小説

  • 最不ノ杜のお稲荷様と水神様

最不ノ杜のお稲荷様と水神様

mofunomori no oinarisama to suijinnsama

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作最不ノ杜のお稲荷様と水神様

璽雨,祠に棲む水神(蛇神)
夜古,神社の稲荷神

その他の収録作品

  • 最不和町の秋祭り
  • あとがき

あらすじ

童顔で一見少年のような夜古だが、実はここ最不ノ杜神社の稲荷神。ご利益があると参拝客が引きも切らず、そのうえ働き者で宮司一家からも大層愛されている神様だ。
一方、杜の隅の朽ちかけた祠に棲む美丈夫の水神、璽雨は酒好きで自堕落で人間嫌い。淫蕩だとの噂もちらほら。
でも夜古は、自分につれないそんな格下の神、璽雨が本当は好きで好きでたまらないのだ。
そして、夜古には誰にも言えないある重大な秘密があって……。

作品情報

作品名
最不ノ杜のお稲荷様と水神様
著者
小中大豆 
イラスト
中井アオ 
媒体
小説
出版社
イースト・プレス
レーベル
アズ文庫
シリーズ
最不ノ杜のお稲荷様と水神様
発売日
ISBN
9784781612898
4.1

(47)

(18)

萌々

(18)

(10)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
4
得点
192
評価数
47
平均
4.1 / 5
神率
38.3%

レビュー投稿数4

神様と神様のお話

小中先生の、神様×神様のお話!電子書籍で拝読しました。
タイトルとかわいらしい表紙でラブコメかと思っていたのですが、いやはや、いやはや…!攻めと受けのやりとりにくすりと笑ったり、受けと宮司一家(特に長男)とのやりとりは軽快で笑うところは多々あるのですが、中盤以降、攻めと受けの立場逆転からは涙がぼろぼろこぼれる勢いで泣いてしまいました。
受けの頑張りと、頑張り屋の受けとずっと一緒に暮らしてきた家族とのあたたかなやりとりがこう、胸に響いてですね…!
弱いのですよ、家族ものに…。心にぎゅうっと響きました。
笑いあり、家族愛あり、攻めとのラブあり、戦いあり!と盛りだくさん!あっという間に読み終えました!おもしろかったです!

0

最不ノ杜神社のお守りが欲しい(^-^)

癒しと萌えと、楽しく読ませて頂きました(*^^*)


受け様は、最不ノ杜神社に祀られている稲荷神の夜古。
狐の耳と尻尾があるけれど『こすぷれ』と言って参拝客の萌えを誘い、宮司一家と共に、神社を切り盛りする日々。

その最不ノ杜神社の片隅に祀られているのが、攻め様である水神の璽雨。

夜古に対して仏頂面しか見せない璽雨なんだけど、夜古は璽雨が気になってお供え物を届けたりと、周りをちょろちょろ。
きゃんきゃんとかわいい。

大きな力を持つ宝玉を身のうちに持つ夜古は、力の強い神のはずだけど、この地に住まう人々の為、神社の為、率先して働いていて、愛されていて(*^^*)

それなのに、夜古に冷たい璽雨には、こいつめ~ι(`ロ´)ノムキーってなっちゃう。

なので、璽雨に拒否られてショックを受けた夜古を見て慌てる璽雨とか、夜古に怯えられてショックを受ける璽雨とか。
攻めザマァを楽しめました( ¯▽¯ )


そしてなんと言っても、璽雨を助けるために自分の中の宝玉を璽雨に差し出した夜古ですよ。
夜古を抱きしめる璽雨の姿に萌えまくり╰(*´︶`*)╯♡

神様がらぶらぶな神社のお守り。
さぞご利益がありそうですよね(*´ω`*)


イラストは中井アオ先生。
狐耳としっぽ姿の夜古がキュート。



3

神様×神様

神様同士の、身分差の恋。

受けのお稲荷様は神様らしくなくて、人のためにと一生懸命。健気で可愛いお稲荷様は、人々に可愛がられてる総愛されキャラです。
そんな受けを邪険にするのは攻めの水神様だけ。攻めは、彼を慕ってくるものにはそれなりに丁寧に接するのに、受けには全然優しくない。
でもそれには理由があって……という話。
すれ違い、勘違いからの身分差の恋。そして記憶喪失モノです。

一番の萌え所は、記憶喪失中と記憶を取り戻した後とで、身分差が逆転するところ。受けに敬語使われて傷ついている攻めに大変萌えました!

その他、二人の過去の謎や、攻めが他の神様と戦うバトルなどもあり、小気味良く話が展開していきます。
また、神様は動物とも話が出来るので、雀や猫が喋るのがたまらなく可愛かったです。

加えて、ラストの落とし方が個人的にはとてもよかったな、と。奇抜なラストではないけれど、でもそれがご都合主義エンドにならないよう、キャラ設定その他が配慮されている。いい終わり方だと思いました。
そんなこんなで大変満足したので、次巻を即購入。楽しみです。

4

健気なお稲荷様

作家買いしている小中大豆さん。今回は、同じ神社の神様同士の恋愛のお話になります。

夜古は最不ノ杜神社のお稲荷様です。いつも神社を手伝って、村人のために働き、仲良く暮らしています。そんな夜古が気になるのは、同じ神社の杜の祠に棲む水神の璽雨です。璽雨は、人間嫌いで下半身がだらしないと噂の、夜古よりも格下の神様です。お供え物のおすそ分けに訪ねても、いつも冷たくあしらわれます。でも、なぜか雷の鳴る日には、怖がる夜古を抱きしめてくれるのです。

そして、夜古には、人に言えない秘密がありました。神様になれるのは宝玉を宿したものだけで、夜古の宝玉は他の神様のものを奪ったものだったのです。でも、その時の記憶がなく、自分は皆に慕われる存在ではなく、騙しているのが苦しいと思っています。

ある日、足が悪くて鳥居をくぐれないと言う女性の参拝客が来ます。参拝できない代わりに、夜古にお守りを持ってきてほしいと頼みます。実は、この女は、以前に璽雨と関係があって、夜古の中にある宝玉を狙っていたのです。

明らかになる夜古の宝玉の事実と璽雨の想い。
いつでも一生懸命で健気な夜古にキュンとなります。
下半身がだらしないと言われていた慈雨が、夜古とエッチするのが100年ぶりというのも萌えました。夜古の影響で神様としてやる気を出したのも、良かったです。
神社で働く人たちも、皆いい人で、夜古と一緒にご飯を食べたり、内職をしているのが微笑ましかったです。

実は、恋人に甘かった慈雨。二人が結ばれた後は、ラブラブな様子にニヤニヤしました。秋祭りでのデートでは、浴衣を着て手をつなぐ二人が微笑ましかったです。

可愛いケモミミや狐が出てきて、ちょっと切なくて、甘いお話でした。

14

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP