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会川フゥさん待望の新刊は、
男子高生たちの甘酸っぱい恋がギュギュッと詰まった
萌えある素敵な一冊です。
表題作を含め、3つの男子高生の恋物語が収録されていて
男の子たちが友だち同士という点で、物語がリンクしています。
○STEP WISE STEP(表題作)
自他ともに認めるほど気の合うニコイチなふたり、
ちょっぴり策士家のきぃくんと、天然で素直なワカくんの
友だちからstep wise stepする(一段ずつ進む)恋の話。
このお話、このCP、すっごく可愛いです!
元々”恋”という意味でワカくんを好きだったきぃくんが
言葉巧みにワカくんを誘導し、友達から恋人に持っていくところが
可愛い策士家!という感じがして面白かったし、
ワカくんも、『きぃが嬉しそうだからまぁいっか☆』と
天然系の可愛いさが炸裂しており、お似合いのふたりです。
勿論”可愛い”だけで終わらないのが会川さんの腕の見せ所。
はじめワカくんは、きぃくんに流されているだけだったけれど
少しずつ、確実に
恋へとステップアップしていく変化が巧く描かれているし、
きぃくんと同様に
まわりの友達をとても大切に想っているワカくんの姿には
きゅんきゅんしながらの見応えを覚えました。
又、きぃくんについては”策士家”と表現しましたが
ワカくんが本気で悩んだり、泣いたりする様子を見て
自分より彼の気持ちを優先したり
彼が不安にならないように考えたりと
好きな子を想う純粋な気持ちが表れていて、すごく良かった。
(あと、きぃくんの猫っぽい口元が可愛くて好きです!)
このニコイチカップルの可愛さ、一段ずつ進んでいく姿は必見です♡
○sweet(dead)day
上記ニコイチカップルの大切な友人・あっくんの
切ないけど、一緒に堕ちてくれる人がいる恋の話。
あっくんのお姉さんの旦那さんにほのかな恋心を寄せながら
彼の弟・賢次さんに強引に関係を迫られたあっくんだけど、
でもそれ以上に切ないのが、賢次さんだったという展開...
ラストシーンが秀逸。好きです、このお話。
○36.7℃
短い物語ですが、こちらもすごく良かったです。
友達以上恋未満の優しいあたたかさが
触れた手から伝わってくるようで
『36.7℃』という人肌温度がぴったりな物語でした。
描き下ろしも、とても楽しくて(+1が最高!先生の+1も面白い)
本編と同じくらい気に入っています。
男子高生の恋の行方をきゅんきゅんしながら読むことができ
はじめからおわりまで、満足度の高い一冊でした!
いろんな経験をして強く真っ直ぐ育つんだ、男子高校生!
表題作は、周囲がウザがるほどべったり一緒の若林(ワカ)と喜多見(きぃ)のお話。
大の仲良しで、一緒にいることが当たり前で、彼女できたらどーすんの?と聞かれても、いらないもーんなんて答えちゃうくらいウザい2人。
でも、好きの意味がワカときぃでは違っていて、恋人同士になるまではワカのバカな勘違いもあったりでわちゃくちゃしますが、いざくっつくとますますのウザさ(笑)
"今までこんなに仲良くしてたのに、まだまだ仲良くなれる方法があったなんて驚きだ"
とか本気で言っちゃうワカがアホでほんま可愛い☆
変に独占欲が出て来て、他の友達と仲良くするきぃにワカが嫉妬したり忙しい2人ですが、お互いを思いやれる微笑ましい2人であります☆
ま、バカップルだけどね(笑)
で、そんな2人の共通の友人である赤坂くん(あっくん)がメインになるのが2つ目のお話。
表題作を読んでる時から、やけにクールで色っぽい友達がいるなぁと思ってたんですが、このあっくん、すごく切ない恋をしていて。。
私、あっくんに感情移入し過ぎてエライこっちゃでした(苦笑)
姉の旦那様である義兄に恋をしているあっくん、眠ってる義兄にキスしているところを義兄の弟(賢次)に見られてしまい、強引に体の関係を持たされてしまいます。
その後も体の関係は続くんですが、賢次に義兄を重ねては妄想して興奮する自分を卑下するあっくんが哀しいやら切ないやら、やるせない気持ちでいっぱいになりました。
"諦めるってどーすればいいの?"なんて泣かれたら、こっちの涙腺も完全崩壊しちゃいまして…ヤバかった。。
でも、最後にあっくんを救ってくれたのは下衆野郎だったはずの賢次でした。
あんな関係でも徐々に心を通わせつつあった2人、あっくんに幸あれと思わずにはいられない、そんなお話でした。
ぶっちゃけ、このお話が一番好きです☆
3つ目はワカ&きぃにアテられまくってるクラスメイトの板橋くんと戸越くんのお話。
クラスのモテ男、高津に興味津々の板橋は、その高津のことをずっと見つめている戸越に気づきます。
健気に高津を思い続ける様子の戸越…そんな戸越のことを板橋は応援したいと思いますが、その気持ちは徐々に。。
まだ何も始まっていない2人ですが、いつも一緒にいるところを見るとねぇ、な感じです(笑)
その3つのお話のその後的な書き下ろしも必見!
バカップルはますますバカだし、あっくんも幸せになれそうだし☆
思春期の悲喜こもごもを楽しんでください♪
大親友の高校生、若林(ワカ)と喜多見(きぃ)の2人が
親友の域を脱して恋人になるまで、そして
その2人をとりまく同級生の恋のお話も・・
ワカときぃは大のつく親友。
いつもどんな時も一緒にいるのが当たり前で
ずっとこのまま、いい友達でいられると思っていたけど
その関係を最初に否定したのはきぃ。
親友から恋人へ・・・好きの意味が違う。
仲良しで大好きだったけど、今までそういう対象としてきぃを見てこなかったワカ。
だけど、意識すればするほどきぃが気になってしまい・・・
自分でも気づかないうちに、きぃのことばかり考えたり
変な嫉妬をしてやきもちやいたり・・
きぃなしではいられないのは、ワカのほうで
自然な気持ちの流れや、真っ直ぐな気持ちに共感できるお話です。
その二人の友達でいい相談相手の赤坂くんことあっくん。
彼の秘密の恋も切なくて辛くて泣けてきます。
むしろ私は赤坂くんのお話の方が好きかも・・・
自分の姉と結婚し義兄となった人に恋をするあっくん。
そのことが義兄の弟に知れてしまい、脅迫まがいなことを強要され・・・
しかし、その弟との関係が少しづつ変わっていき・・
友達思いでクールな印象のあっくんの知られざる真実。
描き下ろしのボーイズトーク+1は笑えてきゅんとなりますよ。
クラスメイトの板橋くんと戸越くんのお話もじわっときます。
友達のことをよく見ているからこそわかる気持ち。
短いけど、じんわりくるストーリーでした。
この2人も描き下ろしに登場します。
フゥ先生の絵はギャグっぽく描いたところがたまらなく可愛いのです。
もちろんそうでない絵はみんなカッコいいんだけど
そのカッコいい登場人物が、突然あの笑顔になるのは反則です。
小学生が描いたような、ニコニコマークみたいな笑顔大好きです。