ショートケーキの苺にはさわらないで

shortcake no ichigo niwa sawaranaide

ショートケーキの苺にはさわらないで
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神130
  • 萌×233
  • 萌18
  • 中立7
  • しゅみじゃない12

59

レビュー数
32
得点
843
評価数
200件
平均
4.3 / 5
神率
65%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
心交社
シリーズ
ショコラ文庫(小説・心交社)
発売日
価格
¥690(税抜)  
ISBN
9784778117627

あらすじ

アンドロイドが普及し、人に代わって戦争すらしてくれる時代。大学生の南里輝(なんり てる)は、自分だけを愛してくれるセックス用アンドロイド、通称「裏ドール」を伴侶にすることを夢見ていた。その資金を貯めるため裏方バイトをしていた風俗店に、ある日とびきり美しい裏ドールが売られてくる。悲しげな姿を見かねた南里は、つい貯金をはたいて「彼」を買い取ってしまった。シンと名づけられた彼は、ドールゆえの一途でけなげな愛を南里に注ぐが――。

表題作ショートケーキの苺にはさわらないで

南里輝・自分だけのドールを欲する大学生
シン・美しい容姿を持つ裏ドールであるアンドロイド

その他の収録作品

  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数32

なんだか複雑だけど やっぱ神にしかできない

なんだろうなあ。
涙はたぶん30粒ぐらい、膝におちた。
ティッシュは5枚ぐらい?

すごく考えてしまって。ぐるぐるポイント1.
他のお姉さまが同じようなことをおっしゃっておられてて。
息子がいます。戦争になったら、この子も徴兵されちゃうのか と。
私も逃げるのかなあ。どうするのがよかったんだろう。

とても泣いたんですが、泣いた傍らで、ひどく考え込んでます。
凪良先生は、それも伝えたかったのでしょうか?

アンドロイドに対する愛情は、私も南里と同じ。
丸くても同じ。恥じらう丸いシンちゃんが、大好き。
一緒にいてくれる、温かい存在でいてくれれば、それで十分。

十分なはずなのに、さらに望んで、その上に
「人である以上、先立ってしまう・・・」という懸念を
ぶっとばしてしまって(時間はかかったけれど)
二人して、ようやく手に入れた、長い平和な時間を、なんというのか。
永遠に近いものって怖くないのかな?
でも逃げてもしょうがないし、それだったらやっぱり前に進むべき?
それがぐるぐるポイント2。

わかりやすーい、超ハッピーなお話にはできず
ぐる続きぐる号泣してしまったお話でした。
考えさせられる本№1かも。
凪良先生ったら、読者に挑戦してる?

3

南里とシンの純愛苺系な可愛らしさにハートキャッチされてしまった。

ずっと気になっていたのですが、この度やっと手に入れて読了しました。
評価が高いながら賛否両論ある作品。ですが、個人的には本当に好みの作品でした。恐らくBLではなかったとしても好きになったと思えるくらい、ストーリーがしっかりしていると感じました。何が良かったかというと、

・斬新さはないもののあまり多くは見ない、近未来アンドロイドもの
・序盤のアンドロなシンと人間な南里ふたりの優しい心の交流
・↑からの戦争というリアリティのある障壁
・お互い何度も姿が変わっても気持ちはずっと変わらない健気さ
・とにかく切ない!

といった感じです。
切ないです。とにかく泣かせにかかってきます。ティッシュの用意がなければ読了できませんでした笑
ですが切ないものが苦手な方でもファンタジックな要素があるからでしょうか、そこまで抵抗なく読めると思います。
先述した通り、これはSF、サイエンスファンタジーの小説です。けれど南里の生活感や戦争という題材が妙なリアリティを作っていました。不思議な世界観に引き込まれます。
ファンタジーとリアリティ、そしてシンと南里の可愛らしさが相まった優しいお続き話だったと思います。
地雷の方も確かにいらっしゃりそうですが、とりあえず一度読んでみて損はない話です。

3

多分、最高のハッピーエンド

読み進めるうちにアンハッピーエンドしか思い浮かばなくて、地雷踏んだかとヒヤヒヤしましたが、良い意味で期待を裏切ってくれました。
まさか輝もアンドロイドになるとは…
そうきたかー!と凪良さんの創るストーリーに溜息。

人間とアンドロイドの愛は永遠のハッピーエンドと言えないけど、アンドロイドの二人なら穏やかに過ごせるでしょう。
こういうラストも有りだなぁと思いました。

そして阿部ちんの存在に癒されました。

結局、リョウのお相手はどんな人だったんだろ?

1

心で通じ合う

これまでのマスターにはひどく扱われていたアンドロイドのシンが、大学生の南里に拾われ大事に扱われること・愛されることを知ります。
初めて体験することに喜んだり悲しんだり、素直に反応するシンがとても可愛いかったです。

戦争のためにドールであるシンに徴兵通知が来てショックを受けている南里を励まそうと、本当は怖いのに平然を装うシンは切なかったです。
逮捕を覚悟で逃げる二人もサークルの仲間も愛でした!!
(阿部ちゃんのキャラ最高です)

その後離れ離れになってしまった二人ですが、記憶チップを通して、何度も再会し、そのたびに「ショートケーキの苺」というかすかな記憶で通じあうことができます。
外見ではなく心でのつながりを感じられる素敵な作品でした。

1

理想の結末、多分。

第一印象。うわーん泣ける!切ない!ハッピーエンドで良かった〜!

