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表題作 催眠術入門

安藤龍彦 → 興津和幸

林周 → 野島裕史

その他キャラ
円城寺、御者[一条和矢]/ 大学生、案内係、青年[松浦義之]/ 庭師、ウェイター、記者[大隈健太]

あらすじ

大正はじめ――。
高等学校時代からの友人・林周に会いに、
彼が勤める大学に足しげく通っている龍彦。
その日も周の研究室を訪れ、世間で大流行している「催眠術」の話をすると、
周はインチキに決まっていると言う。
そこで、彼を実験体として、龍彦が催眠術をかけてみることになる。
――すると、龍彦が予想もしなかった姿を周が見せ……。

作品情報

作品名
催眠術入門
著者
カシオ 
媒体
CD
作品演出・監督
阿部信行
音楽
オンリード
脚本
与口奈津江
原画・イラスト
カシオ
オリジナル媒体
コミック
メーカー
Atis collection
収録時間
79 分
枚数
1 枚
ふろく
予約特典: フリートークCD (野島&興津)
発売日
JANコード
4560223561512
3.8

(33)

(11)

萌々

(13)

(5)

中立

(2)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
7
得点
124
評価数
33
平均
3.8 / 5
神率
33.3%

レビュー投稿数7

催眠術の有効な使い方

原作未読です。
物語に催眠術が関わってくるのは、最初のトラックだけ。

冒頭から興津さんの催眠術へ誘導する声が、本当に心地良い。
野島さんは 演じる対象が、人であろうと 猫であろうと、美人っぷりが変わらないんだなぁと 思い知らされた。
あと「来るな・・」とか「触るな・・」など、理性と欲望が せめぎ合う演技には聴きながら、思わず固唾を飲んだ。

周(受け)は 女性の霊に憑かれたり、円城寺伯爵に阿片(アヘン)を使ってイケない事をされそうになったり(それに嫉妬して逆上した龍彦に周は・・・)何かと毎回 大変な目に遭ってしまう。

途中、想いが通じ合ったにも かかわらず 恋人同士になる事を、周が拒んだ理由が ちょっと分からなかった(原作を読んでいたら、理解出来たのかも・・)

作品を聴き終わって感じたのは、周は催眠術にかかったフリをしていただけでは?という事だ。
周は、シェイクスピアの詩に龍彦への想いを乗せて朗読していたが、元来 英語が苦手な(読み・書きしか出来ない程度)彼には届かなかった。

そんな、鈍感でもある龍彦と 長年友人を続けてきた周には、催眠術を利用する事くらいしか 抱えきれなくなった想いを伝える術がなかったのではないか?

そう考えると、何とも切ない物語だったなぁと 思えるのだ。

2

当て馬萌え

原作既読。
実は原作の絵に萌えず、いまいち乗り切れなかった作品なんですが、声優さん買いで再チャレンジです。
大正時代は個人的萌えツボ突きまくりの設定で、高等遊民(興津さん)と学者(野島さん)のじれじれ恋愛。

催眠術というと、あなたは段々眠くな~る、なんですが、これ音声で聴くと本当に萌えますね……効き過ぎだろって感じの野島さんの声ですが、素面の時と催眠状態の時との演じ分けが凄くて、思わずにやにや。
素面の時はツンデレで硬質な感じなのに、催眠状態になるやとんでもないド淫乱。
とろけた桃色声にドキドキしながら聴いてたんですが、興津さんがこれまたいい攻声でして……。
BLCDって、絡みでちぐはぐ感を覚えることが偶にあるんですが、これはそういった違和感無くて良かったです。乱れた呼吸や切羽詰まった声、あぁ今こういう感じなのね、というのがよく分かりますし(笑)
特に滾るのが興津さんの攻喘ぎ!!
攻ブレスだけじゃ足りない、という方は必聴です。
これでフェードアウトさえなければもっと良かったのに……。

そして特筆すべきは当て馬の円城寺伯爵(一条さん)
もう嵌りすぎてて、変態っぷりが尋常じゃなかった。萌えましたよ、ええ、萌えましたとも!
寧ろこっちのおじ様とよろしくやってくれても良かった、というくらい、一条さんの声に酔いしれる……BLメインやってくれないかな。
昨今のBL界は圧倒的な低音攻不足な気がするので、これほどのしつこいねっとり低音系は貴重(褒めてます)

フリトの某円城寺ネタには吹き出しました。
あっちの円城寺大好きだったので、何だかこんな所で話題になって凄く嬉しかったです。

1

トラック1で元の取れる作品

原作未読。
催眠術にかかった受けがニャーニャーあんあん言う話かと思いきや、
大正時代、高等遊民の令息×大学勤務の英文学者、終盤は攻めが陸軍出兵という上品シリアス?
でも催眠術だし幽霊も乗り移るし?
よくここでバランスを取りましたね。

いきなり野島さんの「貴様!」から始まり、催眠術で猫化。
ニャア~の破壊力たるや兵器。

トラック1で元の取れる作品。というか、個人的にはここがクライマックスだった。

お二人とも大好きだけど、ここから先はガード戦?左右逆ならこうはならなかったのだろうか?なんでこんなに色っぽくないのだ?

