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表題作満員電車で逢いましょう

飯島拓也、大学生(教育学部)、21歳
高野英臣、サラリーマン、27歳

同時収録作品満員電車を降りてから

飯島拓也、大学生(教育学部)、21歳
高野英臣、サラリーマン、27歳

同時収録作品線路は続くよどこまでも

飯島拓也、大学生(教育学部)、21歳
高野英臣、サラリーマン、27歳

あらすじ

高野英臣、27歳独身趣味なし恋人なし。毎朝満員電車に揺られて通勤する、つまらない日常がある日突然変わった。急ブレーキによろけた身体を支えてくれた知らない男の手に今までにない高揚を覚える高野。指先、手の甲、手首へと毎日少しずつ侵食してくる手だけの愛撫にせり上がる熱をこらえきれず、やがて「もっと触って――」そんな欲望に支配されるようになり……?「カラダから始まる恋」ってこんなのもアリ? ハートフル痴漢ラブストーリー!

作品情報

作品名
満員電車で逢いましょう
著者
岡野苑子 
イラスト
逆月酒乱 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA(メディアファクトリー)
レーベル
フルール文庫ブルーライン
発売日
ISBN
9784040673905
3.4

(25)

(3)

萌々

(11)

(6)

中立

(4)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
4
得点
81
評価数
25
平均
3.4 / 5
神率
12%

レビュー投稿数4

痴漢から始まる恋

あらすじを読んでこれは読んでみたいと。痴漢ラブストーリーって!^^;

毎日毎日満員電車で通勤する。その空しさと疲労感。経験あるだけにすごーくわかります。
それなのに社畜ばりに働かなければならない主人公。ただひたすら満員電車に耐え、キツイ仕事に耐え、でも帰宅しても何も楽しみがない。
誰か助けてー!
そんな時に電車の揺れで倒れそうなった自分を助けてくれた誰か。
期待して待ってしまう。
それが男でも痴漢でも?!

ここはもう一歩間違えばいえ、間違えばと言うか犯罪なんですが、本人がいいならいいのか?(^^ゞ
最初は手をつなぐだけ、だんだんエスカレートしてあちこち触られ…

でも顔も見えない男に触られて良かったんですかねーって単純に疑問もw
まっでも顔を合わせてみれば、あちらは大学生のイケメンくん。
良かったね!

と、言うことでバタバタぐるぐるするものの、ふたりは良きCPに。
最初はとんでもコメディかと思いつつ読み始めましたが、後半はなかなかふたりの真剣な気持ちがみえる真面目なお話でとても良かったです。

お互いのために仕事を頑張れるという応援ストーリー。
ワタシも頑張る!って気持ちになりました!

4

年下攻めはやっぱり好きだー

求人採用のコンサルティング企業に勤める高野(27歳)は
大卒で入ってからの五年、ひたすら仕事に時間を費やす毎日。
同期が次々辞めていく中、やりがいを感じつつも
彼女はいないし趣味もなく、休日出勤もザラ。
終電で家に帰ることもしばしばで疲れ果てていました。

ある日、寝不足の上に朝食もとっておらず
いつもの満員電車に揺られた為具合が悪くなってしまいます。
寄りかからせてくれる男性の肩をつい借りて
拒絶されないことに安堵していると急ブレーキがかかり倒れそうに…。
肩を貸してくれた男性が手を引き助けてくれたのです。
次の日からは彼の姿を確認し、
そっと触れてくる手にときめきを覚えてしまう高野ですが
行為はだんだんエスカレートしていって…!?


これが、高野もゲイだという設定だったら
最初からあんまり違和感なく読み進められたと思うんですが
高野、ノンケなんです。
なのに、いくら満員電車内で助けられたからって
翌日からどきどきして待たないのでは……;
男にするっと手を重ねられたら、普通払いのけますよね??
彼の存在で毎朝満員電車に乗るのが苦にならず
むしろ楽しみになってしまって
疲れ切っていた高野にうるおいを与えたなら
それは高野にとっては良い事かもしれませんが…。

でもさ、電車内で触られて寸止めされて
下車した後男子トイレの個室に連れ込まれての続きの時
アレを顔に押し付けられて口淫をせがまれたら
ノンケの男は当然ひるむはずなのに
“しゃぶるのは全然いいんだけど、俺の顎外れねえかなこれ”って!?
ゲイだったらね…わからなくもないけども…。

更に、行為をこばまなかったくせに事後会社に行きたくなくなって
相手の大学生・飯島(21歳)に
「おまえみたいなクソガキのせいで」とか
「全部おまえのせいだ、全部、ぜんぶ」とか八つ当たりしたのも
よろしくなかったなぁ…。