その裏でなぜか心はモヤモヤ……
いや、もちろん妄想だらけの中二病こじらせオタクが現実の裏ドールを手に入れて、どうしていいやら何の手も出せない。そんなところから始まる物語なので「切ない」は正しいよね。
自分一人のためだけの裏ドールは、自分の妄想を100%叶えてくれるって思い込んでいたけど、現実の裏ドールはオタクの想像をはるかに超え、リアル人間と同じ。
南里は恋を知り、愛着を知り、遂に肉の快楽を知り。
そして戦争が全てを引き裂いていく。
全てを失った後、まだ20歳の南里。絶望ですよね。
さて、後半。
シンの記憶データが手に入り、以前のシンとは似ても似つかぬ「丸」型ロボットにインストール。そこで発せられる『……ショートケーキの、苺には、さわらない』
ここからの南里は、よく言えば純愛。うがって見れば妄執。
現実の「ペットロス対策に犬のクローンを製作計画」というニュースがあったのを思い出しました。
本作の結末はこれ以上ないほどのハッピーエンド、だとは思う。美しいシンと優しい南里。二人は時間にとらわれずにいつ続きまでもいつまでも一緒…
でも、あとがきでも触れられていましたが、永遠の命は永遠の幸せとイコールではないのですよね、多分。限りある命の人間にはその結末は何も見えないけれど。

4

間違いなく純愛です

主人公南里は、セックス用アンドロイド、通称裏ドールをいつか手にいれて愛ある幸せな生活をしたいと、せっせとバイトしながら、大学のドール研究会に属しています。
バイト先で売られてきたドールを250万円即金で購入してしまいます。
本当は、クールで美しすぎる彼よりは可愛い系が好きだったのですが
ちゃんと恋愛して、結ばれたいと努力します。
ドールをシンと名付けて、
はじめて会った記念にイチゴのショートケーキを買ってきて
食べさせようとしますが、きれいな苺をシンが落としたので
ショートケーキの苺にはさわらないって。
注意します。

そのキーワードはその後、繰り返し繰り返し、出てきてそのたびに泣きそうになりました。
もはや、純愛って、同姓をこえて異種にたどり着くのかな…
そして、理不尽な戦争が二人を引き離す。
障害はとても高いです。

アンドロイドとの恋って
昔読んだタニスリーの銀色の恋人を思い出しました。
とてもよかったです。

1

こんなに愛せるってうらやましい

題名の言葉だけで泣けます。
そのぐらいはまっちゃいました。

1

アンドロイドとの純愛物語

CDになったらいいなと思っていた作品です。
聴く前に再読したのでレビューします。

現代から30年ほど後の近未来のお話。
アンドロイドが家庭用の高価な家電品となった時代、報道される遠くの国の争いだと思っていた戦争が平和を謳歌していた若者に襲いかかった。
それでも、身内や知人が血を流すこともなくましてや自分が武器を手に戦うことなどありえないと信じていた。
そんな時代の純愛物語です。

中学生の時に初めて目にした裏ドールに夢中になりいつか自分だけのドールを手に入れたいとバイトに励む南里。
家電品と違って美しく感情を持つセックスアンドロイド。
ゲイの南里が思い描く将来設計は、資金を貯め独立後自分に従順な愛すべきドールを購入しラブラブな家庭を築くこと。
人間の男ではなくアンドロイドを伴侶とし生きていくというオタクちっくな男の子がどんなドタバタの末かわいい系のドールを手に入れるのかと呑気に構えていたら、結構重く切ない話でした。

戦争の激化とともに戦闘用アンドロイド不足から家庭用のものを徴収することになった時、南里はシンとともに逃げ出します。
ただ事でないと慌てる両親続き。母親の嘆きが電話で鰹のたたきを食べさせようと呼び止める場面が切なかった。

また、逃避行に協力した大学のドールサークル仲間との楽しげなひと時が、みんなそれがいつまでも続かないこともいつか自分たち自身も徴兵されるかもしれないことも予感し、仲間たちとの刹那的な時間が楽しそうであればあるほどその心の内を想像すると悲しみに胸を突かれました。

やがて追い詰められたふたりは、南里が体調を崩したときシンは南里を病院に連れて行き自ら出頭したことで終わります。
いつか誰も知らないところに行って二人で暮らしたいというささやかな望みも絶たれて引き裂かれるふたりに涙しました。

シンを製作した天才マイスター村上の製作秘話がまた切ないのです。
シンの完成度からしたらシンのモデルへの想いが性愛を含むものだと思われるので彼らの物語にも興味を持ちました。けれど、悲しい結末となる話なので読み辛いとは思いますが。

シンを失った南里のその後、人間とアンドロイドの恋物語の行く末として命の長さの違い、戦争の行方など最後までハラハラさせられました。
え、そうなっちゃうの?という結末が用意され私としてはこれ以上にないハッピーエンドだったと思いました。

5

平和って大事だよな。

あとがきで凪良さんも書かれてたように、永遠の命=永遠の幸せではないのですが、南里とシンは幸せなのだとおもいます。
アンドロイドものはあまり好みではないし、ましてセックスドールなんて凪良さんの作品でなかったら手を出さなかったと思います。
ですが、やっぱり凪良さんの表現は素晴らしいですね。
血の通わないはずのシンが、まるで産まれたての子供の様に可愛いんですよ。南里が見せてくれるもの全てに興味を示し(南里の秘蔵のAVにまで)、人の温かさを覚えていくシン。
しかも、好きな食べ物が卵とショートケーキとか!!
幸せに暮らす二人は、戦争という悪魔に引き裂かれてしまいます。戦闘用ドールではないはずのシンにもある日、召集(徴収?)令状が届いてしまいます。
仲間の助けを借り、逃亡を図る二人ですがやがて終わりをむかえます。

結末は、ご自分の目で確かめて頂きたいのであらすじはここまでにしておきます。
もしかしたら、見る人によってはハッピーエンドとは言えないかもしれませんが、私としては最良の結末だと思います。
そして…阿部ちんの行動がイケメンすぎる。

999や火の鳥なんかが好きな人は続きぜひ!

