クズ男に惚れた罰でしょうか――

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作やじるし

好青年に見える大学の同級生(作中に名前記載なし)
人付き合いが下手な大学生(作中に名前記載なし)

同時収録作品ひきずる音

駿一郎,子供の頃の怪我で足をひきずる専門学校生
優守,駿一郎の怪我に責任を感じている幼馴染

同時収録作品歪みはじめ

現代語の教師
出席番号25番の生徒

同時収録作品痴漢されてる彼を偶然発見して、的な展開で

痴漢(モブ複数)
モテるイケてる高校生

同時収録作品れいの男 / 残業の男

突然オフィスに現れた見回りの人?
夜遅くまで残業をしていたリーマン

同時収録作品変愛 間男変 / 変愛 カキオロシ変(描き下ろし)

フリーターの恋人,配達員,警備員
シチュエーションフェチの恋人,ネトラレ客,塾講師

その他の収録作品

  • カバー下:キャラ説明

あらすじ

新歓で慣れない飲み会と酒で圧倒されていたところ
声をかけてくれたのは見るからに好青年の同級生。
「このあとフケねえ?」と誘ってくれたが…。

下衆、屑、変態、ドM、鬼畜、社畜、ラブコメ、切ない系など、
あらゆる“はらだ”節の良いトコロをつめこんだ読み切り作品集。
あの「変愛」の続編&描き下ろしと、歪みシリーズも収録。

作品情報

作品名
やじるし
著者
はらだ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
シトロンコミックス
シリーズ
ネガポジ
発売日
ISBN
9784799724996
4.2

(663)

(410)

萌々

(135)

(55)

中立

(31)

趣味じゃない

(32)

レビュー数
61
得点
2786
評価数
663
平均
4.2 / 5
神率
61.8%

レビュー投稿数61

全体的に腐健全度パワーアップ!

何作か読んだことのあるアンソロ作品も入っていて、一冊のコミックになるのを楽しみに待っていました。

前作「変愛」に入っていた作品の※続編も何作か入っていまして、「変愛」ファンにも嬉しい内容になっています。
(※変愛の続編「変愛 間男変」、教室の歪みの過去(出会い)編「歪みはじめ」)

前作はどエロい中にコミカルさを持った、どちらかと言うと明るいトーンの作品が多めだったと思うのですが、
今作はというと、下衆エロく、精神的に病んでいるキャラクターが多めに収録されていました。

端的に収録作の内容を表すと、
・「やじるし」…攻めが下衆、受けが可哀そう。
・「ひきずる音」…攻めも受けも病んでいる。共依存。
・「歪みはじめ」…攻めが下衆、受けは病み度の入ったM
・「痴漢されている彼を偶然発見して、的な展開」…痴漢、モブに襲われる、ネトラレ、攻めがキ○○イ。何も知らない受けが可哀そう。
・「れいの男」…コミカル・エロ
・「変愛 間男変」…変態シチュ萌えエロ

…とこんな感じで、全体的には不健全度パワーアップ!!!
ちなみに「やじるし」の下衆攻めは下衆にアホが入っている人なので、ちょっと笑えます。攻めは自分が優位なつもりでいるけれど、受けが他の人間と付き合いだしたと聞いて嫉妬心をむき出しにしてキレるとか、お前はもう落ちている!!アータタタタ!でした。
全体的にクセの強さも上がっていて、商業でここまで暴れてくれているのは気持ちいいです。

いや~それにしても修正の酷さもパワーアップしてます。
もう原型すら見えない個所もありましたね。
いくら心の目で見ようと思っても限界がありますから;

正直、「チ○コを白くする」=「健全な本」って図式が意味分らんです。
内容の不健全さは変わってないのに。
こういう内容のものを少々見たからって、男を捕まえて集団痴漢する腐女子が現れるとは思えないっていうかそんな腐女子は100%出ないと思います。仮に変なことをする人が出たとしても、それは本のせいではなく、その人の育成歴、環境・遺伝要因が原因なので、本は関係ないと思います。
誰を、何から、守っているの???
意味不明な価値観の押し付けに耐えてる出版社と読者はもっと怒ってもいいと思います。

