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表題作俺と彼の恋のこと

星田,リーマン・元陸上部
差司,不動産会社のリーマン

その他の収録作品

  • Sの帰還
  • 岡野さん
  • 初恋のひと
  • 君恋うる駅
  • あとがき

あらすじ

初恋の相手はあの日駅で出会った人…。駅をキーワードに繰り広げられるラブストーリー集。「往く君 恋ふる駅」と描き下ろしも収録。

作品情報

作品名
俺と彼の恋のこと
著者
梅太郎 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス ルチルコレクション
発売日
ISBN
9784344833548
4

(11)

(5)

萌々

(2)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
45
評価数
11
平均
4 / 5
神率
45.5%

レビュー投稿数1

駅はいろいろな人生がめぐり合う場所

駅をキーワードに繰り広げられる、短編集です。

『燻る春』
営業スマイルが上手くなった差司。そんな差司の美しい思い出は、高校時代の星田と淡い恋心。
その星田が時々駅のホームに立っていて、言葉を交わすのが楽しみでありつつ、変わってしまった自分を知られるのが怖いと思っています。
そんなある日、男とキスしてる場面を星田に見られます。男が好きな汚い自分を知られたと狼狽える差司。
そして、高校時代からずっと星田を忘れられなかったことに気付きます。自分の気持ちに素直になって一歩踏み出した差司が良かったです。

『Sの帰還』
『非常階段』と『だけど、憶えてる』に登場した耀司の兄のお話です。
外科の江島が担当したのは、弟と同じ学校の城ノ崎。自分と似た境遇なのに興味を持って、近づきます。
城ノ崎と会って、駅で誰かを待ってる夢を見たのは、城ノ崎のことだったんだと気付きます。まだ恋が始まったばかりの江島に、もうちょっと仲良くなった二人が読みたかったです。

『岡野さん』
終電を逃した駅で、酔って泣いていた岡野を慰めたことから始まった付き合い。エッチもしてるけど、自分はもう岡野に必要とされてないと思ってる蓮。便利な相手になってても、離れることができない蓮の気持ちが切なかったです。
そして、辛い結果になるのがイヤだと岡野から逃げてしまいます。でも、その後の岡野の行動で、岡野の本心を知ります。
本心を態度に出さない岡野に読んでてモヤモヤしました。

『初恋のひと』
高校受験の時に、受験票をプラットホーム下に落とした赤目。その時に拾ってくれた駅員の八角に一目ぼれしたのでした。その後に手紙を渡したけど、よく分からないと断られて、初恋は終わります。
でも、大学生になった時に、偶然大学の最寄駅で再会したことで、会話を交わすようになります。だんだん仲良くなるけど、誰も好きになったことが無いから、恋がどんなものなのか分からないと言う八角。分からないながらも、赤目の友達に嫉妬したり、ちゃんと恋が育ってます。
いつもは背筋をピンとして仕事もきっちりとしてるのに、自分の気持ちを持て余してる八角が可愛かったです。寂しいからと、赤目のもの(他人から見ればゴミのようなもの)を集めてるのが、おかしくて微笑ましいです。
年下の赤目が男らしくてワンコのように一途なのも、好きです。

『君恋うる駅』
登場したカップルのその後です。同じ駅で、それぞれのカップルの幸せそうな様子に心が温かくなります。

いろいろなカップルが読めて良かったけど、なんだかどれも中途半端な感じがしてもったいない気がしました。ひとつのお話をじっくりと読みたかったです。

8

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