2

タイトルの意味を知った時切なさを感じます。

これほんとヤバいです
今まで数々のBL小説を読んでしましたし凪良さんの作品も多々読んでいましたがダントツ1番です

快楽専用のアンドロイドなんて…と最初は思いましたが全くそんな要素はなく南里君の思いやりとシンちゃんの純粋さに前半はキュンキュンしっぱなしでした

そしてちらちらと見せている戦争の風景
背景までしっかり表現するのが素晴らしいと思いました。BL小説を読んでるというより1本の映画を見ているような感覚です
ドールの悪徳商法や徴兵化。人形とはいえとても感情のある生き物に対しての扱いとは思えません。あまりにも酷すぎて頭を抱えます。

後半はただただ泣きっぱなしでしたね~
凪良作品を知る方はきっと油断せず構えてたでしょう。ページがある分どんな事が投下されるかわかりませんもんね(笑)

草間さんの南里をシンがおんぶしている挿絵はその時の切なさをよく表現していてぼろぼろと流れる涙腺に拍車をかけましたしショートケーキの下りは2回も涙腺崩壊しました
これでもかってぐらい泣かされます

その分を補うように幸せなENDだったと私は思います
たとえ容姿が変わったとして続きも気持ちは変わらずっとそこにある。
この子達は本当に偉いです。まさしく純愛。
いつまでも幸せにねという願い。暖かい気持ちがぎっしり伝わってくるそんな作品です。

8

映画を観たような気持ちです。

南里の人生を追っていく展開のせいでしょうか。小説ではあまり経験したことのない読後感でした。

現在にすごく近い未来。町並みも人の生活も、容易に想像できる世界感。そこに存在するアンドロイド。違和感無く入っていくことが出来ました。
読みながら思ったのは、食べて眠って痛覚も個性も感情もあって涙を零すアンドロイドは人間と何が違うのか、ということです。プログラミングされた反応だったとしても、そこに感情があれば魂も存在するのでは・・・等と小難しい哲学的な思考が多々過ぎりました。
宅間が「せめて生身の人間に殺されますようにって」という言葉。宅間の考えは理解できるし、彼の体験を思えば納得も出来ます。人のカタチをして感情があってもアンドロイドは生きてはいないのか・・すごく考えさせられました。
宅間の言葉は重かった。。。戦争の最前線に配備されるアンドロイドが人型の理由がとても恐ろしい。そんな未来が現実に来ないことを祈るばかりです。
平和な日常の描写と忍び寄る戦争の気配が、私にはとてもリアルに感じられました。せつなさ以上に、その恐ろしさが残ってしまった為、この評価にさせていただきます。
暗い印続き象ばかり書いてしまいましたが、サークルの皆とのやりとりは楽しいですし、純粋なシンは愛しいし、阿部ちんが(性格)男前!何より丸型のシンが可愛いくて、ほんわかします!!
アンドロイドものが苦手でなければ、読んでいただきたいと思います。

2

永遠の愛とは?

泣けると聞いて読みました。凪良ゆうさん好きな作家さんです。
号泣とまではいきませんでしたが私は泣けました。
ただ予備知識を入れずに読み始めたのでアンドロイド設定だと言うことを知らずに読みました。
残念ながら、個人的にアンドロイド萌えがないので、いくら知能や感情があるアンドロイドでも人間ではなかったので、感情移入しにくかったです。

でもシンが丸いアンドロイドになった時に発した「ショートケーキの苺にはさわらない」の言葉に思わず涙が出ました。

「マスターとずっと一緒にいたい」というシンの願いが、マスターとシンがどちらもアンドロイドになることで叶えられるところは、アンドロイドならではのラストだなと感じました。
好きな人と生きてきた記憶があるなら、お互いに永遠に一緒にいたいと思うその気持ちは”機械”ではなく”人間”なのかもしれないですね。

2

幸せなんですが、少々もやもや。

この表紙でこのタイトル、アンドロイドの話。
何となくほのぼのコメディー系かなと思って、積んでました。
読んでみたら、また切ない系だった!(笑)
ちょっと厚めでしたが、一気に読んでしまいました。

私は昔から人形が大好きな人形者なのですが、それだけに色々辛かったです。
この時代に自分がいて男だったらこのサークルに入りたいなと思いましたが、裏ドール専門かあ。裏にはいかないなあ。主人公同じく、好きになりすぎて手が出せないです(笑)
このどんどん悲惨になっていく展開で、いつものようにハッピーエンドにたどり着くのかしら?と思ったら、一応ハッピーエンドでしたね、おそらく。
本当にハッピーなのかは、正直なところ分かりません。
将来年老いた主人公が死んでドールだけが残されるという悲劇は免れましたが、これでハッピーエンドでいいのかなあという気持ちでもやもやします。
お互い、もうあの時の自分ではないのですよね。
それでも脳さえ同じならばいいのかなあ、うーん。
リョウさんもちょっと都合良すぎると思いましたが、まあ、人生どんな偶然があるかわかりませんし(笑)

メタボの阿部ちんが、続き最後までやたら格好よかったです。
シンと出会えたのもですが、お友達にも恵まれて主人公は幸せですよね。

実は最初のシンではなくて、二度目のまん丸なシンのあれこれで泣いてしまいました。こういうのに弱いです。
世間の反応や徴兵関連は、人形者には色々しんどい話かもしれません。動かなくても大好きなのに、動いて感情があったら人間と同じですよ、もう!(号泣)

あとどうでもいい事ですが、こんな未来なのにピンサロのバイトが1200円で高給バイトってどうなんだろうと少し思ってみたり(笑)

4

幸せって何だろう

評価の高い中、申し訳ないですが私には合いませんでした。
まず、アンドロイドという設定がダメなのかもしれません。苦笑
南里がドール仲間と楽しそうに話しをしていたり、裏ドールをうっぱらおうとしていたおじさんからドールを買い取ってシンとの生活を始めたり、そこまでは面白かったんですけど・・・話がどんどん壮大になっていって・・・戦争?
ドール仲間が協力してくれて南里とドールを必死に匿っているところは読んでいてほっとしましたけど、そのあとの展開が辛すぎてあまりはまりこむことができませんでした。でもあの逃避行の最中に出会った少年が伏線として、まさか最後にああいう形で出てくるとは思いませんでした。出会いって不思議。ただどうしても最後にかけての展開が・・・結局シンも南里も、私にとっては全然幸せに見えなかったのが合わなかった原因かなと思います。二人の世界、永遠に続きすぎる幸せのように見えてそれがまた辛かった。本にも書いてはありましたけど。
あ、でも、ショートケーキの苺にはさわらないで、というタイトルが生きたときにはちょっと泣きました。
お話の展開は面白いので、読後どう感じるかで読む人を選ぶ作品か続きなあと思います。