と言いつつ商業作品の修正に関してはもうあきらめています(早っ)
できれば白抜き一般版と、修正のゆるい18禁版と出して欲しいですねぇ。特にはらださんのようなエロエロ作品はそういう売り方も有りなんじゃないかと思ったり。
あれです、同人で18禁ばっかり買っている(笑)私は、18禁を買うことに抵抗がないからそう思うのかもしれません。というか同人って、激エロじゃなくて微エロでも18禁になってる作品多いですし、自然に18禁を買ってしまっている…という感じです。

はらださんにはこれからもアグレッシブな活躍を期待しています!

37

「歪んだ愛」がいっぱい

個人的に痛い話とか好きじゃないんです。なのではらださん作品もいつも手に取ろうかどうしようか悩みます。しかもこれは痛い話が多そうだったので読むのをためらっていたのですが、「変愛」の二人が出てるというので読んでみました。

いや~、今回もはらだ節炸裂ですね。痛いし、歪んでる。しかし萌える。どのCPも根底に愛が溢れているからでしょう。その愛情のベクトル(やじるし)が、通常とは異なった方向に向いてるんですね。はらださんならではの感性で読ませてくれました。この方の作品は好みが分かれるんだろうなあ…、といつも思います。万人受けする作品では決してない。しかしこの作風を貫くはらださんには完敗です。

元々読みたかった「変愛」の二人は相変わらずでした。あのCP、大好きです。丸々一冊でコミック出してほしいですw

はらださん作品て不健全図書の指定を受けましたよね。「ストーリー性に乏しい」でしたっけ。どんなお偉いさんが「読んで」判断してんのかな。はらださんにストーリー性がないって…。せめて「エロすぎだから!」にしてほしい。それなら白抜きの修正も仕方がないって思えるんですけど。

まあとにもかくにも、文句なく神評価です。

16

良い意味で背筋がゾクリとしました

元々私自身 共依存 や 依存 モノが好きで、この作品のレビューを見たときに絶対買おう!と決意しました。

どの作品も良作だったのですが、中でも一番 ゾクリ としたのが
「ひきずる音」。
自分が置いていったことで交通事故に遭い、上手く歩くことすら出来なくなった駿一郎(攻)への償いの為に事故以来ずっと尽くし続ける優守(受)。側から見れば確実に優守(受)が依存しているようにしか見えない関係。
情事が終わり眠る優守(受)に「かわいそうに」と声をかけ、普段はひきずっている方の脚を何でもないかのように動かして歩く駿一郎(攻)。
「あの事故はユウマのせいじゃない」と伝えれば優守は自責の念から解かれ自由になれる、これでお互いに依存から脱け出せる…と分かっていながらも『でもぜっっっったいに言ってやらない』と言い放つ駿一郎(攻)。(このコマの表情がこの作品の中で一番好きです!)

傷こそはあるものの、完治している脚をわざとひきずることで優守(受)罪の意識に漬け込み、ずっと自分だけのものにしようとしていた駿一郎(攻)の 「独占できるなら いくらでもひきずってやる」という台詞で本当に背筋がゾクリとしました。この場面で 私が読みたかった「依存」はこれだ、と確信しました。

表題作も、同時収録作もとても読み応えのあるお話でしたが、「ひきずる音」が一番印象深く、読み応えのあるお話でしたので こちらをピックアップしてレビューを書きました。

