溺れる瞳

oboreru hitomi

嗜爱之瞳

溺れる瞳
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神12
  • 萌×215
  • 萌5
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
7
得点
136
評価数
33件
平均
4.2 / 5
神率
36.4%
著者
 
媒体
コミック
出版社
海王社
シリーズ
GUSH COMICS ~ガッシュコミックス~(コミック・海王社)
発売日
価格
¥620(税抜)  ¥670(税込)
ISBN
9784796406277

あらすじ

―――最初から思ってたよ。あなたの隣に似合うのは、可愛い女の子だって。
売り専ボーイとして働くアキの想い人はノンケのリーマン・充。自分の性癖に悩み店に来た充は、
アキの事を褒め、真摯に求めてくれた。
「やっぱりゲイなのかな…それとも、アキの事が好きなのかな」そんな一言で舞い上がり、店外デートを重ねて…
ちょっと勘違いしてしまったんだ。だって、まるで本物の恋人同士みたいだったから―――。

表題作溺れる瞳

宮路充・サラリーマン
売り専ボーイ・アキ(本名秋緒)

同時収録作品最低彼氏

金子・自社ビル持ちの社長
売り専ボーイ・葵・26歳(本名竹田信照)

同時収録作品HEARTS

店のオーナー・葉山
売り専ボーイ・翔25歳(本名長瀬瑞希)

その他の収録作品

  • telephone

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レビュー投稿数7

どのお話も面白かった!

BLコミックを読み始めた頃に買った1冊。
本棚整理しなきゃなぁといつも手に取るんですが、やっぱり手元に置いておきたいと思い、ずっと手元に残ってます。
今も再読してみたけど、やっぱり面白かった。
同じお店で働く売り専の男の子3人のお話、
三者三様のお話でどれも違ってて、1冊丸ごと楽しめます。

「溺れる瞳」
2話構成で1話目が売り専側のアキ、2話目がお客の充側からのお話。
自分のセクシャリティを確かめたくて来店した充の相手をしたのが2人の出会い。
アキがつい自分の連絡先を充に渡した事で、2人はその後も関係を続けるんですが、
真面目な充は必ず別れる時にアキにお金を渡し、
アキも疑問を感じながらも充からお金を受け取る。
でもとっくに2人は恋しちゃってるんですよね。
クリスマスイブ、もうお金は貰わない、今迄のも返していこうと決意したアキですが…
というお話。
せつなくて、綺麗で、丁寧で、読んでてどっぷり世界に入れます。
充から受け取るお金の重み、夢とは違う仕事をして稼いだお金を渡す時、あの人はどんな気持ちで渡すんだろう…と、
どんどんと充を好きになっていくアキ続きが、
きちんと充に気持ちを言えないまま、彼に渡すはずだった指輪と、最後に受け取ったお金を橋から捨てちゃうシーン、
好きだったなー。
「水色の隣はピンクが似合う」と子供の時に思った事を、改めて思う。
本当は相思相愛な2人なのに、お金の受け渡しがあったって事は、
現実は客とその相手な訳で…。
その現実をクリスマスイブに味わうなんて…。
そこまでが1話で、2話目は何故充がお店に行ったか、
クリスマスイブの後の2人それぞれが書かれていて、
これまたせつないです。
そんなにいっぱい書かれてる訳ではないんですけど、
アキがずっと抱えてきた「水色の隣はピンクが似合う」というのがよく解るので、
最後充に飛び込んでいった時が良かった〜、やっと落ち着いた。
なので最後、ベットで「本名で呼んで欲しい」とアキが本名を明かす所、
「あ〜、もう、本当良かったな〜」としみじみしてたんですけど、
ページめくったら、いきなり思いっきり盛り上がってたので、
まぁいいっちゃいいんですけど、
そこまでゆっくりゆっくり来てた感じのペースでいた自分としては
「はやっ!」と、そこだけはちょっと微笑ましくツッコミ入れてしまいました…すみません…(苦笑)
でも本当、クリスマスイブで終わりにならなくて良かったです。

「最低彼氏」
ツンデレ葵と俺様の金子のお話。
1話しかないので短いのですが、これもすごくいいです。
金子を好きな事がやめられなくて、金子に対して素直になれなくて。
そんな葵が最後「絶対幸せになれないと思うけど」っと金子に飛び込んでいくのが、気持ち良くて、微笑ましくて。
短いんだけど、短かさ感じないお話です。

