俺が泣き虫だってことを、きっときみは永遠に知らないままだろう。

Heaven's Rain 天国の雨 Limited Edition

heaven's rain

Heaven's Rain 天国の雨 Limited Edition
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神58
  • 萌×217
  • 萌3
  • 中立4
  • しゅみじゃない5

171

レビュー数
9
得点
371
評価数
87件
平均
4.4 / 5
神率
66.7%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
シリーズ
単行本
発売日
価格
ISBN
9784861347863

あらすじ

「人間の幸不幸を学ぶ必要のある者が天使に選ばれる」二十一歳の櫻凜は、バイト先の弁当屋に訪れる会社員、藤岡瑛仁と不毛な関係にある。病弱な凜は瑛仁への想いを最期まで貫こうと考えているが、藤岡にもまた、生涯想い、守ろうとしているものがあった。無言のうちにできたいくつかのルールをもとに続く、すれ違いの関係。そんな折り、瑛仁の弟、暁天が現れて、「兄から手を引いて俺のところへおいで」と凜に告げ……——天使だった男と紡ぐ、永遠に続く幸福への旅路。

初回限定で付録小冊子あり。

表題作Heaven's Rain 天国の雨 Limited Edition

藤岡暁天
櫻凜

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レビュー投稿数9

兄夫婦が邪魔

評価下げてごめんなさいね。私はこの作家さんとやはり相性が悪いみたい。
主人公の二人の話しは良かったんですよ。体が弱い宿命の受けを輪廻転生で永遠に愛し続ける天使。攻めの包容力が凄くて、受けは短命でも、また生まれ変わったら攻めに会えると思うと悲観的にならないし。

ただ、攻めの兄夫婦の話で冷めてしまった。結婚前にゲイだとカミングアウトしていて、それで結婚するかなと思うのに最後は相思相愛で子供もできてハピエン。こんなに上手くいくか!受けと不倫して、世間体が何より大事な自分に気付き、嫁の大切さに気付くが、それがなぜか愛に繋がるという。普通ゲイなら受けにどっぷりはまってしまいそうだけど。。世間体が一番の人って見栄っ張りなのに、なぜか誠実キャラで、なのに受けには酷い事しても平気。嫁も打算で結婚してるんですよね。兄の幸せを願うよりは。なのに最後はハピエンでメイン二人とも和気あいあいというのもね。白けました。

メイン二人+兄夫婦の話ですね。攻めがひたすら自己を犠牲にしても相手の幸せを願うのに対して、兄夫婦は対照的だけど最後は全部丸く収まる。兄夫婦の場面が多すぎでした。せっかくの輪廻転生もの続きなので、前世と現代で会ったキャラをもっと出しても良かったのでは。

0

運命とは

こんな考え方があったんだ、と思いました。
この考えが正しいか正しくないかと言われると正直わかりませんが、こういう考え方してもいいんだと少し救われるものがありました。
これほど重たい”運命”のお話を読んだのは初めてでした。
輪廻転生しても毎回同じ運命を背負って生まれてくる命。
メインの時間軸と、メインに繋がる過去の時間軸のお話。
重くてつらくて切ない、決してハッピーとは言えないですが、ずっしりと読み応えのある一冊です。
また、寝起きの口臭が気になるとか、めやに出てたんじゃないかと気にしたりとか、人間の綺麗ではない部分も描写されていて、実際に想像するとちょっといやな気持ちになることもありますが、リアリティがあって、嫌いじゃないです。笑
人間ってそうだよね、とつい考えてしまう朝丘先生ならではの描写で溢れていると思います。
BLといえばBLですが、あんまりそうとは意識せず読んでいました。
いろんな人と人との出会いとつながりがあって、メインの二人だけではなくほかのひとたちにもしっかりストーリーがあって、分厚い本ではありますが、読み出せば一気に読み切ってしまいました。

2

何度でも何度でも廻り逢う

予約して楽しみにしていた今作。
時間のある時に、大事にじっくり読もうと思ってましたが、あまりの表紙の美しさに衝動を抑えきれずに一気読み。



はあぁぁぁぁぁぁぁ…………(溜息)



何でしょう、この充溢感。
どんな言葉を選んでも陳腐になってしまうというか、取りあえず読んで良かったです。
輪廻転生ものは使い古されたネタだと思っていても、書き手によってその色は様々で、今回の朝丘さんの転生ネタは胸があたたかくなりたまらない幸福感に満たされました。
幸せの感じ方は十人十色ですが、こういった形が苦手という人も一定数いると思いますので、好き嫌いは分かれると思います。
お涙頂戴だと思うかもしれません。

でも、何度でもリンのことを見つけ出し、愛してしまう暁天と、生まれ変わって記憶をなくしても、やっぱり何度でも暁天に恋をするリンが愛しくて愛しくて。
幾度となく繰り返される輪廻の中で、このふたりの紡ぐ幸せを垣間見ることが出来て、たまらない満足感でいっぱいです。

リンも暁天も尊も、そして明美やるりも、みんな素敵なキャラで好きでした。
転生前も転生後も嫌な奴だなと続き思ってしまうのが瑛仁なんですが、これもこの人の役割だと思えば納得出来る……というか、こういう人がいても仕方がない。ずるい人間がいることで、物語にリアリティが生れます。

小冊子もボリュームがあり、最後の最後まで丁寧に描かれる二人の様子に
こみ上げてくるものがありました。
読み終わった後でもう一度表紙を眺め、そこに掛かる虹と、キラキラ光る
雫を見ていると、胸が熱くなります。


ずっとふたりが幸せでありますように。
そう願わずにいられないようなお話でした。

6

天使の涙と雨の色

天国は一つではない、という考え方が好きです。人それぞれに天国があるのなら、この作品の顎髭天使もいて、こういう形の生まれ変わりもありえる、と思えてきます。
短命で生きる定めにあるという、櫻凜とかつて天使だった藤岡暁天の、「永遠に続く」物語。
私は結構、話の展開に整合性を求めるといいますか、細部が気になるタイプなのですが、この作品は序盤を読んで気にするのは止めました。決して荒唐無稽だからではなく、天使とは?とか、生まれ変わってもなぜまたサクラリンになるのか?とか、そんな細かい所は重要ではないと感じたからです。
「うたう鳥」の時間軸は現在、今のリンです。心臓に爆弾を抱えながらも、お弁当屋さんでバイトをし、両親の援助を受けつつ、アパートでささやかに自立した生活をしています。リンはゲイでもあり、藤岡暁仁と不倫関係。そして、藤岡の弟、暁天と運命的に出会います。
「天国には雨が降らない」は、前世のリン。やはり心臓が弱く、最期の二週間の話。
死を目前にしたリンは、天使とかけがえのない時間を過ごすのです。この天使が暁天になります。
「しゃぼん玉の虹」は、現在のリンと暁天。二人は結ばれて、続き前世より長く、濃密な時を一緒に暮らせているのですが、別れの時が近づいている。
リンの心情描写が繊細であり、深く染み入ってきました。リンと暁天、二人が一緒ならもう、何も言うことはないなと、私の最大の感想はこの一言に尽きます。
ささやかな日常が愛おしく思える、優しい作品でした。リンは体は弱いですが、一人称は俺、繊細かつ筋の通った性格が良かったです。
yoco先生の表紙も大変素敵でした。
もっと上手く感じたままに書ければいいのですが、これが限界です。お涙頂戴のチープな作品ではないことは、はっきりと言えます。ボリュームがありますので、読み終えるまで時間が多少掛かりましたが読んで良かったです。

8

雨上がりのような

ふと目にとまったのが綺麗に装丁された表紙と本の分厚さ。
そして『天使』という言葉。

現実と空想的要素の入り混じった話を読みたいと思っていたので「これだ」と思い購入しました。少しずつ読むつもりだったのですが、気付いたら一週間と経たずに読み終えていました。

重い病を背負って生まれてきたたリン。自分が短命だと知りつつも、愛情深い両親や友人の優しさに囲まれながら二十一年の人生を生きてきました。
バイト先の弁当屋にやってくる既婚者、藤岡瑛仁(あきと)に密かに体の関係を持っているリン。しかし瑛仁はリンと恋人という関係には決してなろうとはしません。結ばれないと理解しつつ、リンは己の短い人生の最期の時まで瑛仁に恋し続けるつもりでいました。
そんな時瑛仁の弟、藤岡暁天(あきたか)が現れ、初対面であるはずの彼はリンに深い愛情を示します。どこまでも優しく誠実な暁天に戸惑うリン。
時折どこか浮世離れした言動をする彼は、魂にはみんな使命があり、リンの命にも意味があるのだと言います。
それは亡くなったというかつての彼の恋人が教えてくれたものでした。

物語の主軸であるリンを中心に暁天の記続き憶、瑛仁の望み、瑛仁の妻、明美の想いなどそれぞれの視点が書かれています。
愛する者といる幸福に苦悩する彼らの姿が綿密に描かれており、ただ好きだ、愛しているという言葉を並べるだけの物語ではありません。

愛しさと苦しみに誰もが揺らいでいく世界で、暁天だけは真っ直ぐに歩き続け、そしてどんな時もリンに誠実であろうとします。
リンもまた、彼が見せてくれる鮮やかな世界を通して、己の命の意味を見出して、とめどなく溢れてくる想いを知ります。

瑛仁と明美の話は難しくもありました。
ゲイの自分を受け入れてくれた妻を一心に信じて心を捧げようとする瑛仁。
生真面目すぎる夫に孤独を募らせながらも愛しさを噛みしめる明美。
すれ違い、苦しみながらも同じ方向を向いている二人。
リンと暁天とはまた違う、幸福ゆえの苦しみに向き合う彼らの物語も注目です。

挿絵は章の終りに添えるような感じで、物語の雰囲気を途切れさせることなく読むことができました。
どれもリンと暁天の一コマなのですが、まるでそっと本の間に挟んだ想い出の写真のようにも思えました。

限定小冊子はその後の彼らの話。
これを読むと読了感がまた違いますね。
彼らの未来がいつまでも幸福であればと祈っております。

雨上がりのようにしっとりとした空気感、そして不思議な温かみのある言葉が散りばめられた一冊でした。

10

個人的には泣けなかったが、優しい世界を描く大作

美しい表紙の一冊。
実は朝丘さんとは相性が悪いのだが、
yacoさんの挿絵に惹かれ、輪廻転生物も嫌いじゃないし
また単行本という特別感もあって、手に取った。

読み終わって。
今までに読んだ朝丘作品の中では、一番好き……というか
読みでのある心に残る作品だった。
が、泣くほどの感動はやはりできなかった。

           :

語り手になる登場人物は4人。
主人公の凛リンは、心臓に重い病を抱えた21歳。
弁当屋でバイトをしながら、一人暮らしをしている。

その秘密の恋人・瑛仁、30代の既婚の会社員。
弁当屋の店員と客として出会い、密かに閉じた関係を持っている。

そこに突然現れた、瑛仁の弟・暁天。
兄が凛と出会うことを昔から予言のように口にしていた彼は、
出会ってすぐから凛に愛を語る。

最後に、瑛仁の妻・明美。

           :       

最初の方は、正直言うと読み進めるのが辛かった。
個人的な感覚なのだが、ストーリー以前に朝丘さんの文章に
うまく気持ちを委ねて乗っていけないということがある。
私の語彙続き力の問題なのかもしれないが、
「暮夜(ぼや)」とか「眷恋」とかいう言葉の使い方に
意味は分かれどいちいち躓いてしまうのだ。


先の見えない瑛仁との恋に縋る凛が、暁天と出会う『うたう鳥』、
続く『天国には雨が降らない』は過去編、
暁天が天使だった時代、前代・凛の最後の二週間の話は
切なくて心揺さぶられる物語ではあったのだが、
既視感というか、作者の意図が透けてみえる感じに少々白け
泣ききれない感じだった。

(天使は性器がないから、キスはできるのにセックスはできない
という設定は、かなり面白いと思ったのだが……)

『しゃぼん玉の虹』『虹色の雨』は、再び現代に戻り
瑛仁と別れ、暁天との運命の愛が綴られていく。


あまりに狭い範囲で都合よく(?)転生していく様は
輪廻転生というには、スケールの小さなお手軽な設定なのだが、
何度生まれ変わっても、相手が自分を覚えていなくても、
存在の全てをかけて愛してくれる暁天というキャラは
絶対的な理想の恋人にちがいない。
その上、穏やかで大きく、適度に少年っぽさも残すいい男!

主人公二人の恋愛については、予定調和というか
ストーリーは読める(だって転生ものだし)のだが、
脇役に存在感があり、そこが物語のふくらみになっていた。
正直、主人公たちより瑛仁夫妻の葛藤と歩み寄りの方が印象に残った位。

小さなエピソードのそれぞれは、とても美しいものもあり
いかにものあざとさが目につくものもあり、といった感想。
yacoさんの挿絵の少なさや、びっくりするようなお値段はマイナス。


という感じで、全体としては不満もあれこれあり
泣いてしまうほどには気持ちが乗り切れなかったのだが、
限りある時間の中で人を愛し、今を生きる、という普遍的なテーマが
描かれた優しい物語ではあったと思う。

評価はプラスマイナスいろいろをおしなべて、「萌」に。



*追伸 『初回限定小冊子』について
 絶賛の嵐の中、これを言うのは気がひけるような気がするが、
 個人的にはこれはなくても良かった。
 
 共に暮らして3年、登場人物総出演という感じで
 先の短い幸せの一コマが描かれる。

 さらに最後の2ページは……、さらにその後の二コマ。
 どちらも個人的にはいかにもな感じが鼻に付いてしまったのだが、
 特に最終のページは……。
 うーん、個人的には素直に感動するというよりはやりすぎ感が……。
 ごめんなさい、捻くれた個人的な感想です。
 
 
 

13

snowblack

※yocoさんのお名前を間違えて表記しております。
 もう修正出来ません為、こちらで申し添えますと共に、
 お目汚しをお詫び申し上げます。

幸せのカタチ

ちるちるさんの第5回BLアワードでランキングに入っていた「坂道のソラ」はどうにもこうにもツボに入らず(失礼!)、この作品も読もうかどうしようか悩んだのですが「初回限定小冊子」に惹かれ購入。イヤ、良かった。すごく良かった。

個人的地雷の「不倫」が初っ端から描かれていて、正直この本の厚さも手伝い読み切れるか心配しながら読み始めました。だって値段も厚さも通常のモノと比べ約2倍。手に取るとずっしりとした重みで、正直2冊に分けてほしかったなあとか、そんなことを思いながら読み始めました。けれど読み始めると一気に引き込まれました。

設定は「天使だった男」が出てきたり輪廻転生が描かれていたりとファンタジー要素が強いのですが、それでいてリアリティも非常に高い。それぞれのキャラたちがとても魅力的で感情移入しやすく、そこかしこに撒かれた伏線を上手に回収しながら進んでいくストーリー。文章の構成が非常にお上手で、無理がない展開にページを捲る手が止められませんでした。

現在と過去。
暁天さんと瑛仁さん、そしてリンとの関係。
いつの時代も変わることのない人間関係やその人の持つ本質。
そしてど続きの時代であろうと、出会って恋に堕ちる二人。
今までありそうでなかった、そんな不思議な空気感のあるストーリーでした。

読む前、あらすじで拝見した「天使だった男」。
だった、ってどういう意味だろうと「?」状態で読み始めましたがその設定の素晴らしさに圧倒されました。

どの時代も病弱で早逝してしまうリン。
そんなリンを愛し、見守る暁天さん。リンのいなくなったその後の人生を送る暁天さんの気持ちを思うと胸が詰まります。
けれど、この二人には他の人には立ち入ることのできない想いがあって、二人だけが理解できる幸せのカタチがあるんだなあとしみじみ思いました。まさに純愛。二人のお互いを思う気持ちに、気づけば落涙している。そんな作品でした。

あと個人的に凄く好きだったのは瑛仁さん。
狡い男ではありますが、ゲイである自分を認められない気持ちや、世間体を気にする思いは当然あると思う。自分を受け入れてくれた明美を大切にしようとする姿は、彼の誠実さを物語っていると思います。
そして明美も。
恋愛感情を抱いてくれることのない男を愛してしまった彼女の切ない恋心に「強い女性だな」と感じました。幸せになってほしいです。

暁天さんとリン。
二人が現世で幸せで過ごせる時間は短いけれど、愛情の深さは時間では測れないものなのだと痛感しました。これからも、いつ、どの時代で出会っても、幸せな二人でいてほしいと願っています。

yocoさんの描かれた表紙もなんとも言えず素敵でした。
若干色のトーンが低いので一見暗い雰囲気ですが、雨上がりのなか、手を繋いで一緒に歩きながら笑顔で見つめあう二人。空には虹がかかっていて。
本編とリンクしたような素敵な表紙でした。

とにかく文句なしの神作品です。

15

うまくまとまらないのですが…

ようやく読めました。
まとまった時間が出来たら一気に読みたいと思っていたので。
(ちょっと追記しました)

髭の元天使のおっさん、
なんて響きで、コメディチックだけど、そんなところは微塵もありませんでした、やはり。
公式の特設ページでお試し読みをして続きが気になるなら、ぜひ読んでみてくださいと言いたい本です。
先入観なしに読んでみて欲しいなと思いました。
以下、ネタバレしてます。





もしかしたら奇跡が起こるのか起こるのかと気がつけば、奇跡は起こらずに終わってしまいました。
そうして元天使の彼は来世でリンと出会えることだけを願い、リンの幸せだけを願い。
それが自分の幸せだと言ってのける。
どれだけの覚悟があれば言えるのか思えるのか。
彼はリンがいなくなった後、どれくらい生きたんだろう…。
天寿を全うしなくては来世できっとリンに会えないだろうから。
大切なひとがいない時間をひとりで生きていく事を考えると胸が苦しくなりました。
でも、きっとこれも魂の修行だよって言いながら、生きたんだろうなとも思いました。
そして彼が何故「リン」と呼ぶのかな続きぁと思っていたけど、リンの魂を愛しているからなんだろうなぁって。

彼等だけでなく彼等を取り巻く人物たちの事も詳細に書かれていたのが印象的でした。
人それぞれに人生があるんだなって。

初回限定版の小冊子はぜひ読んでいただきたいので、小冊子がいつまでついてるのかわかりませんが、気になってるならついてるうちにどうぞと言いたいです。
小冊子で彼等の次の人生が垣間見られて、どうぞたくさんの時間を一緒に過ごしてくださいと思わずにはいられませんでした。
一分一秒でも長く。

yocoさんが好きでyocoさんのイラストに惹かれて読んだのですが、読んで良かったです。
魂を込めて書かれたであろう朝丘先生にもお疲れさまとありがとうを伝えたいです。
タイトルの「Heaven's Rain 天国の雨」もすごくいいタイトルだと思います。「虹」も大切なキーワードですよね。
いろいろと感慨深いです。
後から後からいろいろじわじわきそうです、この本は。
あ、雨の季節にもう一度読みたいです。


12

苦しさと幸せがつまってる

朝丘戻にしか描けない空気感。
そこには愛しあうことの儚さと苦しさでも尊さがちりばめられている。
この作家以上にそれらを偽りなく赤裸々に愛情と誠意をこめて表現できる
作家はいないでしょう。
今作品はそのテーマを惜しげなく伝えきった渾身の、それこそ魂をこめた作品だと思います。

号泣きしました、なんて安い言葉でこの作品の感想は述べません。
お涙頂戴の辻褄あわせの物語も、綺麗事ばかりのよい話もきらいです。
泣きたいために人が死ぬ話を読むのはもっと嫌いです。
そして朝丘戻はそんな作品は描かない。
長年ずっとこの方の作品を読みつづけてきました。
一度も裏切られたことはありません。
この作品を読めて幸せでした。
幸せな気持ちと愛情がつまってます。
読んで後悔はありません。

14

この作品が収納されている本棚

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