14

痴漢発見って略せばいいのね

はらだ先生の読み切り集大好きです。
『変愛』でハマった身としてはまた読み切り集を出してくれるのはありがたいの一言です。

中でも電子書籍の頃から好きだった痴漢発見が収録されていてテンションが上がりました。
これ、題名が長くてずっとなんて呼べば良いのか分からず、痴漢 痴漢って連呼してたんです。なので、カバー裏ではらださんが痴漢発見って略しているのを見て、やっとなんて呼べば良いのか分かってすっきりしました。

個人的にイチオシのメシア様の次に好きな話です。良い感じにゲスくてダークでドエロくて、はらださんらしい作品だと思います。
はらだ作品の黒髪ショタは癖のある子ばかりですね。愛しい…逆に金髪のヤンチャっぽい子は掘られまくりな傾向が(笑)

教師の歪みの過去編。ずっと気になってたので読めて良かったです。少しは教師側にも恋愛感情があるのだと思っていましたが、まっったく無いんですね(笑)しかも過去に何人もいたのか??受の子が可哀想です。でもこの作品、すごく好き。

ひきずる音は初めて読みました。めっちゃ病んでてビックリしました。終わり方もダークだし、この話続編欲しいです。少しは報われないかなぁ

やじるしは雑誌で読んだことありましたが、なんで受の子チャラそうなのにこんなに地味なんだろうと思ってましたが、高校デビューだったんですね(笑)
はらだ作品ではよく思うことなのですが、この2人もちゃんと幸せになれるのか不安です。

個人的にお気に入りな読み切りだけ感想書かせてもらいました。今回は雑誌で読んだことある作品が多かったので、あまり熱い感想書けませんでしたが、読んだ当初は凄く滾った記憶があります。特に何度も言ってますが、痴漢発見。これ最高です。是非続編が読みたい!!!

11

色んな意味で「うわぁああ…!」w

はらださん、ノッてますね…素晴らしいです。
「やたもも」も「好きなひとほど」も
1冊まるっとキャラがブレないままお話が進んで
とっても“らしい”〆方ですごく楽しませていただきました!!

しかし、個人的に私ははらださんをあえて
〝短編エロストーリーテラー&ファンタジスタ〟とお呼びしたい…!!
エロストーリーテラーもエロファンタジスタも
言われていたはらださんですが〝短編〟は特に!!!
ここを強調させていただきたいw
短編なのに、物足りなさをまるで感じさせないのです!!
普通、短編だと駆け足感が否めなかったり
もう少し読みたかったなぁ…になるのですが
その「もう少し読みたい」という感想が
面白かったから是非!お願いします!!と言うか。
一話一話の設定やキャラの性格に無理が無く
すっと世界観に入っていける気がします。

そして私が普段好ましいと思えないタイプも
それはもうはらださんにかかれば魅力的に…!!
『やじるし』の攻めなんて、自分勝手で最低だな!なのに
(まぁ下衆BLに収録された作品なので当然ですけども)
最後の最後で!やられるわー…。
『ひきずる音』のシュンも、そこまでしてか!?と
ぞわわっとくるのに、ハンパない執着心で
納得させられてしまうんです。
どのお話も狡猾な攻めがたまらない!!
受けはその罠にずぶずぶ嵌ってしまうんですものね…。

しかし特に私は『れいの男』がとても大好きです!!!
ユーモアとエロのテンポが!!w
おバカさ加減までもいとおしくなるw
残業ドンとかチューハイ噴きだしそうになりましたww
『変愛間男変』も
相変わらずだね君たちは…になりつつ
お似合い過ぎて言葉もない!
もういい加減普通のHじゃない方が好きって認めても良いよね?w
『変愛カキオロシ変』なんて
たったの2ページでこれだけ面白いってなんなんだー!!!
なんの設定でもお互いが好きだからイイんでしょうね…。
最高だ……。

はらださんはタイトルの付け方も秀逸ですね!!
シンプルなのに的確に作品の内容が表わされていて
すごくセンスが素敵だといつも唸ってしまいます!!
ますます今年も素晴らしい作品をどうか!!
わくどきしながらお待ちしております♪

10

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP