処女執事~the virgin-butler~

shojo shitsuji

処女執事~the virgin-butler~
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神91
  • 萌×239
  • 萌12
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

70

レビュー数
20
得点
648
評価数
144件
平均
4.5 / 5
神率
63.2%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
白泉社
シリーズ
花丸文庫black(小説・白泉社)
発売日
価格
¥759(税抜)  ¥820(税込)
ISBN
9784592851271

あらすじ

則雅に仕える己裕は、実は執事となるべく生を受けた「処女執事」。則雅の学友であるサイは、この機密をすぐ見抜く。則雅から己裕を奪い取ると、サイは夜ごと激しく犯し、感情を表に出せと命じるが…!? 

表題作処女執事~the virgin-butler~

サイ・ネヴィル,伯爵家子息で世界的な投資家,29歳
保坂己裕,旧財閥子息に仕える「処女執事」,27歳

その他の収録作品

  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数20

素敵な初恋物語

執事として生きるために生を与えられた保坂己裕は、則雅を生涯仕える主人として慕っていましたが、則雅の会社を守るために家や家財と一緒に新しい主人であるサイに譲り渡されてしまいます。

深い信頼関係で繋がっている則雅と己裕が、傲慢なサイに仲を
引き裂かれる切ない話かと思いきや、そんな単純な展開ではなかったです。
いい意味で裏切られました!
素敵な初恋物語って感じでホロリとしました。
人間でありながらアンドロイドのような側面もあり面白い設定で、
かすかに残る記憶でつながる二人が良かったです。

ただ、若干後半の展開が詰め込んだ感があって残念でした・・・

0

イラストがエロいです~(///∇//)テレテレ

以前から読みたい本として目をつけておりました。なぜって評価が高かったし、なんてったって表紙イラストが煽情的で美麗でエロぃ…♪なかなか電子書籍化されず腐っておりましたが、待てば海路の日和あり♪ようやく拝ませて頂きました(笑)笠井あゆみ先生の扉イラストはもちろんのこと、挿絵も美しくって、驚くほどダイナミックな角度…いや構図で、素晴らしくエロくって、思わずよだれが…(๑¯﹃¯๑)

そしてもちろん、沙野風結子先生の小説がミステリアス&サスペンスフルで面白かったです。

あらすじですが、クローン人間(のようなもの)が現存している社会が舞台のお話です。ここではクローン人間とは言わず、The virgin-butler(処女執事)と表現しています。そしてその存在は機密事項ということになっています。The virgin-butler(処女執事)の正規名称は「V種型執事」と言い、人為的に造られた執事のことです。

小説を読むまでは御多分に漏れず私も、単に処女の執事がそのご主人様に純潔を奪われる、あんなことやこんなこともされるエロエロなストーリーなのだろうと思っておりました。ところがもう少続きし複雑でした。難解なパズルを解いているようで、謎が謎を呼び最後まで飽きさせません。

この小説における受は執事の保坂己裕、そして攻はサイ・ネヴィル。また最重要人物として己裕のご主人様の二条則雅が登場します。

●己裕は「服従する者」として理想的な執事となるように、遺伝子操作をほどこされたV種型執事です。

●サイはイギリスの名門貴族のご子息です。その美貌は際立っていて、獣のような印象なのに品位があります。ただし己裕にとっての好ましい外見は則雅のみです。その気持ちは、マスター登録のときに埋めこまれた遺伝子操作によるものです。

●最後に則雅ですが、心臓が弱く、幼少期には何度も手術を繰り返したほどで、今も服薬は欠かせません。20歳の誕生日の祝い品として、祖父によって己裕を贈られました。以来、「宝物」と称して己裕を大切にしてきました。でも…悲しいかな、則雅にとっての己裕はただの「器」だったのです。自分自身しか愛せない、そんな可哀想な人。それがゆえに悪者として描かれていますし、実際、天使のような顔をした悪魔だと思います。その祖父もまた悪魔であり犯罪者かと。

