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表題作キヨノのこと

長池千浩、高校1年生
清野匡史、同級生

その他の収録作品

  • チヒロのこと
  • 大好きなキミのこと

あらすじ

千浩と清野は小学校からの幼なじみ。
社交的な千浩に対し、高校生になった今も清野のそばには千浩しかいない。
それが心配でもあり、うれしくもある。
そんな時、清野は千浩が好きなのではと友人に指摘され、
突然清野のことを意識しはじめる千浩だが……?

いつも視線の先にはキミがいた…
幼なじみ同士のセンチメンタル・ラブ!!!

作品情報

作品名
キヨノのこと
著者
花村イチカ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
シリーズ
キヨノのこと
発売日
ISBN
9784403664502
3.3

(25)

(4)

萌々

(5)

(12)

中立

(4)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
80
評価数
25
平均
3.3 / 5
神率
16%

レビュー投稿数4

ピュアさ全開の特別なキラキラ感

花村イチカさん作品に感じる抒情的でピュアさ全開の特別なキラキラ感。
今作品もまつ毛の先端まで、そのキラキラ感を存分に味わうことができました。
そんな花村イチカさん作品が大好きなので、苦手属性があったとしても読まずにはいられません。

明るく社交的な千浩と極めてコミュニケーション能力の低い清野。
共通点も見つからない真逆の二人。
心の距離の在り方、プロセスを少しずつ丁寧に綴られたセンチメンタルストーリー。
線の細やかさ、美しい繊細さはどこか女性らしさを彷彿させるけれど
男の子同士の葛藤や嫉妬をしっかり織り交ぜられているので全く違和感を抱きません。
その差異が花村イチカさん作品の魅力の一つであると私は思っております。

幼き頃から心を閉じ込めることで、自分と周囲を守ってきた清野。
清野の隣には、クラスメートであって幼なじみの千裕がいつもいて何かと清野を気遣ってくれます。
やがて千裕の中で清野が特別な存在であったと気付きます。
想いを伝えるも清野に拒絶されてしまって…。
清野も想いを伝えるには不器用すぎて上手くいきません。
両想いだと確信するも今度は意識しはじめちゃって、不器用さがまたもや邪魔をして二人の心は思ったように重ならない。
片想いのときよりも両想いのほうが苦しいことに気付く清野。
清野の心に影を落とさせるしがらみを受け止め、共感することで二人の心の距離は近づいていきます。
清野が千裕によって心を開かれていくことで、失われかけていた家族愛、他者と調和する意味を見付けるのです。
人の心を開く希望は愛なのかもしれないと感じさせてくれるとても温かみあるお話でした。

メガネ男子キャラ苦手でしたが、ここまで綺麗に描かれてしまうとそれすら一瞬、忘れそうになります。
だけど、やはり無い方が断然好きですね(;´艸`)
「キミは甘い甘い…」の二人と思わしきカップル登場コマにはテンション上りました♪
茶道やってるってことは…間違いないですよね。でも違っていたらスミマセン。

8

不器用さとピュアさに萌えます

1冊丸々、高校生の清野と千浩の、幼馴染み同士のセンチメンタルラブストーリーです。

清野は千浩のことが好きなのに、家庭に問題があることから素直になれず、冷たい態度をとるのが切なかったです。そして、そんな清野の態度に傷つく千浩も。
でも、清野の事情を受け入れて、清野のことを諦めなかった千浩が良かったです。そして、今の清野の元凶となった母親とも千浩のおかげでトラウマが解消して、泣きながら千浩にした熱い告白に感動します。
やっと素直になれた千浩と、やっと見れた2人のイチャイチャにニヤニヤしました。

2

綿菓子のように甘くエロい

線が細く綿菓子のようなホワホワした絵柄です。
癖があるので好き嫌いは分かれそうですが、個人的には中立かな。
カッコいい!可愛い!って思える角度と、ちょっと苦手かも…と感じる角度とありました。

内容についてはお2人の素敵なレビューが参考になるとおもいます。
繊細な絵柄と繊細なお話ですら、エロで読んでた私の目・・・。
お2人のレビューを拝見して、賢者タイム入りましたorz

というのも、この綿菓子のような甘く繊細な雰囲気の絵柄なのにエロシーンは汁多めでシッカリある!いろんなアングルで魅せてくれます(^///^)
イロンナ汁ですら甘い味がするんじゃなかろうかという絵柄イメージは保ったままなのが、アンバランスで余計にエロいんですよね。
んで、2人が気持ちを伝えよう伝えようと抱き合ってるのが良い!
高校生らしく(?)性急なエッチしてる割にはピュアで純粋、でもエロいよ!っていう爽やかなエロに癒されました+゚。*(*´∀`*)*。゚+

ストーリーの方では泣かされました。
家族の話とか親との確執の話にはめっきり涙腺が弱くて(⌒-⌒; )
いろいろ溜め込んじゃってる受けを、そばで大切に想って支えて吐き出させてあげて、攻めの懐の深さは男前です。

綿菓子のように甘く柔らかくフワリとした男子高校生、あまり読まないタイプのお話だったので新鮮で楽しめました(=´∀`=)

2

少女マンガのような作画

目が大きくてキラキラ、髪も毛束感細かめで、線も細くて柔らかい。
ここ数ヶ月BLばかり読んでいたので、こういう作画を見たのは…、少女マンガだ!
まさにこの感じは少女マンガです。
BL作家さんには珍しいかも。
おおやかずみさんが近いと言えば近いけど、もっと目が大きくてキラキラしていました。
綺麗な絵です。

内容は小6のときに転校してきた子と学級委員長(当時)が高2になってからの話です。
「キヨノのこと」は攻め目線、「チヒロのこと」は受け目線で描かれています。

若くて可愛い先生によく思われたくてお世話をしていた転校生とそのまま親友になって5年。
キヨノがフラれるたびにチヒロの元へ報告に来ては慰め会をしてもらう。
でもあいつの好きなひとって…?

という始まりです。
クラスメイトの腐女子たちに煽られて先走った結果、自分の気持ちに気付くチヒロ。
そんなチヒロに対して自分は「変態だ」というキヨノ。
この辺りの展開はよくある感じでした。

キヨノの環境が特殊で情報を小出しにされていた最初はちょっと意味が分からなかったのですが、大病院の跡取りとキヨノ母、恋に落ちる→別れたあとに妊娠発覚→事情を知った上でキヨノ母と付き合う男性登場。キヨノ父は子供の存在を知らず、海外でアーティスト活動→キヨノ母、再び妊娠して結婚→双子を出産。キヨノに冷たく接する→キヨノ、小6のときにキヨノ父の実家に引き取られる、という流れでした。
何というか盛りだくさんすぎて収集がついていないというか…。双子の片割れが登場して、家出した母を追いかけて説得してと頼みに来る辺りから、何だかなあ感が漂いまくっていました。
養子と言うか、父方の実家へ籍をうつして早5年ですよ。母と再会して話をするのですが、それまでの母の態度に対する後付けの言い訳にしか聞こえませんでした…。ああいう決着をつけるなら、うーん、あの母親が率先してキヨノの疎外した意味も納得できないし、単にお涙頂戴の取ってつけた展開にしか思えず残念。風呂敷を広げすぎてしまったかな、という感じでした。

何度も言いますが、絵は綺麗です。

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