4

数ある障害を乗り越えて

期待以上によかったです。
読んだ後、とても幸せな気持ちになりました。

人間とアンドロイドとの恋愛ということで、普通の恋愛以上のハードルの高さです。
人間の南里は、向けられる愛情が心からのものなのか、単なるプログラムなのか分からず悩みますし、
アンドロイドのシンは、自分の本来の機能を使わずに、ただただ大事にされるということに不安を感じたりします。
そんなこんなでお互いに苦悩しながらも、分かり合おうという努力を惜しまず、想い合う姿に感動しました。

完全に恋人同士になった後も、人間とアンドロイドという違いのせいで、
終盤まで辛い展開が続きますが、お互いの愛情だけは揺るがないので、
号泣しながらも安心して読めました。

ラストは少しびっくりしましたが、どんな形であっても、ふたりが幸せそうだったのでよかったです。

3

感情をシンクロさせていく

あらすじにある『セックス用アンドロイド』という言葉に抵抗がある方もいらっしゃるかもしれません。私もそうでした。
しかし、南里とシンの関係はピュアとしか言いようがなく、想いが通じ合うまでの紆余曲折には読み手からもエールを送りたくなるほどです。
時代設定が近未来のありそうでなさそうなファンタジーということもあり、読み進めるにつれてつらい現実に巻き込まれていく二人には、もう涙しか出てきません。初読から2週間は涙を誘うシーン(何か所もあるから本当にすごい)を読み返してはただただ涙を流しておりました。
設定に地雷のない方にはぜひ読んでいただきたい作品です。

アンドロイドの受け・シンが、攻めの南里から子供が成長していくのと同じペースで人間の感情を学んでいく姿がいじらしく可愛いです。
アンドロイドとして誕生してきた訳ですから、初めは組み込まれたシステム通りにマスターである南里と接していきます。しかし、以前過ごしていた環境が悪かったシンの、殻に閉じこもったような行動と感情に南里は困惑します。どうにかしてシンをのびのびと、明るい世界に触れて喜ぶことのできる姿へ変えてあげたい。マスターとして続きではなく、まずは人として、シンに知ってほしいあたたかな感情を出し惜しみすることなく南里は伝えていきました。
そして、シンの心は少しずつ南里から与えられる優しさにほぐされていき、二人は愛を育むことになります。

アンドロイドである自分から未知の感情が生まれてきては「?」と疑問符を浮かべるシンは幼くもあり、その不憫さにどうしようもなく立ち止まりたくなります。南里がシンに執着したのも、その手を差し伸べたくなるような儚さがあったからだと思います。
南里が優しく接した分だけシンもあたたかな感情を抱いていく。お互いの寂しさを埋め合わせるように近く、より深くなっていった二人の心のシンクロに感動しました。また、お互いがお互いに一途であるが故に、いつ手にとっても胸を締め付けるような切なさと甘さを感じられるのは、まさに凪良ゆうマジック。魔法のような一冊でした。

3

限りなくピュア

この不思議なタイトルの意味が分かった瞬間!!
「ふぅ」ってなりました☆
でも結末が…賛否両論になってる理由がわかりました。
私としては、若干‘否’寄りの‘賛’です。

とにかく、シンが愛しい☆
見た目が非常に美しく誰が見ても魅力的なシンですが、中身がこの上もなく可愛いのです!
ピュアで健気で可愛らしい…むしろ丸になったシンの方が萌えたくらい(笑)
シンは存在自体が可愛いんです☆
前半の南里との甘々展開は、萌え補給のために何回も読み返してしまいます♪

中盤の戦争の下りは辛くてしんどいですけどね…。
こういう展開になるとは思ってもいなかったので、こんな引き裂かれ方は勘弁って思いました。
どんな形でも良いから再会を果たしてほしいと心から願いましたよ。

再会後の2人もまさにピュアで…☆
丸になった恋人と13年とか、南里は残念な人以外の何ものでもない(笑)
もう2度と離れてほしくないと願った2人ですが、結末にはちょっとすっきりしないところもありました。

基本的にハッピーエンドが好きなので、この結末もハッピーエンドなんでしょうけど、永遠の命っていうのは幸続きせなんでしょうか…。
そこが引っかかって評価も神にはできませんでした。
でも2人が離れ離れにならなかったことには満足してます!
やっぱりハッピーエンドですね☆

ま、とにかくタイトルが秀逸です!
凪良さんのセンスにまさに脱帽です☆


2

次の日が休みの時に読めばよかった…(^^;)

他の方のレビューを先に読んでたのでなんとなく積読にしてました。
それを休みの日の夜に読んだのですがヤバイです。
今日仕事なのにマブタが腫れてるし!!!
皆さんが言われてる号泣の意味を身をもって体験しました(笑)

内容は他の方がたくさん書かれてるので私の感情部分だけを。
最後まで読んで結末に納得した人、
そうでない人がいるのがよく分りました。
が、私はやっぱりこの結末で満足した方になります。
確かに人として1度は死んでしまった訳ですが
あそこでシンを残したまま結末をむかえていたらと思うと
今回の号泣だけでは収まらない
何かモヤモヤしたものが物が自分の中に残ってしまうかなぁと。

特にこういう近未来的なものは
今の現実と重ねる部分もあり考えさせられるところもあるのですが
ご都合主義になったとしても
最後はハッピーエンドで納まってくれる方が私は好きです。

