何度でもリフレイン

nandodemo refrain

何度でもリフレイン
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神39
  • 萌×230
  • 萌12
  • 中立2
  • しゅみじゃない4

260

レビュー数
8
得点
353
評価数
87件
平均
4.1 / 5
神率
44.8%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
新書館
シリーズ
ディアプラス文庫(小説・新書館)
発売日
価格
¥620(税抜)  ¥670(税込)
ISBN
9784403523717

あらすじ

ずっと忘れられずにいた大学時代の恋人・佳史と、仕事先で再会した真下。
十年経ち、彼は大企業の役員となっていた。
別れの前後の記憶が辛すぎて、必要以上の関わりを避けたい真下に対し、
佳史は昔と変わらぬ情熱を向けてくる。
世間知らずで甘えたがりだった佳史も、今やすっかり仕事のできる大人の男。
それを眩しく思うと同時に気後れを感じる真下は「友達でよければ」と
佳史との付き合いを受け入れるけれど……?

表題作何度でもリフレイン

高坂佳史,親族経営会社の役員、28歳
真下裕通,ヨーロッパ雑貨を取り扱う商社社員、28歳

その他の収録作品

  • ステイ・ゴールド

評価・レビューする

レビュー投稿数8

十年後の再会

「好きで、好きで」が面白ったので、こちらも読んでみました。
大学時代、初めて付き合った恋人と十年ぶりに再会した真下。まだ好きという気持ちはあるものの、同じ別れを繰り返すことを恐れ、友達でいようとする。一方の佳史も真下のことを忘れられず、様々なアプローチを続ける。

ストーリーそのものは、好きなのですが、佳史に少し違和感。彼はお坊ちゃん育ちなので、“欲しいものは手に入って当たり前”感がちょっと…。
すみません、完全に私の主観なのですが。
10年の間会わない日々が続き、仕事でたまたま再会できたからアプローチを始めた佳史。それまでの間、会う努力に関してはしなかったのかなぁ。
それと「ミチが困ったときにすぐに助けられない男はダメだ」というなら大学時代、真下が本当に辛かった時期にもう少し踏み込んで欲しかったです。金銭面ではなく精神面で。そして、自暴自棄になって不特定多数の人と関係を持ってしまったという過去に、ちょっと冷めてしまいました。別れた後、何人か恋人がいたというのならともかく不特定多数て…。ちゃんと付き合ったのが15人てことは、一夜だけの相手とか合わせたらその数倍にはなりそうだ続き

2

十年という月日

この作品を読んだのはもう一年近く前の事。
最近、小説はなるべくすぐにレビューしているのですが。
何故かこの作品はレビューし忘れていました。
BLアワードの『BESTあまキュン』にノミネートされているのを見て、どんな話だったかな?とサラッと読み返してみました。
あとがきにもあるのですが、安西リカ先生の萌えツボが同級生とか再会ものなのだそうです。
この話は、そんな先生の萌えツボ満載なお話でした。


※このレビューは、かなりネタバレすると思います。
なので、未読の方は回れ右でお願いいたします。


北欧雑貨を扱う商社社員の真下裕通(ましたひろみち)は、仕事のプレゼンテーションの場で、大学時代恋人だった高坂佳史(たかさかよしふみ)と偶然再会します。
テナント希望のビルのオーナーが高坂、つまり立場上ではかなり上の人。
しかも十年前に嫌な別れ方をしていた為、真下のほうは再会に焦り。
高坂のほうは、純粋に喜びます。
この後、真下の職場の同僚も巻き込んで友人としての関係をはじめるのですが…?


