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可愛い秘書ではいさせない

kawaii hisho dewa isasenai

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表題作可愛い秘書ではいさせない

氷室僚二,衆議院議員
米倉峰夫(ミネ),秘書

その他の収録作品

  • プロローグ(描き下ろし)
  • あとがき(描き下ろし)
  • カバー下:あなたの2文字を教えてください(描き下ろし)

あらすじ

衆議院議員・氷室僚二とその秘書・米倉峰夫には 誰にも知られてはいけない秘密がある。 それは今から数年前、名前以外は何も知らない 行きずりの関係で一夜を共にしたこと。 お互い、二度と会うことはないだろうと思いながら、 あの日のことは、忘れられない大切な想い出として胸にしまっていた。 ところが、思いがけない偶然により再会し、政治家とその秘書という関係に。 政治家にとってスキャンダルは命取り。 それゆえに過去も僚二への想いも胸に封じ込み、 秘書として支えることを決意するミネだったが…!? ツンデレ政治家秘書のピュアでもどかしい恋を描いた大人気シリーズが 雑誌掲載時より大幅加筆でついにコミックス化!!

作品情報

作品名
可愛い秘書ではいさせない
著者
深井結己 
媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス 麗人セレクション
発売日
ISBN
9784801950436
4

(44)

(17)

萌々

(18)

(6)

中立

(1)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
10
得点
176
評価数
44
平均
4 / 5
神率
38.6%

レビュー投稿数10

両片想いの純愛

『ぎこちないけど愛だろう』のスピンオフ。
『ぎこちないけど~』収録「正直スイッチ」の
政治家×秘書カップルの馴れ初め編です。

前作未読の方は
本書→「正直スイッチ」の順に読むと
その後の二人のラブラブ乳首責めHに
幸せな気持ちになれるかと思います♪


行きずりの相手としてセックスし
数年後、政治家と秘書として再会した二人。

秘書のミネ(受け)は
初めてのセックスの相手(攻め)を想い続けているが
彼を一人前の政治家にすること、
スキャンダルから守ることを第一に考え
自分の想いは押し殺している。

プロローグ(描き下ろし)の
攻めの寝顔を愛おしそうに見つめる姿が
とても健気で可愛いです。


若手代議士の僚二(攻め)は
ミネの心が従兄にあると勘違いしたまま
ミネを想い続けている。

子どもの頃から優秀な兄と比較され続け
亡き兄の代わりに議員に担ぎ出された僚二。
恋愛においても、自分は誰の一番にもなれないと諦めているような、少し寂しい大人です。

しかし、ミネの想いを人伝に知ったことで
ミネを守れる一人前の政治家になろうと決意する。
お互いのためそれぞれの仕事に打ち込む二人の愛が
とても胸に響きます。

二人が結ばれる最終話は
雑誌掲載時よりセリフ、表情などかなり変更され、お互いを大切に想う気持ちがより強く伝わってきます。
乳首責めが加筆されたHシーンは
エロいだけでなく
嬉し泣きする二人に思わずもらい泣きしてしまう、
非常に感動的なクライマックスとなっていました。


この作品、何と言っても二人のキャラが魅力的。
特にミネ。
目のパッチリした美人さんで
普段はその可愛い顔を、釣り目みたいなフォックス型眼鏡で隠しているところにまず萌えるし、
ツンツンしてようが僚二を尻に敷いてようが
そこに深い愛が感じられるのがとても良いです!

ミネに怒られつつ嬉しそうにしている僚二先生も
大人のカッコよさ、温かさと
甘えたがりな可愛さが同居した、
とても魅力的で愛おしいキャラクターでした。


深井さんの作品の中でも
特に大好きな、もっとずっと見ていたい二人です。
麗人'14年11月号掲載のスペシャルショートも
いつかコミックスになって
沢山の人に読んでもらえるといいなと思います。

13

yoshiaki

Krovopizzaさま

コメントありがとうございます^^
これはKrovopizzaさんが書かれている通り、「両片想い」というところが一番の目玉なんだろうな、と思いつつ、何故か2人の気持ちに入り込めませんでした。
こういうまっとうな純愛ものを最近読んでないせいでしょうか(どちらかというと破滅系中心で)・・・けなげな2人の気持ちに寄り添えないのが、自分でもちょっと残念でした。