最初はサイが則雅を憎む気持ちが分かりませんでした。己裕を執事として、こんなにも誠実に接してきたのに。過去に何があったの?読んでいる間中ずっと疑問でした。ですがこの疑問は後半解けることになります。

物語は受と攻の出会いのシーンから始まり、その後9年の歳月が流れたところから再度始まります。サイは己裕を探し出し、奪える力を蓄え、則雅の会社を買収し、手に入れました。その後は己裕を自分の執事として傍から離しません。それどころか言葉巧みに己裕を誘惑し、奥方の役割をさせてしまいます。

己裕は従順な執事として長年過ごしてまいりました。それゆえ、言葉が丁寧で性格も控えめ。「お許しください、旦那様」なんて言われたら、そりゃー、サイでなくても舌なめずりしてしまいます。サイは己裕のブリーフ(あららブリーフですよー)の中に手を入れ下腹部の肌に触ってしまいます。その時の一言に「えーーーっ」となってしまいました。だって!だって「つるつるだ」って。己裕は下腹部の体毛を残さないことが身だしなみと思っているらしいです。はぁ、これっていわゆるパイパンというやつでしょうか。お好きな方はお好きなのではないですかー。と言いつつ私が一番ドキドキしております。まあ、そんなこんなで己裕の純潔(?)は奪われてしまいました。

一見、強引で悪魔的で冷たく見えるサイ。ところが己裕がサイに憎悪をぶつけるたびに嬉しそうにします。俺を憎めと言います。自傷行為と他傷行為は表裏一体だから。サイを憎むことで、そのエネルギーが己裕自身に向かわないようにしたのです。憎しみを喜んで受け止めるというサイ。
ここに愛を感じました。
そうです、サイは己裕のことをずっとずっとずっと昔から愛していたのです。
それはどういうことか。実はサイの正体は…。

これ以上は読んでみてのお楽しみ♪まだまだいろいろと紆余曲折&どんでん返しがあります。最後はもちろんハピエン♪

2

良い意味で裏切られました 笑

表紙とタイトルから、黒髪の日本人が外国人のエロエロ大魔王の執事にされていやらしいことをされる小説だと思って購入しました。こんなどうしようもない私をお許しください.... エロエロスイッチを入れて読み進めたものの、まさかの内容の濃さに良い意味で裏切られました。

アンドロイド系のSFは、決まって自分の存在意義について模索するという場面があります。この小説も例外ではありません。ただ、独創的だと感じたのは、処女執事の作られ方です。処女執事は、アンドロイドではありません。彼らは歴とした人間であり、自らの意思により何にでもなれるのです。ここが、この物語の味噌になるポイントだと思います。

グダグダ真面目に語りましたが、もちろん濃厚なエッチシーンも楽しめます。攻めのサイがかなりサディスティックな行為を受けの己裕に要求するのが最高でした。
特に、シックスナインの体位でのエッチがかなり萌えました。笑笑

最後に。
最後、意味深に終わるのですが良い意味に解釈しても良いんですよね?サイが己裕の愛の言葉によって全てを思い出したと信じています... まあ、もし思い出してなかったとし続きても彼らは大丈夫な気がします。

1

そういうことか

世間で評価されてる理由が分かった気がする。
単純に執事が辱められる卑猥なお話だと
思っててスイマセン・゜・(つД`)・゜・ アホの子で申し訳ない。
存外深いお話でした。
読み進めて最終的に「なるほど」と思える作品ってそーはないんだ。

お話の主人公は執事(受)。
従順に主人に使え、主人を尊敬し、唯一の主人に仕えることを誇りとする。
ところが突然現れた美しい男はその主人の屋敷を奪い地位を奪い。
あまつさえ、執事である受をも奪おうとする。
引き離される事におののき、記憶を失うことを恐れた。
記憶を失いたくはない、主人の記憶を~からの
犯され、蹂躙され、主人には記憶を失ったというテイでほかの男に
奉仕する姿を見せびらかす。
エロシーンも格段オイシイ。