同級生、十年後の偶然の再会、過去と現在の比較。
よくある設定では続きあるのですが、なかなか面白い切り口で楽しいです。
学生時代(恋人時代)で面白いのは、なんといっても二人の生活環境の違いでした。

真下は、母子家庭で団地で育った人。
家事は何でもこなすし、大学の学費は奨学金でアルバイトしながらの学生生活です。
母をひとり地元に残して、ボロアパートで独り暮らしをしています。
高坂は、金持ちボンボンで実家暮らし。
家事どころかお片付けもろくに出来ません。
ただし立ち居振る舞いや食事の仕方が美しかったり、育ちが良いせいか性格がまっすぐだったりします。

こんな二人を繋いでいたのが、同じ趣味の音楽でした。
アルゼンチンタンゴのアコーディオン奏者のファンで、学生時代も再会後も、音楽が二人を近づけてくれます。
ただ、再会後はあくまでも友人。
何度も昔のような雰囲気になるのですが、真下は二つの理由で拒絶します。
一つは、恋に盲目になっている間にないがしろにしていた大事なもの。
もう一つは、大人になって(良い意味で)あまりにも変わってしまった高坂にひけ目を感じてしまうこと。

一つ目は、どうしたって取り戻せない過去なので、二人で背負っていくしかない事なのですが。
二つ目の完璧な男の高坂に関しては、後で楽しい~展開が待っています♪
出来すぎ男の仮面が外された時の高坂、必見です!

このお話の魅力は他にも沢山あって。
楽しいのが、真下の職場の良好すぎるほどの人間関係です。
これは読んでいて、一番羨ましいと思う点でした。
特に職員全員に愛されている社長の小さなエピソードがどれも楽しい♪
それから、真下の家族の話。
これはかなり真面目な部分なので、読んでいて息苦しさを覚えるほどしんどい部分でもありました。
お互いがどんなに好きあっていても、別れなければいけない事はあるのだなぁ…と強く実感するエピソードの数々でした。

切なかったり、楽しかったり、苦しかったり。
様々なエピソードがジンワリ染み入る、魅力的なお話でした。

2

攻の愛し方があまあま

いわゆるワンコ攻め
こういう設定はあまり読まないが、大好きな安西先生の作品なので即購入!
外れがないんだよね。変わらずに丁寧な描写で安定感が抜群です
十年前に愛し合った二人はお互いの初恋の相手で、しかも一目惚れ。
受けの家庭の事情で後味の悪い別れ方になってしまい、十年後仕事で再会する。
十年前は少しヘタレで世話を焼ける恋人がすっかりいい男になっていて、好きなのに言えない受けの苦い気持ちに対して攻めのセリフも行動も超あまあま。逆にちょっと焦れったい。
嫉妬して「俺はいつでもミチを守れる男になるように頑張ってきたんだよ。せっかくイイ線行ってると思ったのに、ミチの前だといきなり十八に戻る」と悔しくて子供っぽい攻めの姿が愛おしい。
自分専属のヘタレ恋人っていう感じがいい

1

しつこさを感じて残念

ちるちるのレビューで、面白い、切ないと見て、是非とも読んでみたいと思っていました。

いざ読んでみると、最初はすらすら読めたのですが、途中から少し食傷気味に。
というのも、同じニュアンスの言葉や表現が、何度も繰り返し書かれているのが気になる。
受けの視点で語られる攻めへの想いや葛藤などの心境は、「もう分かったから!」とこっちが苛々するほど同じことの繰り返し。
まあ同じことを何度も繰り返し悩み、考えるのは、いかにも人間らしいのでしょうが、小説として読んでいると段々飽きてくるもの。
攻めを遠ざけたいのに、拒絶しきれず絆されて、でもやっぱり遠ざけて…という優柔不断な受けの性格も、ちょっと残念。
ウジウジした受けが苦手なこともあり、段々読むのが辛くなってきてしまいました。

しかし、ストーリーは実に秀逸です。
若さ故の無知や、それによるすれ違いと憤り。
「出会うのが早すぎた」という言葉には、とても共感させられました。
誰にでも経験のある感情を、上手く表現してらっしゃり、すごいなぁと感じました。
特に大きな事件があるわけでもなく、淡々した日々の流れを追っているのも、リア続きリティがあって良い。