「HEARTS」
お店No. 1の翔と店長の葉山のお話。
中卒で学がなくてまともな仕事に就けず、借金返済の為に無理矢理お店に入らされてと、やけくそ状態だった翔が、葉山に育てられ、変わっていく。
売り専で自分の存在価値を見つけたっという所が本来悲しい事だと思うんですけど、なんかそこが後ろ向きな悲しさではないんですよね。
お客に対して、多分誰にも言えない最大の秘密を、ボーイとしか共有できないってなんて切ない事だろうっと翔は思ってるのプラス、葉山との信頼関係がしっかり育まれているから。
でもやっぱりそんなお客ばかりではなくて、最後に翔は痛い目に合ってしまう、しかも翔の誕生日に。
そんな翔に葉山が「価値がない歳なってきたし、もう店来んな」って所の2人の顔がせつない…。
好きだから離れたくないから辞めないと言われても、葉山は翔に売り専をやらせてたという現実がある訳で。
その葉山にぶつかっていって、最後葉山が折れる所は、結末解ってても読んでて楽しい。
じっくり信頼関係で繋がってる2人が恋愛関係に変わる瞬間…いいです…。
お話最後迄2人は寝てなくて、また、翔がお店辞めてから2ヶ月会ってないみたいなんですけど、もうこの2人は全然大丈夫なんでしょうね。
末長く幸せになって欲しいです、いや、なるんだろうな〜。
後、翔が母親に会いに行った時の回想シーンも好きでした。
「愛してる」とか「ごめんなさい」じゃなくて、ただ一言ぽつっと言われただけなんですけど、私は好きでした。

くどくもなく、軽くもなく、
また、3人共三者三様魅力があって、読んでて情が湧くので、
何度読んでも飽きない1冊だと思います。
続きがもし出る事あったら、読みたいなーと思う3人のお話でした。

1

締めるところは締めつつも、きれいで繊細な話

なんでこんな裏表紙にしたんだろう…。
全然そんな話じゃないのに、損をしていると思う。

ノンケリーマン×売り専ボーイの話ですが、
このボーイの子が…

「俺は最近よく金について考える
ウチの店ではボーイを傷付ける行為や ハードな行為はNGだ
でもさぁ 金を貰っているんだから
お客さんが汗水垂らして稼いだ金を

俺はあの人の金について考える
写真家になりたかったあの人が 他の仕事で一生懸命稼いだ金について
あの人はどんな想いで俺に金を渡しているんだろう」

と考える子なんですよ。
…胸を打たれる。

攻は攻で、(客と待ち合わせる)受を初めて見たときに
「感じの良さそうな青年だった
これから初対面の男相手に体を売るってのに 絶えず笑顔で」
と思う。

とてもマトモな感覚を持つ二人の、派手さはないがいい話なのに。

3編収録だけど、どこにもエグい描写はなくハーネスも出てこないのに。

3編目で、最近問題化している負の連鎖についてもさらっと触れている。
それもテーマ的に(売り専ということは経営はヤクザ屋さんなので)
締めるところは締めつ続きつも、どれも最後まできれいで繊細な話。
絵の印象通りの。

裏表紙のハーネスだけが浮いている。

1

売り系が苦手な方にも読んで欲しい!

日野ガラスさんて、少女みたいな光の多い目にバシバシのまつげが男性についていて、あごも細く尖っていて少女マンガみたい、なのに首筋はガッチリ・・・というアンバランスさが何だか苦手で、昔一度読んだきり手を出さないでいた作家さんでした。
でもこれがすごくすごく良くて、今まで避けてきたことを後悔。

3人のキャラクターが主人公のオムニバス形式ですが、3つとも全部よかった!
1話目を読んで面白いかもって思い、2話目がすごく良くて、3話目が更に更によかった!
テーマが同じで、3つともこんなにクオリティーの高いお話に仕上げるのは素晴らしいと思います。

3人とも売専ボーイという設定ですので、お話の上では相手以外の人ともお金をもらって寝ています。なので特定の相手以外と関係を持つお話は嫌だという方には向かないかもしれません^^;

「溺れる瞳」
ゲイなのか悩むサラリーマン充に、売りボーイとして優しく接するアキ。
最初はお客だから優しくしていたのが、次第に禁止されてる店外でも会うようになり、どんどん互いが好きになり、もう恋人なんじゃ?と錯覚するまでになるけれど、別れる時に渡されるお金が続きいつもアキを現実に引き戻します。

アキはお金と体の関係を真剣に考え始め、内容はなんてないお話なのに、客として出会ってしまったことで、客とボーイとしての関係が切り離せないまま恋愛感情が育って行く様が丁寧にかかれています。
充と出会ったことで世界がキラキラしてる、もうお金なんていらないって言おう!って思うアキが本当に可愛い。
せつなく苦しいお話ですが、最後はハッピーエンドです。

