僕の、なれない君

boku no narenai kimi

僕の、なれない君
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
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  • 萌2
  • 中立3
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
5
得点
25
評価数
9件
平均
3.1 / 5
神率
0%
著者
 
媒体
小説
出版社
心交社
シリーズ
ショコラ文庫(小説・心交社)
発売日
ISBN
9784778117948

あらすじ

両親の離婚により、崎谷直の転校した高校にはスターがいた。サッカーの才能に恵まれた笹田優希の活躍は、東京の進学校で望む成績を残せなかった直のコンプレックスを刺激した。直は笹田と関わりを避けて過ごしていたが、ある日、担任に彼の勉強を見て欲しいと強引に頼まれてしまう。自身とは真逆の笹田に最初こそ苦手意識を感じていた直だったが、素直で裏表のない彼と過ごすうちに、なぜか胸が騒ぐようになり――。

表題作僕の、なれない君

崎谷直,高校2年生
笹田優希,サッカー部員の高校2年生

同時収録作品慣れない、君との距離

崎谷直,医学部2年生
笹田優希,ドイツ2部リーグのサッカー選手,20歳

評価・レビューする

レビュー投稿数5

ぱっと見厚めの本だけど、さくっと読めます

サッカーのスターと都落ち秀才くんの同級生初恋物語?
出会いから両想いになるまでを描いた高校生編「僕の、なれない君」と、高校を卒業してから2年後の遠恋編「慣れない、君との距離」の2部構成。
高校生編の「この独占したいって気持ちは、恋なのだろうか?」って悩む設定は、基本的に好物だし、崎谷の両親の離婚や父との確執を乗り越える系のエピソードも丁寧に描かれていて好ましい。
高校卒業後の遠恋編は、ドイツと日本に離ればなれになって、つのる恋しさに、いざドイツまで押しかけてみたら、遠慮と自己完結でつい悪い方へ悪い方へとこじれていくお話。
ちゃんと直接話し合って解決できて、めでたし、めでたし。
エピソード的にはたっぷり楽しめました。

0

一気に読めました

新人賞・・という帯に惹かれて購入。
デビュー作ということ、初読みの作家さんに期待して読みました。

もともと学生物が好きなのでわりとすんなり読み始めました。
まったく環境の違う二人、優希と直。
違うものを持っているから惹かれあう。
優希は天性の才能でサッカーに打ち込むも、
アスリートにはアスリートの悩みがある。
また、親の離婚で優希のいる高校に転校してきた直。
父親のこと祖母のこと母親のこと、すべてから逃げていた自分のこと
将来のことを正面から考えるきっかけを優希にもらう。
勉強ばかりしていて、恋とか愛とかSEXとかに何の興味もないような直が
自分から本能のように優希に迫るのは意外でした。
最初はなかなか受け入れられなかった優希との距離がだんだんと縮まり
お互いにぜんぜん違う畑の人間だということが二人を引き合わせたところに
とても興味深さを感じました。

性格が全く違う2人が惹かれあって、遠恋ながらも支え合う卒業後の話。
大学医学部へ進学した直と、サッカーでドイツに行ってしまった優希。
年に2回しか会えないのに、その貴重な1回に優希が帰国せず
続き年ぶりに直のほうからドイツに会いに行くというもの。
たしかに直の勝手な想像で悪い方向へばかり気持ちがいって
最後までハラハラドキドキ、そしてイライラさせられるのですが
私はこういう流れ、嫌いじゃないです。
半年ぶりに恋人に会えると想ったら、もうラブラブなことを思い描きますね。
行ってみて「あれ?」と思う直の気持ちなんだかすごくわかりました。
たった2週間しか一緒にいられないのに・・・
その直の想いは誰にも攻めることはできないと思います。
優希もまたなんの悪気もないのだけど、ちょっと歯車がずれましたね。
誰も悪くないんです。お互いに気をつかってそれがかえってよくなかった。
そしてすべてが悪い方へと連鎖してしまい、直の気持ちがどんどん
落ちていくのが手に取るようにわかり、ちょっと涙しました。
私だったらすぐにでもその場から逃げてしまうかも・・
などと思いながら、どこで新事実が判明するのかワクワクしながら読みました。