なぜ攻は受を奪いたかったのか。
なにから守りたかったのか。
なぜ守ろうとしたのか。
なぞを残したまま進み、最後に明かされる真実が実にうまい。
主人だけを愛していたはずの受の心が
しだいに変化いていく様子も良い。
主人がちょっとあくどい感じでおわってしまったのがあれですが
人間らしく、思うがままに活続ききられる人生のほうがいいよねと。
面白かったです。

3

執事モノ大好き

読み始めは、アンドロイドや人造人間的なストーリーに抵抗がある私には「うーん…」だったものの、話が進むにつれて引き込まれました。
遺伝子に組み込まれた主人に対する忠誠心、それ以外に何もなかった己裕がサイによって人間としての感情を取り戻し、愛する心や、嫉妬する心、軽蔑する心、それから欲望なんかをさらけ出していく様は感慨深いものがありました。
また笠井あゆみさんの絵がとても美しく、特に表紙のインパクトたるや…!
エピローグはブログに載ってるので、この作品を読んだあとはそちらを訪れることもオススメします。ログインしなきゃいけないのですが、パスワードはブログにかいてくださってて、個人情報を入力する必要がないのでご安心を。

1

ロマンチックでした

こちらを店舗で購入してお金払った後、息を長く吐いてしまいました。
表紙が過激で…
しかし内容は私の好きなSFチックな特殊設定の内容でした。
それから、まさしく純愛です。
一気に読了して、設定の世界観を余すことなく堪能しました!
己裕はストイックな執事でひたすら二条につかえていたのに
サイに横取りされてしまいます。
横暴なサイに翻弄されるうちに
本当の自分を取り戻す・・

サイのブルーヘブンの瞳に涙があふれて
雪の結晶が溶け崩れていく…
己裕が見た光景
美しい表現でした。

1

いちばん健気なのはサイ。

ただ、則雅に忠誠を誓っていた己裕が、サイに惹かれ、結ばれる…
という単純なストーリーではなく、己裕の自我(?)の芽生え
己裕がつくられた真の目的、サイの秘密、サイと己裕の過去 と
そして時折スパイスのようにひっそりと存在感を発揮する己裕のブリーフ。
色んな要素が絡まり合っており、よくこのページ数にまとまったなと。

もっと長くてもよかった〜。もっと読みたかったです。
突然サイが190だった、という事実がポンと出てくるので
お、おぉぅ…そ、そうなの?まさかの新事実、軽く発表。みたいな。
伏線があってもよかったし、己裕が自分の意思を見せ始める過程も
サイに惹かれる過程も もっとじっくり読みたかったです。

出荷前の記憶を持つサイと その記憶を持たず則雅に忠誠を誓う
己裕。
サイの気持ちになると、なんとも切ない!
愛しの203が、自分を覚えてないわ(仕方ないけども)
その命を奪おうとする則雅にぞっこんだわ、自分は嫌われてるわ。
でも、嫌われてでも己裕に自分の意思で生きるようにはたらきかけ、
イケニエにされないように守って……健気。いやはや健気。

最終続き的にはなんやかんやでサイが記憶をなくして今度は己裕が忘れられて。
今度は、出荷前からの記憶をもつ己裕が記憶のないサイを健気に支える。
元通りってわけではないけれど、サイが己裕に惹かれるのは変わらず
あまーい感じで終わって満足でした。
最後の描写は、どうだろ。己裕の言葉がサイの心と記憶を揺さぶったのは
間違いないだろうけど記憶は戻ってはいないのかしら。どうなのかしら。
はい!記憶が戻った!ってなっちゃうと安っぽくなっちゃうから
こういう終わり方で私はよかったと思います。偉そうにすみません。