アキ以外のほかのキャラにも言えることですが、お金を払って身体を買いに来る客の事をボーイは嫌な目でなんて見ていなくて、「大事なお金を払ってくれている」「皆理由があって買いに来る」と真剣に考えてあげていることが良かった。

「最低彼氏」
この二人がカップルとしては一番好みでした。
未成年に見えるくらい可愛い葵は26歳で、可愛い系で売ってますが中身は口が悪くて強か。初めて自分を買ってくれた金持ちの金子には素で接しています。
彼のことが好きだけど、世界は自分中心で回っているという感じの金子の性格と葵の性格ではなかなかいいムードにはならなくて、金子相手に「サイテー」だとか「呪われろ」など暴言を吐いています。
素直でない、ツンデレ意地っ張りの典型的なキャラクターです。

金子が気になって気になって仕方ないのに、買いに来てくれないことにイライラし、違う人を指名すると泣きながら大嫌い!という様が本当にかわいい。
俺様と意地っ張りの、こういうカップルて、王道すぎるのになんで萌えてしまうんだろう。も少し長く読みたかったです。

「HEARTS」
ラストのお話がすごく良かった。
前の話でアキと葵をフォローしてくれた店のNo.1瑞希の裏側。
借金をかかえて学校にも行かずに生きてきた瑞希を、店の店長である葉山はボーイとして店に出すことで借金を返済させようとします。

今でこそどんなお客様にも合わせられる瑞希が、最初は手がつけられない警戒心の強い暴れ猫だったころから、根気よく面倒を見て学校に行っていないからと馬鹿にはせず教養やら礼儀やらを教えてくれた葉山との関係が丁寧に描かれています。
瑞希が次第に葉山に懐いて心を開いていく様子が温かくて本当にきゅんとする。

葉山に拾われて店に出て、瑞希は初めて自分にも価値があることに気がつきます。葉山が瑞希に対して、売りをしているのに「汚れない大事なもの」だって言ってくれるのがよかった。
結局、関係が曖昧なまま終わるのもよかったです。
いつかしたいね、という、ボーイとしてでなく、「本当に好きな人とするってどんな感じかな」という未来に幸せを期待する感じで終わっていたのに胸を打たれました。

売りという仕事と恋愛の関係を上手く描いていた作品だと思います。
売春ネタなのに痛々しくないというか。
売り系が苦手ってかたにも是非是非!読んで欲しいなぁて思いました。

2

より噛んでいきたい


日野ガラスさん初読み。
背表紙は…アキ?凄く綺麗です。

横繋がりの一冊。
えちよりも、ふとしたところに表れる"人間らしさ"のようなものが胸に突き刺さるような感覚を憶えました。ここが日野ガラスさんの作風なら、いいなぁ…と。

【溺れる瞳】
充さん(攻め)の真ん中分けが好みでした(笑)
最後の一コマがとっても好き。
眼鏡!かわいいー!
ずーっと幸せであってほしい、いてほしいふたりです。

【最低彼氏。】
なっかなか掴めない攻め(遊び人)と見事に振り回される受け。
「振り回されていたのは俺でした」なんてかわいい展開もなく、最後に…!といった感じで真意が見られたのがよかった。それが良かった!
本当に遊んでくれるんだろうな…?という警戒心と、本当はめちゃくちゃ可愛がっているのかもしれない…という淡く甘い期待で胸きゅんします。
振り回される受けは可愛い…!!

【HEARTS】
一番長く、一番真面目?な話。えちが無いからかもっと先が読みたいです。いいカップル。
字の件に葉山さん(攻め)の優しさが溢れていてきゅんとしました。一番大人に見えてすごく純粋だっ続きた瑞希(受け)とゆっくりでも愛を育んでいただきたい…。

ひとりひとり、愛をもって売り専から掬っていく(笑)攻めと出会える受けに、よかったねぇ…と和み。

描き下ろしもニヤニヤが止まりませんでした。


…三人とも女装姿を攻め勢に見せてほしい。


1

売り専ボーイたちの恋

日野さんの繊細で綺麗な絵と売り専という仕事が絶妙に合っていて、どこか危うげで儚くも華やかな世界観が楽しめました。それでいて随所に出てくるまるまるとしたチビキャラが可愛くて良い(笑)
ノンケリーマンに恋してしまう売り専、
甲斐性無しの男を嫌いになれず振り回される売り専、
恩人であるノンケ店長に惚れてる元ヤン売り専、三組とも受けが健気。
特に表題作のアキはクリスマスにお誘いを受けて純粋に表情を綻ばせて喜んだり、おそろいの指輪をプレゼントしようとしてそわそわしたり非常にいじらしくてきゅんきゅん。元ヤンの翔も店長の優しさを受け容れて字や言葉遣いまで完璧に努力する姿が愛しいです。
三者三様の売り専ラブ、楽しかった!