>後半の展開、yoshiakiさんにはカタルシスだったのですね☆

はい、S氏のセクシャリティーがこんな形で効いてくるのか…ってところが(笑) おお、S氏って漢字で書くとこんな名前だったのか!とか。我ながら、笑える部分だけすんなり入って来たって感じですね。。。

なんだか本当にあさってな感じで、すみません( ;∀;)
これに懲りずに、面白い作品があったらご紹介くださいまし。

愛しい二人

「ぎこちないけど愛だろう」に収録されている「正直スイッチ」の二人のお話だったのですが、最近以前出した作品のスピンオフ作品が続いてますね。

「正直スイッチ」の時は「ぎこちない~」の脇役だったミネのエロくて面白カワイイ作品・・・というくらいの感想だったのですが。
まるまる1冊ミネと僚二さんの話となった今作品、すっごく良かった!
私の中で深井作品中1、2を争うくらい良かったです!!
ミネの思い、遼二さんの生い立ち、切なくて胸に迫るものがあって、あぁ、また良い作品に出会えた・・・と余韻に浸りました。

特に遼二さんの政治家になるまでのエピソード。
順風満帆で議員となった二世議員だと思っていたら・・・
長男の死によって、それまで全く重要視されていなかったのに急に表舞台に立たされ、でも周りからの信用がなく、期待も薄く、孤独で。
この人には、こんなバックボーンがあったんだと思ったら、とても愛しくなり物語にのめりこんでしまいました。

そしてミネもほんと見てて切なくなってくる。
ツンデレどころかデレがほとんどなくて、ほぼツンツンなのですが(笑)、それも遼二さんのことを思ってのこと。
表面はツンツンなのに、押し込めた心の中は健気すぎるくらい健気で、キュンキュンしました。

とにかくストーリーが素晴らしい。
互いが互いを思うが故に、意図せずすれ違ってしまう切なさ。
間違いなく読み応えがあり、切なくて、ドキドキして、満足感あります。
ミネも遼二さんも本当に愛しくなります。
相手のことを一番に思っている二人が、読んでると本当に愛しくなってくるのです。

あと乳首攻め、乳首描写が素晴らしいw
こんなにエロい乳首は他にないかも?(笑)

カバー下のマンガはめちゃ笑いました。
これも必見です!

7

説得力のあるエリートもの

ゲイバーで知り合い、ゆきずりに体を繋いだ2人が、数年後に再会。
出会った時とは打って変わって、2人は衆議院議員(候補)と法律事務所職員という立場に。しかし受け(米倉峰夫)は衆議院議員になった攻め(氷室僚二)に頼まれ、彼の秘書を務めることになって――

腐友さんのオススメ本。
代議士の氷室の経歴(箔付けに海外の研究所に入所して経歴ロンダリング)や、親の代から代議士で兄に代わって後継者に、という部分は、ちょっと某イケメン四世代議士をホーフツとさせるものが。(見た目は全く違いますが)
また、代議士とその秘書の同性愛という、一旦スキャンダルになれば致命傷になりかねないスリリングな2人の関係も、「J.エドガー」(アメリカのFBI長官と副長官の同性愛関係を描いた映画。2人は実在の人物ですが同性愛関係は噂ベース)のプチ版みたいで。
そういう実例とつながる部分があるせいか、わりとリアリティーを感じながら読めました。

職業もの、それもかなり堅い仕事なので、雰囲気は地味め。それは表紙にも表れている通りです。
ただ、議員の日常もリアルに描き込んである一方で、小難しくはなく、お話としてはとても分かりやすいんです。これは作者さんの力量によるところ大だなという気がします。
2人がお互いに惹かれ合っているのは明白、しかしお互い公的な立場にあることが致命的な障害に。
生き馬の目を抜く政治の世界、盗聴される危険もある中で、一体2人の関係はどうなってしまうのか??もうそれが気になって気になって、すごく前のめりに読めました。