おもしろかったです。大好きなお話。
大好きなお話だけに、もっと隙間を埋めて、掘り下げて
分厚い本で読みたいお話だったので神にしたいところを萌×2で。

2

見事予想を裏切られました。

タイトルと表紙に惹かれて、あらすじは読まずに読み始めました。
主人 則雅と、執事 己裕の純愛かと思いきや違った!!
サイは悪だと思えば、それも違った!!
サイと己裕の過去にえっ?と驚かされ、結末は予測できても、過程で驚かされることが多かったです。
則雅は実は…というのが、わからないまでの己裕とのソレは純愛モノ好きな私には堪らなかったのですが、末路がね~
サイと己裕の絡みも良かったですし、十分堪能出来ましたが、則雅の末路に切なさが強いです。

1

素敵な純愛

評判に惹かれて読んでみました。

ストーリーに引き込まれて、二人の純愛にグッと胸に込み上げてくるものがありました。本当に素敵な作品に巡り合えて良かったです。




1

大満足

評判通り、すごくよかった。

1

執事❤︎

初読み作家さんです。
笠井あゆみさんが大好きで、笠井さんがイラストを担当している作品はたいてい買ってます。

今回、執事ということで読んでみましたがすごく面白かったです!
私は今までいろいろと予想をして読んでいくのですが、今回は全く予想できない展開の連続で、読んでいて楽しかったです!こんなにもワクドキした作品は久しぶりでした!
私の文章力ではこの作品の素晴らしさをうまく語ることができなくて残念ですが、読み終わった今でも興奮が冷め止まないです!
これはネタバレを読まないほうがいいと思いました。

そして最後に思ったことは、やっぱり執事は最高!ということです。

3

あれ?

初読み作家さんで、レーベルも初です。
執事萌えが最近酷いので、表紙から「執事の酷いエロはどんなだろ?」と好奇心で購入。勇気がないので、通販で(笑)
しかし、

あれ?

いい意味で、思っていた話と違いました。
表紙は、綺麗でいやらしくていいのですが、そういうのが好きな方は物足りないかも?
ミスリード狙いなら、いいのかな?

話は、感想云うだけでネタバレになるので、エロばかりでなくちゃんとしっかりした話ですよ、とだけ申し上げておきます。
ただ執事でなくてもいいのでは?とか、下の毛を何で剃ってるのかとか、気になる点は多々あれど、読み応えはあると思います。

ブリーフ……かあ。

3

純愛!

はじめは幸せそうな巳裕と則雅を引き離すサイの略奪色がつよいけど二人の過去と純愛がしっかりと根底にあるので、サイによってどんどん幸せに導かれていく巳裕が読んでいて嬉しかったです。
もちろん、物語の山場に元マスターや外野からの邪魔が入り一騒動あるんですが私的にはスッキリ片付き、その後の二人のハッピーエンドです!!

4

台詞のセンスがいい!

「旦那様」呼びとか執事という設定の萌えツボを心得てらっしゃる・・・。
表紙で開脚してるわりにストーリーがしっかりしていて切ない系純愛、萌えました。
この色っぽすぎる表紙、数ある候補の中から作者自ら選んだ一枚とのこと。(控えめなのをすすめられたのに押し切って)。
うん、表紙に惹かれて買いました。眼福です。笠井さんの絵は元々好きですが秀逸です。でもこの表紙じゃ純愛物だってわかんないから合ってはいない。表紙とタイトルとあらすじで「数ページおきにご奉仕してんだろうな」と思った人に、いいえ違うんですと言ってまわりたい。

8

まさに純愛でした

初読みの作家さんです。
笠井あゆみさんの表紙になんとも惹きつけられて、こちらでみなさんのレビューを拝見して購入。
あらすじと表紙では考えられないストーリーに惹きこまれました。
ブログに載せられているエピローグにあたるSSを助長だからとカットされたのにはびっくりしました。
あれをカットするんだって。
その決断力がすごい。
この本はあまりネタバレを見ずに読まれることをおすすめします。