猫化、誘い受け、憑かれて、無理やり、ラブラブと絡みのパターンはあるものの…興津さんが大仰で硬い役作りなので…最後の絡みだけでももっとソフトな声で聴きたかった。

いつもの滲み出る愛しさみたいなものがなくて、甘くないように感じる。

フリトのお二人がゆるふわで可愛くて…どうしてこの甘さが本編にないのだ?と頭を抱えた。
最後の両想いになってからの絡みだけでもソフトな声でやってくれたら…嗚呼。

この組み合わせはこれが2作目。また期待しています!

0

一条さん

一条さんのお声が聞ける新譜は貴重。
ちょっとですが、巻末のトークにも参加されていて、それだけでポイントアップです。
昨今は、この作品のような、ある程度落ち着いた年齢のツンデレキャラというと出演されるのは、ほぼ野島裕史さん限定の感がありますね。
この周も、キャスティングとしてはノジ兄さんでバッチリではありましたが、だんだんBLCDに出演してくださる声優さんが限られてきているようでちょっと寂しい。っていうか寧ろ、今BLである程度落ち着いた年齢の受けキャラを演じられるような声優さんそのものが不足しているのかな。

内容としては、原作の雰囲気そのままでした。


0

雀影

セルフつっこみ
このCD,まじで一条さんのお名前がなければ買わなかったかも。
内容としては原作の雰囲気そのままでした。っていうのは、原作は絵の雰囲気でなんとなくいい感じになっていたのが、CDでは声優さんのお声の雰囲気というか演技の力でなんとなくいい感じに終わらせた感が(良くも悪くも)原作の雰囲気そのままだったかなぁって。

あっさりさらっとCD

原作未読
時代物で切ない感じの話かなと期待して購入しました。

野島さんは終始ツンとした声質で、催眠術がかかるとやや高めになり可愛らしく、幼くなる感じ。ツンツン声:かわいい声=8:2くらいの登場具合なのですが、ツンツンした声質は真面目な感じが強すぎて萌えとはあまり言い難いような…
殆どのモノローグを担当していた興津さんは、三木さんが話す時のような間を取る言い回しが多く、聞き始めてすぐの段階では、催眠術をかけるからわざわざゆっくり間を取って喋っているのかと思ったのですが、終始その言い回しなのでそれが耳に引っかかる感じでした。
一条さんはかなりエロくて妖しい声を出されていて、さすがだと思いました。

全体的に演技は問題ないですし、演出やSEにも気になるところはないのですが…
話が全く印象に残らず、すぐ過ぎ去ってしまう感じです。
例えばトラック1とトラック2は同じ日の話なのにあまり同じ日の話に思えないような繋がり方をしていてあまり実感が持てないのは何故なんだろうと思いますし、トラック内でも時間の経過や場面の転換がぶつ切りで急に時間が飛ばされてしまう感じです。
感情の揺れ動きが表現される間も足りない感じがして、2人の関係は急速に展開している割に、周がツンツンしすぎるせいで現実には仲は進展しない、でも龍彦の切なさが伝わってくる時間の余裕がないので、誰にも共感しにくくストーリーにも乗り切れないという消化不良な感じがずっと続いてしまいます。
盛り上がりになる部分であろうエロも全て短くほとんどがフェードアウト。
戦争によって離れ離れになるところも急すぎてしまい、切なさの余韻がない。
ラストもあっけなく着地してしまって終わり。
このCDの見せ場みたいなものがはっきりせず、CD全体が淡々としてしまう出来になってしまった感があります。

それから物語自体にも疑問が出てきてしまうところも多くありました。
時代物の話ですが、時代物の要素を詰め込んだという感じで…(身分、暮らし、戦争など)時代物ならとことんその時代を追及してもらうか(例えば『憂鬱な朝』のような)、ストーリーの勢いで時代を突き通す感じか(例えば和泉桂さんの清澗寺家シリーズのような)だろうなと思うのですが、どれにもなりきれていないように思います。
それからストーリー展開もはっきりしていないところも気になりました。催眠術をかけることが2人が関係を持つきっかけになるのですが、最後まで聞いていくうちに、催眠術って必要だったのかな?と思えてしまいましたし、シリアスな話なのかと言えばそうでもなく、ハッピーエンドにしてはすっきりせず…
ありきたりなBL要素を詰め込みましたという話でした。
シリアスで深みがある話を求める方、時代物を求める方には物足りないのではないように思います。

シリアスで切ない話を求めて購入したので、私には少し合わなかった作品でした。
エロも全くどぎつくないので、BL初心者の方が手軽に聞くのにいいかもしれません。

巻末フリートークと特典フリートークCDは、野島さん興津さんお2人とも楽しく話されていて、楽しく聞けるCDでした。お2人のやりとりが軽快でおもしろいです。自転車話と下ネタはほとんどありませんよ。

2

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