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あとがき曰く雲田先生の帯ということで、電子で買ったら収録がなかったのでTwitterで探してみたらon blue公式がしっかり画像を残していてくれました。
医大生だけどおバカって笑
こんな愛と官能の日々になっちゃってお勉強は大丈夫かしらと思って読んでましたけど、しっかりお医者さんになれたみたい?
う〜ん良い雰囲気。絵柄に雰囲気があって、流れるように読ませてくれます。コマ割りもセンスがあるんだろうな。セリフはなくても伝わる充実したラブライフ。あとがきの"はさむように編集"してくれた担当さんが素晴らしい!構成の妙。
最初と最後の「bonus track」全3話がセリフ付、
真ん中の「instrumental」全9話がサイレント漫画という構成。
医大6年生のたつる(攻め・表紙の金髪)が
綺麗なロングヘアの男に一目惚れ。
その後、なぜか坊主頭になった同じ男と再会。
男はヤミ金業者で…。
太惺(受け・表紙の坊主頭)が
なぜロングヘアだったのかは謎ですが
そんなこんなで始まった同棲生活(サイレント漫画)。
太惺の愛猫・ロビィ♂が
二人の情事をいい感じに邪魔してますw
Hシーンや、その前後で、思わぬ登場の仕方をするロビィが憎たらしくも可愛いです。
二人が抱き合うソファーの下だったり、キスする二人の顔の間だったり、攻めの頭の上だったり…w
たつるの夢オチ回では、人型化したロビィとの3Pや、太惺に猫の尻尾が生えてきて~のモフモフプレイなど、ファンタジックな回もあり、飽きさせない作りです。
※ちなみにサイレントと言っても
擬音や説明文、喘ぎ声など
文字に頼った表現は多々あるため
「異色のサイレントBL!」
とかそういう斬新さを期待して読むと
やや拍子抜けするかもしれません。
個人的には、セリフ有りの「bonus track」の方が断然好みでした。
サイレントだと、太惺がたつきに責められて、悶えて~みたいなシーンが多いのですが、
セリフ有りだと、太惺の男前さが際立っており、そちらの方が遥かに萌え度が高かったです。
特に、おまわりさんごっこシーンの台詞回しのエロさは格別かと!
太惺が接待で刑事と寝るのではないかと心配するたつきと、
そんなたつきより一枚も二枚も上手な太惺。
サイレントも良いけど、こんな二人のエピソードをもっと見てみたかったな~。
言葉があることで、医大生とヤミ金業者という
本来住む世界が違う二人の関係の不安定さや
それでもお互いを大切に思う気持ちなどが
より鮮明に伝わってきました。
そんなわけで(?)サイレントは個人的にもうちょっと…な部分もあったのですが、萌え度は非常に高い作品でした!
一番最初の出会い編と、最後の二話(現在の二人の感じと、出会い編直後の話)以外はサイレント漫画でほぼセリフなし(ただし擬音やちょっとした説明などはあり)で、こういった形の漫画は珍しいなと思いました。大好きな雲田はるこさんが帯を描いていたので購入したのですが、雰囲気で言うと雲田さんのようなほのぼの感があり、ボッソさん、草間さかえさんのようなレトロなスタイルの絵柄でした。
医者の卵の攻めと闇金を営む受け、という何とも異様なカップリングですが、ほぼサイレントで二人が猫のいる空間でずっといちゃいちゃほのぼのしている感じなのでそんな怪しい感じや、すごい展開があるわけでもなく、二人プラス猫の日常が淡々とすぎていく内容となっております。
セリフのある話では二人の関係や人物像がハッキリわかるようになってるので、サイレントとのギャップが楽しめます。闇金してるくせにすごく良いやつで可愛い感じがサイレントで伝わるんですが、セリフのある話では結構ゲスいビッチキャラの受けがおもしろい。
あと猫が準メインで出てきて(かわいい!)擬人化3Pやケモ耳ならぬケモしっぽ(?)があったりしておもしろかったです。セリフがなくてもこういう展開だとすぐわかるようになっていて表現力がある作家さんだなと思いました。
エロシーンも結構あって、描き方がキレイなBLというよりもゲイビのソレに近い印象がありますが、割とサラッと描いてある感じですね。ですが物足りなさはそんなに感じませんでした。作品の雰囲気に合った描かれ方で良かったです。
ただ所々絵が拙い感じがしました。大変失礼ですがこれからもっと画力がつけば、もっと素晴らしい作品に仕上がる作家さんだと思いますので今後の活躍に期待したいと思います。
坊主受けって、腐女子には好む方が結構少ないんじゃないかと勝手に思ってるんですが、さらに作中ほぼサイレントとは、かなり挑戦的ですね。
しかし内容自体は、表紙のカップル+猫でほのぼのイチャイチャ日常系でとってもほっこりしてます。
後付けのストーリーとのことでしたが、受けの太惺が1話目冒頭ではロンゲだったのです。
正直これが全編ロンゲだったら、触手が動かなかったことでしょう。
太惺を坊主頭にしてくれたおかげで、良い本に出会えました!