サイが連れてきたウィリアムとケーンとヴァサントがすごく好きです。

2

真実に驚愕

沙野さんが書かれたということといい、タイトルといい、笠井さんの描かれた表紙といい、読む前から淫靡なかほりしかしなかった今作品。確かにエロい!しかしそれだけではなくて。

受けの己裕はまさに絵にかいたような執事。主人の則雅に心からの忠誠を誓い、彼の役に立とうと必死です。則雅も己裕をただの執事として扱うのではなく紳士的な対応をしてくれている。
そんな二人の前に現れたサイ。容赦ないやり口で則雅から己裕を奪い取ります。しかも体の関係まで要求してきて。

二人の男に惚れられた執事の話かと思っていましたがまさかの真実が。

「処女執事」とはなんなのか。
己裕のほくろに固執するサイの本心は?
Vの意味するところは?
などなど、文中にはりめぐされた伏せんに、どのように話が展開していくのかとページをめくる手が止められませんでした。

サイにしろ則雅にしろ己裕に執着する理由があるのですがそれがまたよかった。黒い話はあまり好きではないのですが、人間の深淵の部分が浮き彫りにされていて、本当に読みごたえがありました。

内容としてはシリアスよりなのですが、サイの連れてきた使用人のヴァ続きサントたちがいい味を出しています。ヴァサントたちの己裕たちを見る目が温かくてほんわかとした気持ちになりました。

あと特筆すべきは表紙でしょう。これがまたエロい…!太ももに引っかかったままのおパンツ、ネクタイをしたままで肌蹴られたシャツ、下腹部にもぐりこんでいるサイの手、そして最も萌えたのが己裕の嵌めたままの手袋。すっごく良い!
笠井さんの描かれた表紙や挿し絵で一冊の画集を作ってほしいと常々思っています。大きい絵で堪能したいです。

あとがきでも書かれていますが、その後の二人が沙野さんのブログにアップされているとのことで読んできました。
良かったね、とその一言に尽きます。これを本文の最後に入れなかった沙野さんにしてやられました。完敗です。

15

完璧たる執事と美

仄暗さを孕むファンタジーに耽美な世界観。
純愛によって主体性を育み、人間性を涵養するかのような愛の物語。

沙野さん描く執事と笠井さんの美しすぎる挿絵に激しく興味をそそられました。
張りめぐらせた伏線をこのページ数で難なく回収してしまうところは流石です。
サイや則雅の真意がわからず、不信感を募らせながらも、沙野さん作品に感じる予感や見え隠れする救いの兆しに心を奪われ、ページを捲る勢いが止まりませんでした。
遠回りも冷嘲熱罵溢れんばかりの嗜好も無くてはならぬ、ただ一つの愛だと思うと痛みも温かなものへ変化しますね。
サイは己裕の愛、心の足取りを辿る地図、則雅は自己愛を象徴させる檻へと引きずり込む地図といったところでしょうか。
与えられた『V』の意味が複雑に絡まり合って、切なくも気持ちよく解けていく様子は本来の自分探しの旅であり、他者との関り合いを持ちながら愛と言う名の終着地に辿り着くのだと思うと非常に感慨深いものがあります。
笠井さんのイラストも、物語に更なる美を醸し出しておりました。
アングルも何もかもがとにかく素晴らしいです。
己裕の中へと舌を入れるイラストは、特続きにゾクリと来ます。
そして、ヴァサントの必殺点滴スタンド振り回し、カッコよかったです。

