大切なものは閉じ込めて、誰にも触れられないところに。

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表題作レプリカごっこ

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  • 箱を開けてふたり

あらすじ

美野優太郎は収集癖のある大学院生。
コレクションを飾る部屋を改装しようと、幼なじみで建築事務所で働く村谷希和に設計をお願いすることに。
希和は設計を引き受けるかわりに、優太郎に自分の大学の後輩・寺橋祐と友だちになることを条件としてつきつける。
希和以外の人間に心を許していない優太郎はうろたえるが、当の祐は二つ返事で引き受けてしまって……。

傷つくことから目を逸らし、恋をするのにも臆病になった――。
閉じ込めた心が、泣いていることにも気づかずに……。
臆病者の精一杯の恋のお話。

作品情報

作品名
レプリカごっこ
著者
にかわ柚生 
媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
発売日
ISBN
9784758073790
3.1

(13)

(1)

萌々

(4)

(4)

中立

(4)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
37
評価数
13
平均
3.1 / 5
神率
7.7%

レビュー投稿数1

一歩踏み出す勇気

過去の一度の辛い経験から臆病になった大学院生が、後輩くんの熱情に触れて一歩踏み出した、成長(?)ラブストーリーです。

大学院生の優太郎は、大事なモノや気に入ったモノを収集する癖があって専用の部屋があったりします。その部屋を改修するということで、建築会社で短期バイトをしていた優太郎の親友・希和の後輩・祐が担当することになります。
それには、その部屋に住む優太郎のことを知るべきだと希和に言われ、祐は積極的に優太郎と関わろうとします。
でも、希和以外には心を開こうとしない優太郎。それでも、祐はめげずに優太郎に近付き、距離を測りながら心の中に入っていきます。短期間の付き合いだと思っていたのに、いつの間にか、一緒に過ごすのが当たり前になって。
そうなると、高校の時に彼氏から酷い振られ方をした過去がよみがえって、全てが怖くなった優太郎。自分が傷つかないためにしたことは、祐を避けて自分の心を鍵の掛かる部屋に閉じ込めたのでした。
もちろん祐は許してくれるはずもなくて。一生懸命に自分の想いを伝えて追いかけると宣言した祐が男らしくてキュンとなります。それは優太郎も同じで、祐なら大丈夫じゃないかと思えてくるようになるのです。
そして、祐を受け入れることは、過去の自分と彼氏を許すことになって、やっと過去のトラウマから解放されるのでした。
そんな後輩くんの一途さと積極さにキュンとなるお話でした。おまけに、付き合ってからの初々しい2人が可愛くて、なかなか体の関係に進めない不器用さにも萌えました。

4

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