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表題作地獄めぐり 完全版

閻魔王(元人間)
緒野瀧群、週3回地獄に来るサラリーマン、25歳

同時収録作品花色めぐり

鸞(らん)、閻魔王
烏枢(うす)、烏枢沙摩明王

同時収録作品めぐりめぐる、箱の中

脇坂治鶴、23才
緒野瀧群、28才、公務員

その他の収録作品

  • 想い出めぐり
  • 厄介めぐり
  • 烏枢沙魔明王さまのプチ講座!
  • 災いの種は…
  • 泰山府君王さまのプチ講座!
  • 二人の箱
  • 箱の外
  • あとがき

あらすじ

俺の心は大切な者と一緒に死んでしまった…。
地方の役所に勤めて三年目の緒野瀧群は、週に三回「地獄」へ行き、閻魔王の身の回りの世話をする任務を請け負っている。強面で絶倫だが純粋な心を持つ閻魔王と、冷静沈着だが陰のある美貌の瀧群。初めは駆け引きめいたやりとりから体を繋いだ二人だが、いつしか本気で惹かれあっていく。しかし二人には、前世に負った悲しすぎる宿命の縁があって…!!
人間の宿業と時を超えた純愛をドラマチックに描くファンタジーロマンスの名作が、未収録作品を加えた完全版として復活!!

作品情報

作品名
地獄めぐり 完全版
著者
九重シャム 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス・リンクスコレクション
シリーズ
地獄めぐり
発売日
ISBN
9784344832640
4.1

(28)

(12)

萌々

(12)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
7
得点
115
評価数
28
平均
4.1 / 5
神率
42.9%

レビュー投稿数7

何度でもめぐり合う

完全版が出るくらいだし面白いんだろうな~と軽い気持ちで読み始めたら、気付けば夢中になって読んでいました。叫びたいぐらい、面白かったです。お話は、地獄の閻魔さまと地獄で週3回働く人間(瀧群)の、ドラマチックなラブストーリーです。

実は、元人間だった閻魔王。母親に騙されて大切な人を失うという悲しい出来事から、生まれ変わることをやめて閻魔王になることを決めたのです。その大切な人こそが、瀧群だったのです。
二人がずっと一緒にいるために、悩んで出した結論。自分が罰せられるかもしれないのに、閻魔王の背中を押した烏枢がいい人で泣かせます。

地獄での、閻魔王とのいとしい時間のことを、瀧群しか覚えていない事実には切なくなります。そして、地獄でのエピソードと現在のエピソードが重なった時に、何とも言えない感動に胸がいっぱいになります。

輪廻転生という、壮大なスケールで描かれる真実の愛。甘くて切なくて感動して、読後しばらくは放心状態になりました。

11

感動!そして、満足!!

本屋さんで見つけて、こんなに分厚い完全版が出るくらいなんだから、面白いんだろうなぁ〜と興味が引かれて購入。
初めて九重先生の作品を読んだのですが、とても面白かったです!!!地獄の閻魔様と公務員の恋でしたが、抵抗なく読めました。
ストーリー展開がも〜〜〜!!良かったです!
完全版と言うことで、小冊子の再録や描き下ろしも多く、読後の満足感は最高です!描き下ろしが加わったことで、お話がちゃんと完結している感じがあります。大好きな一冊になりました!

7

ページ数も内容もボリューム満点☆

九重先生はMomoに引き続き2冊目になります。

いやー、もぉう。ほんとちるちる姐様に感謝。

エロ美しいとの口コミを見て、まじかーと思い翌日速攻で買いに行きました!
完全版の方がイイッ!って見てそちらを購入してみたのですが。

はい。大正解!!!!!


輪廻転生の紆余曲折を経て結ばれる閻魔王と役所勤務の青年(瀧群)のお話。

ぐんぐん世界観に引き込まれましたー。
一巡で突然瀧群が閻魔王を誘惑したときはなんだー!?
唐突だなぁ、と思いつつ閻魔王とのエロを満喫してたんですが(笑)
話が進むにつれて運命というか、宿命というか。
もう、仕方ないじゃん、そりゃあ惹かれあっちゃうんだYO!!って納得。

んでも、惹かれつつも閻魔王と瀧群は離れてしまうわけですが。(ノω・、) ウゥ・・
「気持ちいいか」(閻魔王)
「すごく 気持ちいい」(瀧群)
離れる直前のエチ中の会話。
ふつうの漫画だと大した会話じゃないんだけど、
前段までの二人の関係性とかもろもろ背景を踏まえると
そのときの切なさったらもーーーーーっ
きゅーーーーってなります。(//∇//) ハァハァ…