己裕のような執事がいたのなら毎日が幸せの薔薇色でしょうね、きっと。
沙野さんワールドで完璧なる執事を堪能できました。

4

堪能、沙野ワールド

 執事にとっての最上の喜びは、主人にすべてをささげること・・・
己裕はV種型特殊執事203。理想的な執事となるべく人為的につくられ、18歳であるじの則雅の二十歳の誕生祝いとして贈られた。彼を崇め、彼に仕えることに何の疑問も抱かずにきた。不遜でふしだらな害獣、サイにその秘密を暴かれるまでは・・・
「おまえは則雅が死ねといえば死ぬのか?」
 圧倒的な財力にものをいわせ、旧華族の則雅から壮麗な邸ごと己裕を奪い取るサイ。強引に身体を奪い、快楽を教え込み、事あるごとに挑発する。「おまえは家具か?お前自身の意思はどこにある?」自分の存在意義を根幹から揺るがされ、今まであえて目をそらしてきた真実と正面から向き合わざるを得なくなる己裕。なぜ自分には18歳以前の記憶がないのか。V種型執事のVはVirginのVではなかったのか。そしてサイのブルーヘブンの眸の中の雪の結晶の模様に、懐かしさを感じる理由は・・・

 最後までハラハラドキドキ、息もつかずにイッキ読みしました。テーマは重く、沙野作品らしく、エロも流血もありますが、攻めのサイが最初の印象とは異なり意外なほど真人間なので、読後感は爽快です。続き
 このタイトルで、沙野さんで、レーベルがブラックでしょ。序章の雰囲気からいっても、てっきり鬼畜系か獰猛な野獣の攻めがいたいけな処女に容赦なく襲いかかる之図を想像しちゃいましたが、ごめんね、サイ。あんたほんとうにいい奴だったわ。2人の「初夜」も、レイプっちゃレイプなんだけど、いたぶるとか、屈服させるのが目的ではなく、己裕に揺さぶりをかけて生の感情をむき出しにしたい一心からだったし、仕事の面でも、ひたすら阿漕な手段でのしあがったのかと思いきや、買収した相手先の企業に感謝され、部下や使用人にも慕われてる。富と権力を求めたのもただただ己裕のため。恋愛面では健気なくらいいちずで。
 
 エロは相変わらず斜め上方向へ暴走気味で、本作では受けの純白のブリーフが利いてました(表紙で脚の中ほどに引っ掛かっているアレですよ)。キスを口唇ではなく、口元のほくろに仕掛けるとこもやばい。キスというより舌先でついばむ感じ。あとエッチの時の己裕のご丁寧な執事言葉。サイに咥えられて「もうしわけ、ございません、ぁ、まだ出ています、まだ・・・」本人自覚ないんだろうけど、すごい破壊力でした。とどめはサイのエロへの情熱を評して「す○○」だなんて・・・あのノーブルなたたずまいでそんなあられもない単語をどこに隠し持ってたのかも謎です。

 笠井さんの挿絵もきわどいアングルで突っ走ってました。沙野&笠井組は現時点でマイベストペアなのですが、直前の2作が個人的にはやや不完全燃焼だったので、本作は「神」以外ないだろって感じです。ついつい面白すぎてイッキ読みしちゃったけど、もいっかいじっくり読も!私もマリアージュ・フレールのお茶が飲みたくなっちゃった。己裕に淹れてもらったらさぞかし美味しかろうて。


 

12

甘く切ないSF執事モノ

笠井あゆみさんの表紙とインパクトあるタイトルに
一目見た瞬間から発売を楽しみにしておりました!
ハードエロ路線かと思いきや純愛。
SF設定がストーリーに切なさや意外性を持たせており、最後まで目が離せない展開です。


執事の己裕(受け・21歳)は
旧華族で御曹司の則雅に仕える健気な青年。
則雅のオックスフォード在学中、彼の友人で英貴族のサイ・ネヴィル(攻め・23歳)という男を紹介される。
美しい容姿に似合わず粗野な言動のサイは
己裕が「処女執事」であると見抜き……。

「処女執事」(The Virgin-butler = V種型執事)とは
理想的な執事となるよう
受精卵の段階から遺伝子操作を施された存在。
富裕層の好みに合わせ、瞳、髪の色など
細かくカスタマイズできるという代物。
己裕も、則雅の誕生祝いに用意された存在で
18歳より前の記憶はない。