大好きな人と離れているからこそ不安になる。
自分の知らないところで、知らない人たちと楽しく過ごしている・・・
それって恋人としてはとても複雑ですね。
直は真面目で勉強はできるけど、恋のこととなるとまだまだ若葉マーク。
不安でしょうがないんですね。
その辺の不安な気持ちからの悪循環はすごく共感できました。

長編の割にはさらっと一気に読めました。
次の作品にも期待します。

2

丁寧に描かれたデビュー作

ショコラ新人賞奨励賞受賞作だとのこと。
かなり厚い本だが、終始読みやすい。

両親の離婚に伴い、東京の進学校から田舎の私立高校に転校した直。
その学校はサッカーの強豪校で、同じクラスには
天才サッカー少年にして皆の人気者・優希がいた……

サッカー三昧で勉強はからっきしの優希が追試を乗り切るべく
担任でサッカー部の顧問である教師から、
彼に勉強を教えることを仰せつかった直。
最初は不承不承だったのだが、いっしょに過ごすうちに……


長身でメガネ、成績優秀だが鬱屈したコンプレックスを持つ直、
小柄ながらパワーを秘めた明るいサッカーバカ優希が抱える思い。

接点も少なく全くタイプの違う二人が、
違うからこそお互いによって癒され惹かれあっていく様が
丁寧に描かれている。

家族との葛藤と和解、進路への迷いと決断、
心情や生活の描写も高校生らしくて、好感が持てる。

後半は時が2年流れ、遠距離恋愛となった二人。
ドイツでプロサッカー選手として過ごす優希の元へ
医学生となった直が訪ねていく話。


全体としてはデビュー作とは思えな続きいほどまとまっており
気持ちのよく読める一冊だったが、
エピソードの出し方や回収の仕方が中途半端な面や、
折角なのにサッカーの描写がほとんどないこと、など
細かいところではもう少しという点もある。

気持ちのすれ違いが描かれている後半の話では、
直の後ろ向きさにイラっとさせられたが、
カレンダーのエピソードの健気なかわいさにグッと……。

最近の新人さん達は、全体にレベルが高いな〜。
手嶋さんも、今後に注目したい作家さんでした。

8

高校時代は良かったです

根暗な優等生の攻めと、天真爛漫でみんなの人気者な受。
前半は攻めの家族との確執や思春期ならではの葛藤の中で、不器用だけど真っ直ぐに生きている2人の姿に、ところどころウルっとくる場面もありました。
タイトルも、そーゆー意味ね、と納得感がありましたし。
残念だったのが、高校卒業後の後半の書き下ろしです。
よくあるすれ違いの話だったのですが、攻めは攻めでぐるぐるしてて男らしくないし、受けも無神経で、こんなキャラだっけ?という感じで、イライラしてしまいました。
また、サッカーが上手な受というのが、描写としてあまり伝わってこず、オーバートレーニング症候群?が結局どうなったのか、そんな状態で海外に呼ばれてプロになれるってどんだけ上手いの?!と気になってしまう点もありました。
高校時代の青春ストーリーで留めておけば良かったのになー。
個人的に、煮えきらない攻め視点でジレジレと話が進むのもあまり爽快感を感じさせなかった要因でしょうか。

2

凄い新人、発見しましたぜ。

【手嶋サカリ】さん。
ペンネームは、力士をイメージしてつけたのだそうです☆
なんだかほのぼのする作家が現れ、早くも次の作品に期待です。

【第6回小説ショコラ新人賞 受賞作品】
高校生×高校生。
爽やかで青春がキラキラしていました。
サッカー部からプロの道へ。
真面目根暗少年が医学部へ。
それぞれの道へ進む迷いや希望がいかにも高校生で、お母さん世代は自分の息子のこととだぶるんじゃないかなあ。

思春期の繊細な悩みをすごく丁寧に書かれています。
親の離婚、転校があり孤独を感じていた少年。
ふわりと笑いそっと寄り添い助けてくれた同じ年齢の少年。
ゆっくりとふたりの気持ちが寄り添うところ、涙しました。

ピュアな話を読みたい方へ、おすすめします。

2

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