謎の仮面の男に、内なる欲望を暴かれる──濃厚エロティックLOVE! !

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表題作仮面の秘密

コウ,出会い系サイトで知り合った仮面の男
森高雪生,大手自動車会社の営業マン,27歳

その他の収録作品

  • 仮面の情熱
  • あとがき

あらすじ

自動車会社に勤める森高は、常に営業成績でトップを誇る同期の大瀬が大の苦手。
新車の発売を控えて、これ以上水を空けられたくないとプレッシャーを感じていたある日、一通の怪しいメールを受信する。クリックすると、それは秘密倶楽部が主催するパーティーへの招待状だった!!
好奇心から開催場所に足を運ぶと、レトロなダンスホールには仮面を身につけた、怪しい男ばかりが集っていて…!?

作品情報

作品名
仮面の秘密
著者
秀香穂里 
イラスト
小山田あみ 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
ISBN
9784199007866
3.5

(34)

(4)

萌々

(16)

(10)

中立

(4)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
10
得点
118
評価数
34
平均
3.5 / 5
神率
11.8%

レビュー投稿数10

ドキドキ&キュンキュンできました・・・

秀先生の書籍は、「くちびるに銀の弾丸」がツボに入って以来、ちょこちょこ読んでいます。
その事プラス、この作品は表紙にも魅かれて購入しました。

仮面を着けて夜な夜な乱交パーティーと言うようなお話には今のところまだ全く萌えを感じられない私なので、万が一そういうお話だったらダメかもなぁ・・・と思いながら読み始めたのですが、心配は杞憂に終わりました。

攻め様も受け様もある意味可愛すぎる!!!
攻め様なんて、ずっと片想いしていた相手をどうにか口説く為に・・・と掲示板に誘い込んだり、怪しげな仮面パーティーを催したり・・・と、すごく一生懸命・・・。見た目も素敵で、仕事もできる大人の男・・・のはずが、受け様に関しては全くもってある種のヘタレオーラが。
あげく自分自身で作り出したキャラに嫉妬しちゃうとか、可愛すぎます。
なんて素敵な残念攻め様(←褒めてます!!!!)
そんなところが私的にはたまらなく萌えました。
しかも、何気に言葉攻めはドSな攻め様だったりもして・・・

会社の同僚で、攻め様がそこそこの年数、受け様に片想いをしていたという設定も大好きです。ある日突然こんにちは・・・というよりは、じっくり恋心を温めるある程度の年数が私の萌えには必要なんです。

また、正体が明かされるまでのドキドキ感・・・受け様はまさかコウと大瀬が同一人物だなんて1ミリも想像もしていなかったので(逆に身近すぎて盲点だったんでしょうね。それに元々大瀬がそんなことをするなんて思ってもいなかったので、気が付かなかったのだと思います。あと、大瀬とはあくまでただの同僚でしかもライバルだったので、密着したりスキンシップをする機会がなかったので、気が付かなかったんじゃないのかなぁ・・・)、コウと出会って以来、何故か大瀬に対して体や心が反応していってしまう事に森高は戸惑い、更にはコウが居るのにもかかわらず、大瀬にどんどん魅かれていく事が怖いのに止められない・・・という葛藤があって・・・。おそらくコウのフェロモンに反応するようにある種調教されたようなものですね。だから大瀬にも反応してしまうという・・・。そして互いに恋人になってからも、会社ではあくまで同僚で、なおかつ営業としてライバル同士・・・というのを演じるところとか、そういう感じが私は大好きなのでとてもキュンキュンしました。
特に、ネクタイをゆるめたら今夜抱かれても良いという合図のエピソード、大好きです。

続編では、森高の後輩が一波乱起こしてくれます。
すれ違いのドキドキ感や、ますます独占欲丸出しの素敵な残念っぷり満開(←しつこいようですが、褒めています)の大瀬を堪能できます。
甘甘だけでは終わらない、この一波乱が読んでいて楽しかったです。


8

イラストが素敵です

ずっと表紙の小山田あみさんのイラストに魅かれていて、ようやく読めました!