是非、先生の別の作品も拝見してみたいと思います。

3

別れと10年後の再会愛

安西リカさんは初読みの作家さんです。
評価が高かったこととあらすじにあった『別れて10年後の再会愛』が自分的に萌えツボだったので手に取りました。

10年前の学生時代の出会いから恋していく様子が自然で、日常の中の幸せが伝わってきました。
劇的な事件やハラハラドキドキな展開はありませんが、飽きずに最後まで一気に読ませる作品でした。

高坂が資産家の坊ちゃんな攻めにありがちな傲慢で自信家ではなく、会社経営者一族のご子息で贅沢な暮らしに慣れているのに性格がよくて人懐こい大型犬的なかわいさや一途なところがよかったです。

真下が高坂を愛しているのに憎く思う気持ちがよくわかりました。
環境や大人になりきれていない精神からすれ違っていく過程が痛々しく、愛し合っているのに別れなければならなかった二人の心情が丁寧に描かれていました。

誤解や気持ちの擦れ違いから別れるに至る展開がきちんと描かれきれないと、時を経て再び燃え上がる気持ちにも入り込めなくて再会愛に萌えないのですが、この作品の別れと再会後の気持ちの動きには共感できました。

そして、高坂が出会うのが早すぎたから別れる続きことになったんだといった気持がよくわかりました。
一族や会社の中で求められる姿や立場を理解してそうなるべく努め、いつか再会したときに真下のそばに居られる男である自分でいられるように頑張った努力が報われてよかったねと言ってあげたくなりました。
二人にとって悲しい別れも苦しみ足掻いた10年も無駄ではなかったんだと思いたいです。

二人が昔から好きだったアコーディオンのライブに行ったり一つのイヤホンを片耳ずつ二人で分けて聞いたりしているところでタンゴやアコーディオンの音楽を聴きたくなりました。
カバーイラストをはじめとして 片耳ずつのイヤホンのイラストが何枚かあるのですが、どれもとても幸せそうでほのぼのします。『片耳ずつのイヤホン萌え』という新しい属性を自覚しました。

1

10年ブランク愛♡

安西リカさんの三冊目の本です。
前の2冊が、萌ツボドンピシャだったので、今回も発売前からメッチャ楽しみにしていました。

あらすじは他の方が書いて下さっているので感想だけ
今回も良かったです〜。
特に何か起こるわけではなく、日常において生活する中で起きる出来事を通じて別れる事になったり、偶然10年後に再開して、お互いがぐるぐると考え過ぎてすれ違ってしまったり…
一息に最後まで読みました。

このお話は、すれ違っていても、友達関係でも、心の中では二人がお互いに他人では心は満たされず、お互いの事を想いあっている。
大人になった分だけ、立場や環境にあまりにも違う立ち位置に、前のように恋人同士には戻れない。戻りたいけど戻れない。
よくあるパターンなんですが、萌えるんですよね〜(笑)
友達でいいって言いながら隙あらば、何とか前の関係に戻したい佳史。
必死な感じが、受けのミチ視点からでも可愛いです。

また、後半の攻の佳史視点では、外見では10年経った分、考えや行動がスマートな大人になったと思われた佳史がミチに対しては18のまま
子供で我儘、嫉妬しまくりの可愛い大人が続きこれまたメッチャ萌ました。

ドロドログチャグチャより、やっぱり
サッパリなんだけどツボ満載の一途愛大好きです♡



2

なんでもない設定を読ませる力

ひねりも特になく、直球同級生再会もの。
前作「好きで、好きで」が初読みだった安西さんですが、
こういうなんでもない設定を、
丁寧な描写と文章で読ませるのはなかなかすごい。

大学一年の春に一目惚れのように出会い、
互いにどちらが自分かわらなくなるような特別で濃密な恋をして、
やがて破局、10年経って仕事を通じての再会。
かつて別れた理由は切なくてウルっとくるのだが、
その後はドラマチックな障害やエピソードがあるわけでもなく
多少すれ違いながら、再びまとまるまで。