それにしてもこのタイトルがそういう役目を果たしてるとは!!!
2人にとっては絶対になくてはならないものですね。

3

愛しくて、切ない

BL小説は山ほど読んだつもりでしたけど、これほど泣いた記憶がなかったような気がします。
人間とロボットの恋愛をテーマとしている作品ですが、
受キャラのシンは某有名BLゲームのあるキャラクターを彷彿とさせるようなかわいい癒し系キャラクターであり、攻めを一途に想う健気な姿はとてつもなく愛しい!
そして攻めの南里もシンを喜ばせるために毎日深夜までアルバイトして、給料日にシンを街に連れ出しておしゃれな服を買ってやったり、おいしい料理を奢ってやったり、優しくて正義感の強いカッコイイ男でした!
これ以上理想的なカップルは見たことありません!というリョウの二人に対する気持ちに思わず頷いてしまいそうです。
ストーリーに関しては、冒頭までは本当にあまあまで、読んでてこっちも幸せな気持ちがいっぱいでしたが、途中から戦争の話になっててページをめくればめくるほど辛くなります。
そして最後に幾たびの苦難を乗り越えてようやく再会できた二人を見てホッとしました。作者が後記で述べたとおり、「永遠の命」を手に入れた南里とシンですが、だからといって何もかもうまくいくとは限らない。
もしかしたら二人の未来に何続きか大変なことを待っているかもしれないが、最後のシーンで描かれたような平和な毎日を一緒に過ごせることは何よりの幸せだと思います。

これを読み終わったらショートケーキが食べたくなります。

3

後半号泣必至

冒頭の軽さからだんだんと不穏な雰囲気に。
途中しんどくで読むのやめたくなってきました。年をとったものです。
木原さんのあんなすごいのバンバカ読めてた私はもういない。
アンドロイドのお話だけど、これもまた一種の記憶喪失ものかな。
「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」や999を思い出して、読後また一層切ない気持ちに。
途中ちょっとだけ登場した男の子はカラーイラストにもなってたし、伏線だなと思ってたけど、そう来たか!
タイトルの見せ場が後半用意されてて、いや~参りました。
これからイチゴショート見るたびに、草間さんのシンを思い出しそうです。

6

まさかの!

最近凪良ゆうさんの小説にはまり1日一冊ペースで読み漁っています。
こちらは何の前知識もなく手に取りましたが、思っていたよりもずっしりと重たい話でした。命について考えさせられる話だとは思わなかった。
オタクとアンドロイドのコメディタッチの軽い恋愛を想像してただけにボディにきました。ボッコボコです。
読み終わった後は納得と言えば納得なのですが、読後感が良いかと聞かれれば、そうでも無いです。
スッキリできないのは、やっぱり内容がヘビーだから?
こんな時代本当に来たら怖すぎる。でも絶対に来ないとは言えない。てか、来そうな気がする。ぐるぐる考えてたら萌えどころか恐怖です。

でもそんな中、本人たちの恋愛はとてもピュアで可愛いです。素直で一途でとびっきり可愛いシンには鼻の下びろーんでした。阿倍ちゃん状態です。

どんな時代が来ようとも愛するピュアな気持ちは無くしたくないものだと、もやもやする胸の内でひそかに思った一冊でした。

7

確かに泣けますね。

アンドロイドと人間、必ず訪れる別れ…。 ですがその理由が老衰とかではなく、辛くて悲しくて、まさか、まさかと落としまくられましたが、その分最後の2人に救われました。 途中丸のシンになった時、これはこれで2人の間ではありだよね!と思いましたが、やはり体があってお互いを抱きしめあえるならそれに越したことはありません。 それに南里の方も、あそこで本当に全てが終わってしまっていたらと思うと、私はやはりこの最後の終わり方で大満足しました。

2

カワイイ、かわいいんだけども

最後が惜しいなー(ノ I `。) ウゥ・・・

すごく可愛いんだよ。
このアンドロイドすごく可愛いんだよ。
なんて可愛いんだよ。
なんて可愛いんだよ。
何回もつぶやきながら読ませていただきました。
これまで過去酷い主人に扱われ、あまつさえ風俗に売られそうになっていたアンドロイド。
自分だけの清純なアンドロイドを求めていた攻だったのだけれど
あまりに可愛そうで全財産はたいて買ってしまう。
好みとはまるで違う見た目なのに反して、中身がホントウにすごく可愛くて。
すれ違ったり、間違ったりしながらお互いの距離は急速に縮まっていく。
二人だけの幸せな時間。ささやかな幸せでいい。
そんな最中に起こる戦争、そして別れと~な流れ。
控えめだけれど一途に攻が好きで好きでの気持ちが伝わってキュン。
ホントウにカワイイ。
小さなロボットに姿を変えてからも、二人で何年も生活をともにし
慈しみ。愛し。すごく胸が熱くなりました。
可愛いんだよ!とにかく!

失ったからだを取り戻すとき。
ホントウの再会と~からな後半。
正直どうなるかの期待は高かっただけに
最後はな~続きたしかにな~それも幸せっちゃしあわせだけどな~
個人的にはあまりしっくりしなかったラストだったかなと思います。
ん~説明できないのですが、あれはちょっとな。
残念。

10

何があっても、それだけは……!

ランキングの高さに惹かれ、購入を決めました。

初めての凪良ゆうさんの作品です。

高い評価の作品に、高い評価の作家さん。
ドキドキしながらページをめくりました。

しかし…
読後の後味は、最悪でした……。

何があっても、それだけは書いて欲しくはなかったストーリーが
そこにあったためです。

ここから少し「萌え」と関係ない話をします。
ホントすみません。

-------------------

「すぐ先にある日本の戦争」だけは書いてほしくなかったんです…。

このストーリーは、「アンドロイド」がいるという以外、
ほぼ今の日本と同じです。

大学生の主人公、オタクのサークル、ピンクサロン、時給の良い朝バイト、
仕送りで住む1DK、駅、スーパー、コンビニ、公園……

それらが今の日本を彷彿とさせてたまりません。
それなのに、そこに「戦争」なんて…。
しかも映画などの現実離れした戦争でなく、
ほんのすぐそこに待ち受けていそうなリアリティにあふれた戦争…。
見たくなかったんです。辛すぎて。
こんなことが起きるかもしれないという続き想像をかきたてられ、
いてもたってもいられないほどになりました…。

怖かったんです……

ストーリーの途中で、主人公の南里(攻め)が
裏ドールのシン(受け)とともに帰郷し、
宅間という戦地の最前線で戦う人物と出会い、話をするシーンがあります。
この場面は、戦地のことについて語るシーンです。
物語全体からしたら恋愛要素もなく、さほど重要シーンにも
数えられないかもしれないシーンかもしれませんが、
私からしたら、恐ろしくてたまらないシーンでした。