こちらで皆様のレビューを読んでいたので、おおよその内容はわかっていたのですが読んでよかったです。
小山田あみさんのイラストは中の挿絵も素敵だし、コウのカッコイイのに森高に対しては好きすぎてヘタレてしまう所もよかったです。

皆様も書かれていますが、森高がコウと大瀬が同一人物だと何故気がつかないのかなと思いはしましたが、まさか同僚がゲイで仮面パーティーの主催者だとは思わないのも当然かと思いそんなに気にならずにお話に集中できました。

いつどんな風に明かされるのかドキドキしながら読んでいましたが、結構あっさりと告白をしていました。 そこからは二人は相思相愛になっていくのですが、個人的にはコウと大瀬二人への恋心に揺れる森高をもっと見てみたかったと思います。

続編では森高の後輩が登場して、二人の仲を引っ掻き回すのですがこの後輩仕事面ではとても良くできた男なのですがプライベートでは一癖も二癖もあるちょっと関わり合いになりたくないタイプの人でした。

後輩のせいですれ違う二人ですが、すぐに仲直りをしてラブラブな二人でした。

やっぱり攻めが受けを大好きすぎる設定はいいですね。
優しくて仕事ができるのにちょっとヘタレな大瀬ですが、エッチの時は俺様なのもすごくよかった!

イラストも素敵だし、何度も読み返している作品です。

3

執着S攻め x 生真面目愛され受け

本作の前に「挑発の15秒」という2005年発表のCMプランナーBLを読んだのですが、主人公2人が車の新CMで社内コンペで一騎討ちするその車が本作の舞台・ハシバ自動車の「グレイスG」というスポーツカーなのでした。
設定だけなので「挑発の15秒」が未読でも全く問題ありませんよー。

で、「仮面の秘密」。
表紙絵は素晴らしすぎる耽美性!でも同時に「お仕事BL」でもあります。
主人公は2人ともハシバ自動車の凄腕営業マン。
最近は大瀬に成績トップを奪われ続けている森高は、先月も2位に甘んじてしまった。来月はハシバが満を持して新型を発売するグレイスGの展示会がある。どうアプローチすれば契約につながるのか…生真面目な森高は気が晴れず、最近気になっているゲイサイトに初めて書き込みをしてみるが、
という冒頭。
森高は初心者向けの掲示板でコウという男性と知り合いイベントに誘われて…そのイベントはレトロなダンスホールで燕尾服とシルクのマスクを着けての淫靡な雰囲気。そこで初対面のコウに妖しく弄られて、その後も強引でSっぽいコウにどんどん惹かれていくが、同時に本当に気になっているのは大瀬なのかも、と自覚していきます。
そんな中、いよいよグレイスGの展示会が。
そこで新規契約を2本獲得する森高。
お前の努力は俺が知ってる、という大瀬に素直に礼を言う森高。そこにコウから電話が入るのですが、話しているのは隣にいる大瀬で。遂に自分がコウである事を打ち明ける大瀬。
ここからは告白合戦。
自分で自分が扮していたコウに嫉妬する大瀬に、今までのつれない態度から一転甘えて喘ぐ森高。どっちもどっちの甘々カップルの出来上がり♡
HはSっぽい大瀬の言葉責め、乳首責め炸裂です。

「仮面の情熱」
書き下ろしの続編では当て馬登場。
森高の以前いた営業所の後輩・多田です。素直で可愛い後輩…の筈がウラオモテのある人物で。
大瀬と恋の鞘当てをしますが、森高は大瀬に誠実なので全く恋のライバルにはならず!
ただ、森高は大瀬の仮面パーティでの場慣れ感がどうにも気になっていて、一方大瀬の方は独占欲が強くて1人で勝手にやきもきして、と2人はギクシャクしていますがちゃんと仲直りします。
同居への流れでハッピーエンド。

小山田あみさんのイラストは究極「神」です!ホント素敵すぎる…!

3

攻めからの矢印が大きくてニヤニヤしちゃう

同い年の仕事上のライバルによく似た男に、ゲイの集まる仮面パーティーで口説かれ、エロい躾をされちゃう初な営業マンのお話。

攻めの大瀬が面白い。元々受けが好きだったらしいんだけど、かなり受けが真面目なタイプなので、正攻法では落とすのは無理だと思ったんだろうね。で、何をしたかと言うと、受けのパソコンにアダルトなDMを送り付け、ゲイの掲示板に出入りするように仕向け、コウと名乗って優しく接して、仮面で身分を隠してのオフ会に招待する。
で、来てくれた受けを全力で口説いて、エッチな調教を開始するんだけど、偽りの自分であるコウに受けが抱かれたがるようになっちゃったので(当たり前)、そんな自分に嫉妬しちゃって、コウとしての連絡を断ってしまう。でも耐えられずに、あっさり自分から正体をバラしちゃうっていうw
エッチな場面ではガンガン言葉責めしちゃうSのくせに、Sに徹しきれないそんなところが面白くて、ナイスキャラだった。

