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表題作猫科男子のしつけ方(5)

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  • あとがき

あらすじ

平凡な高校生・みちるは、人気モデルでたまにライオンになるド派手な兄・獅王に溺愛されているが……!?
人気の猫科男子シリーズ完結!!

作品情報

作品名
猫科男子のしつけ方(5)
著者
右京あやね 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Wingsコミックス【非BL】
シリーズ
猫科男子のしつけ方
発売日
ISBN
9784403621826
4.3

(15)

(6)

萌々

(8)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
65
評価数
15
平均
4.3 / 5
神率
40%

レビュー投稿数3

行き過ぎた兄弟愛の着地点

離れて暮らした時間、獅王がみちるを襲ってしまった過去、猫科と人間という立場の差。
色々なものをみちるは1つずつ乗り越えて、ただただ兄である獅王が大好きだった頃に立ち戻れたのに、みちるがヤマネコに変化したことで血を分けた兄弟であるという拠り所が揺らぎ、みちるから逃げ続ける獅王。
しかも猫化を制御できないみちるは獅王に詰め寄ることもできない。
とうとうみちるがハワイに戻ることとなり、海を隔てて亀裂は決定的になるかと思われたのですがーーー

捕らわれたみちるの脱出劇や物語が始まった空港で再び派手な登場を遂げる獅王がドラマチックで、映画のような最終巻でした。
気持ちを伝えあった後、獅王から受け取った花束を抱えて笑うみちるの晴れやかなことといったら。

一般コミックレーベルの本作、みちると獅王は恋人ではないのですが、影虎と黒依さんがこれまで以上に露骨にデキてるので非BL作品とも言い切れない。思いがけず影虎の陰毛が拝めましたξ
みちるの変身シーンも艶っぽく、腐女子的にも目が幸せな一冊です。

脇で猫科のBLキャラが勢ぞろいしていて嬉しかった!
(いちおう同じ世界軸にいる)イケズ彼氏組は今回おやすみですが、賀神と夏目先生がけっこう活躍しているし、真悟と九重くんと思わしき猫もちょろっと。
うーんやっぱり4巻でアパートの隣室にいた黒猫は真悟だったんですねー。思わずクロネコ彼氏開いて外観見比べてしまいました。
本巻でエンマニ2の制作発表が描かれているので、まだ賀神とは出会っていないのかしら、もう夏目先生にはどつかれたのかしら。妄想が広がります。
じきに獅王はアパートを引き払うのでしょうが、後に賀神もここを訪れることになるわけで、すごいプレミア物件です。タイミングによっては獅王の壁ドン(里中的な方)が見られたかもしれないと思うと、それだけが残念。

5

猫科男子の最終巻

 クロネコ彼氏、猫科彼氏、イケズ彼氏の世界観の土台である「猫科男子のしつけ方」の最終巻です。
右京あやね名義の作品は、これが最後になるかも?とのことです。

 前巻で、猫科を調べる組織「CIRO <サイロ>」にさらわれてしまった主人公の二宮みちる。
 CIROは、猫科人間が安全に暮らせるための研究をしているそうです。
実際、猫科は個体数が減り続けており、夏目が所属する厚労省でも猫科人間を調査して絶滅を防ぐ研究を必要としています。
 しかしCIROの真の目的は、猫科人間を人工的に増やす技術を開発して、彼らの特殊能力を兵器に転用することでした。
そのために、希少種であるライオンMIXのみちるを必要としていました。
 みちるは三日月館のみんなと獅王に危害を加えないことを交換条件に、研究に協力することを了承します。

ところが、事態は予想外の形で終結します。
施設で気が昂ったみちるが、一度も出来なかった猫科の姿に変身。
みちるはMIXの人間ではなく、猫科だったのです。

―― しかも、その姿はライオンではありませんでした。

時を同じくして、駆けつけた獅王がみちるの救出に成功します。
その場にCIROと対立関係にある厚労省の人間(夏目)が居合わせたことで、機関の悪事も露見。これにより、CIROの猫科部門の解散が決定されました。

CIROという問題が解決したのと引き換えに、新たな問題が浮上しました。

コミックス3巻の会話によると、みちるは、
父・猫科希少種(ライオン)+母・人間=みちる(ライオン遺伝子MIXの人間)
異母兄である獅王は、
父・猫科希少種(ライオン)+母・MIXの人間=獅王(猫科・ライオン)

ですから、みちるが変身するとしたら、ライオンの姿になるはずでした。
ところが検査の結果、みちるはリビアヤマネコであると判明します。

更に、突発的に起きた初めての猫化だったため、姿を変える方法が分からず、みちるは人間に戻れなくなってしまいました。

それからというもの、獅王がみちるを避けるようになりました。
そばに寄っても拒絶され、話がしたくてもネコの姿では会話が出来ない。
獅王には獅王なりの悩みがあったのですが、なす術が無く苦しむみちるが可哀そうでした。

 最終巻では、こうした家族問題や今後の関係についての話に重点がおかれています。家族でなくなったら互いを失うかも知れないという恐れが、解決にむけて踏み出す勇気を挫いているようでした。
それでも、みちるは獅王のため、獅王はみちるのために動き出し、話は完結へと向かっていきます。

ラストでは、成長したみちるの姿を見ることができます。
事件から3年が経ち、大学生となったみちるは、見た目も少し大人になってました。 

4

ちょっと拍子抜けかも…

この巻評価がいいのですが、個人的にはなんだか急ぎ足で終わらせた感が否めません。
右京さん名義の作品はこれが一先ず最後になるようで、大人の事情的なのもあったりするのかな…?

と、まぁさておき、
最終巻の5巻ではかなり予想外の展開が待っていました。
これまでに一度も猫科動物に変身したことのなかったみちるが突然猫化します。
それがみちるを研究材料として狙っていた政府機関側の動きを一気に終息へ向かわせるのですが、その一方で新たに別の問題が勃発。
猫化したみちるの姿をきっかけに、良い方向に向かいつつあった獅王との兄弟関係が再び悪化してしまいます。
獅王はみちるを拒絶するようになり、そんな獅王に戸惑いながらもみちるは必死に獅王と向き合おうとするのですが、兄の獅王は───

猫化したみちるが夏目先生にくりくり撫でられて気持ちよさにビックリしているシーンが。
夏目先生と言えば九重を撫でテクで虜にした人ですからね。どんだけ気持ちいいのかホント気になります。

あと、人間に戻れなくなったみちるに黒依が戻るコツを伝授しているシーンがあるのですが、黒依さんは人間の姿で四つん這いになってお尻の穴をきゅっとしめる感じをイメージするそうで、変身する瞬間はとろけるように気持ちがいいのだとか。
それを聞いた上で猫科の皆さんの変身シーンを見返すとなかなか興味深いです(笑)
真悟とかめっちゃ気持ちよさそうな顔してるもんなー。

みちるの変身シーン、超色っぽかった~!

夏目先生と三毛猫九重、黒猫真悟、賀神と他シリーズの皆さんも勢揃いで大団円らしい最終巻でした。
ただ、みちるの背中の傷がどうして舐めて治せなかったのかが結局最後まで宙ぶらりんなんですよね…
(当初とシナリオを変えて無理矢理終わらせたのかな?って思ったのもこの辺が理由なんですけど…)

影虎と黒依の関係は明かされずじまいですが、最後の全裸で寝てる影虎と風呂上がりっぽい黒依さんは完全に怪しかったです。

右京さんを好いている自分としてはこれでおしまいなのが残念ではありますが、左京さん名義のお仕事の盛況っぷりを考えると仕方ないのかなー。

4

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