郎と30歳の郁臣。篤郎は大学生になって親友の太智と『同居』生活を始めたばかり。篤郎にとって、落ち込めばなぐさめてくれる郁臣のところは格好の〈避難場所〉だったが……。年の差カップルが繰り広げるアブナイ恋の話。

作品情報

作品名
Private 男らの優雅な生活
著者
不破慎理 
媒体
漫画(コミック)
出版社
二見書房
レーベル
Charade books comics
発売日
ISBN
9784576941745
3.5

(4)

(0)

萌々

(2)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
14
評価数
4
平均
3.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

初期の絵柄ですが、話は面白い

'89年3月から、'94年の描き下ろしまでをまとめて一つの作品になっています。
片思いの連鎖のような人間関係の中で、少しずつ育てられていく二人の愛情っていうところでしょうか。

大学に入って同居を始めた親友の太智に片思いをしている篤郎。
太智が自分に友人として以上の気持ちを持っていないことをわかっているため、告白するつもりもなく、返ってイライラを募らせているような状態。
たまたま図書館で知り合った郁臣は仕事中心の生活で、ちょっと篤郎に興味を持っているけれど・・・ていどのリッチで冷めた大人。
太智にぶつけられないイライラから逃れるためのシェルターとして、郁臣のマンションに入り浸るようになり、彼の寛容な態度に癒されつつも本音と建前の間で揺れる篤郎が、太智のことを吹っ切るまでのお話といってもいいと思います。

アクセル(太智のまたいとこ)→月子(太智の姉)→郁臣→篤郎→太智といった状態の片思いの連鎖。そこへ持ってきて、郁臣の見合い話や太智の留学などが複雑に絡むので飽きさせません。月子や森下さん(太智の彼女)、それぞれのお母さんなど女性陣もなかなかで、みんながいい人なのも好きなところです。

お互いを必要としながらも、自分の心に正直になるまでの時間がかかる二人にヤキモキさせられましたが、篤郎が追いかけてくれてヤレヤレです。(これも半分は月子さんのおかげ)

そうそう、この頃はエッチといえばベッドに寝ているだけのシーンで結構満足してましたね。(激しいの必要ないしね)

0

不破先生の初期の作品! 全体的に古いですけどストーリーは好き!

89年から同人誌で描かれていた作品をまとめたものです。
前2巻完結編。

全体的に凄く年期を感じます(笑)
私にとっては、不破先生の作品にハマるきっかけになる作品なので、思い入れも強いし、懐かしいんですけど、
なにせ設定がバブル時代なので、バブルを知らない方、今の若い方が読むと、違和感大あり間違いないでしょう(笑)

久しぶりに再読してみて思うのは⁉︎
昔とは価値観も大分違ってきているご時世なので、
絵柄はもちろん、ストーリーもキャラも驚く位時代を感じるし、突っ込み処も満載。
同人誌をまとめた所にも原因はあると思うんですけど、お話の流れの読み取りにくさもあったりで、評価に悩むところ。
でも、やっぱり自分が好きだと思って心に残っていたお話は、時を経て読んでみても良さは変わらなかったので、萌評価にさせて頂きました。

図書館で出会う郁臣(30歳)と篤郎(18歳)。
まるで大人と子供のようなエピの出会いは、篤郎にとっては最悪でした。
篤郎は大学に入ってから、高校の親友• 太智と同居を始めていて、しかも密かに太智に恋心を抱き、1人苦しんでいます。
同性で、告白できない想いを抱えるもどかしさ!
親友として関係を大事にしようと思えば思うほど、気持ちはどんどん不安定になるばかり。

いつの間にか、大人で包容力のある郁臣の家を訪れ、逃げ場にしていきます。
寛容な郁臣に甘えて逃げてしまう篤郎。
そんな篤郎に『愛している、君が必要だ』 と言ってくれた郁臣。
一緒に過ごしていくうちに、篤郎の心に変化が…。
そして太智への恋心にも決着を…。

そんな2人に周囲の人間関係も加わり、片恋の構図が結構複雑で面白かったりします。
でも皆本当にいい人達ばかりなのが、このお話を読んでいて温かい気持ちにさせてくれる所。

留学を決めた太智との別れ、そして郁臣は、身代わりとして篤郎といることが辛くなり渡米を決意。

自分の中で郁臣の存在の大きさを痛感するものの、ウジウジどうすることも出来ない篤郎。

最後まで本当にじれったい2人に、どうなることかと心配になるんですけど、恋のライバルに一喝された篤郎が、郁臣への深い思いを確かめるため、一歩踏み出し追いかけていきます。

大切な人との別れ、すれ違い、心の葛藤をへて、やっと素直な気持ちで向き合う2人。
ラストの、異国の地で2人がパッピーエンドを迎えるシーンは、本当に良かったとホッとさせられました。

篤郎はあえて言うなら、ひねくれ者(笑)
家族にも友人にもみせたことのない態度を、郁臣の前では自然出してしまうんです。
我儘をいって甘えたり、結構子供っぽく振り回して、最初から素直というか、なぜか自然と感情を剥き出しにします。
この、2人の言い合って、じゃれてる雰囲気がとても好き。
郁臣も、相手は年も離れた子供だと思いながらも、ほおってはおけなくて、可愛くて仕方ない気持ちが伝わってきます。
全てを優しく受け止める大人の姿が素敵♡
年の差カプっていいな〜と思い始めたのもこの頃からだったことを思い出します。
自分も当時は若かったから憧れました。

でも渡米を決めた郁臣にはイラっとしました。
気持ちは分からなくもないんです。
大人だからこそ篤郎を思う行動であること、どうしても躊躇して安全圏に戻ろうとしてしまう気持ち!
けれど、あれだけアプローチしてたんだから、篤郎を1人にしないで!置いていかないでよ!…って完全に感情移入して読んでました!
こういったキャラの行動を見てると、時代を感じるな〜と改めて感慨深かったです。

Hシーンはあるんですけど、凄く軽目。

全体を読むと、タイトルの通り、凄く優雅な生活を送っいて、昔の少女漫画を彷彿させてくれるようなストーリー展開に、確かに違和感は感じます。
それでも、うまくは言えないんですけど、やっぱりお話の雰囲気は好きで癒されます。
ストーリーを重視する方にはオススメです!

0

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP