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個人的な都合でもうBLは電子書籍でしか買わないと決めていたのに…
配信される7月まで我慢するつもりだったのに……
買っちまったじゃないかよっバカヤロウッッ!!!
発売から1週間と我慢できませんでしたとも!!!
それというのもみんなのレビューのせいなんですからねっプンプンッ!!
本当にみなさんのおっしゃるとおりで、もうこの作品は只のBL漫画ではなく完全なる任侠漫画なのです!!
801ヤオイではなく893ヤクザ!!!
と、いう冗談はさておき(笑)
じゃあBL漫画として読んでいた人はがっかりなのかというとそうではなく、むしろハードボイルドに急加速した3巻から一気に面白さが増すという神展開!!!
ドMの淫乱ヤクザの真骨頂である主人公の矢代。
1巻2巻でももちろん好きは好きだったのですが、その設定がどこかBLキャラクターとして作られた感が否めなかったのです。
それがここにきて、様々な人間の思惑が入り混じり、矢代が生きるしかなかった極道の世界がしっかりと描かれていることで、より一層キャラクターとしての厚みが増したように思います。
矢代が目障りな平田も、矢代本人さえも自分のことをボロ雑巾だと言っている。それなのに。
「雑巾じゃねぇって言ってんだろ」
矢代を敵対視しているはずの竜崎が放つこの台詞が素晴らしい!竜崎の魅力と矢代の魅力、そしてこの漫画の面白さが全て要約されている本当に切ない名シーンなのです!
男が男に惚れる極道独特の仁義の世界で放つ矢代の狂った魅力にグイグイと引き込まれていく。
その矢代に一番狂わされているのは、百目鬼よりも竜崎ではないかと…。
恋なのか情なのか。
もちろん矢代と百目鬼の今後も気になるのですが、竜崎の辿る運命がこの作品の今後を大きく占うようで目が離せません!!
とにかく皆様のレビューに後押しされたおかげで早々に購入し穴があくほど楽しんで読み返しているというのに、まだ読んだことのない人はこの作品を一気読みできるという面白さを今後味わえるのかと思うと羨ましい気もして、非常に複雑な想いを抱えてレビューを書いております(笑)
BLが読みたいのにBLだけの話は面白くない!
そんなジレンマを抱える私達の教本になる神作品です!!
(ちなみに後半の百目鬼が矢代にフェラするシーンはそんじょそこらのHシーンよりハンパなくエロいです!!!)
先日、連載の進行状況について先生がnoteで読者からの質問に答えていらっしゃいました。私はそれを見て少しだけ途方にくれる思いでしたが、まだまだこの物語が続いていくのだということに、とても歓喜しました。
あと数年は、新刊発売情報→既刊を読み返しながら発売日を待つ→発売日に即購入→徹夜で3回読む、という儀式を、興奮と共に執行することができる。
こうした喜びは、BLに関して言えば、私は初めての経験です。徹夜で3回読むなんてことも、すべての文芸作品を通じても、学生時代以来無かった気がします。
3巻の内容は、矢代襲撃の関係者たちの”実はあの時○○はこうしていた”的な回想シーン(でも非常に重要な回想)が多めの、本筋の時間軸で言えば正味2~3日の間の物語です。
描き下ろしで久我も言っていますが、矢代の惚れ方はますます分かりやすくなっているように感じました。2巻までは比較的冷静だった矢代のモノローグも、百目鬼に対して自分の感情がコントロールできない戸惑いに苦悩し始めます。百目鬼の言動を好意的に受け取れず不安材料にしてしまいがちなところなど、非常に少女マンガ的に乙女な矢代です。