なぜ記憶がないのか?
V種型執事は何のために作られたのか?
そんな謎が、サイとの出会いにより
徐々に明らかになっていきます。

6年後、世界的な投資家となったサイ(29)は
則雅の会社を続き買収。
己裕(27)を則雅から奪い
自分の執事としてその身体を欲しいままに。
そうやって己裕に自分を憎ませることで
主人を失った己裕に生きる気力を与えようとする。
仕事に同行させ彼の居場所を作る等、
読み進めるにつれサイの優しさが伝わってきます。
己裕もサイの愛情に心を許し、二人はラブラブに。
これホントに沙野作品?
と疑いたくなるほどデレッデレですw


V種型執事の役割と、サイの思惑とは。
SFとしては使い古された設定ですが
主人に尽くすことをアイデンティティとする己裕が
真実を知るシーンは読者としても胸が痛みます。

さらに後半、明かされる二人の過去。
これにはもう少し伏線が欲しいところでしたが
その後の展開が切なすぎて不満も帳消しです。
詳しくは語りませんが
執事という存在の儚さや愛情のひたむきさに
胸が締めつけられるような展開です。

そんな切なさもありつつ
メイン二人の相思相愛ぶりに救いがあり
ラストは非常に甘く満ち足りた気持ちに包まれます。


エロ的には、「パイパン」で「ブリーフ派」で
文字通り「処女執事」だった己裕が
サイに毎夜抱かれるうち素晴らしい受けへと
成長していく展開が非常にそそります。
(ちなみにペーパーでは剃毛プレイが見られます♪)
69など、プレイもエロい上にラブラブで満足。
ラブラブなだけでは終わらず、
サイに抱かれた直後、拉致された己裕が
指で精液を掻き出されるシーンも。
油断させておいて終盤でこうしたシーンを入れてあたり、流石沙野さんだなと思いました。

笠井あゆみさんの挿絵も素敵で
(サイが、どアップで己裕の穴を舐めてる図まで美しい!)
久々に血湧き躍る一冊に出会えました♪

※ちなみに沙野さんのブログに、本書でカットされたエピローグが掲載されています(ネタバレ注意)。
確かに本編に入れるには少し助長ですが
非常に感動的なSSなので
本編読後にぜひ読まれることをお奨めします!!

15

だれが悪役か?

同じ遺伝子でも、ほくろの存在は異なる。
「己裕」のほくろが、すべての記憶をつなぐ糸。

だれが悪役か?

最初は 単なるお坊ちゃんの 「己裕」のとりあいに見えた。
サイは ずっと「己裕」を探していた。
手に入れるために、6年かけた。
「己裕」が則雅を慕うのは、植えつけられた偽の記憶。
「処女執事」己裕にとって その役割は、隠されていた。
己裕に与えられたていた役割は、「victm 犠牲」
サイと過ごすうちに、過去の忘れていた記憶が思い出される。

ずっと探していた、大切な人。
でも 相手にその記憶がなく、
別の記憶が植えつけられているのを知っている。
「何で そんなやつを慕っているんだ!」
内心 叫んでいたかもしれない。
サイにとっての 試練はきっとこの時だろう。

真実が、だんだん明らかになるにつれ、
「則雅」の上品な上っ面にかくされた 残虐性が見えてくる
そして最後の一押しに、
日野が「己裕」に大きな試練を残していった。

なんか、とても重いです。
倫理的、社会的、というより
感情的に 生まれ方による差別は許せない。
サスペン続きスストーリー

表紙のイラストが、とても挑発的で エロイです。
サイの エッチの描写にとてもあっていると思います。
見つけてから、6年。こんなに愛しいのに、相手は忘れている。
野獣になるのも、わかります。うんうん。
しかも、違う男を慕っているなんて、



8

この作品が収納されている本棚

PAGE TOP
  • 電子書籍
  • レビューを見る
  • 評価レビューする
  • 関連作品
  • 攻受データ