エリート御曹司×絶対服従いとこ

因果の魚

inga no sakana

因果之鱼

因果の魚
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神2
  • 萌×214
  • 萌8
  • 中立3
  • しゅみじゃない6

--

レビュー数
8
得点
93
評価数
33件
平均
3.1 / 5
神率
6.1%
著者
 
媒体
コミック
出版社
祥伝社
シリーズ
onBLUE comics(オンブルーコミックス・祥伝社)
発売日
価格
¥620(税抜)  ¥670(税込)
ISBN
9784396783525

あらすじ

いとこ同士で幼なじみの逸成と涼一。
社長御曹司で俺様な逸成と、彼に従うばかりの陰気な涼一との間にはいびつな主従関係ができあがっていた。
心酔する逸成からの征服を受け入れ、
喜んで体を差し出してきた10代の涼一。
しかし数年後、同じ会社に入った2人の関係は少しずつ変わりはじめて――?
描き下ろし収録!

表題作因果の魚

藍園逸成,社長御曹子
清水涼一(藍染涼一),同じ会社の従兄弟で幼なじみ

その他の収録作品

  • Bonus Track(描き下ろし)
  • あとがき(描き下ろし)

評価・レビューする

レビュー投稿数8

私には難解でした

評価は中立ですが嫌いよりは好きです。

混乱した部分があります。

二人で出張に行ってから過去回想シーンがあって、会社で逸成が土産にビール買ってきたと涼一に言っている。

一緒に行ったのではないのですか。
また別の出張ですか。
一週間出張に行っていた、だから別の出張か。

その後、二人はホテルいる。
過去回想シーンからずっと回想シーンだったのか。


現実と過去と夢か幻覚か……なんだかよくわからなくなってしまった。

涼一の笑顔の気持ち悪さはヤバかった。

嫌いではないけど難解すぎて頭打ち付けたい。
理解できれば好きになれるのにとか思うわ。
好きにな素材だらけの作品だったので。

好きなシーンは赤ちゃんの二人のやり取り(片方が片方の頭を叩いて泣かせてる)と二人で遊んでて「ブルーよわくない」って言ってるところかな。

0

“運命”というのはそもそもこういうことなんだろうな。

表現豊かで難解な言い回しの多い日本語は、あえて平易な英語に言い換えることで解り易くなることも多々あって、こちらのタイトルなんてまさにそんな感じ。
「因果の魚」と言われてもいまいちなんのこっちゃピンと来ないのだけど、その下に小さく書かれている“fish tied with fate”で、あぁ成る程これはそういうお話なのかと。

ポイントは“tied”ですね。
ぶっちゃけ、帯の「執着系ヤンデレBL」ってなんか違うと思う。
このコピーを見て「共依存モノかな?」となんとなくのアタリを付けて読み始めちゃったんだけど、どちらかと言うと中村明日美子さんの「ダブルミンツ」のような、ベターハーフを題材にした上でそれを作家さんなりにBLに落とし込んでアレンジされたお話とでも言えばいいのか。
だけど「ではこれはベターハーフのお話なのか?」と言えばちょっと違っていて、そこが面白かったです。
とにかくポイントは“tied”です。
難しくはないんだけど、スルッと理解できるかと言えばなんとも難解な作品でした。
オチまで分かるといい感じにニヤリと出来ます。

あとがきで「最近はよく人の出会いの数続き奇さについて考えます」と書かれていますが、私もそういうことをよく考えるタチで、この出会いは偶然か必然かと考えた際、偶然の出会いを双方が必然と思うのなら偶然=必然になるよなと。
「因果」ってのがそもそもそういうことだと思いますしね。
人が“そう”だと思うからそうなり得る訳ですね。

執着とか病みとかそういう話ではなく、運命の出会いとは?に対する一つのアンサーを描かれた作品かなと思います。
BL的な萌えはあまりないけど、運命共同体のようなカップルが好きな人にはおすすめです。

2

官能的な静謐さ

作品を読み終わった後、著者あとがきの「暗い話~?任せろ!?…気持ち悪い話~?任せろ!?」を読んで、尚更惚れました。全体を漂う、色彩もお話のトーンもブルーな感じ。開かれたBLではなく、閉ざされたBL。同性愛に理解がある人たちに恵まれた環境で描かれる内輪な世界とか、時代ものやファンタジーなら抵抗ないよねとか、読者層があらかじめ想定されているゆえに、安心してナチュラルにボーイズの恋愛を読んで楽しんでいる自分に喝を入れてくださいました。ただ、帯には萎えましたが。

ずっと昔からこんなことは、あった。だけど誰にも言えなかった。言う必要もなかった。理解者なんていらない。ただ、あのひとだけがいればいい。一心同体なのに別々の身体に閉じ込められてしまったもどかしさ。問わずとも禁忌を冒さざるをえない、暗黙の了解には凄味を感じてしまう。読者すら寄せ付けない、二人だけの濃密な関係はとてもエロティックです。

真剣なことを面白おかしく伝えるのもいいけど、真剣なことを重苦しく伝えるのもまた、いいですよね。

2

温故知新

煮干し子さん3作目。これはまた薄暗いなあ。絵といい内容といい、80年代の漫画としか思えない。大友克洋とか柴門ふみとか鼻の形があの辺のラインで、この時代にこういう絵は新鮮なのでは。一冊同じカップルの話が現在と過去といったりきたり。二人の一生の内のいくつかのシーンを切り取って見せてもらったような、そんな感覚に陥る作品でした。主従関係ではあるけど、共依存でもあるように思える。どちらかが結婚しても、この関係は続いていくような予感を含めた終わり方もよかったです。

2

暗いけどハッピーエンドでしょ?