詳細に語られる戦地の最前線のこと。
「割れたスイカのように真っ赤になって倒れた」という人間の戦友。
恐れ慄き、震撼しました。


シンにやって来た徴兵(徴収)命令。
それを逃れるための南里とシンの二人での逃避行…。
四方八方から迫り来る手…。敵、敵、敵…。
胸が苦しくなりました。

二人の逃避行は苦しく、読んでいる私も恐ろしくて恐ろしくて、
敵に囲まれているようで萎縮しました。
もし、第二次大戦で赤紙での徴収命令を逃れようなんて
大層なことを考えようものなら、このような身震いするような目に
あっていたのかと思うとそれを想像するだけで怖くなりました。

本当に怖かったです……

-------------------

話は戻って、ふたりの恋愛の話。
(ほっとしたみなさま、ここまで怖い話ですみませんでした)

あまりに美しい裏ドール・シン(受け)を身請けした
普通の大学生南里(攻め)。
南里の貧素な自宅にやってきた美しいシンが、
身悶えするぐらい可愛いです!まるで無垢な赤ちゃんのようです!
ふわふわで暖かいものが好きとか、本当に可愛い。
怜悧な美貌と反して愛くるしいです。
南里と一緒になって、鼻の下がびろーんと地面まで
伸びてしまいそうです(笑)

そして、タイトルにもなっている「ショートケーキの苺」の話。
シンが自分に言い聞かせるように発した言葉。
「ショートケーキの苺にはさわらない」
この言葉が、これからの物語を何度も天地をひっくり返すことになろうとは
この時は何も分かりませんでした。

ふたりの初めてキス。街中で皆が見てる中、涙を溢れさせながら…。
良いシーンでした。
シンが本当に南里のことを好きになったんだなぁと感じた瞬間でした。

そして、ふたりがひとつになるシーン。
シンは裏ドールなのでセクソイドということになるのでしょうが、
実はここはあまり萌えなかったです。敢えて萌えたというなら、
南里の童貞の初々しさに…でしょうか。
挿入してすぐ出しちゃう…とかホント初々しいし、
若いからしょうがないよね!とか思いました(笑)

戦争終了後、シンの記憶チップをKISMOという球形ロボットに
装着する南里。
そして、3日後、丸い球形ロボットがいう言葉。
「……ショートケーキの、苺には、さわらない」
ああ、この言葉を聞いてどれほど嬉しかったことか…!
シンがいた。あれほど願い焦がれていたシンがそこにいた…!

そしてストーリーのラスト。
ここだけは、納得できませんでした。
というか、反対…とでもいったらいいのでしょうか。

あとがきにも凪良ゆうさんは書かれていましたが、
銀河鉄道999を観たことがある、と。
わたしも銀河鉄道999は有名なので知っています。というか大好きです。
あの物語の主人公は、永遠の命を手に入れることを拒絶し、
限りある命の人間でいることを迷いなく選択するのです。
「命とは、限りあるからこそ輝くのだ」と。
これは、私の大好きな言葉です。

最初からドールとして生を受けたシンは、
あるがままの姿で、永遠の命のでいいと思うのです。
しかし、南里がドールになり、シンと同じく不老不死になるというのは、
やっぱり納得がいきません。

「南里とシンは、不老不死になり、共に一緒になり、
 永遠の愛を手に入れました」
というのは、ある意味、物語として究極の愛の理想なのかもしれません。
しかし南里は人間であったのだから、
やはり限りある人生を生きて欲しかったです。

いつか来る、天命としての別れ。
もしくは今回のように事故などでの突然の死による別れ。
今は、いっときの幸せでいい。
いつかくる別れを予兆させてもいい。
ふたりには不老不死になって欲しくはなかったです。

-------------------

「萌え」というものからかけ離れたレビューになってしまいましたが、
「戦争」や「命」、「不老不死」について、いろいろと
考えさせられた物語でした。

悲しく、切ない物語でしたが、
「萌え」ではないな…と思いましたので、「中立」とします。


心に深く残る本でした。
ありがとうございました。

8

過ぎたるは及ばざるがごとし

個人的にはあたりはずれがある凪良作品。
どうも、現実離れしたトンでも設定がイマイチらしいと気がついたので
この作品にも手を出さずにいたのだが、
あまりの高評価につい我慢できずに読んでみた。

泣いた……
タイトルの使い方はあざとい程に上手いし、
純愛と言える互いの想いは本当に胸をうつ。
良かったか?と問われれば、良かった!と答えざるをえないのだが、
でもやはり高評価をつけられない思いがある。
一言で言えば、欲張りすぎだと思うのだ。


セクソロイドであるドールの設定の無理さ加減や、
(クローン技術ならともかく、こんな機械……?)
SFとしてどうなのだろう?というところは
それでも百歩譲って傍に置こう。
(詩のようなファンタジーならば、それならそれでいいのだが……
山中ヒコさんの『500年の営み』とか……)

でも一方で半端なリアリティが盛り込まれ、
ノスタルジックなネタや生活感が盛り込まれ、
さらには領土問題や憲法改正などの筆者の主義信条や
社会批判と思われるものが盛り込まれ、
家族の想いやら、友情やら……
全体としてイメージが統合され続きないつぎはぎな感じが否めない。

後半のご都合主義な展開も、蛇足に感じた。
丸型KISMOのシン(ハロみたいなw)と静かに暮らす南里というところが
個人的にはかなり好きでジーンとしていたので
そのあとのこれでもか!というサービス過剰の展開と
こういうハッピーエンドはどうなんだろう……?