中盤、ちょっと毛色の変わった人物が登場してきます。モブキャラなのかと思いきや、終盤になって彼がストーリー展開上のキーパーソンだということが分かる・・・という、展開の鮮やかさが、私がこの作品で感じたカタルシスMAXの部分。
ん~・・・ってことは、あまり2人の恋愛そのものにはキュンキュンしなかったということ?
そうかもしれません(笑) 設定はとてもスリリングで面白いんですが、分かりやすいお話だけに、着地点は見えていたというか・・・だから、一番気になってたのは、この状況からどうやってハッピーエンドに向かうのか?というHOW TOの部分だったんですよね。
多分、私がひねくれ者なせいなんだろうな。
でも、敢えて言えば、出会いのシーンを両方の視点で回想させたのは丁寧すぎるのかも・・・2人のうちどちらかの気持ちに見えない部分が少し残っていてもいいような気はしました。

深井さんの漫画は初読みだったんですが、見た目は今どき風のイケメンでありつつ、キャラがさりげなく知的。こういう堅めの職業ものは作風にピッタリだと思います。
「頭が残念な代議士」(カバー下)のはずの氷室が、むしろ結構知的に見えたりするのは、設定上マイナスなのかもしれませんが。。。
説得力のあるエリートものが読みたい!!という時には、間違いなくオススメの作品じゃないかと思います☆彡

5

Krovopizza

yoshiakiさま

こんにちは。
レビュー、大変興味深く拝読しました(*^.^*)

後半の展開、yoshiakiさんにはカタルシスだったのですね☆
私は逆に、二人の気持ちを丁寧すぎるほど丁寧に描いているからこそ、そのまま自然と恋人になっていく過程を描ききってほしかったかな~と思いました。
後半の拉致展開で一気にありがちなBLっぽくなっちゃったというか、チートキャラの活躍で万事丸く収まっちゃう感じが強引というかw

でもyoshiakiさんの見方にも大変納得させられました。
メイン二人の立場とか性格とか考えると、多少の外圧がないといつまで経ってもくっつきそうにないですしねw

いつもながらひと味違う切り口のレビューを有り難うございます!

ああ、じれったいやら

「チ○ビが足りない!」ということで、大幅改稿だそうです(笑)
「ぎこちないけど愛だろう」で、非常に気になっていたミネのお話。
彼が議員秘書ということはわかっていたのですが、お相手の議員さんとの出会いがまさか10代だったとは!
2回の邂逅で名乗りもせず別れて数年、偶然出会ってしまう2人。
僚二(議員)は割と積極的なんですが、ミネはスキャンダルを恐れて意地でも陥落しない。お互いに好きなのに。
「ぎこちないけど愛だろう」所収の「正直スイッチ」で、ラブラブあまあまな2人を知ってる身には、ミネがどうして僚二に応えることになるのか、気になって気になって、じれったくて仕方ありませんでした。
(「ぎこちないけど愛だろう」を未読の方は、「可愛い秘書ではいさせない」を読んでから「ぎこちないけど愛だろう」を読んだ方がいいかもしれません。)
ところで、サトシ先輩はいいキャラですね。おじさんたちを震え上がらすとは、ふだんどんな所業を?

4

絶妙のバランス

氷室僚二。
米倉峰夫。
この2人の名前を忘れることはなく、すぐに思い起こされる主従関係。
表紙を捲る前から興奮気味で、待てのできない駄犬よろしく読み始めてしまいました。

2人の馴れ初めから始まる優しい思い出。
そして思いがけない再会。
氷室の為にとひねくれた物言いをする峰夫の一途さが、より気持ちの重みと幸せにはなれない不幸体質の悲しみを実感することができます。
遊び慣れた風で一途なミネの積み上げた虚勢に翻弄されるリョージ。
それでも怒らず振り回され続ける優しさが、受け止める包容力が心地よく、身を任せる安心感に包まれました。
どうせなら最後まで深井さんらしいサスペンス要素はなかった方が、よりツンデレの妙を楽しめたかもしれません。
でも、そのらしさにくすりともさせていただきました。

のんちゃんの変わりにすがりついた峰と誰かの変わりでも必要とされる事に縛られる僚二。
そんな2人が出会い、縋りつき、支えとなり、ようやく愛を確かめ合える。
その道のりの一部始終に身悶えしながら読み切れる幸せを堪能できました。

3

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