吸血鬼に愛されて美味しい餌になる

小説

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吸血鬼たちの淫らな晩餐(ディナー)

kyuketsukitachi no midara na dinner

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表題作吸血鬼たちの淫らな晩餐(ディナー)

アルベルト(兄) フェリクス(弟) 
ハル

あらすじ

「君が美味しくなれるように、僕たちが愛を教えてあげる」
このひもじく惨めな現実から逃げ出したい。絶望的な日々を送る孤児のハルの前に現れた吸血鬼の兄弟、アルベルトとフェリクス。
二人は幸福な者の血がこの上なく美味と知り、ハルに満たされた暮らしを与える。しかしその味は兄弟を満足させるものではなかった。
二人を失望させたことを悲しむハルに、兄弟は極上の餌になるようにと甘美で淫らな愛を教え込むのだが…。

作品情報

作品名
吸血鬼たちの淫らな晩餐(ディナー)
著者
田知花千夏 
イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA(アスキー・メディアワークス)
レーベル
B-PRINCE文庫
発売日
ISBN
9784048690881
4

(5)

(1)

萌々

(3)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
20
評価数
5
平均
4 / 5
神率
20%

レビュー投稿数1

餌は健気で・・・

文中にあるようにまさしく兎ちゃんだなと…。

吸血鬼の兄弟に拾われたハル。
吸血鬼の兄弟は幸福な者の血がこの上なく美味と知ってハルに衣食住をすべて与えてくれたけど・・・。
拾ってから5年間も放置。
吸血鬼の兄弟は食べることもままならなかったハルが上級の生活をして幸せになると思ってたんだろうけども。
確かに衣食住に困ることはなかったけど、屋敷から出ることは許されず、使用人達との会話もほぼなしで、ハルはそんな生活の中、兄弟を神様のように盲信して敬愛していくんだけど、さびしさを感じる心は幸せになれるはずもなくて。
こういうのがわからないのが吸血鬼と人間の違いなんだろうかと考えつつ…。
餌としてしか見てなかったハルに兄弟がそれぞれ違う気持ちを持つようになっていて最後は甘々になるのは良かった。

ハルは人間だからいずれ歳をとってふたりを置いて死んでいくのかなーとか先の事まで考えてしまって、ちょっとしんみりしてしまった…。
ハルも吸血鬼になれば、兄弟ともっとずっと一緒にいられるだろうけども、そうだとしたらハルの役割的には…
うーん、考えだすとキリがないね。
とりあえずは新しい地で3人で幸せに暮らすといいよ(*´∀`)
追記:特典ペーパーで新しい地で3人で幸せそうにしてて良かったー。
ナジがいないのが気になるけど、どうしてるんだろう?

2

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