御曹司で今や企業の重役となり、
すっかり大人のいい男になった(はず)攻めが
実は受けを前にすると甘ったれのわんこだったり、
恋には臆病な受けが、普段は強気の気持ちいい性格だったりも悪くないが
この物語の魅力は回想の折り込み方だろう。

かつての別れの理由がとてもやるせないのだが、
二人とも好きだった音楽のアコーディオンの音色に絡ませながら、
挟み込まれる蘇り振り返る過去の記憶が、切なくキュンとする。

後半の書き下ろしはまとまってからの二人。
攻め視点は普通に面白いのだけれど、続き前半の切なさはなく
当て馬もいい人でさらりと楽しく読んで終了。

同級生ものはツボだし、とても良かったのだけれど
個人的には二作目になると前作のような新鮮な感動はなかった。
(挿絵が前作は木下さん、今作は苦手な小椋さんという点もあるか?)
なんでもない話を、甘く切なく読ませてくれる作家さんだとは思う。



※多分ほとんどの人にはどうでもいい話だけれど、
 受けの名前が……愛称がミチってところが、個人的には読んでいて
 何度も躓いてしまった部分……だって……(笑)

6

同級生もの

安西先生の作品を読むのは3作品目なのですが
安西リカ先生の萌えツボと私の萌えツボはドンピシャで
とにかく、今回も大好きな作品です。

大学の同期、辛い別れと過去、10年ぶりの再会、変わらない想い・・・
なんて素晴らしいシチュエーションなんでしょう。
もう、安西リカワールドにどっぷりはまってしまいました。

佳史とミチは大学の時付き合っていた。
お互い初めての恋で、手探りだった。
本当に愛していた。幸せだった。
佳史の実家は会社経営をしていて家は豪邸の金持ち。
対してミチは団地住まいの母子家庭で決して裕福ではなかった。
母から離れて大学に通い佳史との恋に母親を忘れる日も・・・
そんな時、母親が倒れミチは大学を中退し実家に帰る。
育った環境の違う二人はちょつとしたことからけんかになり
後味の悪い別れかたをしてしまう。
あれから10年、佳史を忘れるのに長い長い時間がかかった・・・
やっと思い出になりそうだった時に運命の再会をしてしまう。

本当は嫌いになんかなれなかったのに
本当は大好きだったのに、お互い彼だけだった・・・
10年の間、いろんな人と続き付き合ってみたけど
誰と付き合っても、忘れられなかった・・・
そんな相手が今目の前に現れて、10年の様々な想いが一気にあふれ出て
零れ落ちる自分の本当の気持ちを見つからないようにかき集めて
誰にも見られないところへ隠そうとするミチ。
素直に真っ直ぐに気持ちをぶつけようとする、佳史。
10年経って、たしかに大人になったけど、
二人になると気持ちは10年前の18歳の頃のまま。
あの頃二人で聴いた音楽を聴くと一気にあの頃に
タイムスリップしそうになる、そんな気持ちがよくわかりました。

同性であるがゆえに、男女のような「結婚」というゴールインはなく
相手がバイであったりもともとノンケだったりすると
相手のゆくゆくの幸せを思い、身を引くという選択がよくありますが
ミチも佳史との間にある何とも言えない距離がもう会わない方が
いいと思わせていたんでしょうね。
時間が少しづつ傷ついた心を癒してくれて
燃えるような恋をしたことも、遠い過去のように思えそうだったのに
大好きだったその人を目の前にすると
あっという間に、10年前の気持ちに引き戻されてしまう
そんな複雑な気持ちがすごくわかる作品です。
また、10年ぶりに気持ちを確かめ合った二人の濃厚な絡みは
10年間のブランクを感じさせないほど濃密で
キスひとつとっても、二人のものすごい愛を感じさせる描写が大好きです。
18歳の頃、どんなに愛し合っていたか・・・
そして、それが嘘じゃなったと感じられることが幸せだと思いました。



同級生もの、大好きです。
次回も素敵な作品、期待しています。

4

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