最終的にハッピーエンドなんで救われはするんだけど、閻魔王(?)と
再会するまでの3年間、瀧群はきっと辛い生活だったんだろうなぁ…って
考えると、そこでまたきゅんってなりました。描かれてはないけどね…。
完全版では再開後の甘々な二人が描かれていて、幸せでよかった♪

個人的に治鶴(転生後閻魔王)より閻魔王のマッチョな体がスキーvv
そんでもって閻魔王と瀧群のエチはもうエロエロですよーーー。
(*/∇\*))))))ィャ――――冫♪


あと、メインの二人以外のキャラクターもすっごいよかったです。
阿傍、吽傍がかわいー。
鸞と烏枢のお話もイイ!! ワンコ攻めですー。


こんなレビューでお話しの良さが伝わるかは甚だ疑わしいですが、
絵がお耽美系で美しいので、お耽美がお嫌いでなかったら
ぜひぜひ読んでいただきたい作品です!!

5

最後まで思い出さないのか

これも描き下ろし目当てで購入です。

本編は地獄でのストーリーがあり
閻魔が地獄としての時を過ごすか、
人間としての時間を過ごすかを選び
瀧群と人間として出会った。
再開した治鶴(閻魔)と瀧群
だけど治鶴の方は地獄での出来事を覚えていなくて
そして瀧群も彼を完全に閻魔だと言い切れなくて
でも彼に惹かれていく…
治鶴は自分を誰かと比べられてるのはわかっていいながら代わりでもと。
そして彼の言葉で治鶴が閻魔だと確信して終わってた続きですね。


●箱の中●
思ったよりなんだかヘタレな感じになってた治鶴(閻魔)
付き合って1年が立とうしているけど
まだ自分が身代わりだと思ってて自身がない。
(本人なんだけど記憶がないからね)
今日も自分の誕生日なのに驚かそうと瀧群ために腕を振るう。
だけどポロッと出てきた閻魔の話題で結局嫉妬するも
ハッキリと自分の方を選んでくれた言葉に安心感。
ふとした拍子に閻魔としての過去を思い出すのかとも思いましたが
それはなかったみたいですね。
その分瀧群の方が閻魔と重ねてましたけど…。

絵も旧作より幼くなってるのでいかにも年下感有。
年下なのは解ってるんだけど
閻魔の時のような力強さが欲しかったかな(^^;)

7

地獄より愛を込めて

この手のしかもコミックでとなるとなかなか手に取らないタイプのお話なのですが、とても評判が良いと聞いて思い切って購入。

これが評判通りもうすぐに夢中になりました!
この分厚さですから飽きたらどうしようなんて心配無用。

地方の役所勤めの瀧群はある日地獄で閻魔王の身の回りをお世話する仕事を引き継がれた。週3回地獄に通う。
この初っ端から度肝を抜かれる設定です!
普通の役所勤めの生きている人間が地獄で仕事ってw 面白すぎです。

閻魔王は毎日のようにセックスをしないと死ぬとか死なないとか…
地獄にいるのに死ぬのか?と言う突っ込みは置いておいてw
その閻魔王に瀧群は口説かれている。女でも男でもいいらしい。
瀧群が起こしたルール違反で閻魔王がかばう行動を取ったことがきっかけで関係を持つ。
そこからふたりの長い物語が始まる。

ふたりの結びつきは必然だった!その経緯がわかるのは最後の方ですが、とても胸が熱くなってそして切なく苦しくて愛おしくなります。
瀧群にとってある辛い出来事が地獄で起こりますが、それを乗り越え閻魔王との絆は確かなものに。
そして、閻魔王は地獄の住人として瀧群と過ごす時間を選ばず、人として瀧群と共にすることを選びます。

再び出会えた閻魔王と瀧群。だけど、ここでの再会は瀧群だけがそれまでの記憶を持っているのでなんだかとても切なくなってしまいました。
この再会部分だけだと思いだしたのが「アイーダ」のラスト。
(すみません。突然ミュージカルネタですm(__)m)
それぞれが生まれ変わっての再会なら良かったのになーと思ってしまいました。
ハッピーエンドなんだけど、閻魔王はやり直しだから閻魔王の記憶はないんですよね。ちょっと複雑な気分。

地獄の描写は当然ながら人間にとっては残忍と感じる場面もあり、でも普段の地獄の住人たちは普通の人間と同じく笑ったり泣いたり嫉妬したり苦悩したりコミカルに描かれています。
地獄にいる閻魔王と瀧群のまわりにいる者たちがまたとても良いキャラです。
とてもなごみます。
楽しくてそして感動も出来るとても読み応えのあるコミックでした!

4

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