飯島とちゃんと知り合って一緒に酒を飲んだ後、
遠慮する飯島を部屋へ上がらせて
触れて欲しくてたまらなかったくせに
勃ったアレを押し付けられて
“こんな風に発情していることを思い知らされたって
嬉しくもなんともない。”って思う高野にまた違和感が…。
人は矛盾だらけな生き物ではあるとはいえ;;

ただ、飯島視点の『線路は続くよどこまでも』は良かったです!
ゲイと自覚してもノンケばかりに片想いを繰り返してきたとか
高野に対していつも優しくて、彼に甘えて欲しくて
年下だけど寛容な姿に好感を持ちました!!
好きな人と抱き合いたいからってDTだったのも良かったw
ちゃんと付き合いだした二人のお話は甘かったし
飯島が好みのタイプだったのでおまけの萌えで……。
すみません;;

あ、最初の方で、高野は
“乾きやすいしセットしやすいから”と短髪のはずが
イラストはめっちゃ色気のある長めの前髪なので
そういうのも気になっちゃって…細かくてホント申し訳ないです;

6

ちょっと出会いが不自然かも・・・

こういう痴漢されてます、みたいな表紙が好きで、ついつい手に取ってしまうのですが、思っていたような淫猥なお話ではなく少し残念。
(痴漢電車でなく満員電車なんですが・・・)

Web掲載作に書き下ろしを加えた短編集らしく、最初の掲載作一話だけでは短すぎてここで終わり?という感じです。

仕事に対するストレスから日々の生きがいを見失いつつある高野。
満員電車で気分が悪くなったところを支えてくれた男性に再び会いたくて、同じ電車に乗り続け、毎日のそのほんの少しの接触を楽しみに暮らすように。

顔は見えないけど手が触れて、触りあって、そのうち痴漢プレイに近い行為にエスカレートして…
う~ん、なんだか顔もわからない相手と手だけ握りあってそれを何週間も…というのがなんだかリアリティなくてしっくりこなかったです。
高野はゲイでもないし、その相手、すごく歳下かもしれないしすごく歳上かもしれないのに^^;
私は潔癖ではないですが、ちょっと不自然な恋の落ち方だなぁと思ってしまいました。
その後その相手、飯島の存在を知ってもだからそれで相手のどこが好きなの?とやはりすんなり恋愛物として納得いくかというと納得できず・・。

接触していた相手は年下の大学生の飯島。
飯島の方は高野をずっと前から知っていて、単なる偶然でなくちょっと過剰なくらい高野の周りをうろうろしていたというオチがあったの少し納得はできました。
ですが、高野があんなに飯島を探して毎日電車に乗っていたのにいざとなったら彼を拒み、会社に遅刻てそれを「お前のせいだ!」って・・・ちょっとちょっと。矛盾してる気が。

後半は付き合い始めてから、高野が男同士ということを意識してその困難にも少しずつ前向きになる様が描かれています。最後のお話はさらにその後の二人の未来が描かれていて、飯島視点です。
この飯島視点のものはわりと良かったのですが、全体的に内容が薄いさらさらした感じでストーリー性が強いかと言われるとハテナ?て感じでした。
どのへんを切りとって褒めればいいかちょっと難しい。

飯島が高野を「命より大事だ」というのですが、そう言い切るまでの過程が薄く感じられて、そこまで深い恋愛を読まされている気にはならなかったのが残念です。

そしてどうしても気になったのが高野の子供っぽい性格と口の悪さ。あまりにも軽いというか何というか。
「殺すぞ」とか「ふざけんな」とか「一発くれてやろうか」とか、それも周りの道行く人とか車掌さんとかに。
台詞ではなく、高野の一人称のお話なので本文自体がこのノリです。
あまりにも稚拙というか、高校生か!て感じで周りの人に対してこんなこと思って生きてる主人公ってちょっと嫌~でした^^;

恋愛ものとしてはちょっと軽かったかな。自分には合ってませんでした。

1

軽すぎて萌えられなかった。。

設定は好きでした。満員電車でっていうのはエロ的にかなり好み。でもやっぱり、そこからどういう展開にするのかが難しいなあ、と思った次第です。
この作品は、通勤途中の痴漢からあまあまにもっていくのだが、攻めが憧れの受けに痴漢してしまうとか、受けをメロメロにするくらいなのに童貞とか、ちょっと行き過ぎた設定に萌えられませんでした。BLのご都合主義はある程度ならOKですが、さすがにあまりにリアリティがなかった。

受けの一人称で語られますが、コミカル路線なのは好きだしよかった。

0

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