王子さまは子供部屋に眠る

oujisama wa kodomobeya ni nemuru

王子さまは子供部屋に眠る
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神1
  • 萌×25
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
2
得点
31
評価数
12件
平均
2.9 / 5
神率
8.3%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
心交社
シリーズ
ショコラ文庫(小説・心交社)
発売日
価格
¥660(税抜)  ¥713(税込)
ISBN
9784778117320

あらすじ

天涯孤独の身で一千万もの借金を背負っている土屋夏生は、金貸しに脅されコンビニ強盗をする羽目に。そんな夏生を辛辣な言葉でだが、止めてくれたのは上等な身なりの青年だった。お陰で窮地から逃れられた夏生だったが、後日、突然現れた謎の老人に大金を支払う代わりに財閥の御曹司・宇津木啓祐を誘拐しろと持ちかけられる。手渡された写真を見ると、先日助けてくれた青年が写っていて……。奇妙な誘拐劇の結末は――?

表題作王子さまは子供部屋に眠る

宇津木啓祐,財閥御曹司,21歳
土屋夏生,借金を抱える美青年,21歳

その他の収録作品

  • あとがき

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レビュー投稿数2

読み進めるごとにストレス値が上昇して終点MAXな希有な作品

※辛口注意※
作家買いしてるだけに、残念すぎる作品でした。
久しぶりにこんなに頭痛くなる人間を見た……というくらい、受のバカさ加減にイライラしてページを捲る手がどんどん加速。
面白いからじゃなくて、ムカムカして仕方ないので早く読み終わりたいがための加速です。

この受ね、死んだママの有り難いお言葉を後生大事に抱えてて、お目出度くも次から次へと他人に騙され、尻の毛まで毟られちゃうアホの子……じゃない、筋金入りのアホでした。
攻に散々バカだと言われて腹たててましたが、自分が本当のバカ者であることに気づけていないどころか、そんな自分は間違っていないと信じこめちゃうくらいの危なさ。

だまし取られるお金にしても、そもそも自分が稼いだお金じゃないのがまた読んでて腹が立って仕方ない。
親の残してくれたお金や、人から苦労せずに与えられたお金。
それを社会の汚物のような底辺の人間にホイホイ貸して、人の善意を信じたいとかお花畑な残念な脳みそしてました。
もうね、共感できないとかそういったレベルではなく、思い出すだけで腹立たしい。
死んじゃったママも、自己中心的で傲慢な考えでイラっ続きとしましたが、なるほどこういう人間が育てると、他者に色んな意味で迷惑かける勘違い善意が出来上がるのかと妙に納得。

攻も大概なので両者とも共感できなかったですが、とにかくこの受がたまらなく鼻についてダメでした。
自分で汗水垂らして稼いだお金で騙されてどん底になっても後悔してない、ならいっそ清々しいバカだと笑って読めましたが、人の想いがこもった大切なお金や棚ぼた銭を、さも自分が救世主のようなアホ面でばらまいてるのが生理的に受け付けなかった。
私事ですが、身近に借金持ちがいると本当に迷惑被ります。
「友達や彼からお金の話が出たらだめよ。絶対にだめ。貸さなくて疎遠になるような人なら、これ幸いと思いなさい」と、口を酸っぱくして育てられてきたので、真逆思想のこのお話は相容れませんでした。

次回からは作家買いは控えます。
このハズレは、ここ数年引き当てた中でも一番のヤバさでした。
なんとなく、浮き沈みの大きいタイプの作家さんというか、まだ不安定なのかなという印象です。
良い方に振れるととことんだけど、悪い方に振れると絶望的というような、極端な感じ。でもそれだけ引き出しが多いということでもあるので、様子見しながら応援していきたいと思います。

3

二人の王子

母親の死後、騙され一千万の借金を背負ってしまった夏生(受け)。
ある日、見知らぬ資産家に多額の報酬で御曹司・啓祐(攻め)の誘拐を依頼される。

誘拐といっても、指定されたマンションに啓祐を呼び出し、そこに監禁された啓祐を見張るだけの仕事。
啓祐は全く抵抗せず監禁に応じ、夏生と雑談を楽しむほどの落ち着きぶり。
明らかにおかしな誘拐事件の真相は…


受けの夏生は、すごい美形なのに中身はアホの子でド天然という、いわゆる残念なイケメン。
何度金を騙し取られても人を信じ続けるお人好しな性格が、童話の主人公を思わせます。

攻めの啓祐は、ひねくれ者で皮肉屋、
しかし実は優しくて繊細というツンデレ王子。
お人好しな夏生を口では馬鹿にするも、
内心はその真っ直ぐさに惹かれているのが言動から見て取れるのが微笑ましいです。


「王子さまは子供部屋に眠る」というタイトル、
メルヘンなようで残酷な意味を含んでいます。
資産家の跡継ぎ候補として
幼少から分家の者たちに命を狙われ
安全のためずっと密室に監禁されていた啓祐。
そのせいで生きることにも人を信じることにも続き希望を見出だせなくなってしまった彼は、21歳にして未だ子供部屋から抜け出せない幼子のようです。

そんな啓祐を癒し救おうとする夏生。
囚われの姫君を助け出す王子のような優しさと勇敢さを見せます。
啓祐もまた、借金持ちの夏生を救おうとしており、
タイプの違う二人の王子の互いへの愛に温かい気持ちになれる作品でした。


オチはある程度予想できますが、丁寧に伏線が張られている証拠であるため、悪い気はしません。
啓祐の境遇がいささか現実離れしているのは気になりましたが、童話を題材とした話なのでまぁアリかなと思いました。

今までの綾ちはるさんの小説の中では
最も明るくエンタメ性のある作品かと。
主人公が自身の不幸を悲観しない明るい性格で
周囲(とくに啓祐)とのコミカルなやり取りも
楽しめるのが非常に良かったです。

5

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