対して百目鬼は、行動こそ大胆になりますが、「頭の手足になり 頭の望むことをするだけです そうすると決めています」という宣言の元、感情は完全に一線を引いたかのように見えます(あくまでも矢代の前でだけですが)。2巻では何度も勃ってしまいそうになっていたのに、3巻ではフェラをした後でさえ表情を変えようともしません(あくまでも矢代の前でだけですが)。ただただ忠実な舎弟を貫き通します(あくまでも矢代のm(ry)。ですから、少女マンガ的乙女な矢代が、百目鬼の気持ちに気付くはずもないわけです。
そんな二人を、私はじれったいとは一切思いません。
このままできるだけじっくりと、二人を描いていってほしい。
もしも、たとえ最悪な事態がこの先二人におとずれようとも、私は矢代を慕う百目鬼よろしく先生のお考えになる物語についていく、ただそれのみです。
余談ですが、初見の時に思わず涙してしまった1シーンがありました。
まさかの、百目鬼が矢代にフェラをする1回目のシーンです。
咥えられた瞬間の矢代の表情なのか、百目鬼の背中を「トン」と叩いた後に「ドン」と叩いたところなのか、理由は定かではありません。
でも、とにかく泣けました。
そして、その現場を杉本に目撃されてしまった時の、矢代の取り繕いきれてない表情が非常に色っぽく、マイベストオブ綺麗な矢代でした。
でももちろん、矢代は全編を通して「概ね綺麗」です。
硬質な描線、抑制の効いた展開、キャラクターの個性が絶妙!
暴力、混沌、欺瞞が蠢くヤクザの世界に身をおく彼らは生きることと死ぬことの距離がない。
その中でも矢代という男は諦念もなく抗うでもなく、かといって受け入れることもなく、そこに在るものを静観する男。
そんな本人の思惑関係なしに『矢代という男』に気がつくと誰もが群がり、挙げ句、誰かの不興を買った矢代は前巻で狙撃され、今巻ではその狙撃に対し不明瞭だった計略の輪郭がハッキリと姿を見せます。
登場人物がみんなしんどい(笑)
平田が台詞のないコマの中で三角と矢代の会話を聴く横顔の表情にゾッとします。
認めてほしい三角はいつも矢代の方を見ている。
その暗い嫉妬を原始的なパワー『暴力』に結ぶところはいかにもヤクザですが、平田の表情に浮かぶ、思いの外、静かな怒りに背筋を震わせてしまいます。
そして竜崎も切羽つまった夜に矢代と出逢った頃を夢に見ます。
恋ではないのかもしれないけれど彼も夢に見るほどには矢代に何かしらの思いはあるんです。
それでも死にたくはない。
まっとうな歪みが緻密に描かれています。
そしてやっっと!
やっとエロきました!!
矢代の性癖上、仕方がないのですが、これまでのセックス場面では痛々しさのみが残り、どこか喪失感が漂っていたんですが今巻はちょっと違いましたね~!!
部下の七原の危険を察知し病院を抜けた矢代がふいに欲情して、それを武骨に慰める百目鬼。
執着の意思をあらわにすれば傍に居られなくなると考えていた百目鬼が前巻で矢代に対する気持ちを認めたことで覚悟を決めたんでしょうね。
そんな百目鬼に照れてるのかアレコレ文句をつける矢代が印象的でした。
矢代も部下には手を出さないと決めているからか困ったような、そんな自分に戸惑うような顔にすべてをもっていかれそうになりました。
あんな顔はずるい。
部下の七原を救うために得た情報の見返りにゲスな刑事に抱かれた矢代を浄めるように口淫する時のアングル!!
エロい!!
ゲスな刑事を締め上げる時もでしたが、絵に打ちのめされるマンガならではの快楽を久々に味わいました。
ヨネダコウさんの画面構成の巧さを堪能できます。
本筋の息苦しさとハラハラ感と互いの懐に分け入るような矢代と百目鬼の関係性に身を委ねて楽しむことができました!!
巻末収録の影山と久我の話がまた楽しかったです。
影山の鈍さが矢代と友だちづきあいできるポイントなんでしょうが…久我は大変ですね。
口絵の小学生百目鬼も可愛かったですが、私は三角秘書の天羽さんが大好きです!