装丁もいい。カバー下もキモくて良かった!
ピラルクかな?
今後は作家買いしよう。

逸成の凄まじい独占欲に震えた!
人からの見たら人生勝ち組の逸成だけど仮面の下は実は激しく暗くて病んでるってイイね!
オトコが鬱々とした負の感情に悶え苦しむ姿は大好物なので、楽しく読めました。

暗くて病んでるけど、お互いに想いあってるから
ハッピーエンドな話だと…

現在.過去と時間軸の入れ替わりが激しいけど分かり易くて読みやすかったです。

0

鬱い

史上最高に鬱い。(痛いではなく鬱いです)煮干し子先生の個性が爆発してます。これだけ個性が突出してる作品ではBLと言うジャンルでは抱え切れません。ガロ(あってるかしら?)から出した方が高い評価を得られると思います。位にビビりました。
BL≒少女マンガの淡い気持ちで読むと。持ってかれます。(私どこかで期待してたんだな)未読の方は覚悟して読んでください。
絵はデッサン的なものは微妙なラインですが、表現力は非常に高く今後が楽しみな先生です。 ☆が一つなのはつなんないとか読むに耐えないとかではなく単に趣味じゃいから。萌えなかった。

4

近親憎悪なのかな

近すぎる二人のいびつな主従関係を描いた作品。
かなり、陰々滅々としたストーリーが、抜群の画力で静かに展開されるのだけれど、、、。

ほぼ、二人だけで展開するストーリーの、この涼一と逸成。
従弟同士という設定は、ある程度顔の造作も似ていて、でも、生まれついた家と生い立ちやそれによる性格の違いが顔の雰囲気にも現れているということをこの抜群の画力で的確に表現されると、その差が繊細すぎて逆に二人の見分けが付かずにストーリーを見失うという羽目に陥り、でも、この、どっちがどっち?的な怖さこそを味わう作品だとしたら、それはそれで大成功なわけで、とにかくこの作品が凄いのは確かだと思う。

2

半身

社長御曹子の逸成(攻め)と、いとこで幼馴染みの涼一(受け・表紙で口を塞がれている方)。
暗く出来の悪い涼一は、常に逸成の言いなりだった。
しかし社会人となった涼一は
仕事もでき女性にもモテる存在となり
逸成はそれに微かな苛立ちを覚え…。

幼少からの根の深い執着関係を
ときに哲学的に、ときに幻想的に描き出す
シリアスな物語です。


まず、視覚に訴える表現力が凄い。
冒頭、涼しげな面差しのイケメンとして登場する
社会人・涼一ですが
逸成に対しては、彼に盲目的に付き従っていた陰気な子供時代そのままの顔を見せる。

逸成に礼を言われた瞬間の
涼一の笑顔の気味の悪さは何とも言えません。
目を見開き、歯並びの悪い口元で
ニッと笑った顔のアップはどう見てもホラー。
そんな涼一を部屋に残し、一人シャワーを浴びる逸成の、何かに脅えるような横顔も印象的。

直前の、涼一が逸成を押し倒すかに思われたシーンの
緊迫感も含め、余計な台詞がなくとも
絵だけで二人の特殊な関係が伝わってきます。


物語は、社会人の二人の現在編に
子供時代~の回想が挟まれる続き形で進行します。

光と影、王様と家来のような関係が
大人になって微妙に変わっていく。
現在と過去との対照の描写が秀逸です。

逸成にとって、暗愚で従順な涼一は
もう一人の自分のような存在で
涼一にとっての逸成は
おそらく憧れであり崇拝の対象。

水槽を泳ぐ魚のように離れられない二人の関係は
涼一が自立した大人になったことで
終わりを告げる(と私は解釈しました)。
健全で対等な関係に近づいたという意味では
ハッピーエンドですが、
この先二人が恋人としてやっていくのかは不明。
爽やかさと切なさとを同時に感じさせるラストです。


BLと言うより、モラトリアムからの脱却を描いた成長物語という印象が強く残りました。

エロシーンは学生時代から社会人に至るまで数回ありますが、どれも短く静か。
エロさは控えめですが、表情や構図から伝わってくる切なさや背徳感が何とも言えません。


全体を通して、やはり絵の魅力が大きいです。
小学生のとき割箸に墨をつけて描いたクロッキー画を思い出すような、力強い独特のタッチが印象的。

ちなみに、たまに逸成と涼一の見分けが
つきませんが(私だけかも…)
もみ上げのある方が逸成、ない方が涼一です。

同時発売の『アラウンド』(こちらは楽しい学園物)と
一緒に読むことで、煮干し子さんの引き出しの広さが感じられるのではないかと思います。

8

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