阿部ちん風に一言いうと、
ああもう、俺氏感動である、が
やりすぎは残念だったである。

凪良さん&草間さんという期待値の高さもあって、評価は中立。

14

ひたすら凄い話です

今回の題材が凄すぎて感服しました。

近未来の日本のお話しでアンドロイドと人とのお話。
甘く仕上げて頂いているのかと思いましたが、ちょっぴり戦争の事が絡んできていたりで仄暗くもありました。
中盤からはずっと泣き通しで読み終わりもスッキリしていません。
ただ、これはこの終わり方でよかったんだ…って感じです。
純愛とヒトコトで纏めてしまうことはとても難儀な物語だとも思いました。
ショートケーキの苺には触らないで
正直タイトルがここまで内容に絡まって来るとは思いませんでした。
時に甘く、時に朗らかに、時に切なくそんな重要な呪文になってくるとは…
涙腺が弱い方は、心して読まれることをオススメします。
あと、評価を神としてますが寧ろときめきレベルとか越して心臓が痛くて色々ヤバいです。

6

まさに純愛

凪良さんに草間さんの挿絵。読む前から期待度MAXでした。凪良さんは「どうやってストーリー展開してくのだろう」と思う題材を上手に扱う作家さまだなあといつも感心します。

内容はすでに書いてくださっているので感想を。

性交用に改良されたアンドロイド(通称・裏ドール)との恋。なんかオタクぽい…?と思っていましたが読み始めからすぐに号泣でした。

裏ドールであるシンの生い立ち、過去、そしてマスターになる南里との出会い。今までのマスターにひどいことしかされてこなかったシンにとって南里はまさに尽くすべきマスターで。

対して南里もアンドロイドであっても素直できれいなシンに没頭していく。初めは「誰の手も付いていない裏ドールが欲しい」と思っていた南里ですが、そんなことは全く関係なくシンを大切にするナイスガイでした。長い間裏ドールを欲してきた南里にとって裏ドールをきれいに飾りたいという願いは当然の気持ちでもあり、そのために無理をして働くのだけれどシンに「プレゼントをもらうより一緒にいたい」と言われる。

シンの過去や、戦争、南里の両親との軋轢。二人を取り巻く世界は困難ばかりですが、続き二人の間には常に穏やかな空気が流れ、お互いを信頼し大切にし、絆を確かなものにしていく。それだけに二人に降りかかる困難には号泣せずにはいられませんでした。

二人を取り囲むキャラたちもみんな魅力的でした。世間的にはちょっと眉を顰められてしまう趣味を持つドールサークルの面々。彼らの存在がともすればシリアスになりがちなストーリーに笑いを添えてくれました。

「丸」の存在も非常に良かった。結局外見はどうでもいいんですよね。あとがきで凪良さんも書かれていますが、どんな形で、どんな姿で出会っても、何度でも惹かれあう二人。まさに純愛でした。

アンドロイドと生身の人間。どうやって完結させるのかと思いましたが、さすがの凪良さん。ストーリーに無理がなくハピエンで良かった!

リョウのお相手がどんな方か見てみたいし、阿部ちんにも素敵な恋人が出来ると良いなと思うのでぜひスピンオフを出していただきたいなと思いました。

あと皆さんも書かれていらっしゃいますが、タイトルが素晴らしい。何度も涙し、二人のお互いを想う愛情に萌える、素晴らしい作品でした。

7

丸のままで

 舞台は今より少しだけ未来の日本。ありとあらゆる分野にロボットたちが進出するようになった社会。「裏ドール」こと性愛用に特化されたアンドロイドのシンと、心やさしいそのマスター南里の37年間にもおよぶ長い長い愛のおはなしです。雑用を全部済ませて、部屋にこもって、どんだけ号泣してもいいようにバスタオルを抱え、準備万端整えて読みました。
 
 シンはとびきりうるわしい人型アンドロイドですが、個人的には丸型になった時のシンの方により萌えてしまいました。部屋に帰るところころ転がってお迎えに来てくれるシン。嬉しいとそこらじゅうくるくるすごい速さで転がりまわるシン。(思わず我が家のル●バで妄想しちゃいましたよ)とりわけ南里ががんになったとうちあけたとき、パニックをおこして暴れまわり、最後は壊れたように「ます・・・た・・・ます・・・た」と繰り返すだけになったシンがいとおしくて、もう全編この姿でもいいくらい。もちろん完全に球体の受けだと、エロシーンに関しては文字通り手も足も出ないのですが・・・エロ抜きの純愛でもこの場合全然オッケーのような気が・・・なにより南里自身もそう思っていたみたいだし。

 続き実際のお話の中では、さすがに最後まで丸型のままとはいかず、シンは南里を抱き締めるための腕を取り戻します。そして人とロボットの恋の宿命ともいえるふたりの寿命の差も予期せぬ形で解消されることになります。数々の苦難を乗り越えてようやく結ばれた2人を引き離さぬために、これ以上ない、これしかないとも思える落としどころ。ただここで活躍するリョウがあまりにも万能すぎて(マイスターというよりほとんど造物主の域)ややご都合主義のにおいも漂ってしまうのが残念でした。

 泣けたか、といわれれば、じんわり程度で、ハンカチで間に合いました。実は少し前に、某巨大動画サイトで「上書き保存できません」という漫画を読んでまして。強欲な主人にウリを強要されて街角に立つアンドロイドと彼に恋する刑事のせつない恋のおはなしです。どんなに酷い主人でも、その命令には絶対服従のアンドロイド。ウリをやめさせたいけど、マスター登録を解除するためにリセットすれば、自分と愛し合った記憶も失われてしまうと葛藤する刑事。作者については不勉強で、商業活動をされてる方かどうかも存じ上げないのですが、号泣度では断然こちらに軍配を上げてしまいました。ちなみにショートケーキの苺に相当するキーワードは、こちらではカニのウインナーでした^_^

4

切なくてあったかい

主人公が生身の人間じゃない(アンドロイド)というので
最初はあまり期待しないで読み始めましたが
このタイトルの「ショートケーキの苺にはさわらないで」のセリフに
何度も何度も涙しました。
ドールというアンドロイドがある未来の話。
その未来に戦争があって、戦争によって愛し合う二人が引き裂かれ
でも、いつまでもシンのことを想い続ける南里。
丸型のアンドロイドがショートケーキを見て
「ショートケーキの苺にはさわらない・・・」と言った時
もうなんとも言えない気持ちがこみ上げてきて
南里と一緒に涙しました。
悲しい辛い思いをしながら、何年も何年もかかってようやく
二人の幸せに手が届きそうになった時に南里の交通事故。
あまりにも不運な南里に言葉もありませんでしたが
最終的にはどんな形であれ、二人の気持ちが通じ合ってホッとしました。