こんだけレビューされてると、こよなく愛する893物と言えど、私のコメントなど必要ないだろう神作品なのですが・・
もうレビュー祭りみたいになってるので、やっぱ感想書かせてもらいます!
今回は竜崎に身悶えました(笑)
もう〜〜っやっぱりお前〜〜ッ惚れてんじゃないかよ〜〜っwwwみたいな!
嬉しくってニヤけまくりでしたねっ
ぶっちゃけ、噛ませ犬なんですけど、でも彼が矢代に向けてる気持ちを知ると、こっちとしては嬉しくてしょうがない。
そんなこんなの、矢代の三角さんとの電話での「あんたは何も知らない方がいい」の辺りが、ドMど変態の矢代がめっちゃ男前でカッコ良い!!
私の解釈としては、『竜崎の事はオレがなんとかするから、手は出さないで下さい(ついでに平田も捩じ伏せます)』的な意志表示だったんじゃないかと思ってます。
2巻での色々な答え合わせをしてくれた3巻。
内容も絵も読み応えあり過ぎて、何度も百目鬼の尺絵ページ ガン見です。
尺りスーツ ネ申。
あと、だいたい股間からこんにちはがレギュラーですが、横座りから股間にINのこの尺り方、斬新でした。
すんごい屈強な漢ぶりフェラ。
また百目鬼の、矢代の足を抑えてる手が・・!グイッてやる手が!!
漫画なのに、こっちが息殺して見入ってしまいましたよっ(顔ニヤケてましたけどねっ)
いや〜・・もう一個ずつ上げてったらキリないくらい最高です。
表紙からSSまでいい緊張感に包まれ、最後までハイテンションで楽しませて頂きました!
毎度ボリューム満点、こんな どツボな893作品に出会えて、マジで幸せです・・(涙
不景気だけど!この先これが読めるなら、仕事がんばるワッ
もう何もいうことのない神作品。ヨネダさんて凄い作家さんだなあとしみじみ。
もう表紙からして素敵。ヨネダさん作品はどれも表紙がとても素敵ですけれど。
矢代を捕まえる百目鬼に、足で蹴ってるけど本気で拒否しているわけではないであろう矢代さん。何とも意味深な絵柄に真っ黒な背景。素敵だなあとしみじみ眺めてしまった。
さて内容はすでに書いてくださっているので感想を。
もうね、BLの枠を超えてると思います。
矢代さんを撃ったのは誰なのか。何のために?
道心会の複雑に絡み合った利益関係、そして人間関係。どうなるのかとページを捲る手が止められませんでした。
百目鬼の過去に絡んだ悲しい話も、ただ痛いだけではなくストーリーに深みを与えています。ただの過去話、ではなくて今の百目鬼を形成した過去であり、そして今後の矢代さんと百目鬼の関係にも深く関わってきそうな予感がして。
そして相変わらず矢代さんは綺麗だった。
「公衆便所」と呼ばれてなお、自分を貶めることなく、回転の速い頭でピンチを切りぬけていく。部下たちに愛され慕われるのも納得です。まあ、それゆえに彼を疎ましく思う輩が出てきてしまうのでしょうけれど。
百目鬼と矢代さんの関係も、気持ちの上ではだいぶ進んだんじゃないでしょうか。矢代さんは自分の気持ちに気づいたんでしょうかね…?自分の事は疎い彼なので。そんなニブチンの彼も可愛いのですが。
七原の彼女の部屋から矢代さんが車に向かって発砲するシーンで、発砲するときに百目鬼がさり気なく矢代さんを支えるシーンにはキュンキュンしました。あなたたち、既に意思疎通完璧じゃん、って思っちゃって。
三角さんは相変わらず渋いし、描き下ろしの影山と久我の話には爆笑したし、とにかく文句なく神評価です。早く続きが読みたいです。