さかきさんは、セリフ有のエピソードが邪魔だったかも的なコメントをされてましたが、読み終わった感想としては絶対あった方が良かったです。
たつると太惺のキャラが理解出来て、よりサイレントが楽しめました。
特に太惺はセリフがつくと、アニキと呼びたくなるような男前ぶりでグッと魅力が上がりました。
色っぽい美人で坊主頭、ソフトな雰囲気なのに職業闇金て、たまらない受けキャラです。
そして、攻めのたつるは恋人がお昼寝してる間に買い物行って、ご飯作っちゃう甲斐甲斐しい妻ぶり。
このふたり、とても好きなカプです。
太惺の飼い猫ロビィとのイチャイチャも可愛いし、とても癒される一冊になっております。
丸々一冊同じカプが描かれています。
冒頭一話(ボーナストラック)が台詞付き
↓
途中、全九話が台詞なし・サイレント漫画
↓
終わりの二話(ボーナストラック)が台詞付きという構成になっています。
冒頭の一話は二人の出会いが描かれています。
女の長い髪が好きな医大生のたつるは、終電車で乗り合った男の髪の毛があまりにも綺麗でつい肩を貸してしまう。男だと判っていても妙に忘れられず、それからついついその男を駅で探してしまう日々が続くが、その男には会えずじまい。
そんなある日、飼い猫を助けるために手を貸してくれと坊主の男に声を掛けられて、良く見ると探していた男だった…という展開です。
そしてサイレントの本編がスタートします。
台詞は一切ない無音の世界だけど、台詞がなくてもちゃんと判ります。
主に受けの部屋で過ごす様が描かれているんだけど、二人というよりも二匹の大きな動物を見ているような気分になります。グルングルンと相手に絡みついてじゃれあって睦み合う大きな動物たち。
擬音や喘ぎ声すらない無言の世界での二人の交わりは物足りないどころか、なんともエロティックなんです!
受けは坊主頭のヤクザな男なんだけど、サイレント部分では何だか妙に可愛らしくてエロくて、ついつい攻めがちょっかいを出して泣かしてしまいたくなるのが判る。
「かえってほしいの」は受けの飼い猫の心情を表していて、大好きなご主人様の上に乗っかっていじめて泣かせる攻めなんて早く帰って欲しいの…!という訳です。この猫ちゃんが何とも猫っぽくて仕草などが上手に描かれていて好きです。
終わりの「挑発」という台詞付きの一話は、受けの男前が際立っていて台詞付きもいいなぁと思いました。
残念なのは表紙の金髪リーゼントが医大生の攻めなんだけど、エリートのはずが何だかチンピラ風情にしか見えないところです。医者の卵という堅気でエリートの攻めと闇金というヤクザな商売の受けという異種格差カプなんだけど、それが絵からは全く伝わらないのが残念だなぁ。
別に医者にしなくても良かったと思うの…。