そして、このお話を盛り上げてくれたのは
やっぱり阿部ちんをはじめとする仲間ですね。
南里にはかけがえのない仲間がいる・・・
いつの時代も、やっぱり持つべきは親友。
自分達のことよりも、シンと南里の幸せを応援してくれた
阿部ちんと続きサークルの仲間たちのおかげで
また一段と、暖かい気持ちになれたと思います。

初め、なんでこういうタイトルなんだろう?と
ちょっと長いタイトルに?が浮かびましたが
読み進めると、納得です。
南里とシン、二人を繋ぐ言葉「ショートケーキの苺にはさわらない」
切なくも暖かい気持ちになるお話でした。

8

やっぱりやられた~。

小説を読める時間なんて最近、私には無かったんですが一気に読んでしまった!
久しぶりに集中した時間をすごしました。

他の姐さんが言うように泣きに、泣いた。
私もこれはネタばれ無しで読んでもらいたい。

近未来もので、攻めの南里くんと受けの裏ドール(性的アンドロイド)シンの永きにわたるラブストーリーです。

出会いから最後に至るまで凪良ワールドを楽しんでもらいたい。

何度もこの先生には泣かされてますが、これもハンカチ無しには(古い言い回しですが)読めない作品です。

しかし、最後はちゃんと救いが有りますので安心して読んでくださいね。

草間さかえ先生のイラストも秀逸です。

4

泣いた、泣いた

アンドロイドとの恋ということで、近未来SFです。
セックスマシーンとしての裏ドール、子どもの頃から裏ドール一筋、いつか自分のドールと暮らす日のため、バイトに明け暮れるオタク大学生がひょんな事から手に入れた裏ドール。
もう、このドールとの出会いのいきさつから泣きっぱなし。
ドールを家に連れ帰ってからも、二人の会話の一つ一つに涙して、
そして、二人での初めての食事で出てきた言葉が、タイトルになっている「ショートケーキの苺にはさわらない」。
二人にとって一番最初の大事な記憶「ショートケーキの苺にはさわらない」
平和ボケした日常に、現実のものとなる戦争と別れ。
何度別れても、「ショートケーキの苺にはさわらない」この一言で、、、

飲食できて皮膚感覚もあるアンドロイド。
細かい仕組みはツッコミ不要。
ネタバレ無しで読んで欲しい。

4

白桃

雀影さま

ありがとうごさいます。
>せめて生身の人間に~
考えさせられてしまう言葉です。
美しい彼もいばら姫も、あらすじとタイトルからサラッと軽めの話かなとすぐには買わなかったのですが、読んで正解でした。

雀影

白桃様、こんばんは
ほんとに、この作品には泣かされました。
ネタバレしたくなかったので、レビューの方には触れませんでしたが、この作品の泣きポイントは「ショートケーキの苺にはさわらない」の他にもいろいろありまして、その中でも「せめて生身の人間に~」のくだりが、、、。

いばら姫、ショートケーキ、美しい彼と凪良先生3連続で読んだのですが、あらためて凄いなあと感心しました。

白桃

俺氏も泣いたである。タイトルがあのように効いていたとは。
後半は鼻水すすりぱなしであったよ。すぐにもう一度読んだである。
やはりこれは予備知識なしで読んでほしいものであるな。
・・・・
って、阿部ちんしゃべり疲れる!出来てないし(;^ω^)
雀影氏、こんばんは。白桃でございます。
あの表紙とタイトルからこんな泣かせるやつとは。いいお話でした~。
未来の設定だけど草間さんの絵からは昭和を感じました。

こんな純愛ズルい!

読み終えた感想はタイトル通りです。

アンドロイドとの恋ということでしたが、泣かされる…そんな予感はひしひしとしていましたが、こんなに泣かされるとは!捲る度にはらはら涙が…

攻めのナンリ(ここはカタカナで)と受けのシンのお互いを想う気持ちは紛れもない慈しむ思いやる愛でただただ感動でした。

ショートケーキのイチゴにはさわらないで
と題名にありますが作中では
ショートケーキのイチゴには触らない
です。最後に「で」をつけたのは、誰も知らない所で二人で幸せに暮らしたいという思いからきているのかな?と足りない脳ミソで思いを想像してみて勝手にそこでも感動しています。


自分はまったく機械萌えとかありません。
なのにナンリのシンへの想いが純粋で綺麗過ぎて丸いシンがとってもいとおしく可愛く見えました…‼


相手を思いやり大切に築きあげていった関係と恋心にきゅんきゅんした前半とうって代わり前半の不穏な影を目一杯広げてきた怒濤の後半。もう後半はハラハラしっぱなしでした。


SFな世界だからこそ輝く魅力的な主人公たち。
ナンリのオタクなお友達との友情にも心を続きぐっと掴まれました。
素敵な友情…綺麗な気持ちの恋愛…そんなキラキラしたものばかりでなく、ままならないものや我慢しなくてはいけないこともある、という主人公にとってハッピーなだけのものではない所が非現実をよりリアルにしてるのかな、と。

お互いがいればそれだけで幸せ。
二人での何気ない毎日にペットに花に二人にとっての特別なショートケーキ。
たくさん泣かされましたが読み終えて「ふぅ」となりました。

とても可愛くて幸せな気持ちになれる一冊です。

ただ…心残りはリョウさん…あなたの伴侶は誰なのですか…?
普通に女性なのでしょうか?それとも…
それとも…な可能性が欲しいです…あれだけナンリとシンに強い憧れがあったのだからあり得ますよね!スピンオフ期待します!
だって、美人さんなんですもん…‼笑

美人さんを描かせると草間さんの右にでるかたはいない…‼笑
そう思えるほどシンは美人さん。でもシンの内面のキュートさが滲み出ている作画はさすがです!!
私のなかでは凪良さんと草間さんは最強です!

8

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