0

本気の恋って?

売り専ボーイ君たちが、それぞれ本気の恋をして、売り専稼業を卒業していくお話。
表題作は、好みの客に一目惚れして、店を通さずに逢うようになって、逢うたびにお金はもらうけど、でも、お金でつながる関係ではなくて普通の恋人になりたくて、、、
もう最初からお互いに好きあっている二人。
売り専ボーイと客としてだからつきあい始めることができたけど、本当の恋人同士になるためには売り専ボーイと客という関係が障害になる。
はたして、二人はその障害を乗り越えられるのか?
「最低彼氏」は初めての客に恋してしまったが、相手は仕事優先で自分中心な最低な男。
何ヶ月も放っておかれて、それでもやっぱり待ってしまう。
ようやく会いに来てくれたと思ったら、同じ店の違う子を指名して、、、。
「HEARTS」はボーイと店のオーナーの話。
借金のかたに売られてきた瑞希だったが、たとえ体を売る仕事だとしても、人に求められることで自分に自信を持つようになり、、、。
どの話も、切なかったり、ハラハラしたりと、お話としてはおもしろく盛り上がる。
また、登場するキャラたちが、出会ったり、つきあっていくことを葛藤した続きりするには、売り専ボーイとその店って言う装置は有効。
でも、その設定が有効なのはわかるけど、わからないわけじゃないけど、でもなぁ、、、。
この根本の設定にひっかかって、歯切れ悪く萌一つで。

2

3カップルのキラキラ。

「溺れる瞳」
ノンケらしきサラリーマン充×売り専ボーイとして働くアキ。
「最低彼氏」
お金持ちの金子×売り専ボーイとして働く葵。
「HEARTS」
売り専店店長の葉山とNo.1売り専ボーイ翔。
「telephone」(描き下ろし)
上記3カップルの後日談。


オムニバス形式でありながら、主人公達が一つのストーリーとして繋がっています。
売り専ボーイとして働く男の子達の葛藤と恋のお話。
日野さんの作品は何を題材にしてもキラキラと輝いてます。
重たそうな雰囲気の中に散りばめられるセンシティブさと、感情が動き出した瞬間の叙情的な描写には目を見張るものがありますね。
繊細で本当に綺麗。
「溺れる瞳」
自分のセクシャリティに疑問を持つ迷える子羊こと充はアキに惹かれるも
売り専として働くアキを受け入れられなくて…アキもまた充の隣には自分は
並べないと思うけれど恋する気持ちは止められないんですね。
エロスは決して多くないのですが、アキの姉が自分とお揃いで買ってきてくれたピンクのワンピースを着ながら充を想い、自慰をしているシーンがとても印象に残りました。
美し続きいと思えるが故に、何だか見てはいけない瞬間を覗いてる気持ちになり、ドキッとしちゃいました(*´o`*)⋈*。
充がセクシャルティに悩みだしたのにはどうやらアキに関係があるようで…。
「最低彼氏」
アキと同じお店で売り専ボーイとして働く葵のお話。
こちらのお話は3カップルの中では、どこか可愛さ漂う比較的軽めの雰囲気。
葵は、中学生ぐらいに見える容姿だけれどウリ専としてベテランの域。
自分好みの常連客 金子に惹かれ、期待するもいつも甘い罠に落ちては落胆させられる。
素直になれないけれど、金子のことが大好きで嫉妬したり苛々したりグルグルしちゃう葵が可愛らしかったです。
「HEARTS」
タチでもウケでも何でもいけるノンケの売り専ボーイ翔と店長のストーリー。
アキと葵が働くお店で一番古いNo.1ボーイ。
売り専として働くことで自分の存在価値を見出した翔。
その過去には何かあるようで、入店当時は文字すらまともに書けません。
それを店長の葉山は、口と態度は悪いながらも色々と翔を気に掛けてくれます。
そんな葉山に、字の上達と同じく人間性も変化していって、惹かれていったのでしょうね。
客に自分の字を褒めらた時の翔の笑顔はとても輝いていて、葉山に対する翔の想いの丈がギュッと詰め込まれている気がしました。
この二人に関しては、セックスシーンはありません。
だけど、ラストシーンを見るとそれで良かったと納得いきました。

個人的には「溺れる瞳」のお話をもう少し読みたかったですね。
描き下ろしでは、3カップルそれぞれの特徴が表れていてほんわかした雰囲気になっていました。

2

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