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表題作オオカミと花嵐

広清颯音,大学生,20歳
蒼真琉花,攻の実家の隣に住む高校生,16歳

その他の収録作品

  • ①植える
  • ②眺める
  • ③水遣り
  • ④芽吹く
  • ⑤瞑る
  • ⑥花嵐
  • 嵐の跡
  • カバー下:あとがき・キャラプロフィール

あらすじ

やさしくて、甘い、ウソ
琉花は、隣の家に住む颯音のことが大好き。
颯兄と呼び慕っていたが、颯音の大学進学と共に疎遠になってしまう。
だがある日、突然颯音が帰ってくる。
長い間会えていなかった颯音の帰省に喜んでいた琉花だが、
颯音は「琉花を手に入れるため」に帰ってきたと言い出し――。
颯音のことは好きだけれど、今のままの関係でいたい琉花。
自分の"好き"と颯音の"好き"…
名前をつけられない二人の想いの行方とは…?

作品情報

作品名
オオカミと花嵐
著者
紡ぐるり 
媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
発売日
ISBN
9784758073950
3.3

(9)

(1)

萌々

(3)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
1
得点
29
評価数
9
平均
3.3 / 5
神率
11.1%

レビュー投稿数1

もうちょっと分かりやすい方が好みです

紡ぐるりさんの1st コミック「森ボーイの行方」がよかったので、
こちらも期待して読ませていただきましたが、
ちょっと伝わりずらい本だったかなぁ…という印象です。
いや、いい話ではあったのですが…

そもそも、エッチシーンを描かずして、
「恋愛の好き」と「そうじゃない好き」の違いや変化を描くのは、
なかなかハードルが高いんじゃないかな…と思うんですよね。


こちらの本は、
家が隣り同士で小さい時からとても親しくしていた、
4つ歳の離れた大学生と高校生のお話です。

年上の颯音が、
高校は寮に入ってそのまま大学は一人暮らしをしてしまい、
2人はなかなか会えなくなりますが、
高校生の琉花は変わらず颯音のことがとっても好き。
それこそワンコのように慕っています。
でも、
突然颯音が帰って来て、
「 好きだよ、ずっと俺のにしたくて仕方なかったんだ 」
そう告白をしてキスをすると、受け入れられません。
嫌悪感はないけれど、自分はそういう「好き」ではないから…

そんな琉花が、
時間をかけて自分の気持ちと向き合って、
「恋愛の好き」になるまでをじっくり描いています。

ネコが、亡くなった颯音のお母さんの視点で語っていたり、
土手で一緒にシロツメクサの冠を作ったり、
答えを出したらそれが別れに繋がってしまったり…
雰囲気がとても素敵で好きなシーンは色々ありました。
でももうちょっと、
葛藤とか切実さとか、心の内の激しい想いを、
しっかり分かりやすく描いてくれている方が好みです。
普通そういうのは、
エッチシーンに集約して描かれていたりするけれど、
ないならないで、それに代わる明確なものがもっと見たかったな。
メリハリという面でも、
エッチシーンはあった方が読みやすいかもですが…。

でも、話の筋や雰囲気はとても好きなので、
次作も楽しみにしたいと思います。

4

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