受けは最初にコウに会った時に、大瀬に似てるなあとは思ってる。だからこそ、初対面でいきなりキスされて即堕ちしたんだと思うし、その後、大瀬を急速に意識するようになっちゃったんだろう。体臭や声はどうしたってごまかせないし、そういう部分に多分、無意識に大瀬っぽさを感じて、されるがままになってたんじゃないかなあ。
大瀬に惹かれてたから似てるコウに抱かれたかった、っていう受けのセリフに萌えたんだけど、それに苛つく大瀬の気持ちも分からんではない。コウに対しての、従順で素直な受けはエロくて可愛かったもの。でもそれ、大瀬の自業自得なんだよなあw

恋人になった後の、書き下ろしのお話でも、大瀬の独占欲と執着は健在。この人、そういう自分を取り繕わないし、ストレートに表現するので好感度高い。でもって、やたらと受けに気持ちを確認したがるの。仕事はできるのに、イケメンなのに、こういうとこがちょっとだけ残念な攻め、ほんと好きだった。

そして小山田あみ先生のイラストが、相変わらずどのカットも素晴らしい。受けも攻めもどちらも男らしく色っぽく、当て馬くんすら妙に色気があって、ページを捲る手がついつい止まってしまう。ずっと眺めていたくなっちゃう、安定の美しさだった。

2

手にとらずにいられませんでしたw

秀香穂里さんの官能的なH描写と
小山田さんのセクシーな香りがしてきそうなイラストの
相乗効果はいかほど!?と、期待値が自然と上がってしまうのは
もうしょうがないとしか言いようがありませんw

ハシバ自動車の腕利きの営業マン・森高は
お客様に対しても気軽に楽しいトークを展開出来る人物ではありませんが
誠実さと高い信頼度でこれまでトップの成績を守ってきましたが
今やその座を受け渡してしまった同い年の大瀬に
どうしても苦手意識を持たざるを得ないのでした。
大瀬は誰にでも屈託なく明るく接する事が出来、
だからといって中身が軽すぎるわけでもなく
賢さも充分備えているからこその営業成績でした。

その鬱憤を晴らしたい森高が最近気になっているのは
ゲイのアダルトDM。
ノンケのつもりだったのに、正直女性に興味をそんなには持てず
男同士の出会いに惹かれて訪れたサイトのメールで
優しくしてくれたコウという男の主催する
仮面と燕尾服着用のパーティへ参加する事になるのですが…。

まずですね、本当に小山田さんのお描きになる燕尾服がいらやしい。
もう一度言います、ものすごくいやらしいです!!!w
仮面をつけていても不自然さはまるでなく、
いやらしさに拍車をかけるというか…どエロいんです!!
(相変わらずの語彙の少なさですみません…)
口絵カラーの二枚も思わず生唾飲みこんでしまう感じで
ため息が漏れましたよ…。

そしてお話自体も、どういうカラクリでコウは森高を…と
ドキドキしました。
普段は色ごとに関心が無いような森高が
コウとの触れ合いで新しい扉を開けてしまい、
メールや電話で淫靡な魔法をかけられたように疼き
言われるままにファミレスのトイレで一人でしてしまうとか…。
真面目である程、そういうHなギャップがたまりません!!

でも、コウの正体を見抜け無さすぎじゃないかな??というのが
頭から離れなかったです;
勿論、知り合いには誰一人会わないはずの場所で
その可能性なんて少しも感じられないとしても
似ているという時点ですぐわかってしまうのでは…??
後にどういう経緯でパーティに誘えたかというのも明かされますが
それは難しいんじゃないかなって思ってしまいました。すみません。

あと、心を通わせた後の『仮面の情熱』に出てくる、
森高の後輩だった1コ下の多田が
予想していたより好ましくなかったのが残念でした!
森高をただ想い続けていて
同じディーラーに異動してきたのを機に猛烈にアタック!だったら
もっと萌えていたんですけども
実は他人を引っ掻き回すのが好きな厄介な人物だったとか
それはちょっとなぁ…。
結局は当て馬なんだからそれで良いと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが
当て馬スキーの私としては
「こっちの方がもしかしたら良かったんでないか!?」みたいな人物が好みでして。
そんなの私の都合ですけどもw

あーだこーだと言ってしまいましたが
森高が大瀬を意識してしまう様子と
快楽に包まれていく姿は素敵でした!!
更に、私にとって車は走れればどんなでもいいという大雑把なものですが
車好きの方々にしてみれば様々なこだわりがあって
人生までも投影させられるような大事なもので
お客様に満足していただきたいという営業マンの熱も伝わりました。
数字で表れるだけあって大変だけど
やりがいを感じられるんでしょうね…。

諸々総合して、ちょっとおまけの萌とさせていただきます。
しつこいようですが、小山田さんのイラストが
どぎゅんとキました───!!!

8

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